しりあがり寿のレビュー一覧

  • そして、カナタへ。

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    作者がどこまで計算していたかもわからない程のいろいろが組み合わさり意味を変えひとつの物語を成していく様を堪能(クラウドって便利すぎないかとも思うけど、現代の神話として必然のギミックではある)。生命の力と不安を模索していたシリーズに相応しいエンディング。『あの日からのマンガ』のあの親子とは別人であり同一人物でもあるのだろう。

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    2015年07月05日
  • アレキサンダー遠征

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    とてもいいわけのわからなさだ。『あの日からのマンガ』を正史とするなら全部は夢なのか、夢と夢の切れ目すらあいまいなまま愛と不安ばかり置き去りに夢は『黒き川』に接続される。物語の数々は、3.11は、どこに向かうのか。これほど完結巻の期待をあおる構成もない。もし最後がうたかたの夢に消えても、3.11のある現実は残るんだよなあ。

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    2015年04月04日
  • ノアの阿呆舟

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    うわああなんだこれ。『黒き川』を生命力の希望の物語とすれば、これは生命力と絶望の物語。アホ丸出しな箱船に閉じ込められ全ては失敗しただ生き延びる恐怖。そして……これは、どこに続くんだろう?

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    2015年04月04日
  • 黒き川

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    おそらくはダンテめいた地獄行の物語で、生命力と清廉な魂をもつ少年が悪魔の欺瞞(?)を破壊し進んでいくのは迫力でも理屈でも満足。思いもよらない物語の接続と、それが激化するラストには否が応でも全編読みたくなる。

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    2015年04月04日
  • あの日からのマンガ

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    当時の空気感を今に伝えるスナップ。「地球防衛家〜」は市井の感情を活写し、創作作品群からはもっとえぐるような力で、感情や理屈が揺れる様が見えてくる。あったわ、そう「あの日から」はこんな感じだったわ。

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    2015年04月04日
  • からだのひみつ

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    ネタバレ

    マチコ先生にひかれて。
    昔、学習まんがを読んでいた自分にとってはこのノリが懐かしくてたまらなかったし、普通にタメになった。
    枠外の豆知識やコラムも、楽しんで作られている感じがしてとても好き。

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    2013年07月06日
  • からだのひみつ

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    ビッグ錠の味覚のひみつと、平松伸二の臨死体験のひみつがセルフパロディにもなってて、特におもしろかった。平松せんせは最近みんなそうだけど。学習まんがのなつかしの面々もよかった。

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    2013年05月23日
  • あの日からのマンガ

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    出版されたころから気になっていてやっと読んだ。4コマ漫画と短編と。
    4コマはすごくそのままというか素な感じで、あー私もあの日の直後はこんな感じだったなあと、そういうことを思い出せてよかった。
    短編は、もう少しメッセージというか、込められてるものがあり、創作という感じが強かった。そういうのに触れて耐えられるだろうかと心配だったけど、今はもう大丈夫で、むしろきちんと受け取れたし、感じたり考えさせられたりしていい影響を受けられたと思う。
    大丈夫な自分に安心したし、きちんと思い出して忘れないように…と思えたし、何ができるか、どうなっていくのか分からないけど、読んでよかった。不快な思いや必要以上に悲しくなることは全然なかった。
    みなさんも大丈夫そうなら、是非。

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    2013年03月05日
  • せまいルール~吉野家の「つゆだく」の「だく」は10g~

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    ネタバレ

    ルールといっても国・地域・会社が変わればいろいろある。約束を守らないで、政策をころころと変えて、魔法にかけられたまま、目が覚めない方々がいる。そんな人たちとは大違いなのが、あのゴルゴ13の主人公デューク・東郷だ。一度交わした約束は必ず守る。依頼者は、必ずゴルゴ13との約束は守らないと、あの笑うセールスマンの喪黒福造と同じように不幸な目にあう。




     驚いたルールにフランスでは、何とかと結婚することができるとあり、何かと思ったら、故人だった。著書によると、1803年に制定された法律で、当時の時代背景に由来する。ナポレオンが登場してから戦争が絶えず、亡くなった男性が多くなり、男性のことが忘れられない女性が亡くなった男子と精神的につながりを持ちたいというのが法律の趣旨。どこか不思議に思ってしまう法律だ。

     

     もっと驚いたのが野生動物で凶暴なのは、カバとあって意外だと思った。カバは、見かけによらず獰猛で縄張りに入りこむと、カバに噛みちぎられることがあると書かれている。カバだからといって甘く見てバカにするとやけどする。




     ルールに関して知らないことがたくさんかかれていて面白かった。宇宙人ジョーンズが見たら、缶コーヒーのボスを飲みたくなるほど、地球は不条理なことにあふれている惑星ということがよく分かる。

