木村元彦のレビュー一覧
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選手会を甘く見ていた。中畑清を軽く見ていた。。
以下にプロ野球オーナーたちが選手を使いつぶしていたか。
スターはごく一部の選手、それ以外の選手はいつ首になるかわからない中、
短い野球人生を必死に過ごしている。
それを、ファンの夢だのなんだのともっともらしい言葉で選手を搾取するオーナーたち。
プロ野球界のこと、日本の野球のことなど何も考えていない。
自分の利益だけ。
選手会にかかわる選手たちは自分のプレー、練習の時間も犠牲にして、
知識を身に着け、オーナーと戦い、権利を勝ち取る。
ストライキ権、フリーエージェント、最低年俸、さらにはWBCでの利益の権利、、
震災時の開幕延長まで。
現場と、現場を知らぬトップの戦い。
プロ野球は選手たちの頑張りで少しずつ権利を獲得しているけど、
国全体としてはなんだか退化している感がある。
税と社会保障負担は増える中、給付は減る。
その差額はどこに行ってる?
高齢者を悪者にしているが、ほんとうにそうか?
どこかに眠っていたり、何もせずに利益をむさぼるものがいるのではないか。
構図は同じではないだろうか。
プロ野球界は中畑が、岡田が、古田が、新井が、戦った。
政治の世界に中畑はいるのか?
序 章 日本プロ野球選手会の存在意義とは何か
第1章 労組創設者、中畑清
第2章 目に見えないファインプレー、陰の功労者たち
第3章 ヤクルト選手会を復帰させた男、尾花高夫
第4章 FA制度導入の立役者、岡本彰布の「仕事」
第5章 スト決行、古田敦也の決断
第6章 田尾安志、新球団という葛藤
第7章 「ポスト古田」に自ら手を挙げた宮本慎也、「ここからやろ」
第8章 踏まれても踏まれても真っすぐに、『はだしのゲン』になった新井貴浩
第9章 10年後の選手のために 會澤翼の献身。 -
Posted by ブクログ
プロ野球選手会が労働組合となって間もないころに、ヤクルトの選手会が脱退を発表し、そのときヤクルト選手会長の角選手が「選手と球団は『おもてうら一体であり』」と読み上げていて、「筋肉脳はこんなのも読めないのかよ」と思った記憶がある。実際は全然違った。オーナー側からのしょうもない圧力で言わされていたんだ。ばかにしてごめん、角さん。そしてただの「ゼッコーチョー男」としか見ていなかった中畑清に対する印象ががらっと変わった。中畑さん、アンタすごいよ。
たしかに、選手会が労働組合になる前はどんないい選手でもオーナーや監督に嫌われれば懲罰人事でトレードか出場機会を奪われて飼い殺しというイメージがあった。それが今では現役ドラフトやFA(ファンとしては応援していた選手が他チームに行ってしまうのはとっても寂しいが)で選手の活躍機会が増えているし、年棒や待遇も格段によくなっているように思う。
そしてなんといっても2004年の近鉄ーオリックス合併と1リーグ化騒動時の選手会によるストライキ。あのときのナベツネの「たかが選手が」発言は今でも頭に血が昇る。球団も選手も自分の手駒としか思っていない傲慢さに対してあくまで冷静に対峙し、妥協せずついにはオーナー側の望む「再編」を阻止した古田会長には感謝の気持ちしかない。それにしてもナベツネの傀儡コミッショナーたちの情けなさよ…。
労働組合プロ野球選手会の発足からストライキ、東日本大震災時のセ・リーグ開幕延期などなどを内側からの取材によって記録されたもの。あれをリアルタイムで外から見ていたので内部ではこんな苦労が!と大変興味深かった。 -
Posted by ブクログ
オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える
著:木村 元彦
集英社文庫 き 10 3
イビツァ・オシム Ivica Osim
旧ユーゴスラビア 現ボスニア・ヘルツェコビナ サラエボ生まれ
(1941.05.06 - 2022.05.21)
偉大なる指導者の言葉は残念ながら、今は遺言となってしまった
今さらながらに、このストイックな親日家にこういいたい。
「ありがとうオシム。日本に来てくれて、本当にありがとう」
気になったこと、オシムの遺した言葉は以下です。
「君たちはプロだ。休むのは引退してからで十分だ」
「今日、唯一良かったのは、全員が最悪のプレーをしたという点だ」
「本当に強いチームというのは、夢を見るのではなく、できることをやるものだ」
「ライオンに追われたウサギが逃げ出す時に、肉離れをしますか?」
「アイデアのない人間もサッカーはできるが、サッカー選手にはなれない」
「いい林檎が生る年もあれば、不作の年もある」
