【感想・ネタバレ】異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養のレビュー

あらすじ

語学留学、海外出張、海外赴任、外国人の取引先・上司・同僚・部下とのコミュニケーション…
本当に大切なのは、英語力よりも、「異文化理解力」だった!

■海外で働く人から圧倒的支持!
「多くの海外駐在員が抱える問題に対して、実践的な解決のヒントを与えてくれる一冊です。」 (30代女性、教育関連、現地法人ディレクター、シンガポール赴任)
「この本が2002年に発売されていたら、僕のNY赴任生活はもっと楽しく充実してたのに!」(40代男性、化粧品通信販売、代表取締役、アメリカ赴任)
「グローバルな仕事に関わる人すべてに薦めたい本。異文化を客観視するための最高のツールだと思います。」(40代男性、半導体商社、海外マネジャー、中国赴任)

■ハーバード・ビジネス・レビュー、日経ヒューマンキャピタル、HONZほか書評多数!
「グローバル時代を生き抜くための『教養』」――DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー
「池照佳代の人事・人材育成担当者が読んでおきたい本」――日経ヒューマンキャピタルOnline
「異文化を理解するために必要な8つの物差し」――グロービス知見録
「残念ながら、日本人の8割にこのビジネス書はいらない。」――HONZ
「ビジネスで英語を必要とする人々は、この知識こそ必要だ。」――成毛眞さん(HONZ代表)

■異文化を理解する力:ビジネスパーソン必須の教養
異文化理解力とは、相手の言動の真意を理解し、自分の言動を相手がどう捉えているかを理解すること。
育った環境や価値観が異なる人と働くときに、行き違いや誤解を生むことなく、確かな信頼を築く技術です。
また経団連、文科省、大手企業、大学などがグローバル人材、リーダー養成に向けて「異文化を理解する力」を重視!

■カルチャーマップ:文化の違いが一目瞭然! 異文化を理解する強力ツール
カルチャーマップとは、著者エリン・メイヤーが10年超の研究、数千人の経営幹部への取材をもとに開発した異文化理解ツール。
特徴1 文化の違いを可視化。たとえば中国人やアメリカ人と仕事をする上で、「自分は相手と、何が、どう違うのか」が一目でわかります。
特徴2 問題が起きやすいビジネステーマを指標に。たとえばプレゼンや交渉などでだれかを「説得」する際に、相手の傾向や考慮すべきことがわかります

■エリン・メイヤー:「次世代の最も有望な経営思想家」に見事選出! (「Thinkers50」2015)
フランスとシンガポールに拠点を置くビジネススクール、INSEAD客員教授。異文化マネジメントに焦点を当てた組織行動学が専門。
ニューヨーク・タイムズ、タイムズ・オブ・インディアなど寄稿多数。また世界銀行、国連、エクソンモービルなどで講演やセミナーを実施。

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Posted by ブクログ

様々な国の文化的な違いがビジネスにもたらす影響を8つの尺度で分解し、それぞれの尺度ごとの実例と対処法について述べている。
どの尺度においても、絶対的ではなく相対的な考え方をするのが重要だと筆者は説いている。
例えば、「説得」をする際に原理を優先するのか、応用を優先するのかで、オランダは応用優先、ブラジルは原理優先なのでオランダ人からすればブラジル人は「前提や理屈に重きを置く」ように思える。しかし、オランダよりも応用優先な国であるアメリカからすれば、オランダ人にも同様の印象を受ける。
こういった具合に食い違う尺度において、自国の相手国にどれくらい違いがあるかを認識して、適切な対処をするのが重要だといえる。
自分自身は日本と近い文化尺度のアジア圏の人種の混成チームでしか働いたことがないが、それでも本書に書かれているような文化的な違いに直面したことがある。であれば、もっと異なる文化圏、例えば西欧や南米の人達と仕事をする場合はとてつもない影響があるといえる。そういったケースにおいて、違いと対処を具体的に明示してくれている本書は、ひとつの指標として申し分ないと感じた。

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2025年11月18日

Posted by ブクログ

オーストラリアのWorkawayのホストの家にあった本。
日本って結構ほとんどのspectrumでどっちかの端っこにいたのが面白かった。
いろんな考え方があるけど、それぞれそうなった理由やそれがその国ではうまく機能する理由があって、どれが間違っているとかではない。インド人が期限を守らないのに日本人がイラつくように、日本人に柔軟性がないことに対してインド人はイラつく。

