高橋豊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「アガサ・クリスティ」の長篇ミステリー『ヒッコリー・ロードの殺人(原題:Hickory Dickory Dock)』を読みました。
『終りなき夜に生れつく』、『なぜ、エヴァンスに頼まなかったのか?』、『NかMか』、『ポアロのクリスマス』に続き「アガサ・クリスティ」作品です。
-----story-------------
外国人留学生の多いロンドンの学生寮で盗難騒動が次々と起き、靴の片方や電球など他愛のないものばかりが盗まれた。
が、寮を訪れた「ポアロ」は即刻警察を呼ぶべきだと主張する。
そしてその直後、寮生の一人が謎の死を遂げる。
はたしてこれらの事件の裏には何が…マザーグースを口ずさむ -
購入済み
面白かった
面白かったです。
途中までは何が起こっているのか
良くわからないまま話が進んでいきますが
最後になるほどとなります。
結末もわかりやすくて
たしかな満足です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレいやはやアイリッシュ、もといウールリッチは設定がすごい。発表後60年近く経った今でもその設定は斬新だ。
ある街で愛し合う若い男女がいる。非常に初々しい二人の間にやがて悲劇が訪れる。ある飛行機から落とされたビンがたまたま彼女に当ったのだ。最愛の女を失った彼は廃人となり、やがて復讐の鬼と化し、同日同時間に同場所を通過した飛行機に乗り合わせた乗客全てに同じ苦痛を事件の起こった5/31に味わわせるのだった。
この設定を読んだだけでもう早く読みたいと思うのは当然ではないだろうか?
しかも唄う詩のような美文は健在で今回も陰惨な内容ながら幻想的な衣装を纏いながら物語は流れていく。
しかも成される復讐は5つ -
Posted by ブクログ
ネタバレそうくるかぁー。入れ替わり立ち代わり雑談を交えながら関係者に尋問して真相を暴いていくタイプで、一行が家族って設定だったから、オリエント急行を連想してしまった。けど今回は真逆で、家族は誰も犯人じゃないのかぁ、と。いや確かにプロットはすごいけど、ちょっと最後無理矢理過ぎない?と真っ先に思ったが、犯人のチョイスやエピローグを見て、ミステリーのプロット以外にもクリスティーなりのテーマが今回もあるんだなと思い、好きな作品の一つになった。
持って生まれた欲求や性質があるなら、それを持て余して堕落するのではなく、良い方向に昇華させることもできるはず。ボイントン夫人の卑しい人生と、事件後のジネウラの幸せと -
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翻訳を通しても、都会的で洗練された文体の強度を失わない稀有な作家の一人、ウールリッチ/アイリッシュ。1948年発表、ブラックシリーズの代表作でもある「喪服のランデヴー」では、その耽美なレトリックがすでに完成しており、序章と終章における溜め息が出るような情操の表現を味わうだけでも読む価値がある。上空を通過した飛行機の乗客が投げ捨てた瓶の直撃を受け、逢瀬の待ち合わせ場所にいた恋人を殺された男。その無残で凍てついた心象風景を綴っていくプロローグは、ウールリッチならではの世界観を形作っている。
本作は凄まじい怒りによって復讐の鬼と化し、狂気の淵へと墜ちた若者ジョニー・マーが、真犯人を特定できないままに -
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ネタバレ植民地から帰ってきたルーク・フィッツウィリアム。ロンドンに向かう汽車の中で出会ったウイッチウッド村のミス・ピンカートン。ウイッチウッド村で誰も気がつかないうちに連続殺人が起きており次に狙われるのはハンブルビー医師と気がついたとかたるミス・ピンカートン。翌日、ミス・ピンカートンが轢き殺されたと知るルーク。そして殺害されたハンブルビー医師。ウイッチウッド村へ向かうルーク。ホイットフィールド卿の秘書で婚約者のブリジェットの従兄弟として村に滞在するルーク。ブリジェットとの捜査。殺害された人々が関わるのは?被害者の一人エミリーがお手伝いをしていたミス・ウェインフリートの話。元ホイットフィールド卿と婚約し
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ネタバレ友人のジェイムズ・マグラスに頼まれて南アフリカからロンドンに元ヘルツォスヴァキア首相の回想録に使用する手紙を運ぶアンソニー・ケイド。ホテルにつくなりヘルツォスヴァキア共和国の共和政派と王政復派の訪問を受けホテルの従業員のジュゼッペに手紙を盗まれる。元ヘルツォスヴァキアに駐在していた外交官の未亡人ヴァージニア・レヴェルの手紙をネタに彼女を強請ろうとするジュゼッペ。ヴァージニアの部屋で射殺されたジュゼッペあ遺体を隠すアンソニー。チムニーズ荘訪問。チムニーズ荘の主人ケイタラム卿の元に滞在する客たち。殺害されたヘルツォスヴァキアの王子ミカエル。バトル警視の捜査。ヘルツォスヴァキアの宝石を狙うフランスの
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ちびちびと読んでいるクリスティ。榛野なな恵さんが漫画化したものを読んで、原作を読もうと思っていて。いやー、漫画、うまくまとめたなーと。漫画2回読んで、原作読んで、また漫画読んで。登場人物が多くてなかなか話がつかめなかったんだけど。(わたしがバカ。実はミステリ向きじゃないと思う)。でもおもしろかった。ちょっとどたばたした冒険モノって感じだけど、雰囲気が明るくて、品があっておしゃれで、ロマンティック。わたしが勝手に想像していたクリスティのイメージ。上流階級の人は、ほかの人にどう思われるかなんて気にしないから、恐れを知らず、ときどきすごく馬鹿なことをする、というような台詞があって、なんか勝手に、なる
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Posted by ブクログ
ネタバレ物語中のロマンスが良い。
ちょっとひねくれたおてんばな女の子がやがて…
恋愛ものとして印象の方が強く残った。
2025年8月再読。
ロマンチックラブの部分はいいねー。
映像化してほしい。
ミス・マープルがする推理を主人公がしていて、それが伏線になっていて、マープルがそこから謎解きをするというワンクッションが面白かった。
クリスティー作品の恋愛関係にしてはハピエンにまとまっていて良い。
その周辺にいやなひとがいないのもいいし、勇気あるヒロインを助けるヒーローもかっこいい。
マイ・フェア・レディ要素もあり。
ヒロインの理解されない美点を主人公が見抜いてくれるとこが良かった。 -
Posted by ブクログ
推理小説は、読んでいる時に間をあけるとダメですね。
今回は、なぜか、1章読んで1週間あいて、2章読んで1週間あいて、という読み方になってしまったので、主人公がなにをやっているのか、全然、覚えてなくて……。
前に戻って読んだりしてると、時間の無駄も甚だしい。
それでも、メインの事件を追いかけていくだけでも、けっこうおもしろいのですが、伏線をことごとく忘れている……どころか、主線のストーリー自体も忘れている印象の軽さは……。
いや、これは、クリスティのせいではなくて、わたしのせいか?
多分、間をあけずに読んでたら、おもしろかったと思います。でも、次々、読みたくなるというようなおもしろさではなかっ