ダグラス・アダムスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
出だしでプッと笑う。
「ここまでのあらすじ - はじめに宇宙が創造された。これには多くの人がたいへん立腹したし、よけいなことをしてくれたというのがおおかたの意見だった」
こういう調子の、皮肉でナンセンスなブリティッシュジョークが次々繰り出される。にやっとしてしまう所はいろいろあるが、一番気に入ったのはカクラフーンのベルセレボン人のくだり。知的で洗練されていて非常に静かな文明を築き上げたことが「胸が悪くなるほど独善的でけしからぬ行為」だとされ、銀河帝国裁判所から刑罰として「この上なく残酷な社会的疾患、すなわちテレパシー能力」を与えられた結果、他人に自分の心の内を読まれまいと、たいへんな大声でひ -
Posted by ブクログ
The Hitch Hiker's Guide to the Garaxy シリーズ二冊目。このシリーズが全て日本語で読めるとは、いい時代になったと思う反面、以前に原著で読んだときにはクソ面白かった話が、日本語で読むとそれほどでもないという事実に気がついて愕然としている。
翻訳が悪いとか、原著で読まないと微細なニュアンスがどうこうとかいう話ではなくて、この奇妙奇天烈な話全体の雰囲気が、自分の慣れ親しんだ母国語にマッチしていないような気がする。The Hitch Hiker's Guide の非日常な世界は、非日常の言語で読んだ方がより楽しめる、と言った方がいいだろうか。な -
Posted by ブクログ
銀河ヒッチハイクガイドシリーズ4冊目。シリーズ通して最高に好きな言葉がタイトルに。でもダグラス・アダムス本人はこの続編を書く気はなかったそうで、せっつかれてわーっと短期間で書いたそうで。うん、そんな感じの作品になっているよ。一緒にしようもないくだらない遊びをしていた悪ガキ友達が急に「彼女が出来たから」と一緒に遊ばなくなって「ちぇっ!あいつだけ色気づきやがってつまんないの」と小石を蹴ったり草をむしっては投げしている、そんな気持ちです。そうなるともう昔のような馬鹿馬鹿しい遊びって出来なくなるものなんだよね。まあ恋したらしたでそれも相当馬鹿馬鹿しいことするんだけど。しかし次の「ほとんど無害」で最後だ