しりあがり寿のレビュー一覧

  • 黒き川

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    おそらくはダンテめいた地獄行の物語で、生命力と清廉な魂をもつ少年が悪魔の欺瞞(?)を破壊し進んでいくのは迫力でも理屈でも満足。思いもよらない物語の接続と、それが激化するラストには否が応でも全編読みたくなる。

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    2015年04月04日
  • あの日からのマンガ

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    当時の空気感を今に伝えるスナップ。「地球防衛家〜」は市井の感情を活写し、創作作品群からはもっとえぐるような力で、感情や理屈が揺れる様が見えてくる。あったわ、そう「あの日から」はこんな感じだったわ。

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    2015年04月04日
  • からだのひみつ

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    ネタバレ

    マチコ先生にひかれて。
    昔、学習まんがを読んでいた自分にとってはこのノリが懐かしくてたまらなかったし、普通にタメになった。
    枠外の豆知識やコラムも、楽しんで作られている感じがしてとても好き。

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    2013年07月06日
  • からだのひみつ

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    ビッグ錠の味覚のひみつと、平松伸二の臨死体験のひみつがセルフパロディにもなってて、特におもしろかった。平松せんせは最近みんなそうだけど。学習まんがのなつかしの面々もよかった。

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    2013年05月23日
  • あの日からのマンガ

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    出版されたころから気になっていてやっと読んだ。4コマ漫画と短編と。
    4コマはすごくそのままというか素な感じで、あー私もあの日の直後はこんな感じだったなあと、そういうことを思い出せてよかった。
    短編は、もう少しメッセージというか、込められてるものがあり、創作という感じが強かった。そういうのに触れて耐えられるだろうかと心配だったけど、今はもう大丈夫で、むしろきちんと受け取れたし、感じたり考えさせられたりしていい影響を受けられたと思う。
    大丈夫な自分に安心したし、きちんと思い出して忘れないように…と思えたし、何ができるか、どうなっていくのか分からないけど、読んでよかった。不快な思いや必要以上に悲しく

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    2013年03月05日
  • せまいルール~吉野家の「つゆだく」の「だく」は10g~

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    ネタバレ

    ルールといっても国・地域・会社が変わればいろいろある。約束を守らないで、政策をころころと変えて、魔法にかけられたまま、目が覚めない方々がいる。そんな人たちとは大違いなのが、あのゴルゴ13の主人公デューク・東郷だ。一度交わした約束は必ず守る。依頼者は、必ずゴルゴ13との約束は守らないと、あの笑うセールスマンの喪黒福造と同じように不幸な目にあう。




     驚いたルールにフランスでは、何とかと結婚することができるとあり、何かと思ったら、故人だった。著書によると、1803年に制定された法律で、当時の時代背景に由来する。ナポレオンが登場してから戦争が絶えず、亡くなった男性が多くなり、男性のことが忘れら

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    2012年07月15日
  • なぜ宇宙人は地球に来ない? 笑う超常現象入門

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    とても面白く読みました。

    私が子供のころには、「ムー」とか「UFOと宇宙」とか
    かなり怪しい「オカルト物」の雑誌が元気で(^ ^;
    小学○年生とか、週刊○○みたいな子ども向け雑誌でも
    「オカルト特集」みたいのがいっぱいあって(^ ^;

    言ってみれば「オウム世代」なわけですが(^ ^;

    で、これらに「はまった」経験のある方なら、
    苦くて甘酸っぱい気持ちで読める本です。

    著者は、言わずと知れた多彩な芸人で、
    やはり同じく子供のころに「はまった」口で。
    現在はテレビなどで見てオカルト「否定派」と
    思っている方が多いようなのですが、
    当人は肯定でも否定でもなく「懐疑派」と。

    やみくもに肯定も

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    2012年05月02日
  • あの日からのマンガ

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    「希望」(原題は上から大きく×印がつけられている)は、黒い諧謔と切ない祈りが共存したフクイチ版「パンドラの箱」でおそろしい。被災地の状況に触れた途方に暮れた感じが生々しく表現された「地球防衛家のヒトビト」はリアルタイムで毎朝読んで凄いなあと思ったけれど、短編はさらに多義的でおもしろい。

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    2012年04月05日
  • あの日からのマンガ

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    いつも読んでる夕刊の「地球防衛家のヒトビト」こうしてまとめて読み返して、あの混乱の中でもこうやって描きつづけていたのは意味のあることだと思った。「川下り双子のオヤジ」シリーズ、ツイッターなどで右往左往する現状がよくとらえられている。

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    2012年03月27日
  • あの日からのマンガ

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    第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を狙った訳では無いのだろうが、いつもの寿路線ではあるものの主題が明確なのでシュールな表現が何を揶揄したり示唆したりしているのかが分かりやすい。現実の方が不条理であると言う厳しい事態を前にして、しりあがり寿氏も弱腰に見える。それで普通ですよね。

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    2012年03月10日
  • あの日からのマンガ

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     ランキング購入。絵本チックで進行。スピーディに対応させるにはこういう手法もアリだとおもいます。なかでもやっぱ希望(ペケじるし)はよく編集部おkしたなーとおもいました。

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    2012年02月12日
  • あの日からのマンガ

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    マンガの大きな役割の一つに「風刺」というものがある。いや、漫画の役割とはそれだけだ、とまでかつて手塚治虫は言ったことがある。

