栗原ちひろのレビュー一覧

  • ある小説家をめぐる一冊

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    ネタバレ

    タイトルに出てくる「一冊」は作中に登場したどの一冊のことなのか。読み終えてから少し考えて、この作品そのもののことなんだろうなという結論にすんなり落ち着いた。
    たまたまこの本を読み始めたタイミングで私は熱を出していて、身体感覚が鈍って空間認識が危うくなると、物語への没入感もいつもより深くなる。
    作中に登場する物語に引き込まれる田中さんの物語に更に没入する読書感。自分の現実までふわふわとした虚構の一部が紛れ込んできたようで、田中さんと同じく久々にこの感覚を味わったななどと思いながらぐいぐい読んでしまった。
    うまく言葉に表せないけれど、あとがきに書かれていた影の主人公の話、そしてこのタイトル。私の中

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    2017年03月16日
  • 悪魔交渉人 1.ファウスト機関

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    書くことに慣れてるなーと読み進めながらも、冷静でいられました。
    力技や、キャラやストーリーへの執着にも似た愛情で読者を引きずり込むんじゃなくて、どこかでキャラも読者をもゆったり抱き込んで、俯瞰的に世界を見つめている作者の視線を常に感じる本でした。何度も同じことをし続けてきたからこそ、情熱を持って書く自分と、冷静に世界を構築する、王様と軍師のようなふたつの人格が、この人には確立されていて、そのふたりは、共同経営の関係にあるんだなと。
    なんというか、無駄の無いお話でした。
    すっきりとしていて、全てのキャラに同等に優しく厳しく、プロだなーと。
    悪魔の二面性もよく描かれているし、主人公の強くて感受性が

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    2014年09月23日
  • 世界画廊の住人

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    世界観が素晴らしい!!「もし絵の中の人が実際に生きて、動いたり考えたりしていたら…?」という子どもの頃の空想が実現した話。
    「あなたは絵に描かれただけのもので、私達のいる次元にはこの街しかありません。街の外のことはすべて設定です」なんて言われたら、そりゃ絶望するわ~。読み始めは、主人公以外イカレた奴ばっかで驚いたが。
    そんな絵に描かれた範囲=箱庭が、「描かれたそのまま」から脱して設定が現実に存在するようになり、まがりなりにも一つの世界になるのが壮大でいい。「世界の成り立ちを問う」タイプのファンタジー。
    現実の世界だって、宇宙は「閉じてる」から、世界はその外に無限にある(『百億の昼と~』)って考

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    2014年04月26日
  • レッド・アドミラル 宿命は絆を試す

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    ネタバレ

    おもしろかったんだけどロディアとランセが甘すぎ……!

    アルデアかっこいいッス
    でも前の妖艶で毒々しくて危険な感じでオネェ口調の方が好きだったなぁ……
    まあイケメン司法長官というのも良いと思うよ!

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    2012年08月12日
  • レッド・アドミラル 宿命は絆を試す

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    ロディアが最後までかっこよかった。男前でありながら恋する女性としての可愛さもあり、ランセといちゃいちゃしてるところは恥ずかしくてどうしようかと思いましたw 終わってしまうのは寂しいなあ

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    2011年09月08日
  • アルケミストの誓約 白金の王女の夢物語

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    最初から一気に引き込まれました。世間知らずな天才王女(と幽霊)と振り回される騎士の組み合わせがおいしい。雰囲気は世界画廊の住人に近いような?下巻が出るまで待てばよかったかも。幽霊になってもアンジェリンを溺愛するエルネストが好きです。続きが楽しみ。

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    2011年02月18日
  • 世界画廊の住人

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    栗原さんの作品は「この世界は泥臭くて汚れているけれどだからこそ綺麗だよね」って語りかけてるように偶に思える。セツリはそんな「綺麗なもの」の象徴のように明るくて前向きで、可愛いなぁと。
    あと世界観がとても好きです。名もなき街角から始まった物語が世界まで波及する的な何か。

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    2010年10月30日
  • 世界画廊の住人 ―地下迷宮の物語―

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    ありえない…!!前の巻では嫌な脇役だったカルヴァスに、思わずキュンときちゃいましたよ?(笑)なんて前向きな根暗っ子。世界の再解釈も凝っててファンタジー的に楽しいし、一粒で二度おいしい。

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    2010年10月30日
  • レッド・アドミラル 羅針盤は運命を示す

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    いや…もうすごいです、としか言いようがないです。
    婚約破棄された原因として決闘をさせられる所から
    まず何か違う…と。
    というより、破棄された男性ですが、当然のような気がするんですけど。
    むしろ、最後にこの人が出張ってきたのにびっくりです。
    思わず最初のページにまで戻って
    名前確認してしまいました。

    いきなり(?)連れて行かれた船の上官達も
    やたらに方向性の違う個性豊かな方々で~と
    言えば、ちょっとまともに聞こえるかと。
    これを束ねているはずの艦長はあれですし
    医師は恐ろしいですし、馬鹿正直な人はいるし…。
    この艦、確実に飽きがこないと思われます。

