ダグラス・アダムスのレビュー一覧

  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    サンリオSF文庫のような表紙に心惹かれて手に取ってみたが、果たして本書はSFであった。しかも世界中探しても同類の作品は見当たらないであろう珍品だった。

    大森望が「バカSFの歴史に燦然と光り輝く超弩級の大傑作」と評価した本作だが、紛れもなくバカSFである。ただ、薬漬けかそもそも底抜けのアホな奴が吹っ切れて自由奔放に書いたような荒唐無稽さはなく、『空飛ぶモンティパイソン』のような知的なアホさが随所に散りばめられていて、読み進めていくごとに深みが増してくるのである。気づけばこう呟いているだろう、「これを書いた男は只者じゃないな...」と。

    パイパス建設のために主人公の家が潰されたと思ったら、更に

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    2025年09月11日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    宇宙スケールなのにずっと馬鹿馬鹿しいのが爽快で面白い!
    宇宙の大統領とかいう凄い人物が出てきたと思ったらなんか子供っぽいし、万能ロボットみたいなのが出てきたと思ったらずっと落ち込んでるしw
    宇宙人らしさもあって人間っぽさもあって、こんなに親近感のある宇宙なら『銀河ヒッチハイクガイド』とタオルを持って宇宙旅行に行くのもアリかもね

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    2025年07月11日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    かなり人を選ぶ作風だとは思います。科学に基づいた重厚なSFを読みたい人には向かないけれど、刺さる人は始まりから最後までかなりの熱量で楽しめる。
    良くも悪くもおバカなのがこの作品の持ち味。そしてとてもブリティッシュ。ところどころ出てくるオリジナルの用語も肩の力を抜いてぼんやりイメージするくらいが丁度良い。
    ハチャメチャなコメディを求めている人には是非ともお薦めしたい作品です。映画版もぜひ!

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    2025年05月14日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    好きな人は大好きなシュールSF作品。規模がデカくてバカバカしい。この本が元ネタの作品は多い。マジメなSFの合間にどうぞ。

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    2025年04月10日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    ネタバレ

     最近まで未読で知っていたのは「答は42」という事ぐらいだったのだが、どっかのAIが「答は42」という回答を出してこの本が売れているというニュースを聞いてちゃんと読んでみようという気になった。
    ちょうど家の近所でなんだか分からない工事をやっていて、しかもその業者の誠意を欠く対応に激怒していたから冒頭で家をぶっ壊される主人公にいたく同情した。
    まぁ作中では家どころか地球そのものまでぶっ壊されるのだが、そんなとんでもない事態でさえ作中においては微震に過ぎない。

     ところで「答は42」の件だが、答え云々よりも質問の仕方がそもそも悪いと思う。
    生命の、宇宙の、その他あらゆる事象に対する究極的回答…だ

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    2025年03月24日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    かなり好きでした。
    イーロンマスクが影響を受けたということで読んだのですが、リアルと突飛が程よいバランスで『あるかも!?』と思わせてくれる設定でした。
    現代のCG技術で映画化してほしい!!

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    2025年03月01日
  • 宇宙の果てのレストラン

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    前作より好きかもしれない。

    冒頭はあらすじから始まるが、前作を読んでしばらく経っているもののすぐこの本のノリを思い出すことが出来た。
    前作は1作目だからどうゆう世界観かまだ読み慣れていなかったのもあるかもしれないが、今作は皮肉のきいたイギリスジョークが色々あって、毎回声を出して笑ってしまった。
    特に、品種改良されて喋るようになった牛型生物の話が印象的で、この話が地上波で放送されでもしたらヴィーガンにとてつもなく叩かれそう笑
    食べないで!と訴える生き物を食べるか、どうぞ食べてくださいと言う生き物を食べるかというゼイフォードの話に、なんとも反論しかねるアーサー。
    ドラえもんの道具みたいなものも登

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    2025年01月12日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    ネタバレ

    いい意味でしょうもなかった。
    バカでかい数字の確率、超主観的な『銀河ヒッチハイク・ガイド』、魚を入れて翻訳すること、…
    汎銀河ガラガラドッカンも飲んでみたい。
    デジタル時計を買って遅れた人間にでもなろうか。

    というか、『銀河ヒッチハイク・ガイド』自体購入できるものならしたいね

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    2024年04月12日
  • これが見納め 絶滅危惧の生きものたちに会いに行く

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    「銀河ヒッチハイクガイド」のダグラスアダムスによる、絶滅危惧種を訪ねる本。

    ダグラスアダムスなので、期待して読んだ。そして期待通りだった。さすがダグラスアダムス、ユーモアが素晴らしすぎる。生息地に行くまでのドタバタとか、熱心すぎる研究者の先生たちとのやりとりとか。何度読んでいてクスッとしたことか。このユーモアのおかげで、「絶滅危惧種を守ろう」というメッセージがお説教くさくならずに、人々の心にスッと響く。

    でもこの本を読んでて強く感じたのは、「人間って愚かだ」ということ。自慢したい、暇つぶししたい、邪魔だ…そんな理由で動物を絶滅に追いやってきたんだな。野生のコーヒーノキっていう植物は、絶滅し

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    2023年01月03日
  • 宇宙の果てのレストラン

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    ネタバレ

    「銀河ヒッチハイクガイド」シリーズ二作目

    英国ジョークてんこ盛り

    ■シリーズの並びはこうらしい

    正篇
    『銀河ヒッチハイク・ガイド』
    『宇宙の果てのレストラン』【これです】
    『宇宙クリケット大戦争』

    続篇
    『さようなら、いままで魚をありがとう』
    『ほとんど無害』

    ●名台詞

    “はじめに宇宙が創造された。これには多くの人がたいへん立腹したし、よけいなことをしてくれたというのがおおかたの意見だった。

    “説明しよう。宇宙のありとあらゆる物質は、宇宙のありとあらゆる物質から何らかの影響を受けている

    “トリン・トラギュラ(というのがその男の名前だった)は夢想家だった。思索家にして思弁哲学者だ

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    2022年11月03日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    ふざけ倒した英国ジョーク
    でも知的でもある

