【感想・ネタバレ】こちらの事情のレビュー

あらすじ

15万部を突破した『家族の言い訳』の著者が描く、涙の短編集。母を老人介護施設に預ける息子の心中を描いた『荷物の順番』や『晴天の万国旗』はラジオドラマ、試験問題になった出色の感動作。

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Posted by ブクログ

「家族の言い訳」の続編。家族にまつわる8つの短編があります。その中で、「葡萄の木」「短い通知表」「荷物の順番」は思わず胸にくる作品でした。歳を重ねる毎に、親の気持ちが解るようになると、家族を(夫婦も含め)題材にした物語に、更に著者の言葉の使い方と文章の使い方で涙腺が緩んできます。

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2021年08月14日

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ネタバレ

「人の手はふたつしかない。いくら大事なものを持ってても、もっと大事なものができれば、先に持ってたものは手放さなきゃならない。欲張ったり無理をすれば、それは大事な荷物じゃなく"お荷物"になるだけ」時々思い出して我が身を振り返りたくなるお言葉。

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2019年05月25日

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『家族の言い訳』に続き、森浩美さんの家族シリーズ2作目。

こちらも家族をテーマにした短編集なのですが、
『こちらの事情』は『家族の言い訳』よりも
少しばかり主人公の年齢層が上がっています。

さくさく読める文章なのですが、
1つ1つの話が心にぐっと来るので
読み終えるのが惜しくなってしまいます。

素直になること、人(この作品で言う家族)を大切にすること、
普段それらを否定した生活を送っているわけではありませんが、
この作品を読むと「はっ」とさせられます。
どれも劇的な展開はないのですが、どんな状況下でも
前向きになれるような光があるので、読んでいて優しい気持ちになれます。

ちなみに、作品中の「晴天の万国旗」は入試問題に、
「荷物の順番」「短い通知表」「福は内」はラジオドラマの原作に選ばれたんだそう。

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2011年08月08日

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家族は、良いなと思うときもあれば、その反面煩わしいなと思うこともある。
しかし、ずっと会わないとまた会いたいと思えてくる。
他人とは絶対に分からないことが、この本を通して見えてくる。

今一人暮らしをしてる人は、自分の両親や妹、姉、弟、兄のことをどんな風に思って日々過ごしているんだろう。
一日のほんの数分でもいいから考えてみて欲しい。

この本を読めば、家族ってかけがえのないものだと思えてくる。

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2010年07月03日

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手に入れる事に必死だった頃を経てそれを守るために必死になる年代の家族の話。
互いの事情に精一杯でぶつかり合い、後で後悔してもやり直すのは難しく。
それでも今から出来る事、互いの気持ちを伝える事でまた新しい家族の形が始まる。
ありえなくはない出来事で平凡かもしれない毎日を守るために進んでいく家族の姿を描かれているこの本を読めて良かった。

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2022年05月25日

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何の気なしに手にとったのに、泣かされてしまった。
家族をテーマに書かれた8作品の短編が胸に響く。
こんなに上手くいかんやろと思うこともあるけれど、気持ちの描写が繊細で家族に会いたくなる。

本当に家族って不思議。
でもやっぱり嫌いになれない、大切な存在。

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2019年07月06日

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ネタバレ

2冊目の森作品

ほっこりとしたい時に読みたくなる短編集
「短い通知表」「荷物の順番」が時に心に残った

どちらも悲しいストーリーながらも
ほっこりと出来る仕上がりがスゴイ

また心が擦り減ったら読もう

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2018年01月15日

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特に印象に残るお話というわけではないが、さらっと読めて、なんとなく「いい感じ」のお話が集まってる本。

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2013年10月07日

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表紙裏
愛の消えた生活、ままならぬ人生・・・でも、人は努力する。そこにドラマが生まれる。「どの物語にも最後は“光”を残した。“救い”と言い換えてもいい」(著者あとがきより)。『晴天の万国旗』は数々の試験問題に、そして『荷物の順番』『短い通知表』『福は内』はラジオドラマの原作に選ばれた、珠玉の短編集。「人生捨てたもんじゃない」――平凡かつ楽ではない毎日の中に希望を見いだす、真正面からの家族小説です。

