松永正訓のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
医者にも事情があって舞台裏があって限界もある
丁度、診てもらった医師に疑問を抱いていたので、なるほどと納得できて病院の見方も変わりました。
具体的には、少ししか話を聞いて貰えない、様子を見ましょうが続き診断が曖昧、という点が疑問でした。
例えば、7時間診察したとして、1人5分で診たら84人、詳しく聞く必要があったりイレギュラーがあれば人数はもっと減る…そう考えると自然と1人にかけられる時間が減るのも分かります。
このように医者目線で分かりやすく説明してくれているし、患者目線での意見も含まれているので、タイトルに目が止まった方はぜひ読んでみると良いと思います。
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Posted by ブクログ
まさにタイトル通りの内容。予想以上に面白かった。
院長の千葉大学小児外科時代の話。インパクトファクターが当時日本で2位になるほど、研究や論文発表したこと。40歳の時、大病で大学病院を去ることになった経緯。
開業するまでの嵐のようないきさつ。モンスターペアレント。小児科医から見た、耳鼻科医の抗生剤投与に対する疑問。
文章が読みやすく、本当に裏側まで書いてあってどんどん読めた。
参考になったのは、最後の方の章の「クリニックの選び方」。
・グーグルの口コミは無視
・ホームページをチェック
・専門医とは、「その分野に関して最低限の知識がある」くらいに考える
・一人前と呼べるのは「指導医」
・一 -
Posted by ブクログ
●タイトルが某有名曲に似ているけど、中身は充実!
読む価値あり!
育児・出産の情報って多様な情報が溢れていて混乱しませんか?
そして、子供がの行動で気になることがあったとき「この方法をしていれば・・」と自分の無知を反省したりしませんか?
わたしは、経験があります。
この本は「こうすれば早く〇〇ができるようになる」「こうすれば高偏差値の優秀な子供になる」という本ではありません。
なぜなら、医師としていろいろな子供を見てきた経験を持つ著者は「どんな子どもでも親子で力を合わせて輝く人生を作っていける」という考え方を持っているからです。プロローグにも「他人より高い偏差値の大学に入るのは重要ではな -
Posted by ブクログ
この本に出会えてよかったなと心から思えることは少ないと思うが、私の短い人生の中で間違いなく、そう思えた本のうちのひとつである。
命に対する向き合い方、それは死に対する向き合い方と同義であるのかもしれないと思った。
これを考えることをやめてしまうことは簡単である。まして自分や周りの人間など、身近に死や生が実感として存在していない場合、考えようと思うことすらないかもしれない。
けれど、本書の中に出てくる私よりもずっと小さい子供たちと、その家族は、徹底的にこの試練、難関を突きつけられて、それを自分たちなりに乗り越えていこうとしなくてはならなかった。その苦悶する姿、そして自分達の答えを見つけた姿はかな