「一般的には、個人プレーが強い人間を人々は好む。しかし、私は、ひとつのチームをつくることをまず考えて、その上で機能する選手を選ぶ」
「そんなものに耐えられないならば、代表監督になどにならぬほうがいい」
「こんなエゴイスティックなプレーをする男はチームに必要ない。チームにはもっと献身する男こそ必要だ」
「満員のスタジアムでいつも通りのプレーをさせただけだ」
「相手に対して、最大の努力を払え」
「重要なのは、ミスをして叱っても、使い続けるということだ」
「今でもそうだと思うが、無名でもモラルの高い選手を選んだ」
「作り出すことは難しい でも、作り上げることのほうがいい人生だと思いませんか」
「もっと上を見ていいんだぞ」
「年俸の差にかかわらず、選手は全員おなじ選手なのだから、皆、対等に平等に接するのが普通だろう」
「恐れとは、自分の責任感に対して持つものです」
「もっと走れ、もっと速く」
ISBN:9784087463019
出版社:集英社
判型:文庫
ページ数:328ページ
定価:680円(本体)
発売日:2008年05月25日第1刷 -
Posted by ブクログ
私は予備知識として、オリバー・ストーン監督の動画
「UKRAINE on FIRE」*と「Revealing Ukraine 2019」*を事前に見ていたので、本書で語られる事が早く理解出来た。
コソボ、旧ユーゴスラビアの問題は(一義的にはロシアが悪いが)ウクライナの問題、更にはパレスチナの問題に酷似している。
それはどういう事かと言うと、戦争、紛争の機序が同じなのである。
所謂「アメリカ帝国主義」は支配したい国や地域にスパイを送り込み、ある勢力を抱き込み、そこの人々を恐ろしいやり方で分断、対立させ、支配するのだ。
支配されるとそこには米軍ないしNATO軍基地が作られ、訴追と納税が免除される。
日米安保条約と似ていないか、日本は更に安保条約上の義務の無い「思いやり予算」まで献上している。
沖縄では米兵に少女がレイプされても殆どお咎め無しである。
本書はスポーツジャーナリストの作でありサッカーを背景としているが、この様なアメリカの戦争推進政策を理解する一助となるだろう。
*アメリカやEUの手引きで、ロシアに侵略されるより前に、ウクライナ人同士が殺し合いをさせられている様子が克明に描かれている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ育将といっても監督やコーチが主な職務ではない。晩年はゼネラルマネージャーとして、経営数字の立て直しやスカウティングに舵を切った方だ。
しかし、サンフレッチェ広島ではお金がなく生え抜き選手を育てる以外にない状況で、
ジュニアユースチームの立上げや寮の設立。
日記や個人目標の設定など、当時としては新しいメンタルトレーニングを取り入れている。
チームの成長フェーズに合わせて欧州から監督を招致し、自分だけでなく選手にも英会話を習わせた。
そんな今西氏の信念は「こいつらをサッカーバカにしたくない」で、初回面談では「引退したら何をするつもりなんだ」と選手に問う。
岐阜FCでは前任者が作り出した多額の借金返済に追われて東奔西走するも、サッカー協会の官僚主義、腐敗した保身思考に最後まで苦しめられ失脚する。
だが彼の功績は、現サッカー日本代表監督の森保一さんをはじめ、多くの指導者を輩出したことで証明されている。
「選手の成長より勝利を優先すると次につながらない、蹴っとけ、リスクを犯すな、選手の判断を奪う指示では、次のステージで勝てるチームに育たない」
過度な競争、選別主義に陥っている現在の部活動と照らし合わせ、スポーツを通して人を育てる意義を感じさせる一冊。
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Posted by ブクログ
モデル前田エマさんがお薦めされていて、気になり手に取りました
著者はプロパフォーマーの ちゃんへん. さん
彼の幼少時代から現在までの生活する中での問題意識への考え方が前向きであり(そうではない時もあったようだが)、仕事をうまくやっていくための過去の出来事についての分析の仕方に圧倒された
短時間で改善すべきところに目をつけ、良くしていくところが純粋にすごいと思った
特に筆者が、アフリカのスラムでパフォーマンスをしていたエピソードが印象的、金正恩やマイケルにあったことも
それと筆者や彼に関わった人々が発する勇気や挑戦心をくれる言葉がたくさん
ちょくちょく「僕(著者)のエピソードが結果として誰かの行動のきっかけにつながれば嬉しい」と言ってる場面があった
プロパフォーマーとしてパフォーマンスを通じて世界の幸せのために、自分の役割を果たそうと努めているのを読み取ることができた