    ●名場面

    「宇宙のありとあらゆる知的生命体のみなさんこんにちは。そして、知的でない生命体のみなさんもこんにちは」


    ●古き良き時代

    時のかなたにかすむ太古の時代、先の銀河帝国の大いなる栄光の日々、世界は荒々しく、豊かで、そしておおむね非課税であった。


    勇猛果敢な時代、賭け金は高く、男は真の男であり、女は真の女であり、アルファ・ケンタウリの小さい毛玉生物は真のアルファ・ケンタウリの毛玉生物であった。



    「ちょっとだけあなたのエゴをわきに置いとけない? 大事なことなのよ」
    「おれのエゴより大事なものがあるんなら、いますぐひっつかまえて

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    2022年10月31日
  • 宇宙の果てのレストラン

    購入済み

    邦訳はオッケーかな

    楽しかった!
    日本語を勉強しようとしてるから、こんなに面白くて、興味深い本の邦訳を読めるようになったのは嬉しい!
    ユーモアのセンスがあるのアダムスは、いろんな哲学的や、社会的問題を笑い話にする話は素晴らしいかった。


    #深い #笑える #カッコいい

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    2021年10月29日
  • ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所

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    ダグラス・アダムズの『ダーク・ジェントリー 全体論的探偵事務所』を読み終わってしまった。ダグラス・アダムズの作品が読めるとは!!! 面白かった。かなり笑った。すばらしかった。2017年から読み始めたので、2017年最後の読書だったけど、ベストだったな。さいこう。

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    2018年10月21日
  • ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所

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    まったく、面白くて不思議。
    意味不明な話がスルスルと繋がってく面白さ。
    それも意味不明の度合いがメチャメチャなのがすごく良い。
    Netflixでドラマも観れますが、小説とはダークの雰囲気が違いますが、すごく面白いです。全体論的ドラマ版ダーク・ジェントリーもおススメです。

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    2018年06月15日
  • 長く暗い魂のティータイム

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    今回は訳者前書きはなし。ギリシャ神話の世界なので、なんとなく知っていたけれど、要所要所ではネットで調べながら読んだ。(わかっていたほうが面白いところもある。結局、最後までわからなかったネタもあったけど、筋には影響なし。)数十年も前の作品だけれど、今、読んでも古いとは感じないところがすごい。

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    2018年03月17日
  • ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所

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    銀河ヒッチハイクガイドの作者が書いたミステリ。なんと1987年の作品。30年も経っているけれど、古びていない。主人公がコンピュータのプログラマなのに、やっていることは、それほど古ぼけてはいない。強いて言えば「ロータス」という社名が出てきたときに、そんな会社があったなぁと不思議な気分になったくらい。
    ハチャメチャ小説だろう、行き当たりばったりな冒険譚だろうと思っていたら、そんなことはない。ちゃんと然るべきところに収まっている。訳者が親切にも前書きと後書きで、日本人にはわかりにくいコールリッジという英国の詩人の詩を解説してくれているのが、ありがたい。これがなければ、収まっていることにも気づかなかっ

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    2018年02月18日
  • ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所

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    ロジャー・ゼラズニイにダグラス・アダムズに…初訳モノが新刊で手に入るなんてビックリだなー。
    あれれ?ってところが、モンティ・パイソンでドクター・フーかぁ~でなんか納得。^^;
    コールリッジを別の作家がきっかけで、読んだことがあったのでラッキーだった。古典や名作と称されるものは好みじゃなくても、読んどいて損じゃないなー。

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    2017年12月17日
  • ほとんど無害

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    バッドエンディングだと聞いていて、本当にエンディングを心配しながら読んだ。読み終えての感想は「ヒッチハイクガイド、良かった!」だった。
    他の4作品に比べて明るさに欠けるのは明らかだけど、正直言うと、寝る間も惜しんで読みたくなったのはこれが初めて。ストーリーがしっかりしてるというか…一気にエンディングに行った感じ。ハッピーエンディングではないが、ナイスエンディング(私的には)。
    シリーズ5作品とも傑作。是非多くの人に読んでもらいたい。
    訳者の方も本シリーズの大ファンだということで、その愛が感じられてニンマリ。

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    2013年12月06日
  • ほとんど無害

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    『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズの5冊目にして最終刊。
    映画版のDVDを観て、惚れ込んじゃってノベライズを読み進めていた訳ですが、4冊目の『いままで魚をありがとう』を読み終わった時点でまだ発売しておらず、ちょっと間をおいてしまったわけです。
    それでも、読み始めると、独特の語り口に、口の端を上げながらざくざく読みまくってしまいました。

    うう、しかし、すごいラスト。。。。。(呆然)。
    1作目で地球を破壊したヴォゴン人が、最後まで絡んでくるとは……。。。

    しばらく呆然としてしまいましたが…。。
    それでも、「終わったんだなぁ…」と妙に納得してしまいました。◎
    5冊読んで、私はやっぱり『銀河ヒッ

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    2011年09月26日
  • 宇宙の果てのレストラン

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    相変わらずぶっとんでる。Wittyに富んだ文章、些細な部分まで作りこまれた世界観、苦笑を誘う皮肉。登場人物のキャラ付けも、物語も、そして壮大で、我々のような「人間」では想像もできない世界の創出も。今回も楽しませていただきました。

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    2011年08月25日