マーク・グリーニーのレビュー一覧

  • レッド・メタル作戦発動 下

    購入済み

    久々にみる軍事スリラーの大作。迫力とスケールの大きさに圧倒され、あっという間に読み終え
    てしまった。
    ポーランド軍が、電撃作戦を終えて退却するロシア軍を、第四の都市ヴロツワフに誘い込んで殲
    滅を図った市街戦は壮絶。どんなに犠牲を払っても自国の尊厳と独立を守ろうとするポーランド
    の人々には敬服した。たとえ国土が蹂躙され、国民に犠牲者が出たとしても、日本ではまず同じ
    ことは起こらないだろう。
    アフリカでも米・仏軍とロシア軍が激突。双方の知力、死力を尽くした戦いぶりはすごいという
    ほかない。用意周到、緻密な作戦計画も、想定外のハプニングが重なれば一挙に崩壊してしまう。
    まさに「千丈の

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    2020年06月11日
  • レッド・メタル作戦発動 上

    購入済み

    久々の骨太ミリタリー作品

    とても面白かった。近年のミリタリーものは、正規軍同士の戦いを描いた作品が少なく、
    テロリスト相手のものが主流だったが、久々に骨太の作品に出会えた感じ。スケールの
    大きさに圧倒された。クリスマスを狙ったロシア軍のヨーロッパ侵攻は、かつての「バ
    ルジの戦い」を連想させる。アフリカの鉱山一つを確保するために、わざわざ大国ロシ
    アがこれだけ大規模な軍事行動を起こすだろうか、という疑問もわくが、ともかく、早
    く下巻が読みたい。

    0
    2020年06月01日
  • レッド・メタル作戦発動 上

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    久しぶりに読書。
    良いですね、この作品。
    マーク・グリーニーがトム・クランシーの
    後を継いで書いた作品も良かったけど
    これもなかなか読み応えがあって良かった。

    ヨーロッパの司令部の情けなさといい
    本国の大統領たちの無能さと言い
    リアルに感じるものがあって
    一気に読み終えました。
    まぁ、そういう無能者がいるから
    有能で優秀な主役が映えるんですけどね。

    反撃の後半が楽しみですね。
    なので、久しぶりの星五つ。

    0
    2020年05月06日
  • 暗殺者の追跡 下

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    「上下巻合わせてレビュー」
    今作も面白かった。ようやくゾーヤと再会出来たのも束の間、規格外の強敵登場でグレイマンはこれまでで一番苦戦することに?!相変わらず周りは敵だらけで緊張しっ放しのグレイマンを取り囲む環境だが、そこでこれまで単独で仕事をこなしてきたグレイマンが成り行きとはいえ、アンセム(ゾーヤ)、ロマンチック(ザックとのギャップに苦笑)とチームを組んで陰謀に対峙していく。もちろん個性が強すぎる3人なので順調に行くはずもなく・・・そのあたりのバラバラっぷり、息があった時のチームワークのバランスが面白い。またゾーヤの過去もスリリングに描かれていて、それが現代に繋がるあたり構成が上手い。次回作

    0
    2020年01月20日
  • 暗殺者の追跡 上

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    ネタバレ

    『暗殺者グレイマン』シリーズは全て読んでいます。
    グレイマンがシリーズを重ねるごとに、だんだん人間味が出てきました。賛否両論があるようですが、私は支持します!

    0
    2019年12月09日
  • 暗殺者の追跡 下

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    ネタバレ

    『暗殺者グレイマン』シリーズは全て読んでいます。
    グレイマンがシリーズを重ねるごとに、だんだん人間味が出てきました。賛否両論があるようですが、私は支持します!

    0
    2019年12月09日
  • 暗殺者の追跡 下

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    アメリカとオランダで起きた事件はイギリスでのテロ作戦につながっていた。
    しかもそのテロ作戦を指揮していたのはゾーヤの実の父親で元KGB長官という。。

    有能すぎるゆえに絵空事のようなテロがホントに成功しかけてしまう。

    今までの作品以上に時間との勝負感が凄く、読んでいて今までと違った楽しみを感じられた。

    0
    2019年11月27日
  • 暗殺者の追跡 上

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    コートランドジェントリーシリーズ。
    今回のターゲットは派手。
    正式にCIAの下請けエージェントとして復帰したジェントリー、任務のために移動中に全く関係ない護送任務の襲撃に巻き込まれる。

