ダグラス・アダムスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ・イーロンマスク氏が影響を受けたという『銀河ヒッチハイクガイド』を漸く読むことが出来た
・バイパス建設計画で家が取り壊されることに抵抗する主人公アーサー→銀河バイパス建設によって一瞬で地球が消滅→友人フォードと共に宇宙に放り出される→ヴォゴン人の宇宙船に拾われるが再び放り出される→空間を一瞬で繋ぐ不可能性ドライブ搭載の宇宙船に拾われる→ネガティブ思考のアンドロイドと行動を共にする→人工星マグラシアに到着する→地球誕生の真実を知る→・・・確かにヒッチハイクしてるよね
・といった、どこまで本気か分からない予測不能のストーリーで、くすくす笑いながらすぐに読み終えてしまった
・それなりに危機的事態に常に見舞われているのに、登場人物が一貫してポジティブなのが印象的
・ロジックや物語で理解しようとしてしまう自分の頭をからかうかの様で、作者の壮大な皮肉に巻き込まれた間隔
・ちょうど2026年のダボス会議でマスク氏が「楽観主義者として間違えるか、悲観主義者として正解するか、前者の方が人生の幸福度が高い」と言ったそうで、その根底にあるものを少し感じられた気がする
・不測の事態や正しくないと思われることも楽観的に向き合えば楽しく乗り越えることが出来、間違いを恐れながら正解し続けることが必ずしも幸福には繋がらない -
匿名
ネタバレ 購入済み究極のご都合主義コメディ
本書では"都合がよすぎる"と思えるシーンが多々あるものの、それを上手く飲み込んで読むことができ、とても面白い。
また、架空の理論に対しても妙な説得力があり納得させられてしまう。本当に世界は本書の通りなのではないかと思えてしまうほどには面白い。 -
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ネタバレイギリス人が書いたって納得できるなって思うくらい、皮肉っぽくて好きだった。
鬱病のロボットはずっと仲良くはしたくないね…って感じのキャラクターだったけど、それはそれで良かった。
深淵なる疑問の答えが42だっていうのも好き。意味がない数字だと後書きに書いてあって、もっと好きになった。最後の方の、複雑な因果の相互関係を研究してる人たちが、防ぎ得ないことに対して「世の中そんなもんだよ」って言ってるのも、良かったな。
重いメッセージみたいなものもなくて、本当にエンタメ小説って感じで好きです。
後書きの物価は反映させるのに、実際の地球のサイズの間違いとかそういうのは修正しないのが謎、みたいなやつ、この地球とは全く別の地球っていうことだったのかな?と思った。
それはそれでなんで物価反映はあるの??って感じだけど、まあ大衆小説とするのなら、マニアが気になる数字の差異よりも、一般人が気になるところを修正させるかなっていうのはあるけども -
Posted by ブクログ
銀河ヒッチハイクガイドシリーズ完結〜
全五作の中でダントツ深い〜〜!ほぼ脳内、ACID食って考えが突き詰められまくって、昨日すっごいとこまでイッテもうてたなーオレ、て翌日思うけど結局何を考えてたか覚えてないみたいな自分だけ哲学、そのもの。
あとがき読んで知ったんやけど、この完結編、ファンの中では最高傑作か、最悪かでバチバチ別れてるんですね、確かに〜それ分かる。
私もまだどちらか分からんもん。読んでる時は最高〜と思ったけど、読後はえー!ちょっとこんなん銀河ヒッチハイクガイドちゃうやーん、勘弁してよ〜フォードのキャラもよー、となったし。
ラストもびっくりやでしかし。
でもマーヴィン出てこないのに、やっぱこんなにおもろいなんてズルい、そして途中出てきた陽気なロボットもかわいい。ロボットのキャラ設定世界一素敵なんずるい -
Posted by ブクログ
こちらを含めてシリーズ4作品を読んできましたが、これが一番読んでいて情景が浮かびやすい。
SFではなく地球で起こるラブストーリー。
アーサーが彼女の家に辿り着くまでの前半に関しては、わりとトリップ感あって、ダグラスアダムスはけっこうジャンキーだったんでは?の疑いをまた強める羽目にw
でもナチュラルにこれ書けるんだったらほんまうらやましいし、楽しいだろうなぁ。世の中こんなふうに見えて考えられたら。
最後マーヴィンが登場してからの、マーヴィンのひとことひとことが沁みます。
自分の中で一つだけ交換せずにいる箇所はどこだと思いますか?のマーヴィンからアーサーへの問い。
本の中では誰もその質問には答えず明かされてないけれどそれはもちろん、傷つきやすく繊細な鬱病のロボット、マーヴィンの心だと私は思いたい。いや、絶対そうだと思う。
読後何度もラストのマーヴィンの言葉思い出して泣いてる。
