樋口武志のレビュー一覧
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殆どのマネージャーは己の経験則に基づく独り善がりなマネジメントスタイルに固執し、それとは異なるファッションを無視してしまう。問題のあるマネージャーほどその傾向が強いだろう。その誰からもオーソライズされたことのない我流の手法が、ここで提示されているそれよりも優れているという可能性は、逆よりも遥かに小さいだろうに。自分がそうならないためにも、こういった本には時折目を通す必要がある。
本書の特徴は、様々な企業の従業員が綴る「日誌」を元に、データマイニングのような手法を用いて「何が創造性・生産性を高めているのか」を定量的に求める研究が基礎となっている点。すべてアメリカの企業だが本質的に何ら日本と変わるところがなく十分参考にできる。結論だけ取り出すと目新しいところは少ないかもしれないが、生々しい従業員の手記が著者らの主張をより説得力のあるものにしていると思う。 -
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変革を起こすリーダーを目指すのであれば読むべき。見た目でわかる能力だけでなく、「立ち止まる」に代表される行動規範が必要なことを豊富な視座で著したものである。また、そういう人たちの生活習慣の共通性についても述べている。
端的に言えば「急がばまわれ」ということである。拙速に結論を求めるよりも、自らの内なる声を聞き真摯に対応する方が結果が良くなるということである。「7つの習慣」でも「刃を研ぐ」という表現で何度も言及している内容である。
この本の存在意義は「立ち止まる」ことの重要性が頭で分かっていても、実際の行動では行き当たりバッタリの残念な人が多いということに尽きる。私もそうなのだが、何らかの活動を行えば本書でいうとのところの「ためらい」の感情が沸き上がってくる。しかし、そこに向き合うことなく、逆に無視して突っ走ってしまうという人は多いのではないだろうか。そこが優れたリーダとそうでない人の分水嶺になるというのが本書の主張である。
自己啓発のとある記事で、朝鏡に向かって「おまえならできる」と言葉をかけるのが良いというものがあった。つまり、本書はそれを仕事全般に広げ、必要なタイミングで実施することを促しているのである。
私の場合、「うまくいかないのでないかという漠然とした不安」があり、他者の言葉に耳を傾けずにいた時期もあった。「ネガティブ」なものに向き合うには抵抗が生じるのだ。その点については、「瞑想」「マインドフルネス」を実践するリーダーがいることや、その効能をうまく伝えている。
最近「立ち止まる」習慣を身につけ生きやすさを感じている私としては、この本はおすすめである。 -
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テスラ、スペースX、スターリンク、X(旧Twitter)。イーロン・マスクの名前は毎日のように目にします。本書は、彼の成功物語ではありません。彼を中心に生まれつつある、新しい社会の仕組みを読み解く一冊です。
著者が「マスキズム」と呼ぶのは、一人の経営者の思想ではなく、21世紀の新しい社会システムです。国家が担ってきた通信やエネルギー、宇宙開発までもが巨大企業のサービスへ置き換わり、私たちは「市民」である以前に「ユーザー」になっていく。その視点には何度も考えさせられました。
特に印象に残ったのは、「自立」の逆説です。自家発電をし、衛星通信を使い、好きな情報を選べる。一見すると自由を手に入れたようですが、その自由は、一つの巨大なインフラへの依存の上に成り立っています。便利さを求めるほど、依存は見えにくくなる。この指摘は背筋が寒くなるほど説得力がありました。
本書はイーロン・マスクを善人とも悪人とも描きません。むしろ、彼を生み出し、そのサービスを選び続ける私たち自身に問いを返してきます。
読み終えたあと、「便利さとは何か」「自由とは何か」を考えずにはいられません。ニュースやSNSを眺める目が少し変わる、そんな知的で背筋が少しぞくっとする読書体験でした。 -
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やりがいのある仕事が進捗するように支援することがマネジャーの最も大切な仕事と述べている。
本書でたびたび述べられるインナーワークライフとは認識であり、職場での感情であり、モチベーションのことである。
やりがいのある仕事が進捗することこそが、インナーワークライフを向上させる最も強力な要因。
触媒
1.明確な目標設定
2.自主性を与える。
3.リソースを提供する。
4.十分な時間を与える。しかし与え過ぎてはいけない。
5.仕事をサポートする。
6.問題と成功から学ぶ。
7.自由活発なアイデア交換。
チームリーダーとしてとるべき行動。
1、チームの仕事に関連する可能性がある情報を定期的に集める。
2プロジェクトに対する重要な決断をする際はチームを参加させる。
3プロジェクトに対する情報やサポートの重要なソースとなり得るチーム外の人々との関係を構築する。
4、プロジェクト売り込む。優れたプロジェクトが脅威にさらされた時は戦う。
チームリーダーとして取るべきでない行動。
1プロジェクトに関連する情報をチームに伝えない。
2マイクロマネジメント。メンバーの自主性押さえつける。
3自分の発言や自分の働きぶりが悪い手本となり、チームのモチベーションや意欲低下させる。
4問題解決を避けたり、自分の臆病や傲慢から問題を引き落とす。
5明確で適切でやりがいのある任務や目標を提供しない。
仕事の4大栄養源。尊重、励まし、感情的サポート、有効関係。 -
