森浩美のレビュー一覧

  • 家族往来
    8編の短編からなる家族小説。この中で印象深かったのは「空箱の中身」「雛の手」「心のくしゃみ」「コロッケ泣いた」です。「心のくしゃみ」は、子供の視点から書かれているので、特に印象に残りました。森浩美さんの小説には、読み始めると惹き付けられるものが多く、まだ読んでいない小説を見つけようと思います。
  • ほのかなひかり
    『新たな門出に射し込むほのかなひかりの短編集』

    思い出したくない、忘れたい過去から逃れたいと願う人達が、新たな一歩を踏み出すための光明を見出すまでを描いた8つの短編集。『褒め屋』の与田くんのオヤジの口癖『人も梅の実も褒めてやれば立派に育つ』は至極名言!
  • こちらの事情
    「家族の言い訳」の続編。家族にまつわる8つの短編があります。その中で、「葡萄の木」「短い通知表」「荷物の順番」は思わず胸にくる作品でした。歳を重ねる毎に、親の気持ちが解るようになると、家族を(夫婦も含め)題材にした物語に、更に著者の言葉の使い方と文章の使い方で涙腺が緩んできます。
  • 家族の言い訳
    八編の小説集。家族を題材にして書かれているのですが、最初の「ホタルの熱」を読んで思わず目が潤んできてしまいました。「おかあちゃんの口紅」、「粉雪のキャッチボール」も。読むと情景が直ぐに広がる描写も良かったです。
  • 終の日までの
    家族小説のシリーズ。
    どれにしようかと思ったが帯に書かれている、人生の閉じ方の言葉に惹かれて選んだ。
    どうにもならない事はあるけれど、今を生きるしか無くてそれが救いにもなるし、それしかないよね。
  • 家族ずっと
    SMAPやKinKi Kidsなど沢山の名曲の作詞を手掛けている森浩美さんの小説を初めて読んだ。

    家族だからこそ向き合うことが難しい場面もあるが、ラストには希望がある温かい話ばかりで、読後とても良い気分になった。

    他の作品も今後ぜひ読んでいきたいと思う。
  • ひとごと
    家族の形はそれぞれ。一緒に過ごせる時間を大切にしたいと感じた短編集。『ひとごと』ではあるが、『ひとごと』ではない。
  • こちらの事情
    「人の手はふたつしかない。いくら大事なものを持ってても、もっと大事なものができれば、先に持ってたものは手放さなきゃならない。欲張ったり無理をすれば、それは大事な荷物じゃなく"お荷物"になるだけ」時々思い出して我が身を振り返りたくなるお言葉。
  • 家族の言い訳
    再読。10年ぶりくらい。ちょっと感じ方も変わったかな。ストーリーは何も状況は変わらないが気持ちだけは変わるその瞬間だけを切り取った感じ。その後はきっと状況がよくなると希望を感じさせる終わり。人生はそういうことの繰り返しかな。「言い訳をいちばん必要とするのは家族です。」というフレーズにはハッとさせられ...続きを読む
  • 家族の言い訳
    よくある話じゃないかと思いながらも、やっぱりジーンとしてしまった。
    上手い作家さんがたくさんいるなあ
  • 家族の言い訳
    【あらすじ】
    単行本刊行時「もっと早く読んでいたら私も離婚にならなかった」「バスの中で涙で読めなくなり、恥ずかしくなるくらいでした」「もう人生の終わりに近づきこの本を読んだのは残念」などの温度の高い感想が、特に女性から多数寄せられた、直球の人生小説集。

    【感想】
    いろんな家族のいろんな在り方が垣間...続きを読む
  • 終の日までの
    毎回欠かさず読んでいる森さんの小説。
    今回は人生の終焉をテーマにした短編集。

    一つ一つの話を、噛み締めながら読んでいくことで味が二倍も三倍も膨らんでいく物語。

    おばあちゃんのSuicaは泣けた。
  • ひとごと
    ひとごと、というタイトルではあるが、現実にも十分あり得る内容だ。
    本当に、森さんは「家族」をテーマにした小説を巧みに描いてくださる。
    とても心に響いたのは、かたくなな結び目、に書かれていた、「どうすることが最善の選択なのか分からない。どんな道を選んでも、きっと悔いは残るはずだ。」
  • こころのつづき
    「ほのかなひかり」という前作を読んで、この本に行き当たった人もたくさんいると思う。
    もしくはこの本が、森さんの小説第1弾で読みますという人もいると思う。
    森さんの小説の良いところは、優しい文章で心が温まるところ。
    刺々しさが増す現代の世の中で、こういう本はとても重要だと思う。
    忘れてしまった心を取り...続きを読む
  • 家族の見える場所
    森浩美さんの書く小説は、出版される度に購入し読んでいる。
    平凡な家族を描いており、とても平易で読み易い。しかし決して、そこが浅い内容ではなく、とても奥深く優しい。
    本編は、短編集で出来た一冊であるが、「最後のお便り」と「笑えよな」は、中でも、男の心をよく描いており、良かったと思う。
    次回作がとても楽...続きを読む
  • 夏を拾いに
    夏休み、少年、ほのぼの
    このジャンルで本を探してようやく見つけた一冊です。
    物語が進むにつれて引き込まれ、子供の頃の懐かしいドキドキ感が味わうことができました。
    夏に積読したい本です。
  • 家族往来
    森浩美さんの家族小説には毎回涙腺が緩んでしまう。
    年を重ねるごとに、楽しいことよりも悲しいことや悩んでしまうことが多くなるため、こういった小説は心の処方箋になってくれる。
  • 家族ずっと
    『一番大事な存在だが、同時にやっかいなことも多い家族。』
    SMAPの歌の詩も何曲か書いている森浩美さん。どの物語の最後にも、“救いの光”“希望の光”が残されていて、それでいてジンと来る。
    決して自分の家族と同じ話が続けられているわけではないけれど、いろんなことを考えさせられ、分からせてくれる話ばかり...続きを読む
  • 夏を拾いに
    とても懐かしさを感じる物語でした。
    読んでいて楽しかったし、昔に戻りたいなーって思っちゃう本でした。
  • こちらの事情
    『家族の言い訳』に続き、森浩美さんの家族シリーズ2作目。

    こちらも家族をテーマにした短編集なのですが、
    『こちらの事情』は『家族の言い訳』よりも
    少しばかり主人公の年齢層が上がっています。

    さくさく読める文章なのですが、
    1つ1つの話が心にぐっと来るので
    読み終えるのが惜しくなってしまいます。
    ...続きを読む