2001年宇宙の旅のコンピュータ、HALが記憶を抜かれる時に、私は、、、怖い と言ったシーンを思い出してまた泣き。
何より恐ろしいのは人間。
でもマーヴィン、あなたは良き友達と出会えて幸せやったよ! -
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ネタバレ銀河ヒッチハイクガイド シリーズ
「ガイド」のノリ(言い回しとか)が気に入ったならこれもハマるはず。
皮肉、英国ジョーク
正篇
『銀河ヒッチハイク・ガイド』
『宇宙の果てのレストラン』
『宇宙クリケット大戦争』【これです】
続篇
『さようなら、いままで魚をありがとう』
『ほとんど無害』
●名台詞
“アーサーは、危機に臨んでいつもやることをやっていた。つまり、ぽかんと口をあけて突っ立って、それが降りかかってくるのを眺めていた。
“赤道のフィヨルドというテーマについて、突飛で徹頭徹尾不正確な研究論文を書こうとも計画していた。彼が重要だと思う一、二の問題について、誤った記録を残すためである。
“長い沈黙が続いた。宇宙がちょっぴり歳をとるのが感じられるようだった。
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ネタバレ銀河ヒッチハイクガイド シリーズの最終作?
■シリーズの並びはこうらしい
正篇
『銀河ヒッチハイク・ガイド』
『宇宙の果てのレストラン』
『宇宙クリケット大戦争』
続篇
『さようなら、いままで魚をありがとう』
『ほとんど無害』【これです】
●名台詞
“銀河系の歴史はちょっとごっちゃになっているが、これには数多くの理由がある。ひとつには、歴史を記録しようとする人の頭がちょっとごっちゃになっているからだ
“「ほら、イギリスでやってるあの不思議なあれ、なんて言うんだったかしら」
「クリケットかしら。それとも自己嫌悪とか」
「いえ、議会制民主主義だったわ」
“なぜだかわからないが、生命はニューヨークにさえ住みつく。冬の気温は法定最低気温を大幅に下回る 。
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ネタバレ地球が創られる過程が楽しい
斉藤壮馬おすすめ本
いままで読んだSF長編小説で一番好きかも。
星新一のSSの身近さを感じた一冊。
現実感がないのにすんなりその世界観に入れて、
俯瞰できる作品だった。
主人公らしき人はいるけど、
心情の描写がいろんな人視点だからかな?
あとなぜかストーリーテラー的な人が途中出てくる。
地球がもうすぐ滅びるというところから物語は始まり、
地球が破壊され滅びる。
最初に出てきた地球人アーサーも死んだと思いきや、
地球に来ていた異星人フォードに助けられて宇宙にいる…
というところから始まる話。
地球はどのようにして造られたか、
地球を造ったのは誰か、その部分はトンチ(?)が効いててとても好き。
SFならではのスケール感なのになぜか微笑ましい。
ところどころに伏線が張られてて、
それも良かったな。
宇宙でベストセラーになった、
『銀河ヒッチハイク・ガイド』がところどころに引用されてそれも伏線になっているのがいい。
これはシリーズの一作目らしいので、
続編もぜひ読んでみたいな。 -
Posted by ブクログ
ダーク・ジェントリーという探偵が、ある事件の謎を解明していく話。大抵の探偵物で同様の説明ができちゃうけれど、これは作者がダグラス・アダムスですから。
最初の50パーセントは意味がわからない。何これ…と読んでて呆然となる。意味わからなすぎて読むのも亀のようなペースになってしまった。だけど、50パーセントを過ぎたあたり、ダーク・ジェントリーが出てきて推理し始めると、読むペースはジェットコースター。前半の訳わからないエピソードたちがあれよあれよと言う間に意味を持ち始める。あれだけの意味わかんないエピソードの伏線を見事に回収していくなんて、ほんとダグラス・アダムスは天才だと思う。正直もう1回以上読み直して、「あ、あれはそういうことね」と確認したい衝動に駆られる…
だから、これから読む人(と再読する自分)に言いたい。本の半分まではとにかく読め。半分過ぎたら、読み終わるまで本が手放せなくなるから。
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Posted by ブクログ
銀河ヒッチハイクガイド3部作の5作目にして最終話。
作者死去により本当にほんとうの最終話。
***
銀河系の歴史はごっちゃになっていたんだ。
人々は努力していたけれど、度重なる時間移動や時空移動によりますますごっちゃになっていくばかりだ。
フォード・ブリーフェクトは「銀河ヒッチハイクガイド」を発行している本社を訪れて驚いた。買収されてすっかりまともに変わってしまったんだ。
こんながあの自由で無茶な我らが本社なのか?!
