作品一覧 2019/09/25更新 戦争をしないための 新・軍事学 試し読み フォロー 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 明石康の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏 明石康 / 木村元彦 平明で読みやすい文章であったが、盛り込まれた内容は非常に充実している。国連という立場からの平和構築について、現場的な観点から生々しく回想されている。カンボジア、旧ユーゴ、スリランカにおける、私でさえ知っているような政治リーダーたちとの和平交渉の記録は、極めて貴重なものだと思う。明石さんの鋭い観察眼に...続きを読むより捉えられた指導者像は、興味深かった(特にシハヌーク、ミロシェヴィッチ、カラジッチ、ムラディッチについて)。 明石さんは、特定の主体に対して肩入れしないポリシーを貫徹し、しかしながら相手の言い分・立場・背景を尊重しながら交渉を行った、慎重、冷静、柔軟、相対的、戦略的、現実主義的な調停者であったことが伝わってくる。終盤に語られる交渉者論についても、読者にとって一社会人としても非常に参考になるものだろうと思った。また、明石さんの決断力、多角的な行動力、思考の明晰さと一貫性、そして高潔な人柄については、個人的には大いに尊敬したいと感じた。 (一応、自分用のメモとして補足する。本書はあくまでインタビュー形式により行われた「回想録」であり、学術的な観点から資料として用いるには困難が伴うことは否定できず、使用する場合には細心の注意が必要とされると思う。あくまでPKOや和平交渉の舞台裏についてと、明石康さん(の個人的な考え方)について、大まかに知るための予備知識的ツールに過ぎないことに留意しておきたいと思う。) Posted by ブクログ 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏 明石康 / 木村元彦 いわずと知れた、国連事務総長特別代表。 この人がいれば、世の中のすべての仲介がうまくいく。ような気がするほど、超人的な駆け引きと気遣いで、仲介を進める。 Posted by ブクログ 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏 明石康 / 木村元彦 この中に出てくる人物も事件も、「あー、聞いたことある」という認識しか持てない程度の知識しかない。 これは、自分の中に眠らせておき、何かの折に思い出し、内省するような本なのだと思う。おこがましいとは思うが。 ハウツー本ではないし、その手の本によくあるお為ごかしたトーンもない。言葉そのものは、両者ともと...続きを読むても平易。 否定ばかりを繰り返していたら何も始まらないよ、というのを思い出させてくれる。もっともこの人たちの言葉はもっと現実的だけど。 Posted by ブクログ 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏 明石康 / 木村元彦 カンボジア、ユーゴスラビア、スリランカのそれぞれで、国連又は日本を代表して紛争の解決や平和の構築に尽力した明石康氏へのインタビューをまとめたもの。 「あらかじめ敵を想定しない」氏の不偏的な姿勢、想像力や感受性、共感力をもって自己抑制を利かせながら相手と接していく姿が、調停者としてあるべき姿を示してい...続きを読むるように感じた。 Posted by ブクログ 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏 明石康 / 木村元彦 シアヌーク、ミロシェヴィッチ、カラジッチ、プラバーカラン・・・このような独裁者と交渉をしてきた明石さん。その交渉結果に批判があるにせよ、その行動力はすごいと思います。 Posted by ブクログ 明石康のレビューをもっと見る