高橋豊のレビュー一覧

  • ヒッコリー・ロードの殺人

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    「アガサ・クリスティ」の長篇ミステリー『ヒッコリー・ロードの殺人(原題:Hickory Dickory Dock)』を読みました。

    『終りなき夜に生れつく』、『なぜ、エヴァンスに頼まなかったのか?』、『NかMか』、『ポアロのクリスマス』に続き「アガサ・クリスティ」作品です。

    -----story-------------
    外国人留学生の多いロンドンの学生寮で盗難騒動が次々と起き、靴の片方や電球など他愛のないものばかりが盗まれた。
    が、寮を訪れた「ポアロ」は即刻警察を呼ぶべきだと主張する。
    そしてその直後、寮生の一人が謎の死を遂げる。
    はたしてこれらの事件の裏には何が…マザーグースを口ずさむ

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    2022年08月15日
  • 死との約束

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    犯行は1件のみで途中やや退屈になるが、怪しい人物が多く誰もが犯人になり得るという点でハラハラさせられた。最後まで読んだ時の衝撃は凄まじい

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    2022年07月27日
  • チムニーズ館の秘密

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    ネタバレ

    クリスティのバトル警視モノ。初めてバトル警視の登場作品を読んだのだけれども、バトル警視が思った以上に活躍していなくて笑った。探偵役は主人公じゃん。途中まで、主人公の二重人格説を疑っていたのだけれども、最後で、秘密はそっちだったか、という感じ。見事に騙されました。

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    2021年11月22日
  • 動く指

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     物語の途中からミス・マープルが登場して「お、あのミス・マープルじゃん‼️」となった。話の終わり方がよかった。意味不明な事件だったが、読み終わった今ではなかなかおもしろいと思った。

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    2021年08月27日
  • 動く指

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    ネタバレ

    これは割と早い段階で犯人と動機に気付いたが家庭教師が共犯かな、と思ってしまった。主要な登場人物が陽性で楽しく読めた。特にミーガンの正直すぎて身も蓋もない英文学評と斬新なリア王論(幸薄い境遇にありながら逞しさを感じる)がツボで笑わせておいて、終盤の覚悟の手紙がジーンとくる。

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    2021年09月18日
  • チムニーズ館の秘密

    A

    購入済み

    面白かった

    面白かったです。
    途中までは何が起こっているのか
    良くわからないまま話が進んでいきますが
    最後になるほどとなります。
    結末もわかりやすくて
    たしかな満足です。

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    2021年07月02日
  • 動く指

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    主人公というか語り手とその妹に好感がもてるので楽しく読めた。途中でロマンスが驚きの急展開。そんなことする?っていうようなことをある女性にしてビックリした。

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    2021年05月16日
  • 喪服のランデヴー

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    ネタバレ

    いやはやアイリッシュ、もといウールリッチは設定がすごい。発表後60年近く経った今でもその設定は斬新だ。
    ある街で愛し合う若い男女がいる。非常に初々しい二人の間にやがて悲劇が訪れる。ある飛行機から落とされたビンがたまたま彼女に当ったのだ。最愛の女を失った彼は廃人となり、やがて復讐の鬼と化し、同日同時間に同場所を通過した飛行機に乗り合わせた乗客全てに同じ苦痛を事件の起こった5/31に味わわせるのだった。

    この設定を読んだだけでもう早く読みたいと思うのは当然ではないだろうか?
    しかも唄う詩のような美文は健在で今回も陰惨な内容ながら幻想的な衣装を纏いながら物語は流れていく。
    しかも成される復讐は5つ

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    2021年02月02日
  • 死との約束

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    ネタバレ

     そうくるかぁー。入れ替わり立ち代わり雑談を交えながら関係者に尋問して真相を暴いていくタイプで、一行が家族って設定だったから、オリエント急行を連想してしまった。けど今回は真逆で、家族は誰も犯人じゃないのかぁ、と。いや確かにプロットはすごいけど、ちょっと最後無理矢理過ぎない?と真っ先に思ったが、犯人のチョイスやエピローグを見て、ミステリーのプロット以外にもクリスティーなりのテーマが今回もあるんだなと思い、好きな作品の一つになった。
     持って生まれた欲求や性質があるなら、それを持て余して堕落するのではなく、良い方向に昇華させることもできるはず。ボイントン夫人の卑しい人生と、事件後のジネウラの幸せと