トリシア・マクミランは、送るはずだったもう一つの人生を17年間悔いている。
宇宙人で二つの頭と三本の腕を持つゼイフォードと知り合ったのに、一緒に銀河に出られなかったんだ。彼女に訪れた二度目のチャンス、家の庭に緑の宇宙人が降り立ち、彼女を宇宙に誘う。もちろんトリシア・マクミランは迷わなかった。しかし宇宙人たちは、彼女の望むような”宇宙人”ではなかったんだ。
アーサー・デントは一人で銀河ヒッチハイクガイドを続けている。
彼にこの銀河で足りないものは二つだけだ、生まれ故郷の惑星と、愛する女性。
共に銀河ヒッチハイクに出た愛するフェンチーチャは消えてしまった。痕跡すらない。
宇宙船の事故で辺境の星に墜落したアーサーは、その星でまあそれなりに静かな暮らしを送っていた。
ある時アーサーの小屋に、宇宙旅行慣れした美しい女性と、いつでも不機嫌な若い娘とが現れた。
アーサーには準備ができていなかったんだ、もっとも突然「自分の娘」が現れて、二人きりで暮らすことになる準備ができている人間などあまりいないだろう。
銀河の歴史はごっちゃになって、いくつもの平行世界を作り、ますますごっちゃになっていた。
アーサーの前に現れたトリリアンは、宇宙に出なかったことを悔やむトリシア・マクミランではなく、地球が破壊される前に三本の腕と二つの頭を持つ宇宙人ゼイフォードと銀河ヒッチハイクに出たトリリアンだった。そして彼女が子供を持つため選ばれた男性の遺伝子の持ち主がアーサーだったんだ。
トリリアンの娘はランダムという名で、度重なる惑星移動と時間移動のため、自分の居場所も年齢も分からず、いつも癇癪を起こしている。
突然現れた「自分の娘」と二人きりで暮らすことになったアーサー。
そしてアーサーのもとに、フォードが新しい「銀河ヒッチハイクガイド」である鳥型ロボットを送ってくる。
この鳥型ロボットは、ごっちゃになった銀河の流れを戻すために持ち主を乗り換え、持ち主の望むことをすべてかなえる機能を持っていた。
物語最後の場面は地球。
ランダムと鳥型ロボット、アーサーとフォード、平行社会のトリリアンとトリシア、地球へと集まった彼らは、避けられない彼らの命運に呑みこまれる…。
***
題名の「ほとんど無害」は、「銀河ヒッチハイクガイド」で地球を「無害」としか紹介されていなかったのが、
フォード・プリーフェクトの調査により「ほとんど無害」に文言が増えた!というネタなんですが、
「無害」から「ほとんど無害」って悪くなってないかい?
…さて。今回は最初から最後まで深刻な雰囲気で進みました。
状況も深刻なのですが、今までだったら登場人物のハチャメチャさで笑い飛ばしていたのですが、今回は登場人物たちの心情も何かを失くしたり悔んだり非常に深刻でした。
「銀河ヒッチハイクガイド」冒頭で人間を揶揄するのに「この惑星の人間は驚くほど遅れていて、いまだにデジタル時計を生かした発明だと思っているほどだ」と書いているのですが、この話の中でアーサーが大事に持っているのが「アナログ時計」というのも象徴的なのかなんなのか。
ラスト場面もかなり深刻な状況になるのですが…登場人物たちがかなりキツい心境で生きているので、あのラストはむしろ彼らには平穏なのかもしれない。
作者自身も書き終えた後「暗すぎる!続きを書く!」と思っていたけれど、急逝により敵わず。
それなら作者も登場人物たちもクジラもゼラニウムもイルカも…「長い旅お疲れさま」と締めましょう。