木村元彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
国連事務総長特別代表としてカンボジア、ユーゴスラヴィアで
和平交渉にあたった明石康氏の交渉術、とあるが、
実際には「交渉術」というようなハウツー本ではない。
もっと生々しい、人間同士のギリギリのやりとりが語られている。
知らなかったが、明石氏のやり方は欧米では
元アメリカ国連大使ジーン・カークパトリックに
ヤスシ・アカシという人物は災禍だった。国連の歴史にも特筆される大災禍だった。
アカシのためにボスニアでの平和維持活動(PKO)は歴史上でも最も効率の悪い軍事行動となってしまったのだ」
と非難されるなど極めて評判が悪かったらしい。
だがそれはセルビア人=絶対悪として空爆を主張したアメリカ、 -
Posted by ブクログ
しかしまぁ僕が無知過ぎるんだけどユーゴ紛争というのは大変。本当に何もしらなかったよ。ストイコビッチがマルセイユ(フランスリーグのチーム)に行き、八百長疑惑に巻き込まれ(ストイコビッチはほんとに巻き込まれただけ)、リーグの審判の未熟さ故にイエローを出され、監督と衝突し、その後ベンゲルにあって、活躍して日本を好きになったことなんて。
内戦によるチームの分裂、国際試合の禁止、そんなことを経験した人が口にする
「次のワールドカップは誰のために戦いますか?」
「…祖国のために」
という言葉は重過ぎる。
ベンゲルと出会った後の、グランパス快進撃時代の彼はほんと楽しそう。びっしゃびしゃの芝の上での平泳ぎ