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    2020年05月02日
  • 喪服のランデヴー

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    飛行機から誰かが投げ落としたビンが、最愛の恋人の命を奪った。心を狂わせてしまったジョニー・マーは、その飛行機と5人の乗客を突き止め、彼らに同じ思いを味わわせることだけに人生を使う。止めることの出来ない、綿密に計画された犯罪。一方警察は、僅かな手がかりから次の犠牲者を突き止め、犯行を食い止めようとする。哀切な思いの果てに繰り返される理不尽な復讐劇はどのような結末を迎えるのか。

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    2019年02月27日
  • 喪服のランデヴー

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    翻訳を通しても、都会的で洗練された文体の強度を失わない稀有な作家の一人、ウールリッチ/アイリッシュ。1948年発表、ブラックシリーズの代表作でもある「喪服のランデヴー」では、その耽美なレトリックがすでに完成しており、序章と終章における溜め息が出るような情操の表現を味わうだけでも読む価値がある。上空を通過した飛行機の乗客が投げ捨てた瓶の直撃を受け、逢瀬の待ち合わせ場所にいた恋人を殺された男。その無残で凍てついた心象風景を綴っていくプロローグは、ウールリッチならではの世界観を形作っている。
    本作は凄まじい怒りによって復讐の鬼と化し、狂気の淵へと墜ちた若者ジョニー・マーが、真犯人を特定できないままに

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    2017年09月07日
  • ヒッコリー・ロードの殺人

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    意外や、クリスティ作品の中では人気イマイチの一作のよう。
    映像で見たのが最初でしたが、大好きな作品です。

    学生寮で発生する謎の盗難事件。
    盗まれたものは一見意味のないように見えるものばかりだが、有能な秘書ミス・レモンに依頼されたポアロは調査を開始してすぐに、一刻も早く警察を呼ぶことだと告げる。そこから始まる奇妙な事件・・・。

    いちいち癖のある学生たちの描写はステレオタイプながらも面白い。
    謎解き自体は複雑ではないですが、盗難品の繋がりを解き明かしていくところが珠玉です。

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    2016年12月15日
  • 殺人は容易だ

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    ネタバレ

    植民地から帰ってきたルーク・フィッツウィリアム。ロンドンに向かう汽車の中で出会ったウイッチウッド村のミス・ピンカートン。ウイッチウッド村で誰も気がつかないうちに連続殺人が起きており次に狙われるのはハンブルビー医師と気がついたとかたるミス・ピンカートン。翌日、ミス・ピンカートンが轢き殺されたと知るルーク。そして殺害されたハンブルビー医師。ウイッチウッド村へ向かうルーク。ホイットフィールド卿の秘書で婚約者のブリジェットの従兄弟として村に滞在するルーク。ブリジェットとの捜査。殺害された人々が関わるのは?被害者の一人エミリーがお手伝いをしていたミス・ウェインフリートの話。元ホイットフィールド卿と婚約し

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    2015年06月06日
  • チムニーズ館の秘密

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    ネタバレ

    友人のジェイムズ・マグラスに頼まれて南アフリカからロンドンに元ヘルツォスヴァキア首相の回想録に使用する手紙を運ぶアンソニー・ケイド。ホテルにつくなりヘルツォスヴァキア共和国の共和政派と王政復派の訪問を受けホテルの従業員のジュゼッペに手紙を盗まれる。元ヘルツォスヴァキアに駐在していた外交官の未亡人ヴァージニア・レヴェルの手紙をネタに彼女を強請ろうとするジュゼッペ。ヴァージニアの部屋で射殺されたジュゼッペあ遺体を隠すアンソニー。チムニーズ荘訪問。チムニーズ荘の主人ケイタラム卿の元に滞在する客たち。殺害されたヘルツォスヴァキアの王子ミカエル。バトル警視の捜査。ヘルツォスヴァキアの宝石を狙うフランスの

