木村元彦のレビュー一覧
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オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える
著:木村 元彦
集英社文庫 き 10 3
イビツァ・オシム Ivica Osim
旧ユーゴスラビア 現ボスニア・ヘルツェコビナ サラエボ生まれ
(1941.05.06 - 2022.05.21)
偉大なる指導者の言葉は残念ながら、今は遺言となってしまった
今さらながらに、このストイックな親日家にこういいたい。
「ありがとうオシム。日本に来てくれて、本当にありがとう」
気になったこと、オシムの遺した言葉は以下です。
「君たちはプロだ。休むのは引退してからで十分だ」
「今日、唯一良かったのは、全員が最悪のプレーをしたという点だ」
「本当に -
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私は予備知識として、オリバー・ストーン監督の動画
「UKRAINE on FIRE」*と「Revealing Ukraine 2019」*を事前に見ていたので、本書で語られる事が早く理解出来た。
コソボ、旧ユーゴスラビアの問題は(一義的にはロシアが悪いが)ウクライナの問題、更にはパレスチナの問題に酷似している。
それはどういう事かと言うと、戦争、紛争の機序が同じなのである。
所謂「アメリカ帝国主義」は支配したい国や地域にスパイを送り込み、ある勢力を抱き込み、そこの人々を恐ろしいやり方で分断、対立させ、支配するのだ。
支配されるとそこには米軍ないしNATO軍基地が作られ、訴追と納税が免除さ -
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ネタバレ育将といっても監督やコーチが主な職務ではない。晩年はゼネラルマネージャーとして、経営数字の立て直しやスカウティングに舵を切った方だ。
しかし、サンフレッチェ広島ではお金がなく生え抜き選手を育てる以外にない状況で、
ジュニアユースチームの立上げや寮の設立。
日記や個人目標の設定など、当時としては新しいメンタルトレーニングを取り入れている。
チームの成長フェーズに合わせて欧州から監督を招致し、自分だけでなく選手にも英会話を習わせた。
そんな今西氏の信念は「こいつらをサッカーバカにしたくない」で、初回面談では「引退したら何をするつもりなんだ」と選手に問う。
岐阜FCでは前任者が作り出した多 -
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モデル前田エマさんがお薦めされていて、気になり手に取りました
著者はプロパフォーマーの ちゃんへん. さん
彼の幼少時代から現在までの生活する中での問題意識への考え方が前向きであり(そうではない時もあったようだが)、仕事をうまくやっていくための過去の出来事についての分析の仕方に圧倒された
短時間で改善すべきところに目をつけ、良くしていくところが純粋にすごいと思った
特に筆者が、アフリカのスラムでパフォーマンスをしていたエピソードが印象的、金正恩やマイケルにあったことも
それと筆者や彼に関わった人々が発する勇気や挑戦心をくれる言葉がたくさん
ちょくちょく「僕(著者)のエピソードが結果と -
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在日コリアンの世界チャンピオンの自伝書。
面白過ぎて止められず、3時間半で一気読み。
めちゃくちゃ泣いてちょっと笑って、知らない世界の現実を垣間見て。頭の中を刺激されて。心と頭が忙しかった。
【最高にしびれたおかんのセリフ】
▶校長先生へ
「学校からいじめがなくならんのは、学校で子どもたちにとっていじめよりおもろいもんがないからや!子どもたちにいじめよりおもろいもん教えたれ!」※要約
▶いじめっ子へ
「素敵な夢持ってる子はな、いじめなんてせえへんのや。お前らのやってることはただの弱いもんいじめや。強さを自慢したかったらルールのある世界で勝負せえ!」 -
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ちゃんへん.さんのパフォーマンスを生で見たくなる。
でも、それまでにもっと過去のことを知らねば。勉強せねばと思う。
ちゃんへん.さんが小学生の時にいじめられた時に、校長、いじめた子たちに放ったお母さまの言葉が心に刺さる。
「それはな、この学校で、子どもたちにとっていじめよりおもしろいもんがないからや!お前、学校のトップやったら子どもたちにいじめよりおもしろいもん教えたれ!じゃ、わし帰るわ」
「素敵な夢持ってる子はな、いじめなんてせえへんのや。お前らのやっていることはただの弱いもんいじめや。強さを自慢したかったらルールのある世界で勝負せえ!」 -
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この本は、著者・木村元彦によるユーゴ内紛のルポタージュである。
ピクシーことドラガン・ストイコビッチ選手の華麗なサッカーに魅了され、ユーゴスラビアサッカーを愛してやまない著者が
「サッカー」というフィルターを通して、自らの目と耳と足で体験した当時のユーゴ情勢を
一般人の目線でそのまま書き綴っている。
なので、これまでレビューしてきた本(小説)とは根本的に趣が異なる為、点数による評価は控える事にした。
(何となく、小説と同じ土俵に乗せるべきではないと判断した為。小説とルポの上下関係だとか、そういう意味は全くない)
先にも述べたように、著者はユーゴスラビアという国をとても愛している。 -
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著者の木村元彦さん、我那覇選手の姿勢、後藤医師、チームドクター連盟の方々、そして我那覇選手のため、ひいては選手たちのために立ち上がったすべての方々の尽力に心から敬意を表したい。
そして、とても大好きなオシムさんの言葉が随所に出てくるところもオシムさんの人を表していてとても胸が熱くなりました。
本書を読んでいて、悪しき体育会系主義、過ちを認められない権力、権威、長というのは本当に害悪でしかないと感じました。
サッカーであれなんであれ人はミスをする。間違いもする。それならば、間違えてしまったこと、ミスしてしまったことを認め、そのうえで正しい判断をしていくことが大人であると考えます。
それさえ