樋口武志のレビュー一覧
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「なぜ」ではなく「何」。
ビジネスの世界で物事を掘り下げる時は、「なぜ」を繰り返しますが、人、特に自分を掘り下げる時は、「何」を追求すべしと著者は語る。
自分の人生や仕事を豊かに実りあるものにする為には、自己認識力が大切。
自己認識力とは、自分自身を理解する力と外の視点から自分を理解する事。
多くの場合、外の視点が、欠けていたり弱かったりして独りよがりの自己認識をされているケースが多い。著者はその様々な事例を用意し、本書で説いている。
自己認識とは、自分自身と他人からどう見られているかを理解しようとする意志とスキルの事。
これが出来る人は7つの柱を持っていると著者は語る。
その7つの柱を理解し、自分を正しく知る事で、仕事と人生を変え、豊かなものにしていきたいと思いました。
自分を振り返るきっかけを与えてくれた良質な一冊でした。
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Posted by ブクログ
部下の仕事へのモチベーションを高め、進捗を促すにはマネージャーやリーダーは「進捗を阻害する要因を取り除き、進捗そのものをサポートする」ことを最も重要視すべき。
この考え方は、「人材の適材適所な配置や、有形無形の報酬によって人は動機付けられ、結果として仕事が進捗する」と当たり前のように考えてきた多くの人にとっては、にわかに信じ難いもののように思える。
しかし本書で紹介されている膨大なデータや、日誌という形で提供された働く人々の生の声が、大事な事を見逃していたことを教えてくれる。
翻訳でかつボリュームがあり、読むには苦労しましたが、マネージャー必読の書だと思います。
マネージャーでなくてもセルフマネジメントの方法論として新しい気付きも与えてくれる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白い!
自己認識をすることがいかに難しいのか、そして、正しく自己認識をすることがいかに大切なのかを、事例とともに教えてくれている。
誤った自己認識をしていると自分も他人も不幸にしていく可能性が高くなり、正しい自己認識をしていると幸福度は高まると思われる。
自己認識を高める方法も詳しく載っているので、自分がどこでつまづきがあるのか、それをどう乗り越えるかが分かる。
それはチームの状況を見る上でも大切な視点である。
巻末にある自己認識チェックシートも良くできているため、一度トライしてみると面白い発見がある。
自己認識とは、自分自身のことを明確に理解する力-自分とは何者であり、他人からどう見られ、いかに世界へ適合しているかを理解する力
内的自己認識とは、自分の価値観、情熱、野望、理想とする環境、行動や思考のパターン、リアクション、そして他者への影響に対する内的な理解のこと
外的自己認識とは、周りが自分をどう見ているか知る力のこと
自己認識は伸ばすことのできるスキルである。
本書の目的、自分を知らない状態から一歩抜け出し、自分に対するインサイトを得て、より賢明な選択をし、より強固な関係を育み、そしてよりよい人生にしたいという願うすべての人に向けた本。
自己認識7つの柱
・価値観を知る:自らを導く行動指針
・情熱:愛を持って行うものはなにかを知る
・願望:経験し、達成したいもの知る、本当は人生に何を求めているのか
・フィット:自分が幸せで存分に力を尽くすために必要な場所を持つ、自分が幸せで存分に力を尽くせる環境を見つける
・パターンを知る:パターンとは、あらゆる状況で見られる思考や感情や、行動の一貫した傾向
・自分のインパクトを知る:インパクトとは自分の行動が周りへどう影響を与えるのかを知るために、視点取得(パースペクティブ・ティキング)を持つ
視点取得とは、他者の思考や感情を想像する力
・リアクション:自分自身の力量を物語る思考、感情、行動を知る
自己認識力を高める
内:ダブルループ学習(自分の価値観や前提を疑うこと、他者からも疑問を投げかけてもらう点)(過去にした予測と実際の結果を比較検証する習慣を身につける)
外:自分の能力や行動にフィードバッグを求める
フィードバッグは愛のある批判者の物を聞く、正直でありながら、心底こちらのことを思ってくれる相手。
自己認識を持つチームとは、力を尽くして同様の理解を集団レベルで得ること
基礎1:目的、何を達成しようとしているのか
基礎2:進捗(確認)
基礎3:プロセス、どうやって目的を実現するのか
基礎4:前提、自分たちの事業、環境を正しく認識しているか
基礎5:個々人の貢献、各メンバーはチームのパフォーマンスにどんな影響を与えるのか
自己認識をもたらうリーダーの要素
1、手本を示す
