森浩美のレビュー一覧

  • 夏を拾いに

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    とても懐かしさを感じる物語でした。
    読んでいて楽しかったし、昔に戻りたいなーって思っちゃう本でした。

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    2012年09月22日
  • こちらの事情

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    『家族の言い訳』に続き、森浩美さんの家族シリーズ2作目。

    こちらも家族をテーマにした短編集なのですが、
    『こちらの事情』は『家族の言い訳』よりも
    少しばかり主人公の年齢層が上がっています。

    さくさく読める文章なのですが、
    1つ1つの話が心にぐっと来るので
    読み終えるのが惜しくなってしまいます。

    素直になること、人(この作品で言う家族)を大切にすること、
    普段それらを否定した生活を送っているわけではありませんが、
    この作品を読むと「はっ」とさせられます。
    どれも劇的な展開はないのですが、どんな状況下でも
    前向きになれるような光があるので、読んでいて優しい気持ちになれます。

    ちなみに、作品

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    2011年08月08日
  • 夏を拾いに

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    一人一人の登場人物の微妙な感情を繊細に表現していて、物語のなかに吸い込まれるように一気に読めた。また臨場感溢れる描写も素晴らしかった。
    団地に住んでいたり、引っ越しを経験したり、中学受験をした私自身の小学生時代を考えると、恨みなく話せる友情、近隣の人たちとの距離の近さ、絆の強さを、羨ましいと思うほど、感動した。また、少年の時代と私の親世代が近いことから、親のことを見直したり、尊敬の心も感じ、話を聞いてみたいと思った。

    ちょっと本の内容から逸脱するが、羨ましい美しい人間の絆を描いている当時を今の時代と比較してどうか、と考えた。今は、昔と同じような人間関係を保つのは難しいと思うし、人間関係が希薄

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    2010年09月21日
  • こちらの事情

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    家族は、良いなと思うときもあれば、その反面煩わしいなと思うこともある。
    しかし、ずっと会わないとまた会いたいと思えてくる。
    他人とは絶対に分からないことが、この本を通して見えてくる。

    今一人暮らしをしてる人は、自分の両親や妹、姉、弟、兄のことをどんな風に思って日々過ごしているんだろう。
    一日のほんの数分でもいいから考えてみて欲しい。

    この本を読めば、家族ってかけがえのないものだと思えてくる。

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    2010年07月03日
  • 夏を拾いに

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    昭和のスタンドバイミー

    夏休みの自由研究にかこつけて
    不発弾を探すことになった、小学生4人組。

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    2010年06月26日
  • 家族の言い訳

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    森浩美の『家族の言い訳』は、8編それぞれに異なる主人公が登場する短編集ながら、どの物語にも“家族”という逃れられない関係が静かに息づいています。
    どの主人公も、日々の中で抱え込んだ事情ややるせなさを胸にしまい込み、どこかで自分自身に言い訳を重ねて生きている。
    そのひたむきさや弱さがとても人間らしく、読みながら何度も胸をつかまれました。

    森浩美らしい細やかな筆致によって、登場人物たちが長いあいだ「気づかないふり」をしてきた感情が、ふとした瞬間にじわりと輪郭を帯びていく過程が丁寧に描かれています。
    読者であるこちらも、自分の中の“見て見ぬふり”をしてきた思いに触れさせられるような感覚があります。

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    2025年11月25日
  • 家族のかたち

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    初めて読む作家さんでしたが、「家族」に関する著書が多い作家さんのようですね。

    そして、本書は「家族」シリーズのベスト版ということで選び抜かれた7篇の短編集。

    家族の数だけ家族のかたちがあるんですよね。ずっと仲良くいられたら良いけれど、色々事情があって別れ別れになってしまうのは仕方がないのかもしれません。でも子供が辛い思いをするのはやっぱり読んでいても辛いです。

    どのお話もラストには涙が込み上げて来てしまいました。『いちばん新しい思い出』『後出しジャンケン』『最後のお便り』は特に涙涙でお気に入りの作品です。

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    2025年11月02日
  • 家族の言い訳

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    家族だから言わなくともわかってもらえるでしょう、というのは幻想に近い。私たち日本人は気遣う人種だからそれは美徳とも言えるけど、やはり言葉にしなくては通じないことも多々ある。失って初めて気づくのではなく、その前に気づいて修正できるならいいな。「おかあちゃんの口紅」は同じような親を持つので共感マックス。

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    2025年08月27日
  • 家族の言い訳

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    どれも家族にまつわる温かくて、いい話でした。特にホタルの熱の中の、妻は一緒に戦ってくれなくてもいい、戦いは僕がしますから、だからその代わりに、せめて味方でいてほしい、それも絶対的な味方に、というのはグッときました!

