森浩美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレあとがきにあるとおり、『問題を抱えていても、それでも歩みを進め、解決には至らなくても、すっきりとしたハッピーエンドではないにせよ、ラストには小さな光』を残されておられる作品でした。
個人的には、スカッとする、または、ハッピーエンドやバッドエンドでもいいのではっきりとした結末となる作品が好きです。
なので、本作品を読み始めたときは、正直すっきりしない結末だなと思いました。
ただ、森浩美さんの作品は、我が身に降りかかってきそうなこと、それらを丁寧に優しく、たしかなハッピーエンドとはいえないけれども、リアルに書かれておられました。そこがこの作家さんの魅力だと思います。 -
Posted by ブクログ
3.6
家族とは・・
とひたすら問いかける短編集
◯ホタルの熱
商売の失敗から追い詰められた夫が蒸発し生きて行くことに疲れた女。
死への旅立ちに幼い息子を伴い訪れた温泉地で、発熱する我が子に狼狽え、回復を祈る。
そこで巡り合った民宿の女将は・・
◯乾いた声でも
クモ膜下出血で急逝した夫の供養に訪れた上司・武井とのやり取りがキッカケで、すれ違っていった自分達夫婦の姿を振り返ることに。
絶対的な味方を、
たったひとり持てたなら、世の中全部を敵に回しても闘えます!
◯星空への寄り道
友人と始めたウェブ製作会社が破綻し、後始末を済ませた男が乗り込んだタクシーの運転手は、慇懃すぎる初老の男だっ