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2025年04月20日

Posted by ブクログ

豊富な具体例がエピソードとして面白いし、筆者の伝えたいことがよくわかる。文化の多様性はトラブルも生むけど豊かさを含んでいると思う。
外国人だけでなく日本人同士でもそれぞれの傾向があるので、グローバルビジネスと無縁の人でも参考になるだろう。
面白くてためになる本。

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2024年12月13日

Posted by ブクログ

グローバルビジネスを行う上で、異なる文化的背景を持つ人たちとすれ違いやストレスなく上手くやるにはどうするか。具体的な実例を折り込みながら書かれており、理論がすっと腑に落ちる。
ドイツ人は真っ直ぐに質問や批判をしてきて面食らってしまう。日本人って奥ゆかしくて、でも、控えめすぎて意見がないと思われてる。そんな経験ないだろうか?フィードバック、信頼関係、議論の仕方、時間感覚など各指標でその国の文化がどこに位置し、その相対的な位置関係をみることで関係性やその文化圏の人々から受ける印象を理解する手掛かりとする。
これは異なる文化圏の国を理解するのにも役立つし、応用すれば同じ国同士でも、あの人とはちょっと合わないなぁみたいなときにもその人を理解する一助になるのではないかと思う。育った環境も文化と言えば文化であろうから。

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2024年08月25日

Posted by ブクログ

実践的な内容が盛りだくさんで大変参考になる。この本の内容を頭に叩き込んだとしても、やはり実践で失敗しながら身につけていくものなのだろうと想像する。多国籍からなるチームで仕事をする際に最初にお互いの文化を理解し合うワークショップを実施しておくのは効果的に見えた。ぜひやってみたい。

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2024年08月20日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ良書。読み終わってから日本人、外国人問わず何人に勧めたか分からないくらい。日本では、グローバルっていうと、なんかアメリカ的な習慣・考え方が海外・欧米のど真ん中だと思っている人が本当に多いように思ってて、ずっと違和感を感じてたんですが、まさにその答えを提示してくれている。日本的な価値観とアメリカ的な価値観とヨーロッパ(フランス・スペインVSドイツ・オランダ)的なものなどなど、相対的な価値観の位置関係が分析され語られています。マルチカルチュラルな環境で仕事をする可能性のある方は、是非とも読まれることを強くお勧めします!

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2024年08月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「NO RULES」の中で言及されており、グローバルにはたらくうえで必読だろうと考えて手に取った。
異なる文化的背景をもつ国の人たちの考え方について学ぼうと思って読み始めたが、日本人の振る舞い、考え方についても理解を深めることができた。自分たちの文化を客観的に捉え、他の文化圏の人からどう認識されるかを前もって理解するのは自分たちでは難しいため、このような本でその点を学べたのもよかった。
結局のところ、相手を理解しようと思う気持ち、対話し、歩み寄ろうとする気持ちというのが、コミュニケーションをとる上で重要だと感じる。本書で学べる、文化間の考え方の傾向というのは、あくまでもそのコミュニケーションをより円滑にするためのヒントのようなものかなと感じた。

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2024年05月27日

Posted by ブクログ

多様性を学ぼうシリーズ第4弾。異文化理解力をビジネスの観点で解説してくれる。この本の面白いのは、ビジネスに必要な8つの要素について、各国の比較をしているところ。8つの要素とは、コミュニケーション、評価、説得、リード、決断、信頼、見解の相違、スケジューリング。一例としてコミュニケーションの指標では、ローコンテクスト(シンプルで明確、額面通り)とハイコンテクスト(繊細で多層的、行間を読む必要がある)の分布があり、日本(ハイコンテクストの最たる事例)から見ると、欧米人は皆同じローコンテクストに見えるが、イタリア人は、アメリカ人が大切なことだからと何度も念を押すことを、子供扱いされていると憤る。もちろん、〇〇人が皆同じなわけはなく、日本人でも青森の人と沖縄の人は違うよという主張もあるが、傾向で見ると必ず釣鐘型の分布となり、ほとんどの人が”日本人らしく”振る舞うだろう。これ、海外の方と仕事をするときなどに本当に役立つと思う。異文化理解にもってこいの一冊。

