森浩美のレビュー一覧

  • 小さな理由

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    森浩美さんの家族シリーズ3作目。

    どの作品も家族をテーマにした物語になっていますが
    本作品は父がメインとなったお話が詰まっていました。

    この家族シリーズは「日常」が綴られているのですが、
    読んでいて飽きが来ないのは
    物語のどこかで「そうだよねぇ」と共感してしまう部分があるから。

    このシリーズを読むと、
    何で小さいときにあんなことしちゃったんだろう」と
    自分の家族への態度に後悔??したり、
    「これからはこうしよう」と今後の自分と家族のことを考えたりしてしまう。

    読んでいて暖かくなり、切なくなり、そしてちょっと心がきゅっとなる。

    私がいいなぁ、と思ったのは
    「いちばん新しい思い出」と「黒

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    2011年08月10日
  • 小さな理由

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    家族シリーズ 第三弾
    *いちばん新しい思い出...離婚後15年振りの娘との再会間もなく結婚する娘との会話
    *夜の鯉のぼり...離婚決定後母方の実家で暮らす息子。今後しばらく会えなくなるであろう実家への訪問
    *皿を洗う父...無口な父が黙々と皿洗いをする訳。
    *手のひらが覚えてる...突然田舎から出て来た母。そんな母をつい疎ましく思う自分...
    *黒たまご...夫に先立たれアップアップの毎日でつい息子に言 ってしまった一言。
    *玄関先の犬
    *渡り廊下の向こう...コンサートに行っても良いかとねだる娘 に高校の自分が重なる。
    *桜散らず...老夫婦の病室にて

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    2011年06月14日
  • こちらの事情

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    *晴天の万国旗...リレーの選手に選ばれた息子だが...
    *葡萄の木...ぶどう狩りの前夜に起った小さな事件
    *甘噛み...母との旅行はペットの子連れ
    *短い通知表...家族で付けあっていた通知表
    *福は内...疎ましい田舎の親の深い温情
    *靴ひもの結び方...キャッチボールを余所の子と楽しむ夫
    *妻のパジャマ...買い物のついでに妻が貰って来たのは離婚届
    *荷物の順番...老いた母を老人ホームへ届ける役目

    「家族の言い訳」の続編。前作より登場人物の年齢が上がった分、
    等身大の家族像が浮かび上がる。
    何処にでもある家族の皆が心の奥に持っている思い。

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    2011年05月26日
  • こちらの事情

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    どの短篇集も、様々な事情に悩まされながらも頑張ろうとする様が良かったです。
    中には、最後「それは都合が良すぎるだろう!?」という作品があったけど。
    後書きによると作者自身が分かっててあえて描いたそうなので。
    それはそれで良いのだろうと思うようにしました。(^_^;)

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    2011年01月09日
  • こちらの事情

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    「家族の言い訳」を読んでいなくても十分に楽しめるというか、
    感動しきりでした。短編どれもが長編にしてほしいほど。

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    2010年11月03日
  • ほのかなひかり

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    ネタバレ

    ちょっとほんわかするハートウォーミング系の短編集かな。パソコンを習い出した父が、じつは嫁に行く娘のビデオを編集するためだったという「想い出バトン」がよかったかな。

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    2025年11月09日
  • ほのかなひかり

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    「聖夜のメール」は泣きました。
    「ワイシャツの裏表」はなんかリアルな男女の浮気を描いていた。
    「褒め屋」はこんなサービスがあれば提供側をやってみたいと思った。

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    2025年09月29日
  • 家族の言い訳

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    「言い訳したいこと」って誰にでもあるのかもしれない。
    私にとっては、切ない話が多かった。
    でも、通り過ぎてしまうと特に心に残らない。
    結局はヒトゴトなのかもしれない。

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    2025年09月10日
  • 家族の言い訳

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    8つの短編集。"おかあちゃんの口紅"が一番好きだったかも。いろいろな事情が、家族の数だけ存在するんだろう。ほっこりしたり、目頭にくるものがあったり、続きが気になる結末もあるが、どれも心地良かった。

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    2025年04月16日
  • 家族の言い訳

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    家族に視点を置いた短編集。
    主人公の設定(職業や置かれている環境)が様々で、そこは意表を突かれておもしろく感じた。
    「カレーの匂い」では、最後の文章でドキッとさせられたが、他の話にはそういうところはなく、家族の良さを再確認できる話の数々。
    「ホタルの熱」がいちばん好きかな。