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    2025年07月09日
  • 夏を拾いに

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    著者あとがきにある通り森浩美版「スタンド・バイ・ミー」
    だが、これは息子に聞かせる為の父の「スタンド・バイ・ミー」物語であり自分を励ます物語。
    塾とゲームに明け暮れる小学生らしさの無い息子にあるべき少年の過ごし方を語りながらも反面味気ない今の生活に弱りかけた自分にカツを入れる。
    語られる物語は幼馴染の小学5年生3人が都会からの転校生と一緒に過ごす昭和46年の夏の出来事。
    4人それぞれ違った性格と家庭環境にあってお互いを認め合って思い合って、ある時は敵と闘いある時は家族に反抗する。
    そんな彼らが戦時中に村に落ちた不発弾探しを計画、実行に移す。
    安孫子素雄さん原作の映画「少年時代」を彷彿とさせる。

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    2025年04月24日
  • 家族の言い訳

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    すごくいい本。家族を大切にしようと思えます。特に心に残ったのは、かあちゃんの口紅、イブのクレヨンです。
    かあちゃんの口紅は自分が何気なくした行動で誰かの人生が変わって、自分が支えられていたらいいなと思えました。イブのクレヨンは血のつかながっていない娘の接し方がまだあまり掴めていない父親を描いていてついつい応援したくなりました。
    このお正月、家族と過ごしてみてはどうでしょう?

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    2024年12月29日
  • 家族の言い訳

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     作詞家、放送作家を兼ねている作家なので、短編小説はまるでドラマを見ているように中に引き込まれる。オーディブルで耳読したのだが、とても集中しやすい良い作品でした。

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    2024年11月10日
  • 小さな理由

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    身近でどこにでもいる家族のいろんな話が8編。どれも共感できる部分があった。しみじみと味わえる短編のシリーズで家族モノが読みたい時には丁度いい。

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    2024年09月04日
  • 家族のかたち

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    2024.08.17〜08.18
    「いちばん新しい思い出」がよかった。家族、それぞれ、事情があって、それぞれのかたちがある。
    ただ、大人の勝手な事情で子供に辛い思いをさせるのは、ダメだよ。今回、出てきた子供たちって、みんな良い子に育っていきそうで、良かったけどね。

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    2024年08月18日
  • 家族のかたち

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    みんな普通に生活してるけど、そりゃいろんな家族のかたちがあるよな。
    私も世間では良い家族だけど、、、

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    2024年06月27日
  • 終の日までの

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    いちにさんぽ、良かった。最後の、三塁コーチャーは腕を回せも。
    できれば生きてて欲しいけど、誰しも人生を終わらせる時がくる。そういう時に、どうするか…専門書も教えてくれるけど、小説も教えてくれる。

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    2024年06月02日
  • 家族のかたち

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    読んだ後に心がほわっとします。
    一つ一つの短編の文量が少なく、手軽に読めますが、通勤電車で読むのはおすすめしません。
    人前で涙目になりたくない人は、こそっと独りの時に読みましょう。

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    2024年04月26日
  • 家族の言い訳

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    家族を題材にした短編小説ですが、どの話も短いながら家族を切り取った話となっていて楽しめます。好みもあるでしょうが、数編は短編なりではありますが心に響くものがありました。

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    2024年03月31日
  • 家族のかたち

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    森浩美さんの作品を読んだのは、本書が初めてです。

    いつものように本屋さんで物色していると、

    家族だからこそ、伝わらないこともある。

    という帯の文面が目に入りました。
    なるほど、一理あるなと思って手に取り、更に読んでみると、

    「家族」シリーズ、待望のベスト版!!
    全64作ある家族をテーマに描いた感涙作から7作を厳選。

    と書いてあり、これはちょっと読んでみようと、そのままレジに向かいました。

    収録されている7作品を読むと、いろいろな家族(夫婦、母と息子、父と娘、姉妹など)の関係が描かれており、どの作品からもほろりとさせられましたが、母と息子(子供から大人まで)の関係が最も多く、私が好き

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    2024年03月30日
  • こころのつづき

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    「家族の絆」をテーマに8つの物語があります。私が心に残ったのは、「ひかりのひみつ」「Fの壁」「ダンナの腹具合」です。特に「Fの壁」は父と息子の関係や絆について、自分の状況と重ね合わせてしまいました。鼻の奥がツンとする物語はもう読みたくないと思っても、ついつい手を伸ばして読んでしまいます。

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    2024年02月12日