2,心理的安全性を確保する、及び期待
3,継続的な取り組み -
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ネタバレ仕事や家庭を含め様々な場面で遭遇する「自分は正しいのに相手がわかってくれない」という「行き詰まった状況」が起こるメカニズムを丁寧に掘り下げ、その根本原因が実は自分自身にあり、どうすればそれを克服できるのかを示した自己啓発書。
人間は自分が正しいことをしていると確信している時ほど、いつの間にか真に成し遂げたい目標よりも、自身の価値観に執着して自分を守るようになりがちであり、そのような自分の弱さを認め、自分自身の「あり方」を見直すことによって、相手との価値観の違いや対立を許容し、トレードオフの関係を乗り越えて、単なる妥協ではなく、よりイノベーティブな解を創造することができる。
今日のようにイデオロギーの対立や貿易紛争などによってますます分裂化が進む世界において、パワーや駆け引きによる交渉術だけで複雑化した問題を解決することは難しい。本書はそのような状況を打破するには「偽りのない本物の会話」こそが有効な手段であり、そのためにまずは自己の内省から始めることが不可欠であると説く。表面的な会話術ではなく、自分を変える覚悟が問われる一冊。 -
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テック右派やその周辺の思想をほとんど知らなかったが、面白く読めた。新書のような読みやすさがあるので一気に読めた。
政府との蜜月や運にも恵まれてマスクがここまで成り上がったのがよくわかる。
マスクの夢見るユートピアはハイエクの批判した設計主義的合理主義のような理性への大きな信頼が根底にある印象を受けたので、そう簡単に実現するのかは定かではない。この本のマスクに対する批判もマスクと同じくらい、テクノロジーの可能性に信頼をおいているからこそ、実現しかねないユートピア(ディストピア)思想の持ち主として彼を批判しているように見える。
ともあれマスクへの金持ちのツイ廃というイメージは更新されたので良い本だった。 -
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ネタバレ印象に残った点
→1on1で、進捗の手助けを一緒になってすることが大切。取り調べや放任でなく。
・小さな出来事の力を裏付ける研究資料が増えてきている。ジムでの運動といった小さいが定期的な出来事が、幸福感を累積させることが判明46
・達成感、満足感、幸福感さらには高揚感といったポジティブな認識は、進捗の後についてくることが多い。嫌悪感といったネガティブな認識は、障害の後についてくることが多い。128
・内発的に動機付けされればされるほど、人が創造的になる。136
・(マネージャーでなく)仕事自体からフィードバックをもらう道のりの方が好ましい。137
★マネージャーが社員たちの進捗のサポートに力を注ぐべきなのは当然のことだと思うかもしれない。しかし現実はそうなっていない。社員のモチベーション向上のために最も重要な手段なのに。140、進捗ほどインナーワークを豊かにするものはない156
★やりがいを失くす四つの道「マネージャーや周囲に相手にされない」「当事者意識の喪失」「成果の不確実性」「単純労働」152
★★障害は、進捗が幸福感を増幅させる力の2倍以上の力で増幅させる。160
・7大触媒ファクター:明確な目標の設定、自主性、失敗から学び前進する等。172
★経営陣がすべてをチームに任せていたわけではない。折に触れて、全体的な目標を明確化すべくチームに協力していた。183
・チームリーダーとして取るべき行動、とるべきでない行動206 -
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これまで20年以上グローバル企業で仕事をしてきて、英語で接する人たちとはみんなざっくばらんに、フラットにコミュニケーションすればいい、フィードバックも率直にすればいい、くらいに考えていた。日本人相手のメールでも「いつもお世話になっております」は使わず、「山田さん、」から始まる英語のメールをそのまま日本語にしたような書き方をしてきた。でもこの本を読んで、相手のコミュニケーションスタイルに合わせた方が信頼を得やすい、という話を読んで少し反省した。
この本で一番面白かったのは、「全ては相対的である」という考え方。アメリカ人は率直、日本人は遠回し、みたいな単純な話ではなく、自分の文化と比べて相手の文化はどちら側に位置するのか、という見方をする。我々日本人から見ればどちらも率直に見えるアメリカ人とイギリス人ですら、お互いを見ると全然違う。この視点はとても面白かった。文化だけじゃなくて、人間そのものも結局は相対的なんだよな。自分が普通だと思っている位置も、相手から見れば全然違う場所にある。
