瀧本哲史のレビュー一覧
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おすすめいただいた著者の方の本を読んでみました。14歳に向けた本だが、とても学びの多い一冊でした。
●ナイチンゲールの偉業話より
思っていることをただ伝えるだけでは理解されないようなことを、数字や統計を利用することで説得力を持たせる。こういうプレゼン力はやっぱり大事だなと感じました。
●ベアテの偉業話より
男女平等を訴え日本国憲法を作ったというのはとても素晴らしいなと思った。が、男尊女卑を男女平等に進化させたゆえに生まれた「両性の結婚」という言葉。それが今の同性婚を求める人たちを苦しめていると思うと、複雑な気持ちになりました
●伊能忠敬の偉業話より
今の北海道の地図作りから始まり、幕府か -
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多様性を意識したチーム作りの大切さがわかった一冊。
本書では投資家やコンサルとして様々な企業を見てきた著者が考える理想の組織のあり方について、7人の侍など幅広い例をあげて詳しく記述されており、気づきが多くメモ必須です。
以下、印象的だった点
●多様性のあるチームが強い
著者の経験が語られます。この人は未知数という人や未経験の人が大きな成果をあげた例があげられます。逆に鳴り物入りで即戦力として入社した人が全然期待はずれだったという例も語られています。わたしの職場は多様性を意識した組織だろうか、その中での自分の役割は?と考えさせられました。
●ビジョンをもって仲間集めしているか?
大きすぎるビジョ -
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ショウペンハウエルの『読書について』と主張は似ているのだろうかと思いながら読んで、ある意味では重なっていて、異なる点を上げれば「考えながらたくさん読め。そしてさらに考えろ」ということだろうか。
本を読んで考えるのは難しい。読書したらその内容を頭の中にインストールしてしまうからだ。その時点で、「その内容は妥当か?」と批判的に立ち返るには独力では難しい。本について語り合う誰かが必要とされる所以だろう。
しかし瀧本氏は良き方法を提示してくれる。それは、対立している主張内容の本をそれぞれ読む、という方法である。当り前に聞こえるが、中々実行しようと思わない方法だけに、そうだよなぁ、としみじみ感じる。
こ -
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刺激的なタイトルだが、社会に貢献するビジネスを志すすべての若者にエールを送っている一冊。
私なりの言葉で、本書から学んだことは以下になる。
薄っぺらい友達ではなく、共にビジネスを通じて社会に貢献する戦友をつくることに力を入れるべきだ。
多様性を受け入れ、一つの目的に向かって歩むチームメンバーは、流動的であるべきで固定化してはいけない。
大きな風呂敷を広げて、共に目指す目標に向かって歩んでいこう。
人と人との弱いつながりからメンバーとなる人物に巡り会える可能性が高い。
黒澤明監督作品『七人の侍』は最高の映画だ!(笑)
著者の瀧本さんは、残念ながら若くして亡くなられた。もっと多くのことを語ってほ -
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読書とは単に知識を仕入れることだけではなく、自分なりに解釈して常に批判的な視点を持ち続けること。瀧本さんはそのような読書との向き合い方を「読書は格闘技」と表現した。
読書への姿勢とは別に驚いた点が2点。一つに瀧本さんの読書量が半端ない。学者としての側面もあるから当然と言えば当然なのかもしれないが、学術書だけでなく、小説、ビジネス書などいろんなカテゴリをカバーしている。
もう一つは、読書のアウトプット。1冊の本から得られるものを無駄なく吸収して自分のものにしている。だからこそ的確な批判的思考ができるんだろう。
quote:
必ずしも読書で得た経験が明日からすぐに役立つ必要はないとも私は考え -
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「僕は君たちに武器を配りたい」を読んでファンになった瀧本哲史さんの本。どの本も分かりやすいが、この本は14歳向けに書かれており特に読みやすい。亡くなってしまったことが本当に悔やまれる。
14歳向けだが、大人が読んでもとても気づきが多い、大人こそ読む本だと思う。
なぜ勉強するのか?それは魔法の力で未来を変えるため。例えば江戸時代の人から見たら、当時無かった技術ばかりの現代の生活は魔法(例:スマホ、テレビ、飛行機、地下鉄…)。勉強はその技術に必要で、勉強とは魔法の基礎を学ぶこと。
そして未来を作るためには過去を知る必要がある、として世界を変えた偉人の生き方、考え方を紹介している。
法則1 世 -
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競争をせず、楽観して未来を描け!
超がつくほど有名な本書。悪名高いピーター・ティールだが、さすが本質を突く明快な主張が多い。
世界を変えた起業家の見えている世界と視座は、途方もなく広く、高く、そして希望に満ちている。常に加速を追い求める彼の肩に乗れた、濃密な1.5時間だった。
ティールは「完全競争下では収益が消滅するため、できる限り避けるべき」と主張する。これはビジネスだけでなくキャリアにも当てはまり、多くの人間がアップサイドのほとんどない無意味な競争に駆り立てられている。富を生まない競争の先には破滅しかない。
人々を競争に駆り立てる力はイデオロギー化しており、その背景には「あいまいな楽観 -