    ひとまず普通に終わったわけですが
    この先、

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    2010年10月07日
  • レッド・アドミラル 羅針盤は運命を示す

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    2010/05/01:ロディアは最初頭固そうだと思っていたけれど、意外と柔軟だし素敵な女性に成長しそう。ぜひ続編希望。

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    2010年05月15日
  • オペラ・エテルニタ 世界は永遠を歌う

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     普通に面白かった。
     主人公の過去は想像以上に重かった……。つらかっただろうなーと思いながら読んでたら、もう一人の主人公に凄い秘密が! 的な……続刊が非常に気になる。

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    2010年03月09日
  • オペラ・メモーリア 祝祭の思い出

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    短編集。三人でただ、旅をしていた頃が懐かしい。やっぱりおもしろおかしく旅していたころが楽しいですね。バランスのいい仲間だったのだと思う。
    バシュラールの過去編三部作もおもしろかった。どうしてバシュラールがあそこまで詩人に最初執着していたのかがわかります。あんな不気味な事件あったらしょうがない。他にもリュリュの話もあり楽しめる一冊です。

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    2009年10月04日
  • オペラ・エテルニタ 世界は永遠を歌う

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    第3回角川ビーンズ小説大賞、優秀賞の作品。神徳の溢れる荘厳な世界に浸れつつ〜ボケボケしい詩人とツッコミ薬師の二人が楽しい。

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    2009年10月04日
  • 式神仙狐の思い出帖

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    ほわっとした登場人物とストーリー。
    いつも読んでるのが個々が強めのキャラ設定のが多いから全体的にほわっと感じた。
    ほんわかとした物語で良かった。

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    2026年03月12日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

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    令和まだ8年しかたってないけど令和最恐ホラーセレクション…という割にはそんなに怖い話はなかったように思う。世にも奇妙な物語みたいな話が多かった。
    はせやすひろ×クダマツヒロシ「警察が認めた<最恐心霊物件>」が唯一ホラーだった。梨「恐怖症店」も結構好き。初めて意味が理解できる梨作品に出会えた。ホラーではなかったけど。

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    2026年03月10日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

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    ホラーとのことだけど、奇妙な物語みが強い短編集でした。唯一物件のやつはすごい怖かったな。ただラストまでいくとやはり奇妙感があって、一番怖いのは人間ってのに落ち着くね。

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    2026年02月15日
  • サトリの花嫁2 ~旦那様と私の帝都謎解き診療録~

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    二人が入籍してからの話だけど、お互い恋心手探り状態からの恋人段階がメインの恋愛物語。

    父母の事件や研究、宗一の病気の謎解きが本題かと思っていたのだけどそれらは解決済みで、そこが読みたかったのですが残念でした。

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    2026年02月06日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

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    現代最高峰のホラー作家が共演。身の毛もよだつ現代の怪談全6篇。


    現代を代表するホラー作家さんの最恐アンソロジー。
    正直、「最恐」というほど怖いかと言われるとそこまででもないんですが、面白さで問われると期待通り。怪異からヒトコワ、実話怪談、ファンタジー味のある話までバラエティ豊かでどれもそれぞれ面白いです。

    とくに不気味だったのは、栗原ちひろ『余った家』言葉は通じるのに会話が通じない人が一番怖い。ラストも何だか落ち込んでしまう……。
    はやせやすひろ×クダマツヒロシ『警察が認めた<最恐心霊物件>』も、リアリティと、実話怪談ならではのオチのふわっとした感じがそわそわします。

    逆に、梨『恐怖症

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    2025年12月14日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

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    ネタバレ

    背筋「オシャレ大好き」
    先頭の羊に何も考えずついていく人たちの話。

    澤村伊智「鶏」
    メントールのタバコを吸ってもしその人が鶏になったとしても、タバコを人からもらったその人がいけないだけで、何であげた人に責任被せるような言い方するのか不明だけど、お話はちょっと面白い。

    コウイチ「金曜日のミッドナイト」
    結局金庫を開けたことがまずかったの?セーラームーンの格好のおばさんは金庫の中身と戦ってたの?

    はやせやすひろ×クダマツヒロシ「警察が認めた〈最恐心霊物件〉」
    最初の話と随分違うのは置いといて、腹立つよね、関係ない人に怖い思いさせるって。結局何だったの?本当に霊ではなく人が侵入してきてるならそ

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    2025年11月25日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

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    全体的に読みやすかった。
    「最強心霊物件」は正統派のホラー!怪異!という感じでとてもよきでした。
    あとはイヤミス(ホラ?)やらヒトコワの風味が強めで、恐怖よりもじっとり不快感……。
    「オシャレ大好き」は所謂量産型やら流行、ブームのある現代だからこその作品だな、と思いました。

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    2025年10月13日