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    2025年02月23日
  • 家族の言い訳

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    ネタバレ

    王道でしんみり沁みる、家族についてのあれやこれの短編集。著者のお名前で、女性と勘違いしていたため、登場する女性たちの言動や行動に「ん?」と思うことがあったがあとがきで判明。
    「ホタルの熱」
    子どもと一緒に死のうとする親と、それを察する子ども。そこに差し伸べられる他人の手。母ではないから母の気持ちはきちんと理解出来ないが、子供側の気持ちはよく分かる。純度100%の愛情を持っているのは子供だけ。
    「おかあちゃんの口紅」
    これはもう…
    おかあちゃんの心がそのままどストレートに刺さる。
    この2つが心に残りました。

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    2025年01月17日
  • ほのかなひかり

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    短編集。どれも人と人の繋がりが良かったし、クスッとくる楽しいものもあった。「聖夜のメール」は泣けるし、愚痴や悩みを聞いてくれる「褒め屋」さんは私も雇いたい

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    2025年01月16日
  • 家族の言い訳

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    家族の問題やすれ違いなどなど、、、
    おかぁちゃんの口紅良かったなぁ〜私の母親も祖母も使うのがもったいないたちで、私が初任給で買ったハンカチをお守りってカバンに入れてます。家を出て30年たいした親孝行も出来てないから、今になって誕生日や母の日など何か理由つけては贈り物送ってますが、埋め合わせにはなってると思えなくてね、、、そろそろ感謝の気持ちを行動でしめさないとはおもってます。そんなこと思わせてくれた短編小説でした。

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    2024年10月30日
  • こころのつづき

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    ネタバレ

    *シングルマザーに育てられた奈々は、結婚を翌年に控えた12月、実の父親が軽井沢で働いていると聞き、ひとり訪ねていく。ランタンが灯る教会で聞かされたのは意外な真実だった(「ひかりのひみつ」)。愛犬を亡くし哀しみに暮れる男、ダンナの浮気を疑う妻、義母の介護を献身的に続ける主婦…毎日を懸命に生きながら少しずつ歩みを進める人たち。大切な人との絆を丁寧に描いた、心にじんわりとしみわたる8つの家族の物語*

    ありふれた日常の中の、でも本人にとっては感情が波打つような出来事を丁寧に掬い取って綴られた短編集。
    全てが解決するわけではないけど、小さな一歩が踏み出せるような終わり方が優しい。

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    2024年08月26日
  • ひとごと

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    様々な家族の在り方の物語。
    当たり前だけど、同じ家族なんてなくて8組の家族がいれば、8組の物語があった。
    どの物語も単純にこちらの方が良いという絶対的なものはないけど、自分やったらこうすると感情移入出来た。

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    2024年07月05日
  • ひとごと

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    ネタバレ

    あとがきにあるとおり、『問題を抱えていても、それでも歩みを進め、解決には至らなくても、すっきりとしたハッピーエンドではないにせよ、ラストには小さな光』を残されておられる作品でした。
    個人的には、スカッとする、または、ハッピーエンドやバッドエンドでもいいのではっきりとした結末となる作品が好きです。
    なので、本作品を読み始めたときは、正直すっきりしない結末だなと思いました。
    ただ、森浩美さんの作品は、我が身に降りかかってきそうなこと、それらを丁寧に優しく、たしかなハッピーエンドとはいえないけれども、リアルに書かれておられました。そこがこの作家さんの魅力だと思います。

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    2024年03月13日
  • 家族の言い訳

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    良い意味で普通にありそうな話。なので、読みながら物足りなさを感じはしたが、巻末の結城さとみさんの解説読んだ後は、なるほどなと…こういう見方で読んだらまた違う楽しみ方が出来そうだ。

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    2023年12月24日
  • こちらの事情

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    家族の考え方の違いやすれ違いを描いた短編集。どこにでもありそうな話ででも本人達にとっては大問題という事は多々あるという事だね。

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    2023年11月29日
  • 家族ずっと

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    森浩美作品はこれが初ですが、心の奥の方が温かくなる作品です。ただどれもうまくまとまり過ぎな感じはしますが、敢えてどの物語の最後にも、たとえどんなに小さくても〝救いの光〟〝希望の光〟を残すようにしているとのこと。家族シリーズ5作目、一年前に父を亡くしてから、家族の大切さ、かけがえのないものという思いが日々強くなるこの頃、他の家族シリーズも読んでみたいと思います。

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    2023年02月04日
  • 家族の言い訳

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    作者森浩美は有名な作詞家との事だったが知らなかった、しかも男だった。なかなか人生観のある面白い短編集、長編があったら読んでみたい。

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    2022年10月19日