ダグラス・アダムスのレビュー一覧
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こちらを含めてシリーズ4作品を読んできましたが、これが一番読んでいて情景が浮かびやすい。
SFではなく地球で起こるラブストーリー。
アーサーが彼女の家に辿り着くまでの前半に関しては、わりとトリップ感あって、ダグラスアダムスはけっこうジャンキーだったんでは?の疑いをまた強める羽目にw
でもナチュラルにこれ書けるんだったらほんまうらやましいし、楽しいだろうなぁ。世の中こんなふうに見えて考えられたら。
最後マーヴィンが登場してからの、マーヴィンのひとことひとことが沁みます。
自分の中で一つだけ交換せずにいる箇所はどこだと思いますか?のマーヴィンからアーサーへの問い。
本の中では誰もその質問には答えず -
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ネタバレ銀河ヒッチハイクガイド シリーズ
「ガイド」のノリ(言い回しとか)が気に入ったならこれもハマるはず。
皮肉、英国ジョーク
正篇
『銀河ヒッチハイク・ガイド』
『宇宙の果てのレストラン』
『宇宙クリケット大戦争』【これです】
続篇
『さようなら、いままで魚をありがとう』
『ほとんど無害』
●名台詞
“アーサーは、危機に臨んでいつもやることをやっていた。つまり、ぽかんと口をあけて突っ立って、それが降りかかってくるのを眺めていた。
“赤道のフィヨルドというテーマについて、突飛で徹頭徹尾不正確な研究論文を書こうとも計画していた。彼が重要だと思う一、二の問題について、誤った記録を残すため -
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ネタバレ銀河ヒッチハイクガイド シリーズの最終作?
■シリーズの並びはこうらしい
正篇
『銀河ヒッチハイク・ガイド』
『宇宙の果てのレストラン』
『宇宙クリケット大戦争』
続篇
『さようなら、いままで魚をありがとう』
『ほとんど無害』【これです】
●名台詞
“銀河系の歴史はちょっとごっちゃになっているが、これには数多くの理由がある。ひとつには、歴史を記録しようとする人の頭がちょっとごっちゃになっているからだ
“「ほら、イギリスでやってるあの不思議なあれ、なんて言うんだったかしら」
「クリケットかしら。それとも自己嫌悪とか」
「いえ、議会制民主主義だったわ」
“なぜだかわからないが、生命は -
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バイパス工事で家が壊されることに講義する男、アーサー・デント。
しかし、もっと大きく危険な工事が、身に迫っていることを彼は――いや、地球人たちは知らなかった。
銀河バイパス建築のため、突然、地球は消滅。
調査員として地球に来ていた異星人・フォードとともに、宇宙に飛び出したアーサーは、地球最後の生き残りになってしまう。
しかたなく、フォードとともに銀河でヒッチハイクの旅をする羽目になった、アーサーは、図らずも地球誕生の秘密を知ることになる。
数年ぶりに再読。
訳文が堅めなので、えっちらおっちら読んだのだけど、内容はドタバタコメディ系というか不条理ギャグ系のSFなんだと思う。
文化の差で皮肉的ジ -
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ダーク・ジェントリーという探偵が、ある事件の謎を解明していく話。大抵の探偵物で同様の説明ができちゃうけれど、これは作者がダグラス・アダムスですから。
最初の50パーセントは意味がわからない。何これ…と読んでて呆然となる。意味わからなすぎて読むのも亀のようなペースになってしまった。だけど、50パーセントを過ぎたあたり、ダーク・ジェントリーが出てきて推理し始めると、読むペースはジェットコースター。前半の訳わからないエピソードたちがあれよあれよと言う間に意味を持ち始める。あれだけの意味わかんないエピソードの伏線を見事に回収していくなんて、ほんとダグラス・アダムスは天才だと思う。正直もう1回以上読み -
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銀河ヒッチハイクガイド3部作の5作目にして最終話。
作者死去により本当にほんとうの最終話。
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銀河系の歴史はごっちゃになっていたんだ。
人々は努力していたけれど、度重なる時間移動や時空移動によりますますごっちゃになっていくばかりだ。
フォード・ブリーフェクトは「銀河ヒッチハイクガイド」を発行している本社を訪れて驚いた。買収されてすっかりまともに変わってしまったんだ。
こんながあの自由で無茶な我らが本社なのか?!
トリシア・マクミランは、送るはずだったもう一つの人生を17年間悔いている。
宇宙人で二つの頭と三本の腕を持つゼイフォードと知り合ったのに、一緒に銀河に出られなかったんだ。彼 -
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星図にも載っていない辺鄙な領域のさらに遥か奥地に小さい黄色い太陽がある。その太陽の周りを小さい青緑色の惑星が回っている。
この惑星に住むサルの子孫は呆れるほど遅れていて、いまだにデジタル時計を生かした発明だと思っているほどだ。
この惑星の問題は、住んでいる人間たちが不幸ということであり、その解決法として小さな紙切れの移動が行われている。これは不思議な解決だ。不幸なのはこの紙切れ自身ではないのだから。
そしてある日、それはある男が、たまには人に親切にしようよ、と言ったため木に釘づけされて二千年以上たった日だが、一人の若い娘が世界を善にして幸福な場所にする方法を思いついた。それはうまくいくはずだ -
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「銀河ヒッチハイクガイド」シリーズ3冊目。
前2作よりちょっとシビアだった印象。
二百万年前の地球に飛ばされていたアーサーとフォードは、それから数年後に何とか時間軸を捕まえ別の時間、別の惑星へ。
着いた先は、破壊二日前の地球、イギリス、クリケット会場!
そこへ突如現れたクリキット星宇宙船は、地球人をボール代わりに使ってクリケットを始める。
クリキット星人は、ずっと”宇宙”というものを認識していなかった。
この世界に自分たちが唯一無二だと思っていたのだ。
だがある日うっかり落ちてきた宇宙船により、彼らは”宇宙”を知る。
優れた科学力で、数年で宇宙船を仕上げて宇宙に向って探索だ!果たして誰に -
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銀河ヒッチハイクガイドシリーズ2冊目。
お腹が空いたから一番近い”宇宙の果てのレストラン”に行こう!
…ところが<黄金の心>号はヴォゴン人からの攻撃を受けてしまった。
ヴォゴン人は、地球を滅ぼすという指令を受けたのに、二人の地球人が抜け出して銀河ヒッチハイク出たから今度こそ指令を成し遂げようと張り切ってしまってる。
指令を出したのは銀河系の精神学者たち。なにしろ地球は「宇宙の究極の問いを応えるために作られたスーパーコンピューター」であり、抜け出した二人、アーサー・デントとトリリアンはその地球の一分なんだ、彼らを抹殺しないと「宇宙の究極の問い」の答えが出てしまうではないか!
無限不可能性ド