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2024年03月13日

Posted by ブクログ

「○○人は△△だ」という考え方は主語が大きすぎるし、個人の特性を無視して偏見に繋がる良くない考え方だ。

と思っていましたが、この本での私の一番の気付きは「物の見方・考え方それ自体に、自分が属する文化圏のフィルターが反映されている」という点です。

サブタイトルに「自分の」と含まれているのも、異文化理解において大切なことだと筆者が考えているからでしょう。

自分も相手も色付きのサングラスをかけていることを自覚し、互いの文化と個性を尊重しながらコミュニケーションをとることで、良好な関係とアウトプットを生み出せる。

いつかグローバルなチームを率いる立場になったら、また必ず読み直そうと思える良本です。

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2023年11月04日

Posted by ブクログ

白百合女子大学英語英文学科 上野由佳先生お薦めの一冊です。

~上野先生より~

異文化理解というと、相手の文化を私たちがどれぐらい理解できるか、との点だけに意識を向けていませんか?でも実際にはそれと同じぐらい、あるいはそれ以上に、自分の意見を異なる文化の人に理解してもらうことも必要です。では、そのためにはどうすればいいのでしょう。まずは文化によるコミュニケーションスタイルの違いを把握することが第一歩となります。これをわかりやすく解説したのがこの『異文化理解力』です。文化の差を「カルチャー・マップ」を使って可視化し、文化の見取り図を解説しています。読み進めると、「なるほど!やっぱりそうか」「え、本当?」とさまざまな発見が得られます。一例を挙げると、「空気を読む」は日本固有の文化の様に思えます。でも、程度の差はありますが、「空気を読む」文化を有する国は他にもあることが同書を読むとわかります。(*原書では「空気を読む」は”listening to the air”となっています。)日本以外ではどんな国が空気を読む文化を有しているのか、あるいは、空気を読んでしまうと、全くコミュニケーションが取れない国はどこなのか、一目でわかる様になっています。
留学を希望する人、将来グローバルに働きたい人、そして日本を客観視したい人にとっても非常に面白い本です。ぜひ一読をお勧めします。

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2023年09月30日

Posted by ブクログ

新しい視点を提供してくれました。まずは知れました。

とはいえ、書かれているように、試して失敗して見直して慣れる、真の姿。

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2023年06月21日

Posted by ブクログ

これはすごい本です。主にビジネスにおける各国の文化の違いを8要素のパラメータを使って明確に示してくれています。海外に行くにあたって英語を勉強するのも大事ですが、この文化の違いを理解することは同じくらい重要だと思えます。それぞれの文化の特徴が生まれた歴史的背景にまで言及しているのがまた面白いです。説得のタイプの原理優先か応用優先か、の説明にイギリス経験論と大陸合理論の比較が出てくるところなんて最高です。

個人的にインド人と仕事をしているのですが、ハイコンテクスト、階層主義、柔軟な時間、関係ベースの信頼、などなど、実際に経験する身として心底納得できる説明でした。そういった外国人の文化の違いに対して、自分の文化と比較して批判したり不満をもってしまいがちです。本書の最も素晴らしい点は、そんな彼らの特徴を可視化して相対化してくれることで、優劣で語ることなく冷静に対処するマインドを持てるようになることです。

とは言っても、本書では慎重に優劣について言及しない配慮がなされていますが、その時々の状況によって文化の優劣が出てきても当然だと思えます。そこに一歩踏み込んでくれていたら良かったと思いつつ、それを語るとどうしても異文化の否定につながるので、難しいところですね。さらに、時代による文化の変化についてもあまり語られていません。ビジネスのローバル化によって、この国ごとの偏りが減り、より合理的な方向に収束していく未来もあり得るかも知れません。

改めて思うのが、外から見た時の日本人の厄介さです。ハイコンテクストであることを筆頭にあらゆる特徴が極端な方向に振れています。特に、関係ベースの信頼なのに、職場では打ち解けず、お酒の席の無礼講がないと関係を構築できないところ。私のようなあまり飲めない人には本当に厄介です。そんな日本人は、日本人だけで集められた時に最高のパフォーマンスを発揮するのではないかという仮説が頭に浮かびました。そうなると、移民政策や英語教育などが国力を低下させる、という可能性もあるなと。