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「育った環境や価値観が異なる人(文化圏が異なる人)と働くときに、行き違いや対立を避け、確かな信頼を築く技術」を多角的に説明してくれる。
コミュニケーション:空気を読むか率直に口にするか
評価:ネガティブフィードバックは直接か間接か
説得:原理優先か応用優先か
リード:平等主義か階層主義か
決断:合意志向かトップダウン式か
信頼:タスクベースか関係ベースか
見解の相違:対立型か対立回避型か
スケジューリング:時間に厳しいかゆるいか
様々な国の方と仕事をしてきた著者が、具体例を用いてそれぞれの文化、価値観の相違を解説。
図解もしているのでわかりやすい。
相対的というのもポイント。
アメリカ人がコミュニケーションとしては率直なのに、ネガティブフィードバックを告げるときは褒めるを多用して、ネガティブ部分は最小限、というのも他民族国家ならではなのかも、と面白かった。
イギリス人は京都のお公家さんみたいだし。
もちろん個人的な性格もあるからすべてではないけど、これからはこういう背景も考慮していく世の中になってると実感。
異文化間もだけど、ハイコンテクストな日本の場合、普段から意識していかないとかも。
ハイコンテクストな同僚と仕事をするときは
「もっと話を聞いて、こちらの口数を減らして、理解できたか怪しいと思ったときに確認の質問をする。」
ローコンテクストとハイコンテクストのメンバーが混在しているときは
「明文化すれば多文化チームの混乱と時間のロスを防げる。ただし、明文化する理由を事前に説明することは忘れないでおこう。」
「iPhoneの画面で一度に表示しきれないような場合は、読まれない危険性がある」 -
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おすすめ本として、本棚に入れていた。分厚い、分厚すぎるから、ポイント読みをした。
自分のことは分かったつもりでも分かっていない。自分自身のことはみんなあんまりよく分かっていない、でも理解できると人生が変わる。自己理解とは、内的なものの外的なものがある。
内的な自己理解では、なぜよりも、何がを意識する。何が自分の心を動かすのか自問する。日記があんまり…みたいに書いてあったのはあまり納得できない。自己理解では、ネガティブに捉えすぎないことが必要なんだよね。
外的な自己理解を深めるためには、信頼できる人を作り、その人の愛のある批判を素直を受け入れること。夫ですら、素直に意見を聞こうとしない、批判を受け入れようとしない自分、難しいなぁ。批判を聞かなければ、もうその人は言おうとはしなくなるよね。
どんな自分でも受け入れる、理解することに価値があるという考えを持たないなとな。 -
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自己認識は大事だよ、と言うことが書かれた本でした。
自分は間違ってない、自分こそ正しい!とは思ってないつもりなのだけれど、本当かな、と自問自答。自己の認識なんて、結局独りよがりだったりするのかな、と思ったりしました。
かといって、他人から見た自分が全て正しいわけでもない。自分を好意的に見る人と敵視する人とでは評価が違うだろうし。むむむ。。。この手の話は考え始めると思考がぐるぐるします。
自分を正しいと思わず、自分の個体としての考え方を理解し、群れの中では周りと足並みを揃えながら振る舞いを微調整してやっていく、というのが自分の中の最適解だな!と結論付けて今日のところは落ち着きました。 -
Posted by ブクログ
20230815
パフォーマンスに影響を与える3つの要素
・感情や気分
・捉え方や解釈や意義(自分・仕事・チーム・組織に対し)
・モチベーション
この3つの要素の相互作用がインナーワークライフ。
このインナーワークライフを向上させることが、強い組織づくりや生産性向上に効果的。
そのインナーワークライフを高めるためにマネージャーにとって必要なのが、「チームや部下にとってやりがいのある仕事が毎日少しずつでも進捗するよう支援をすること」
組織に欠かせない貴重な人材だと感じさせること
雰囲気が楽しく明るい
達成感
達成が評価される
自主性を持たされている
問題が解決されそう
周囲が力を貸してくれる
経営や上位層がサポートしてくれる
やりがいある仕事が進捗する
激励を受ける
重要な情報を発見できる
必要なリソースが得られる
やりがい=自分の仕事が何かや誰かにとって価値のあるものだと自分が認識すること
・誰かを責めるのでなくメンバーを信頼してメンバーを巻き込み、アイデアを尊重しポジティブな風土を形成する
・毎日アンテナ張り、常にオープン
・的を絞ったサポート
・上からでなく内からチェック ×なのはマイクロマネジメント
「自分がしたことを理解している限り、問題ない」
ミスを叱責せずに、仕事自体と、そこから何を学べるかに話を絞る
自分自身のインナーワークライフを充実させる
(どれほど些細なものであっても自分が達成できた物事に目を向ける) -
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人の認知は当てにならない。正しいと思っていることもためにならないことも多い。そんなことが書かれている。
書籍としてみると、重い、説明のために記されている例示が長い。最後の方に何をすれば良いのかがまとまっている。そこを続けて自己改革をするなら、この部分の理解は必要。
何故と問うのは良くない。内省は負のサイクルに陥りがち。日記を毎日書くのは勧めない。などなど、これまで良いとされていたことが否定されている。
本書の途中で3Dアニメ映画の制作会社であるピクサーの話が出てくる。なんでも問題が顕在化せずに映画ができないという事例やその兆候がかなりあったようだ。大きな損失にもなりかねない。この例は学んでおくと良いだろう。