ダグラス・アダムスのレビュー一覧
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銀河ヒッチハイクガイドの作者が書いたミステリ。なんと1987年の作品。30年も経っているけれど、古びていない。主人公がコンピュータのプログラマなのに、やっていることは、それほど古ぼけてはいない。強いて言えば「ロータス」という社名が出てきたときに、そんな会社があったなぁと不思議な気分になったくらい。
ハチャメチャ小説だろう、行き当たりばったりな冒険譚だろうと思っていたら、そんなことはない。ちゃんと然るべきところに収まっている。訳者が親切にも前書きと後書きで、日本人にはわかりにくいコールリッジという英国の詩人の詩を解説してくれているのが、ありがたい。これがなければ、収まっていることにも気づかなかったかもしれない。(まだ、わかっていないところもありそうだけれど。)
私は銀河ヒッチハイクガイドよりも好き。 -
Posted by ブクログ
『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズの5冊目にして最終刊。
映画版のDVDを観て、惚れ込んじゃってノベライズを読み進めていた訳ですが、4冊目の『いままで魚をありがとう』を読み終わった時点でまだ発売しておらず、ちょっと間をおいてしまったわけです。
それでも、読み始めると、独特の語り口に、口の端を上げながらざくざく読みまくってしまいました。
うう、しかし、すごいラスト。。。。。(呆然)。
1作目で地球を破壊したヴォゴン人が、最後まで絡んでくるとは……。。。
しばらく呆然としてしまいましたが…。。
それでも、「終わったんだなぁ…」と妙に納得してしまいました。◎
5冊読んで、私はやっぱり『銀河ヒッチハイク・ガイド』大好きだわ。
去年の5月に映画を無理矢理(笑)観せてくれたMW女史に改めて感謝。
でも、ガイドファンには非難囂々かもしれないね(汗)
(って、解説も訳者の後書きにも、やっぱりそう書いてました! そういう気持ちも判る!) -
Posted by ブクログ
銀河ヒッチハイクガイドシリーズの2弾。
相変わらずめちゃくちゃな文。読んでいて面白かった。
◆ メモ
人類には、自明も自明なことをたえず口にし、しつこくくりかえすという習性がある。たとえば、「今日はいい天気だね」とか「きみはすごく背が高いね」とか「つまりそういうことなんだな。ぼくらはもうすぐ死ぬんだ」とか。(P219)
アーサーとトリリアンの表情は固くこわばっている。夜の道路に飛び出してきてヘッドライトを浴びてしまい、こういうのはじっと見つめていれば消えてなくなるのだと思っているウサギのようだ。(P221)
監督はこれは最高級のじつに高性能で洗練されたテレポート機であり、これ以上のものはいくら金を積んでも買えないと説明し、会計士はそんなものを買うために積まれる気は金にはないと説明した。監督はこの船にだって人が出たり入ったりする手段は必要だと説明し、会計士はこの船には完璧に使えるドアが立派についていると説明した。監督は会計士の頭はいっぺん煮たほうがいいのではないかと説明し、会計士は監督の左側から急速に接近してくるのはげんこつであると説明した。(P224)
その人たちは、わたしたちの耳にする言葉のなかにしか存在しないんだ。ほかの人が何を経験しているかわかると思うのは愚かなことだよ。わかるのは本人だけだ。その人たちが存在するとしてもね。人はみんな自分の目と耳っていう自分の宇宙を持っているんだから。(P284) -
Posted by ブクログ
『宇宙クリケット大戦争』についてです。ダグラス・アダムス著『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズの第三作目です。
アダムスはもともとこの巻で完結のつもりだったようですが、その後、もろもろの事情により第4作・第5作が作成されたわけですね。
それはさておき、この本のお話。
ふざけた邦題がついていますが、原題は"Life,The Universe and Everything"で、直訳すれば『生命、宇宙そして全て』かと思ったのですが、後に触れるGOOGLEの計算機能からすると『人生、宇宙、すべての答え』、河出文庫版によれば『生命、宇宙そのほかもろもろ』という意味で、要するに『銀河ヒッチハイク・ガイド』から出ている壮大な問題(answer to life the universe and everything)ですね。
タイトル的な響きからいうと、邦題はイマイチな感じがするのですが、この本の内容を最も端的に表しているのはどっちかといえば原題ではなく邦題です。これまでの流れとはあんまり関係なくクリケットにまつわる話が延々と展開されるのですなw
正直にいえば1巻、2巻ほど強力な笑いはなかったのですが、これはこれで面白かったです。不老不死に飽きた男のエピソードや、ある理由でアーサー・デントを憎悪する延々と輪廻転生する生物のエピソード、マーヴィンのなんともいえない大活躍、真実しか話せなくなった男のエピソードなど、いずれもかなり面白かったです。
ただ、これで三部作の最終と言われてもなんとなく納得がいかないものを感じさせるところがありました。直接的に1巻、2巻とかかわっているのは、エピローグだけでしたしね^^;
いずれにしても、全体的にみればなかなか面白い作品でした^^
ちなみに、GOOGLEに計算機能があることはよく知られていると思いますが、answer to life the universe and everythingもきちんと計算してくれます。answer to life the universe and everythingをコピペしてGOOGLEで検索してみる、あるいは「人生、宇宙、すべての答え」を検索してみると・・・^^ -
Posted by ブクログ
銀河ヒッチハイク・ガイドシリーズ最終巻。前作で突如復活した破壊されたはずの地球、異変に包まれる銀河ヒッチハイク・ガイド社、そしてアーサーとトリリアンの娘…随所に散りばめられた要素が最終章に向けて加速していく。多重次元宇宙と時間的逆行工作という骨組みにして宇宙とは即ち「ありとあらゆる全般的ぐちゃぐちゃ」であるという究極の問いを逆説的に導く、シリーズ集大成ともいうべき作品。結末には賛否両論があるだろう。もしD・アダムスが生きていたら今後も新たな作品が読めたのかもしれないが、自分はこの終わり方こそシリーズにふさわしいと思う。最後の最後まで読者をひきつけ続ける名作。