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2023年05月13日

Posted by ブクログ

仕事で海外社員の方と交流が増えたため、手に取った本。筆者が日本人でないため、少し読んでいて違和感があるが、非常に異文化についてまとまっている内容となっている。海外関連の仕事をする人にとってはマストな書籍かもしれない。国によって文化が異なるので、様々な国籍の方が集まる職場では、マネジメントに正解はない。他国の文化を理解して、モチベーションをupさせる必要がある。特に仕事に対してのフィードバックの方法には注意をする必要があると感じた。国によってフォローの方法がまるっきり異なる。

本文の抜粋で、この本を一言でまとめるなら、以下の文になるだろう。
”グローバル環境において「気が利く」と言う事はつまり、相手と自分の文化の違いを理解して、「皆が心地よく良いパフォーマンスを出せる環境を作り出す」ことなのだ。”

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2022年11月04日

Posted by ブクログ

国ごとの文化の違いによる仕事の進め方の違いについて、こんなにきれいにまとめた本は初めて読んだ。実際にこの知識を活用して仕事に生かしたいと思った。

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2022年07月24日

Posted by ブクログ

異文化理解とはどのようなことか、ビジネスシーンをメインに、相手と交流する際の極意が書かれている。


授業の一環で読んだ。
著者の実体験など具体的な例を挙げながら、様々な観点から、異文化を理解し、適切なコミュニケーションを取るために私たちが気をつけることが事細かに書かれている。今の国際社会における必読書の一つだと思った。

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2022年07月14日

Posted by ブクログ

原書The Culture Map をaudible で聴いてからの日本語で再読。グローバルチームで働く人の必読書。

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2022年05月07日

Posted by ブクログ

大変面白かった。
国の文化の違い、異文化について書かれているけど、同じ国の人同士でも"異文化"を感じることはあると思う。自分のベースの考えに、この本の内容が入っていれば、円滑なコミニュケーションを図ること、またビジネスを進めることの助けになると思う。

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2022年02月27日

Posted by ブクログ

 …ハイコンテクストの文化圏では、学があり教養があればあるほど、話す際も聞く際も裏に秘められたメッセージを読み取る能力が高くなる。そして反対に、ローコンテクストの文化圏では、学があり教養のあるビジネスパーソンであればあるほど、明快で曖昧さのないコミュニケーションを取るのである。その結果、フランスや日本企業の会長は現場で働く社員よりもはるかにハイコンテクストである可能性が高くなり、アメリカやオーストラリアの企業の会長は新入社員よりもはるかにローコンテクストである可能性が高くなる。この点において、教育はその国の文化が持つ傾向を極端にまで体現した個人を生み出そうとするものだと言える。

■二種類の思考法
 原理優先の思考法(ときに演繹的思考とも呼ばれる)は、結論や事実を一般的原理や概念から導き出す思考法だ。たとえば、「人間はみな死ぬ」という一般原理から始めて、次に具体的な事例「ジャスティン・ビーバーは人間だ」に移る。そこで「ジャスティン・ビーバーも、やがては、死ぬ」という結論が導き出される。…
 反対に、応用優先の思考法(ときに帰納的思考とも呼ばれる)は、現実世界の個別の事実を積み重ねることで普遍的な結論へと至る思考法だ。…
 多くの人は原理優先と応用優先の思考法のどちらも使うことができる。しかしどちらを習慣的に使うかは、自身の文化の教育が重きを置く思考法に大きく影響されている。そのため、あなたとは反対の思考法に慣れている人と仕事をするとたちまち問題が生じてしまうのだ。

 …応用優先の思考を持つ人々はまず実例をほしがる。その実例の数々から結論を導くのである。同じように、応用優先で学ぶ人々は「事例研究法」に親しんでおり、彼らはまずケース・スタディを読んで現実世界のビジネスにおける問題や解決策を学び、そこから帰納的に一般原理を引き出そうとする。
 原理優先の思考を持つ人々も実例を嫌いではないが、応用へ移る前に基本的な枠組みを理解しておくのを好む。