目次
晴天の万国旗
葡萄の木
甘噛み
短い通知表
福は内
靴ひもの結び方
妻のパジャマ
荷物の順番

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2012年11月12日

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ラジオドラマっていいですよね。

最近はラジオなんてほとんど聞かないけど、若かりし頃は夜はラジオを聞きながら勉強という定番スタイルでした。

テレビの映像があると、俳優のイメージが重なってしまうけど、音だけの世界だと、自分の思いや経験が頭の中で映像となって自分だけの世界が広がる。

本を読んでいるのとはまた違う、声優さんの声の感じや、BGMでその情景が浮かぶような、とってもいい感じがしますよね。

この本はラジオドラマにもなったという、短編集だが、とても身近であったかい雰囲気のするものでした。

自分と同じ頃合の年代の主人公の、悲喜交々の物語がやさしく流れていく。

そんな気持ちのいい本でした。

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2012年09月19日

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*晴天の万国旗...リレーの選手に選ばれた息子だが...
*葡萄の木...ぶどう狩りの前夜に起った小さな事件
*甘噛み...母との旅行はペットの子連れ
*短い通知表...家族で付けあっていた通知表
*福は内...疎ましい田舎の親の深い温情
*靴ひもの結び方...キャッチボールを余所の子と楽しむ夫
妻のパジャマ...買い物のついでに妻が貰って来たのは離婚届
*荷物の順番...老いた母を老人ホームへ届ける役目

「家族の言い訳」の続編。前作より登場人物の年齢が上がった分、
等身大の家族像が浮かび上がる。
何処にでもある家族の皆が心の奥に持っている思い。

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2011年05月26日

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どの短篇集も、様々な事情に悩まされながらも頑張ろうとする様が良かったです。
中には、最後「それは都合が良すぎるだろう!?」という作品があったけど。
後書きによると作者自身が分かっててあえて描いたそうなので。
それはそれで良いのだろうと思うようにしました。(^_^;)

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2011年01月09日

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「家族の言い訳」を読んでいなくても十分に楽しめるというか、
感動しきりでした。短編どれもが長編にしてほしいほど。

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2010年11月03日

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家族の考え方の違いやすれ違いを描いた短編集。どこにでもありそうな話ででも本人達にとっては大問題という事は多々あるという事だね。

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2023年11月29日

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通知表とキャッチボールの話もよかったけど、最後の話が一番好き。おばあちゃんが語った手の話には優しさが詰まっていて妙な説得力があった。

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2012年12月09日

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家族のあったかくなる短編集。葡萄の木の話が一番好きです。前作に続き、この本もすごくいいですね。次回作も読みたくなりました。

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2012年03月21日

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前作といえる「家族の言い訳」を心地よく読み終えて、期待を込めたこの作品。
そこそこの暖かさを感じさせてくれるが、「家族の言い訳」ので気が良すぎたということなのか。
とはいえ、人生半ばを過ぎたごく普通の人々のごく普通の悩みが目をそらすことなく描かれている。
そして彼らは明快な解決は得られないものの一筋の光明を得て先の人生を歩み出すことになる。

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2012年01月20日

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前作「家族の言い訳」の続編らしい。今回は前回より登場する主人公の年齢が高めで、人生を折り返し始めた40代、50代の日常が題材。


なのに、この作品の方が心に響いたっていう!笑


短い通知表
福は内
靴ひもの結び方
荷物の順番

あたりが好きだったなぁ~♪


「何かを得れば、何かを手放さなければならないし、反対に悩み苦しんだ末、何かを手放すことで、別の大事なものを守ることもある。」


「なにか

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2011年11月01日

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誰にでも巡り会う様々な事情を綴った家族小説。登場人物が善人ばかりで、人生の底を感じるまでにはいかないところに不満はあるが、読み終えて温かい気持ちになる。何かを得れば何かを失う・・・人生はややこしいけど面白い。

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2011年06月01日

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前作のレビューで重松清に似ていると書いたが,この作品集を読んでみると少し印象が変わった.題材の選び方は似ているが,作品がより軽い.あいかわらずうまいとは感じさせるが,大人が読むにはすこし安易に小さな感動を追い過ぎの気がする.中学入試によく出される理由はよくわかるが,逆に言えばすこしませた小学生にも理解できる程度の小説ということでもある.

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2011年04月29日

Posted by ブクログ

作者もつとめてそうしていたそうだが、最後に《光》が残るのがいい。
弘兼憲史氏の『人間交差点』シリーズを彷彿とさせる。

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2010年06月08日

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