毎日新聞「日曜くらぶ」の「松尾貴史のちょっと違和感」に掲載されたものに加筆修正されて単行本化されたもの。
一言「面白い」と言うか、「よくぞ言ってくれた!」と言う感じ。
日頃違和感を覚えるのは、どうしてもニューストピックスになる政治の話題。2020年7月から1年4か月から選別された特に古いものではな
...続きを読むいのに、日々新しい話題が上書きされて、もう既に忘れかけていたものもあり、よく時の政権が言う「国民は忘れやすい」は言えているなと思いつつも、コラムを読んで思い出し、膝を叩いてしまう。
印象に残ったのが、「沖縄·米軍廃棄物への講義 なぜ家宅捜査!?」
世界自然遺産の候補地となっている、沖縄「やんばるの森」は、2016年な返還された米軍北部訓練場跡地も含む。返還時には安倍政権が沖縄問題に、取り組んでいる姿勢を見せるために、事を拙速に進めた結果、金属やプラスチックの廃品、薬きょう、野戦食、電子部品など、米軍が放置したゴミの回収が全くずさんでそのままの状態だった。
そこで観察や調査をしている宮城秋乃さんは、このままでは自然遺産登録不可の可能性があると警察に通報していたが、警察は何も動こうとしなかった。仕方なく回収した物質を本来の持ち主に届けるべく、北部訓練場メインゲートまで運んだ。本来ならば、米軍からも政府からも感謝されるべき行為だろう。
ところが事もあろうか、警察は「威力業務妨害」で彼女の自宅を家宅捜索したのだ。
永久にこの国はアメリカの占領下にあるのかと結ばれているが、これに対し何もしない政府の意向が表れている問題なのだろう。
全く愛想つきる政権だったな。