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    2015年06月03日
  • 殺人は容易だ

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    話の組立方が巧み。事件パート、捜査パート、推理パート、解決パート、それに加えてロマンスパート。それぞれを良いバランスと順序で組み合わせて、どんどんのめり込んでしまう仕組み。
    事件の内容は凄惨で醜悪だけど、気持ちの良いミステリ。

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    2012年09月29日
  • 喪服のランデヴー

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    ネタバレ

    それは本当に悲しい偶然だった―
    ある夜、ひとつの街角で愛する人を待っていた可憐な少女は理由もわからぬまま命を落とす。

    原因は遥か上空を飛ぶ飛行機から赤の他人が投げた1本の空き瓶だった。
    不幸にも恋人を失った青年は妄執の鬼と化し、原因を作り出した見知らぬ他人の命を一人ずつ狙っていく―


    サスペンスの名手、ウールリッチが手がけた血も凍る西洋版仇討ち物語。
    ウールリッチらしい無慈悲な結末も相まって、青年の虚しさや悲しみがひときわ浮かび上がっている。

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    2011年08月30日
  • チムニーズ館の秘密

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    ちびちびと読んでいるクリスティ。榛野なな恵さんが漫画化したものを読んで、原作を読もうと思っていて。いやー、漫画、うまくまとめたなーと。漫画2回読んで、原作読んで、また漫画読んで。登場人物が多くてなかなか話がつかめなかったんだけど。(わたしがバカ。実はミステリ向きじゃないと思う)。でもおもしろかった。ちょっとどたばたした冒険モノって感じだけど、雰囲気が明るくて、品があっておしゃれで、ロマンティック。わたしが勝手に想像していたクリスティのイメージ。上流階級の人は、ほかの人にどう思われるかなんて気にしないから、恐れを知らず、ときどきすごく馬鹿なことをする、というような台詞があって、なんか勝手に、なる

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    2011年09月18日
  • ヒッコリー・ロードの殺人

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    ポワロは、秘書の姉が勤めているある寮での
    おかしな盗難について聞かされ、寮を訪れ調査に乗り出す。
    一部の犯行は自分だと告白してきた寮生がいたが謎の死をとげる。
    謎の死を遂げた寮生は恋に一直線で賢くない人で、
    この人を利用した犯人がもつ狡猾かつ残虐な性格と、
    及び一連の盗難における真の目的が、ポワロの手であきらかになっていく。

    寮生が大勢いるが、彼らの名前と専攻(職業)と
    相互の関係を、正確に把握しながら読まないとついていけなくなる。

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    2010年10月17日
  • 動く指

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    ネタバレ

    物語中のロマンスが良い。
    ちょっとひねくれたおてんばな女の子がやがて…
    恋愛ものとして印象の方が強く残った。

    2025年8月再読。
    ロマンチックラブの部分はいいねー。
    映像化してほしい。

    ミス・マープルがする推理を主人公がしていて、それが伏線になっていて、マープルがそこから謎解きをするというワンクッションが面白かった。

    クリスティー作品の恋愛関係にしてはハピエンにまとまっていて良い。
    その周辺にいやなひとがいないのもいいし、勇気あるヒロインを助けるヒーローもかっこいい。
    マイ・フェア・レディ要素もあり。
    ヒロインの理解されない美点を主人公が見抜いてくれるとこが良かった。

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    2025年08月16日
  • チムニーズ館の秘密

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    推理小説は、読んでいる時に間をあけるとダメですね。
    今回は、なぜか、1章読んで1週間あいて、2章読んで1週間あいて、という読み方になってしまったので、主人公がなにをやっているのか、全然、覚えてなくて……。
    前に戻って読んだりしてると、時間の無駄も甚だしい。

    それでも、メインの事件を追いかけていくだけでも、けっこうおもしろいのですが、伏線をことごとく忘れている……どころか、主線のストーリー自体も忘れている印象の軽さは……。
    いや、これは、クリスティのせいではなくて、わたしのせいか?
    多分、間をあけずに読んでたら、おもしろかったと思います。でも、次々、読みたくなるというようなおもしろさではなかっ

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    2009年11月29日