あらすじ
7人の「小児がん卒業生」たちの、命の輝き。小児がんは、それを克服した子どもたちからも「普通の生」を奪ってゆく。体に残った障害や社会の偏見に耐えて生きる7家族。歯が生えない、身長が伸びない、心臓や臓器の働きがよくないといった「晩期障害」。さらに、子どもたちは二次がんの可能性も持っている。不安に耐え、今を生きる、「小児がん卒業生」たちの姿を見守り続けている小児科医が綴る、渾身のノンフィクション。
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Posted by ブクログ
ma2さんの弟さんの2冊目が出ると ma2さんに教えていただきました。
前著『命のカレンダー』につぎ、「激しく揺さぶられる」というよりは、いろいろと静かに深く考えさせられるタイプの本でした。
最後に淡々と書かれた
"こういったご家族を応援してあげたいと思っていながらも、それを実際に実行している医者は、この世にそんなにたくさんはいないでしょう。"
の一文が、少しも自慢くさくなく、継続することの価値について率直に記しているだけなんだな、というのが伝わってきます。