■権力格差
 権力が不平等に行使されるのを組織の下の者がどの程度許容し期待しているか

■認知的信頼と感情的信頼
 認知的信頼は相手の業績や、技術や、確実性に対する確信に基づいている。頭から来る信頼だと言っていい。この信頼の多くは、ビジネス上のやり取りを通して形成される。一緒に働くなかで、あなたは自分の仕事を全うし、その仕事を通して自分は頼りがいがあり、働きやすく、一貫性があり、知的で、裏表がないことを示す。その結果、私はあなたを信頼する。
 感情的信頼は、反対に、親密さや、共感や、友情といった感情から形成される。心から来る信頼だと言っていい。共に笑い、打ち解け合い、互いに個人的なレベルで付き合うことで、あなたへの愛情や共感が生まれ、あなたもまた私にそのような感情を抱いていると感じる。その結果、私はあなたを信頼する。

■8つの指標
1.コミュニケーション ローコンテクスト⇔ハイコンテクスト
2.評価 直接的なネガティブ・フィードバック⇔間接的なネガティブ・フィードバック
3.説得 原理優先⇔応用優先
4.リード 平等主義⇔階層主義
5.決断 合意志向⇔トップダウン式
6.信頼 タスクベース⇔関係ベース
7.見解の相違 対立型⇔対立回避型
8.スケジューリング 直接的な時間⇔柔軟な時間

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2022年01月16日

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社長お勧めの本。社会学の調査に基づいて国毎の指標を図示したもの。なかなか面白かったので再読あり。ローコンテクストでありながら間接的なフィードバックをする国があったり、具体的なエピソードと切り口がたくさんあり、良かった。

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2025年12月06日

Posted by ブクログ

国ごとに性格の傾向を分類するのには抵抗があったけど、まず個々人の性格がある前提を冒頭に書いてくれていて、抵抗なく読み進められた。
この本のおかげで、ある出来事を異文化という視点で考える新たな自分に出会えたので、以下備忘。

-備忘-(日本での出来事)
先日インド人(A)とミャンマー人(S)と遊びに行く機会があった。(僕は途中集合予定)
Sが10時待ち合わせと提案したため、Aは10時前に待ち合わせ場所に到着。
しかし直前にSから昼集合、場所変更連絡があり。
Aは時間を潰しつつ次の待ち合わせ場所に移動。
僕は予定があったため12時にAと合流。
その後Sは何度か時間変更を重ね、最終的に私たちは16時に合流を果たした。
Aは、冷静を保っていたものの、Sの時間のルーズさに憤慨していた。

Aは日本に適応して時間通りを意識しているという。
でもこのケースでは、AはSの文化を理解することが必要だった。かと言って僕がAの文化を意識して、少し時間にルーズでいたら、すれ違いが生じただろう(途中参加でよかった〜)

とにかくこの件を通して、頭での異文化理解だけでなく、言葉を使って認識を合わせることの重要性を感じた。

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2025年10月23日

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INSEAD教授Erin Meyerの「The Culture Map」の翻訳版。様々な背景を持つ人々をマネージメントする上で重要な8つの領域について、文化的な背景の違いを様々なエピソードを紹介しつつ解説しています。特に優れているのは、本書のタイトルにもなっている「カルチャー・マップ」です。上記の文化的な違いを可視化し、相対的に評価することを可能にしています。かなり気づきが多かったです。これを日本人だけのチームでも、個人別に「カルチャー・マップ」を作成すれば、世代間のギャップを埋めるのにも役立ちそうです。

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2025年09月23日

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海外と一口に言っても様々な国があり、それぞれの文化や気質は異なっている。それに伴って良しとされるコミュニケーションスタイルも異なる。ローコンテクストかハイコンテクストか、ネガティブなフィードバックを直接的に行うのか、そうでないのか、合意志向かトップダウンか。それを知らずにコミュニケーションを取ると思わぬ地雷を踏むことになる。

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2025年06月11日

Posted by ブクログ

言語以上に文化を理解することは大切で難しい。日本で生まれ育ち当たり前な環境も世界では異端。コミュニケーション、評価、説得、リード、決断、信頼、見解の相違、スケジューリングの8つからなるカルチャーマップで日本は両極端な評価となっている。

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2024年11月29日

Posted by ブクログ

国ごとに常識とされている文化の違いをジャンル別に論じている本。具体例も多く、日本の事例も数多く出ているためとても興味深く読めた。
日本人だけの職場でも、ネガティブフィードバックを出すのが得意な人/苦手な人、トップダウン式の決定を望む/合意形成を望む、など若干の差があるため、使える部分が多いです。

