明石康のレビュー一覧

  • 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏
    平明で読みやすい文章であったが、盛り込まれた内容は非常に充実している。国連という立場からの平和構築について、現場的な観点から生々しく回想されている。カンボジア、旧ユーゴ、スリランカにおける、私でさえ知っているような政治リーダーたちとの和平交渉の記録は、極めて貴重なものだと思う。明石さんの鋭い観察眼に...続きを読む
  • 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏
    いわずと知れた、国連事務総長特別代表。
    この人がいれば、世の中のすべての仲介がうまくいく。ような気がするほど、超人的な駆け引きと気遣いで、仲介を進める。
  • 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏
    この中に出てくる人物も事件も、「あー、聞いたことある」という認識しか持てない程度の知識しかない。
    これは、自分の中に眠らせておき、何かの折に思い出し、内省するような本なのだと思う。おこがましいとは思うが。
    ハウツー本ではないし、その手の本によくあるお為ごかしたトーンもない。言葉そのものは、両者ともと...続きを読む
  • 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏
    カンボジア、ユーゴスラビア、スリランカのそれぞれで、国連又は日本を代表して紛争の解決や平和の構築に尽力した明石康氏へのインタビューをまとめたもの。
    「あらかじめ敵を想定しない」氏の不偏的な姿勢、想像力や感受性、共感力をもって自己抑制を利かせながら相手と接していく姿が、調停者としてあるべき姿を示してい...続きを読む
  • 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏
    シアヌーク、ミロシェヴィッチ、カラジッチ、プラバーカラン・・・このような独裁者と交渉をしてきた明石さん。その交渉結果に批判があるにせよ、その行動力はすごいと思います。
  • 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏
    国連事務総長特別代表などを歴任し、紛争の調停を行ってこられた明石康さんの「交渉術」を、本人へのインタビューを通じて明らかにしていく。
    明石さんの述べる「交渉術」は一見当たり前のことのように思われ、画期的なものではないかもしれない。しかし、決して自分にとって無意味なものでもない。自分が実際に何らかの交...続きを読む
  • 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏
    日本人初の国連職員になった明石康さんの対談集?と言えばよいのかな?タイトルに交渉術とありますが、あとがきでも記されているように、具体的な交渉術が書かれている本ではないです。強いて言えば、先にこちらが心を開き、相手の心をひらかせるのが交渉術になるのか?と感じた。まぁ、当たり前と言えば当たり前。ただ、立...続きを読む
  • 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏
    [ 内容 ]
    冷戦後、世界の安全保障の枠組みが激変するただ中で、カンボジアPKOやボスニア紛争の調停をはじめ、国連が主導した一九九〇年代の平和活動を指揮した日本人がいた。
    もっとも困難な立場に立たされた交渉人―明石康は、シアヌーク、ミロシェヴィッチ、カラジッチといった現代史に名を残す政治家・ナショナ...続きを読む
  • 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏
    何事についても、感じたことを率直に言うこと、ただし言い方には気をつけるべきでしょう。
    ニュートラル(中立)よりもインパーシャル(不変性)という表現が好きです。フェアに、客観的、公正に見ればどういう行動をとるべきか、ということが重要です。それは何を地点Aと地点Bの真ん中とは限らないわけです。
    我々は、...続きを読む
  • 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏
    * 私は敵を想定しない
    紛争調停や平和維持のために行動しているからこそ、敵を想定しない交渉が生まれる。当事者同士は複雑な利害関係で動いており、譲れない点も多く一見欧米のメディアのように善悪二元論を持ち出す方がわかりやすいのだろうが、それでは力関係で物事が動いてしまう。平和を一時的にもたらすのではなく...続きを読む
  • 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏
    ボスニア、カンボジアでの内戦調停の経験のインタビュー。タイトルのようなハウツー本ではないが、明石さんの信念が伝わってくる。
  • 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏
    「いかにも日本人っぽいふにゃふにゃした暖簾に腕押しみたいな奴だなぁ。」

    明石さんをそんな風に思っていた時期が私にもありました。
    私は海外のメディアに叩かれまくる彼しか知りませんでした。
    しかし彼は、骨も筋もあるとんでもない調停者だったのです。

    他者の間に入って「調停」を行うのに
    変な先入観や正義...続きを読む
  • 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏
    元国連事務次官の明石康さんが、紛争国の指導者達といかに交渉し、平和を目指してきたかが書かれている本。書かれている内容にうそがあるようにも感じなかったが、どうしても自分に都合のよいことしか話していないようにも感じた。

    まあ、独裁者だろうがなんだろうが(この本に出てくる人を独裁者と呼んでよいのかどうか...続きを読む
  • 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏
    日本人初の国連職員、明石康氏が国連での平和維持活動などでの経験について、ジャーナリストの木村氏のインタビューに答えるかたちで進んでいくもの。

    『「独裁者」との交渉術』と銘打っているが、どちらかというとカンボジアやユーゴ、スリランカでのPKOの経験について語っている部分が大部分である。
  • 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏
    タイトルを忘れて読んだ方がいい。交渉に必要なのは説得力でも発言力でもなく、聞き取る力。「言うこと聞かないと武力行使しちゃうぞ」じゃアメリカだもんね。国連がそうなったら、国連じゃなくなってしまうもの。
  • 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏
    明石康氏へのインタビューをジャーナリストの木村元彦氏がまとめたもの。
    カンボジアやユーゴスラビア、スリランカの和平に努めた経験が語られている。

    題名から何か奇をてらう特別な交渉術があるかと思いきや、そのようなものはなく、ひたすら理性的に交渉をする様が描かれている。国際社会で「独裁者」と言われる人と...続きを読む
  • 「独裁者」との交渉術――ボスニア カンボジア スリランカ国連和平調停の舞台裏
    国連事務総長特別代表としてカンボジア、ユーゴスラヴィアで
    和平交渉にあたった明石康氏の交渉術、とあるが、
    実際には「交渉術」というようなハウツー本ではない。
    もっと生々しい、人間同士のギリギリのやりとりが語られている。

    知らなかったが、明石氏のやり方は欧米では
    元アメリカ国連大使ジーン・カークパト...続きを読む