もう一つ忘れちゃいけないと思ったのは、この本で言っていることは「ああ、アジア人はそれよくやるよね」みたいなステレオタイプやマイクロアグレッションとは別物だということ。文化を絶対的に分類してるんじゃなくて、あくまで相対的に見ている。そこを混同すると、著者の言いたいこととは全然違う話になってしまうんだろうなと思った。
カルチャーマップという考え方も秀逸だった。コミュニケーションはローコンテキストかハイコンテキストか、評価は直接的か間接的か、説得は原理優先か応用優先か、リードは平等主義か階層主義か、決断は合意志向かトップダウンか、信頼はタスクベースか関係ベースか、見解の相違は対立型か対立回避型か、スケジューリングは直線的な時間か柔軟な時間か。それぞれについて自分の文化と相手の文化がどこに位置するのかを考えることで、接し方が見えてくるというのはとても良かった。
中でもタスクベースと関係ベースの信頼を桃とココナッツで例える話は印象的だったし、直線的な時間と柔軟な時間という文化の違いも面白くて、参考文献まで買ってしまった。
こういう本ってステレオタイプで終わりがちなんだけど、この本はかなりの量のデータや文化的背景も示していて説得力がある。同じ英語で、同じ会社で働いていても、それぞれ文化が違うということを知っているだけで、今後のコミュニケーションは変わると思う。劇的に何かが解決するわけじゃない。でも知っているだけで見え方はかなり変わる一冊だった。 -
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ネタバレ印象に残った点
・誤解によって行き詰ったり苛立ちを感じたときは、自分を下の立場におき、自分自身を笑い、相手の文化をポジティブな言葉で表現することが効果的74
・異なるハイコンテクストな文化同志のコミュニケーションが一番難しい77
・多文化MTG「ひとりが口頭でキーポイントをまとめる(交代制)→各人が口頭で自分のやるべきことをまとめる→ひとりが文書にしてまとめを送る(交代制)」79
・英蘭翻訳ガイド93
★応用優先と原理優先の思考法は、各社会の法律システムにも表れている。英国・米国は先例を元に判決するコモン・ロー、応用優先。ヨーロッパ諸国はシビル・ロー(大陸法)で原理優先。128
・スマホの画面で一度に表示しきれないようなメールは、読まれない危険性がある(応用優先の場合)131
★★米国人に「なぜ」これがいいのか長所を詳細に説明すると、次第にあきられてきた。そんなことより、「実際にそのシステムを導入しうまくいっている事例」を紹介した方が聞き入れられた。132
★多文化が混在する場合は、「理論的原理」と「実例」を行ったり来たりすること。134
・「アメリカ人が撮った写真と日本人が撮った写真」141
・米国では各人の役割・目標・インセンティブを各人と個別に話す。日本人にはそれは有効でなく、「ほかの人がなにをしているのか、どう影響し合っているのか」を説明することが重要。(特定的vs包括的)144、部門全体の目標を共有し、各人に目標設定し話し合って合意する。177
・儒教的な階層性では、目下の服従義務のみならず、目上の人の目下の人の保護管理義務も理解する必要ある。166
・上司抜きでブレストしてもらう。176
・非公式な場でチームと接触すると意思決定プロセスが理解できる(合意志向)。
・日本人は日中はタスクベース、しかし夜に行われる関係構築がビジネスにおける成功に重要な意味も持つ。232 -
Posted by ブクログ
国ごとに性格の傾向を分類するのには抵抗があったけど、まず個々人の性格がある前提を冒頭に書いてくれていて、抵抗なく読み進められた。
この本のおかげで、ある出来事を異文化という視点で考える新たな自分に出会えたので、以下備忘。
-備忘-(日本での出来事)
先日インド人(A)とミャンマー人(S)と遊びに行く機会があった。(僕は途中集合予定)
Sが10時待ち合わせと提案したため、Aは10時前に待ち合わせ場所に到着。
しかし直前にSから昼集合、場所変更連絡があり。
Aは時間を潰しつつ次の待ち合わせ場所に移動。
僕は予定があったため12時にAと合流。
その後Sは何度か時間変更を重ね、最終的に私たちは16時に合流を果たした。
Aは、冷静を保っていたものの、Sの時間のルーズさに憤慨していた。
Aは日本に適応して時間通りを意識しているという。
でもこのケースでは、AはSの文化を理解することが必要だった。かと言って僕がAの文化を意識して、少し時間にルーズでいたら、すれ違いが生じただろう(途中参加でよかった〜)
とにかくこの件を通して、頭での異文化理解だけでなく、言葉を使って認識を合わせることの重要性を感じた。