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2023年11月03日

Posted by ブクログ

カルチャーマップなどいくつかのフレームワークを用いて異文化コミュニケーションの気付きを与えてくれる本。グローバルで仕事をすることが当たり前になった昨今では良く理解すべきポイントを散りばめられていると感じるが、結局は巻末にあるように「私たちはみんな同じで、みんな違う」という点に集約されるのかと思う。結局ひとりひとり違う中で生きているため、相手が何を言っているかではなく何を意味しているかを聞くように心がけることが最も重要だと思う。

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2023年06月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文化的な背景を理解した上で対応することについて。通り一辺倒とならず、文化的な傾向を知った上で対応することについて重要に思いました。
文化の違いによる期待される行動の違いについて。東南アジアにおけるボスらしくふるまうことの重要性などは、読んだ当初とても印象深く感じたのを覚えています。
とはいえここに書いてあることを実践したつもりで失敗するシチュエーションはそうていできました。①その国における集団の解像度が低い、ないしは一枚岩ととらえて雑に理解したつもりで修正することを怠る。②そもそも自分の行動をコントロールできていない、ないしは自分の行動の見え方についてある程度妥当な評価をできていない。
つまりは背景があるという一般論として同書籍の内容を把握しつつ、細かい修正や思考を怠らないことが結局は重要なのではないかという認識を改めて。

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2022年07月10日

Posted by ブクログ

前職の社長が薦めていた本で、外国人だけでなく、(自分にとって)異なる文化の中で働く日本人とも関わる上で参考になると思って読んだ。

国ベースでのビジネスにおける文化の違いがメインだが、同じ文化の中でも個人差のレンジがあることにも注意しつつ、それぞれの文化を理解するうえでの項目ごとの分布(カルチャーマップ)と言っていた。

いろんな企業、また外国人の同僚・上司と働くうえで応用できそうな考え方が多く、勉強になった。

また、日本の世界における位置付けや特殊性も客観的に見ることができる。こちらも実務上で活用できそう。

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2022年03月02日

Posted by ブクログ

「育った環境や価値観が異なる人(文化圏が異なる人)と働くときに、行き違いや対立を避け、確かな信頼を築く技術」を多角的に説明してくれる。
コミュニケーション:空気を読むか率直に口にするか
評価:ネガティブフィードバックは直接か間接か
説得:原理優先か応用優先か
リード:平等主義か階層主義か
決断:合意志向かトップダウン式か
信頼:タスクベースか関係ベースか
見解の相違:対立型か対立回避型か
スケジューリング:時間に厳しいかゆるいか
様々な国の方と仕事をしてきた著者が、具体例を用いてそれぞれの文化、価値観の相違を解説。
図解もしているのでわかりやすい。
相対的というのもポイント。
アメリカ人がコミュニケーションとしては率直なのに、ネガティブフィードバックを告げるときは褒めるを多用して、ネガティブ部分は最小限、というのも他民族国家ならではなのかも、と面白かった。
イギリス人は京都のお公家さんみたいだし。
もちろん個人的な性格もあるからすべてではないけど、これからはこういう背景も考慮していく世の中になってると実感。
異文化間もだけど、ハイコンテクストな日本の場合、普段から意識していかないとかも。

ハイコンテクストな同僚と仕事をするときは
「もっと話を聞いて、こちらの口数を減らして、理解できたか怪しいと思ったときに確認の質問をする。」

ローコンテクストとハイコンテクストのメンバーが混在しているときは
「明文化すれば多文化チームの混乱と時間のロスを防げる。ただし、明文化する理由を事前に説明することは忘れないでおこう。」

「iPhoneの画面で一度に表示しきれないような場合は、読まれない危険性がある」

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2025年12月04日

Posted by ブクログ

様々な国の人と付き合っていく時の、物事や言葉の捉え方の違いを、ケーススタディを使ってわかりやすく解説している。
若干単調ではあるが、仕事などで海外と付き合いがある人なら参考になるかと。

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2023年02月19日

Posted by ブクログ

昔の上司にも勧められ、今回グローバル研修をしていただいた講師にも勧められ再読。
国によって、コミュニケーションの方法、フィードバックの方法、決定の方法などが異なり、その国の人に受け入れやすい方法が例が出され説明されている。まずは、このような違いがあることを理解し、もし他の国の人と一緒に働くこととなったら、再読し具体的な気を付けるポイントを確認してみよう。

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2022年08月15日

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