    それならば、この大震災の時にマンガがその役割を果たさなかったとすれば、それは漫画の劣化以外のなにものでもないだろう。残念ながら漫画は臆病にもあまり役割を果たさなかった。これから果たすのだ、という意見もあるかもしれない。充分な準備をした後、大震災の「真実」をこれから見せていくのだ、と。しかし、それはもう映画や小説やテレビが始めている。「風刺」という以上、本当にいち早く作品を作らなければならない。特に3-4月の間に、TVが原発報道一色に固まっていた時期、本屋に行っても原発

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    2012年01月22日
  • あの日からのマンガ

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     著者の作品は、これまで、それほど印象にはなかったのだが、本作は素晴らしい。被災地の人たちに対する暖かく淡々とした目線が印象的。地球防衛家のヒトビトも、あの火以来の東京で感じていた感覚をビビッドにとらえている。本作の中では、特に最後の「そらとみず」が良い。

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    2012年01月15日
  • なぜ宇宙人は地球に来ない? 笑う超常現象入門

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    ネタバレ

    「鰯の頭も信心から」ということわざを思い出してしまった。
    自称”超能力者”はなぜ世のため・人のためにその力を使わないのか? 著者の指摘は至極正論である。

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    2012年01月09日
  • 一度死んでみますか? 漫談・メメントモリ

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    実力派作家と人気漫画家による異色のバラエティー対談。
    「メメントモリ」(死を忘れるな)という思いを基調に、ざっくばらんに世相を斬る。
    日本人の良識が壊れて、親殺し、子殺しがニュースに流れ続ける現在、私たちはどのように未来を考えればいいのだろうか?
    ケータイ、病気、子育て、ニート、韓流ブーム、セクハラ、ボランティア、お金、名誉、徳、さらには政治家、戦争、ナショナリズム…身近なモノ、コトに対する二人の温かくも冷徹な言葉が、思わぬところで視野を広げてくれる。

    [ 目次 ]
    第1章 生と死のちょっと真面目なアンサンブル(青木ヶ原で死に場所探し;俺たち流の「メメントモリ」;死後はどうしま

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    2011年04月23日
  • なぜ宇宙人は地球に来ない? 笑う超常現象入門

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    意外と簡単に作れるミステリーサークル、完全にコントになっているESPカードの実験、雨男・晴れ男の正体、99%実行不可能な藁人形、全ての人間の運命が書かれていると言われる「アガスティアの葉」、胡散臭さが炸裂しているヒランヤ…。
    ああ、素晴らしきかな超常現象!
    信じる・信じないは別にして、本書で取り上げた七一の「謎」は人心を惹きつけてやまない。
    タロットカードに嵌るオカルト少年だった芸能界の異才が愛をこめて懐疑し、ギャグマンガ界の鬼才がめくるめく傑作を連発する決定版。

    [ 目次 ]
    第1章 宇宙・UFO・古代文明
    第2章 超能力・疑似科学・思い込み
    第3章 伝説・迷信・デマ
    第4章

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    2011年04月21日
  • なぜ宇宙人は地球に来ない? 笑う超常現象入門

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    すーっとする本。
    割と超常現象には懐疑的な見方をしているつもりだったが、その詳しい由来などは知らなかった。
    著者が中学生だった頃の自虐を込めて語られる数々の話は痛快だった。
    数珠が念仏カウンターだったことや賽銭の意味など、知らないことが多かった。
    お前らのやっていることはすべてまるっとお見通しだ!とTRICKの山田になれるような気分が味わえた。

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    2010年06月19日
  • なぜ宇宙人は地球に来ない? 笑う超常現象入門

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    UFOなどの超常現象、血液型などの占い、開運印鑑などの霊感グッズ、
    といった非科学・ニセ科学の事物80余りについて書いている。
    その幅広さと探究心は敬服に値する。その上で、単に論破するだけでなく、
    ネタというか笑いの対象(ワッハッハじゃなくクスクス)にしているとこ
    ろが著者らしい。
    著者が子供の頃はオカルト少年で、毎晩、タロット占いをしていたり、
    心霊写真専門家に写真の鑑定を依頼していたというのも面白い。

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    2010年06月17日
  • 一度死んでみますか? 漫談・メメントモリ

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    珍しい組み合わせだなあと思って購入。
    メメントモリについて考える二人を期待するならば読まないほうがいい。
    けど面白い。

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    2009年10月04日
  • せまいルール~吉野家の「つゆだく」の「だく」は10g~

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    様々な、業界・職業・国や地域・文化などに内在する、
    180のせまいルールは、ある意味雑学的な話。
    1 エンターテインメント業界のせまいルール
    2 世界の国や地域のせまいルール
    3 スポーツの世界のせまいルール
    4 動物や自然界のせまいルール
    5 さまざまな文化のせまいルール
    6 食にまつわるせまいルール
    1ページにつき一つのルールでの構成。クイズもある。

    知っていると話のネタになりそうな180のせまいルール。
    タイガーマスクの虎の穴、韓国の食事、
    ウインブルドン選手権、天体観測、選挙事務所、
    ソムリエなどのルールなど、知識になるものや面白いものが
    混在しています。多分、当時は興味惹かれる感じ

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    2023年11月16日