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    2012年07月15日
  • なぜ宇宙人は地球に来ない? 笑う超常現象入門

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    とても面白く読みました。

    私が子供のころには、「ムー」とか「UFOと宇宙」とか
    かなり怪しい「オカルト物」の雑誌が元気で(^ ^;
    小学○年生とか、週刊○○みたいな子ども向け雑誌でも
    「オカルト特集」みたいのがいっぱいあって(^ ^;

    言ってみれば「オウム世代」なわけですが(^ ^;

    で、これらに「はまった」経験のある方なら、
    苦くて甘酸っぱい気持ちで読める本です。

    著者は、言わずと知れた多彩な芸人で、
    やはり同じく子供のころに「はまった」口で。
    現在はテレビなどで見てオカルト「否定派」と
    思っている方が多いようなのですが、
    当人は肯定でも否定でもなく「懐疑派」と。

    やみくもに肯定も否定もする訳ではなく、
    一つ一つの現象を面白がりつつ(ここ重要)、
    極めて冷静に観察し、吟味し、
    納得できなければ指摘し、糾弾する。
    外国から来た某「スプーン曲げ芸人」の前で
    よりスマートにスプーンを曲げてみせるような
    「やんちゃ」もしたりしつて(^ ^;

    という著者が、UFOだの宇宙人だのUMAだの
    呪いだの人間消失だのと言ったオカルトネタを
    快刀乱麻に切りまくるという本書。

    残念ながら、取り上げられている全てのネタが
    著者によって「ニセモノ」「迷信」として
    喝破されてしまっております。

    が、私には分かる気がするのですが、
    著者はこれらオカルト物に対して、
    今でも衰えることのない「愛」と興味を持ってる。

    懐疑的であるということは、裏を返せば
    「どんなに疑っても本物としか思えない現象」
    に出会えることを熱望しているということでは。
    これは「研究者」の態度としては全く正しい。

    実は私の祖父は民俗学者で、
    恐山のイタコの研究をしていたし、
    父親もスプーン曲げだの念写だのの
    「研究する側」の人間だったことがあり(^ ^;
    だから、本書で紹介され、断罪されている人には
    親父が「研究」してた人も出てくるわけで(^ ^;
    私も会ったことありますもん(^ ^;

    で、この親父がキッチュ氏と同じことを言ってた。

    「俺は好きだから資料も集めるし研究するけど、
     例えば目の前に空飛ぶ円盤が降りてきて、
     中から変な奴が出てきて『金星から来ました』
     とか言うまで信じはしない」と(^ ^

    これが清く正しい研究者の姿では。
    科学的にブレのない実験をして、例えば
    「どうしても透視能力がある、と仮定しないと
     成り立たない実験結果」が出るまでは
    信じてはいても「盲信」はしない、という。

    「盲信」したら「宗教」ですもん(^ ^;

    ...長々と個人的なことを書いてしまったが、
    こんな親父の元で育った私としては、
    当然子供のころは「はまった」口でして(^ ^

    そう言う意味ではキッチュ氏と同様
    苦くも甘酸っぱい思いで読ませていただきました。

    が、ですね(^ ^; 本書で
    「この実験自体にこれこれの瑕疵があるから
     信用できん」みたいに書かれてるネタで、
    目の前でその条件をクリアした中で
    「成功」した事例を私は見ていたりするので(^ ^

    機会があれば、著者とじっくり話してみたいものである。
    ま、そんな機会などなかろうが(^ ^;

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    2012年05月02日
  • あの日からのマンガ

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    「希望」(原題は上から大きく×印がつけられている)は、黒い諧謔と切ない祈りが共存したフクイチ版「パンドラの箱」でおそろしい。被災地の状況に触れた途方に暮れた感じが生々しく表現された「地球防衛家のヒトビト」はリアルタイムで毎朝読んで凄いなあと思ったけれど、短編はさらに多義的でおもしろい。

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    2012年04月05日
  • あの日からのマンガ

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    いつも読んでる夕刊の「地球防衛家のヒトビト」こうしてまとめて読み返して、あの混乱の中でもこうやって描きつづけていたのは意味のあることだと思った。「川下り双子のオヤジ」シリーズ、ツイッターなどで右往左往する現状がよくとらえられている。

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    2012年03月27日
  • あの日からのマンガ

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    第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を狙った訳では無いのだろうが、いつもの寿路線ではあるものの主題が明確なのでシュールな表現が何を揶揄したり示唆したりしているのかが分かりやすい。現実の方が不条理であると言う厳しい事態を前にして、しりあがり寿氏も弱腰に見える。それで普通ですよね。

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    2012年03月10日
  • あの日からのマンガ

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     ランキング購入。絵本チックで進行。スピーディに対応させるにはこういう手法もアリだとおもいます。なかでもやっぱ希望(ペケじるし)はよく編集部おkしたなーとおもいました。

