ダグラス・アダムスのレビュー一覧

  • ほとんど無害
     『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズの最終巻です。
     第4作『さようなら、今まで魚をありがとう』から8年後に書かれたこの最終作ですが、これまでの作品とは全く異質な感じがする作品でした。
     腹を抱えて笑える能天気な明るい空気がたまらなかったこれまでとは異なり、シリアスな雰囲気が漂っているのです。第4...続きを読む
  • さようなら、いままで魚をありがとう
     ダグラス・アダムスは前作『宇宙クリケット大戦争』でいったんシリーズを完結させたものの、諸事情によって新たに続編を書くことになり、そして作成されたのがこの『さようなら、いままで魚をありがとう』です。前作とは違ってこれは原題の忠実な訳で、地球で2番目に知能の高い生き物であるイルカ(ちなみに人類は3番目...続きを読む
  • さようなら、いままで魚をありがとう
    『銀河ヒッチハイクガイド』シリーズ3部作の4冊目、という不思議な一冊。    
    モノゴトは視点を少しずらしたり、上から下から、ぎゅーんと離れて眺めるだけで、こうも違う風景や側面が見えるのか。ということに、気づかされます。
    ていうか、わたしもアレもコレもソレだって宇宙から見たらなんてチッサイんだろう。...続きを読む
  • さようなら、いままで魚をありがとう
    ラブストーリーだとしきりに言われていたわりにはラブストーリー自体はそんなに面白くなかったので、作品的にも今ひとつかなあ・・・でも神の最後のメッセージは上手い! と思ったし、マーヴィンも良かったし、小ネタも色々と笑えました。
  • 宇宙クリケット大戦争
    銀河ヒッチハイク・ガイドシリーズ第3弾。宇宙の果てに封印されたギャクサツ集団クリキット軍とアーサーとの戦いを描く。設定に跡付けの要素が多いのは否めないが、話が二転三転する割にしっかりと辻褄を合わせてある。クリキットの存在している訳、アーサーが空を飛ぼうとするとき、エピローグと、作品のあらゆる根底に深...続きを読む
  • ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所
    2024.04.08
    私にはこういうSFは読みとれないということがわかった。星の数は作品の良し悪しではなく、私自身の読む力の問題です。
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド
    コメディとしては、正直そこまで面白くはないかなという感じでしたが、有名な「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」が、どういう流れで語られるのか知れただけで、非常に充実した読書体験になりました。いや、あまりにくだらなくて逆にびっくりしましたが(笑)。とりあえず、今後はネズミとイルカに対して...続きを読む
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド
    皮肉たっぷり、余裕のある笑いを提供。時間潰しに軽いかんじでちょうどいい。人はなぜ生まれ、なぜ死ぬのか、なぜいつも時計をはめていたがるのかの答えが載ってる。冒険の始まり。続編読んでみたい気はする。
  • 宇宙の果てのレストラン
    「銀河ヒッチハイクガイド」シリーズの第二弾。2冊目になって、だいぶこの世界観に慣れてきて読みやすくなった気がする。カタカナ職業に対する皮肉がおもしろい。いけすかない連中に対する気分は万国変わらないようだ。
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド
    ちょっと懐かしいクラシックな雰囲気漂うぶっ飛び系なんでもありSF。「SFコメディ」というには、日本人には笑えないくどい言葉遊び(私はその手の表現がきらい)が目につくものの、つまんなくなりそうな絶妙のタイミングでなるほどそうきたかっていう伏線拾い展開がなされてついつい読み進めてしまう。まぁ、そのぶっと...続きを読む
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド
    イーロン・マスクの人生を変えた一冊という触れ込みが気になり購入しました。自分にはあまり面白さが理解できない点もありましたが、想像が広がるという点では面白く感じました。

    イギリスの一風変わった青年アーサーが幹線道路建設のための立ち退きを拒否しているところから話が始まります。驚くことに、地球は破壊され...続きを読む
  • 宇宙クリケット大戦争
    読後なにも残らない、メイビーいい意味で。ウィットに富む会話劇はモンティパイソンにおけるそれを彷彿とさせる。英国的なジョーク。知的な皮肉や遜った台詞は読者のバックグラウンドによってその意味や捉えられ方が大きく異なりそうだな、って思った。だけど、そういった部分を抜きにしても物語の世界における混沌、不条理...続きを読む
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド
    途方もなくバカバカしい、だけで終わってしまった。穂積さんの推薦みて「そんな傑作なら」と手にしたが…ただ馴染みのない発想・表現は楽しめた。翻訳者に拍手。
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド
    SFコメディと書いてある。
    そもそもSFにあまりなじみがないが、SF×コメディというものが想像がつかなくて読んでみることにした。

    家がバイパス建設のために取り壊されそうになっているアーサー・デント。
    彼はブルドーザーの前に横たわり、身を挺して抵抗する。
    そこへ現れたのは、彼の友人、フォード・プリー...続きを読む
  • これが見納め 絶滅危惧の生きものたちに会いに行く
    壜びん しゅうれん収斂進化 肩章 下生えしたばえ 真鍮のテーブルの脚の先にあるような鉤爪 いかめ厳しくも落ち着き払って大統領が見下ろすなか プランテーションを築くのに適した土地を探し回った 安易で抗し難い思い込みによって この公園を訪れる人がとても少ないのは、旧ザイール(現コンゴ共和国)を訪れた者全...続きを読む
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド
    バイパス建設のために家を壊されそうになっているアーサーの元へ、友人のフォードがやってくる。「自分は実は宇宙旅行のガイドブック『銀河ヒッチハイクガイド』改訂のために地球へやってきた異星人なのだが、銀河バイパス建設のため12分後に地球は消滅することになったので恩人である君に伝えにきた」と言うフォードの話...続きを読む
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド
    唐突に最後の生き残りとなったアーサーは、たまたま地球に居た宇宙人フォードとともに宇宙でヒッチハイクをする事になる。

    ジャンルとしてはSFコメディとという事ですが、序盤の展開は個人的になかなか怖かったです。人間が宇宙全体で一番の知的生物とは限らない&地球とは異なる世界の知的生物とスマートにコンタクト...続きを読む
  • 長く暗い魂のティータイム
    二作目、探偵ものだけどミステリーでは無い。変な場面が9割で答え合わせ1割で終わる。

    探偵もブコウスキーの「パルプ」みたいに空回りしつづけ不調のまま
    (それがなんとも読んでる自分自身と重なる…)…仕事してない?

    途中のユーモアも一作目より薄味?
    まぁダラダラと読んで楽しませてはもらった。

    神様が...続きを読む
  • ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所
    ミステリ?SF?ファンタジー?
    『銀河ヒッチハイク・ガイド』のシリーズと印象は同じ作風。
    本当に意味不明な作品。
    それでも何か面白くて読めてしまう。
    終盤の物語が繋がっていく感覚が魅力。
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド
    面白い!読みながら、何度も笑ってしまった。
    しかもただただ笑えるだけのふざけた話ではなく、割と最後はおお!となるしっかりしたSFストーリー展開。