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    2012年02月12日
  • あの日からのマンガ

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    マンガの大きな役割の一つに「風刺」というものがある。いや、漫画の役割とはそれだけだ、とまでかつて手塚治虫は言ったことがある。

    それならば、この大震災の時にマンガがその役割を果たさなかったとすれば、それは漫画の劣化以外のなにものでもないだろう。残念ながら漫画は臆病にもあまり役割を果たさなかった。これから果たすのだ、という意見もあるかもしれない。充分な準備をした後、大震災の「真実」をこれから見せていくのだ、と。しかし、それはもう映画や小説やテレビが始めている。「風刺」という以上、本当にいち早く作品を作らなければならない。特に3-4月の間に、TVが原発報道一色に固まっていた時期、本屋に行っても原発関連の本は数えるぐらいにしかなかった時期、一番知りたいと思っていた時に情報が届かなかった時期に、漫画だから語れる「一目でわかる情報」を届けなければならなかった。

    しりあがり寿は朝日で四コマ漫画を持っている。また月刊誌なども持っていた。そして彼はなんだかよく分からない時期に、良く分からないまま、しかしほとんど時々だがその「本質」を描き出した。そういう意味で彼の仕事は貴重だった。

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    2012年01月22日
  • あの日からのマンガ

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     著者の作品は、これまで、それほど印象にはなかったのだが、本作は素晴らしい。被災地の人たちに対する暖かく淡々とした目線が印象的。地球防衛家のヒトビトも、あの火以来の東京で感じていた感覚をビビッドにとらえている。本作の中では、特に最後の「そらとみず」が良い。

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    2012年01月15日
  • なぜ宇宙人は地球に来ない? 笑う超常現象入門

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    ネタバレ

    「鰯の頭も信心から」ということわざを思い出してしまった。
    自称”超能力者”はなぜ世のため・人のためにその力を使わないのか? 著者の指摘は至極正論である。

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    2012年01月09日
  • 一度死んでみますか? 漫談・メメントモリ

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    実力派作家と人気漫画家による異色のバラエティー対談。
    「メメントモリ」(死を忘れるな)という思いを基調に、ざっくばらんに世相を斬る。
    日本人の良識が壊れて、親殺し、子殺しがニュースに流れ続ける現在、私たちはどのように未来を考えればいいのだろうか?
    ケータイ、病気、子育て、ニート、韓流ブーム、セクハラ、ボランティア、お金、名誉、徳、さらには政治家、戦争、ナショナリズム…身近なモノ、コトに対する二人の温かくも冷徹な言葉が、思わぬところで視野を広げてくれる。

    [ 目次 ]
    第1章 生と死のちょっと真面目なアンサンブル(青木ヶ原で死に場所探し;俺たち流の「メメントモリ」;死後はどうします? ほか)
    第2章 愛と子育てとプチ・ファンタジーな日々(キワモノにもの申す;アヤシイ子育て談義;技術革新は退屈しのぎだ ほか)
    第3章 この際、自分たちの生き方を考えてみると(書くってナンだ、描くってどんなことだ;華麗なるバイト遍歴;認められたい願望 ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

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    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
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    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2011年04月23日
  • なぜ宇宙人は地球に来ない? 笑う超常現象入門

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    意外と簡単に作れるミステリーサークル、完全にコントになっているESPカードの実験、雨男・晴れ男の正体、99%実行不可能な藁人形、全ての人間の運命が書かれていると言われる「アガスティアの葉」、胡散臭さが炸裂しているヒランヤ…。
    ああ、素晴らしきかな超常現象!
    信じる・信じないは別にして、本書で取り上げた七一の「謎」は人心を惹きつけてやまない。
    タロットカードに嵌るオカルト少年だった芸能界の異才が愛をこめて懐疑し、ギャグマンガ界の鬼才がめくるめく傑作を連発する決定版。

    [ 目次 ]
    第1章 宇宙・UFO・古代文明
    第2章 超能力・疑似科学・思い込み
    第3章 伝説・迷信・デマ
    第4章 占い・呪い・お祓い
    第5章 神様・仏様・トリックスター
    第6章 印鑑・水・ヒランヤ
    第7章 火の玉・幽霊・動物霊
    第8章 動物・植物・U.M.A.

    [ POP ]


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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    2011年04月21日
  • なぜ宇宙人は地球に来ない? 笑う超常現象入門

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    すーっとする本。
    割と超常現象には懐疑的な見方をしているつもりだったが、その詳しい由来などは知らなかった。
    著者が中学生だった頃の自虐を込めて語られる数々の話は痛快だった。
    数珠が念仏カウンターだったことや賽銭の意味など、知らないことが多かった。
    お前らのやっていることはすべてまるっとお見通しだ!とTRICKの山田になれるような気分が味わえた。

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    2010年06月19日