    渋々ながら、襲撃犯の追撃に向かう。
    一方、アメリカ国内で軟禁されていたロシア人工作員も手の襲撃をうけるが、間一髪のところで切り抜け、逃走する。

    今回は前回よりもスケールが大きい。
    今までに比べると自身にふりかかる災難は少ないが、その分物語の展開が読めす、引き込まれる。

    0
    2019年11月27日
  • 暗殺者の潜入 下

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    ネタバレ

    シリアでの作戦を遂行するジェントリー。下巻はさらに過酷な任務となる。愛人の子供と子守りの国外への移送作戦、シリア大統領の暗殺など、ジェントリーが危険を冒して突き進んでいく様が、読者としてはちょうど良い緊張感だ。長距離射撃のシーンはこちらも手に汗握る。ISISからの脱出も、ありえないほどの絶体絶命状況からの脱出劇。まさに冒険小説。そして、ラストはすべてにけりをつける。去り際もカッコいい。

    0
    2019年10月30日
  • 暗殺者の潜入 上

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    プロローグからしてジェントリー(グレイマン)が絶体絶命のピンチに陥る。そして、本編は一週間前に戻る。もちろん相変わらず命を張った仕事をしているのだが、プロローグの時間軸まで、どのような冒険が待っているのか、ドキドキしながら読み進める。上巻での舞台はパリから始まりシリアへと移動する。一週間でパリからシリアへと忙しいジェントリーであるが、物語はまだ中盤。シリア大統領の愛人や隠し子の運命を予想しつつ下巻に進む。

    0
    2019年10月28日
  • 暗殺者の追跡 下

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    超優秀な暗殺者コートランド・ジェントリーはCIAに呼ばれてプライベートジェットでアメリカへ。その途中でイギリスに立ち寄ったとき、襲撃事件は巻き込まれる。同乗していた囚人が拉致されてしまった。ロシアのスパイからCIAに鞍替えをする途中のゾーヤはCIAの施設で軟禁状態にあった。そこでロシアの将軍である自分の父親が殺された現場の写真を見せてもらう。それをきっかけに施設から脱走しようとすると、その施設を何者かが襲った。ゾーヤは何とか逃げた。一見無関係の囚人拉致事件とゾーヤの脱走。これらの結びつきが明らかになると・・・

    今までのグレイマンシリーズで最も読みやすいような気がした。動機や手段が納得できるも

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    2019年10月17日
  • 暗殺者の追跡 下

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    シリーズ第8弾。ジェントリーが乗る飛行機が襲撃に遭い銀行家が連れ去られそれを追うことに。そこのアクションシーンから迫力満点。今作ではゾーヤが再登場し、緊張感が高まり2人はどんどん深くに入り込んでいく。連れ去りの計画とそれを追うジェントリー。戦闘シーンの迫力がさらに増し、そしてジェントリーは追い詰められていく。ここまでボロボロになるのは初めてじゃないかっていうくらい。そこからどう立ち上がり向かっていくかも読みどころ。今作も一気読みなのだけれどゾーヤとのシーンが増えるにつれて少し変わってきたのかな?という雰囲気も感じないでもない。それでも今作も大満足の面白さ。

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    2019年09月26日
  • 暗殺者の追跡 上

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     本シリーズも数えて7作目だ。これまで、主人公ジェントリーの正義漢ぶりにやきもきした場面もあったが、前作くらいから、それが一番大きな魅力になっている。おまけに今までは単独行動が主だったが、本作は、もはやチームとしての活躍だ。全編緩むことなく展開するストーリーに1週間は没入できる。

     最近、仕事上でアセット(資産)という言葉がよく出現するが、冒険小説では工作員のことをアセットと呼んでいる。工作員に指示を出すのはハンドラーだ。会社で資料を読みながら、『アセットを使って生産性を向上させる・・・』フムフムとハンドラー気分に浸っているのは私だけだろうか。
     いや、英語をカタカナに変え、使いたがる国民性

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    2019年09月19日
  • 暗殺者の飛躍 下

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    読む前はCIAのバックアップがついて
    緊張感がなくなってしまうのでは?と不安だらけだったけど、
    前よりも「任務中誰の記憶にも残らない男(グレイマン)」でいるのが難しいアジアでの任務となり、全体的にレベルアップをしている。

    「ただのCIAの隊員」になり下がったわけではなく、一作目から続く
    CIAとしても、冷酷な暗殺者でもない、中途半端で、無骨で、ユーモアのある
    カッコ良くなくてカッコいい
    私の知っている
    「暗殺者グレイマン」の姿が見れて良かった。
    スーザンをいつかはギャフンと言わせてほしい…

    終わり方爽やか〜
    そして著者近影も爽やか〜

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    2019年09月12日
  • 暗殺者の追跡 下

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    マーク・グリーニー『暗殺者の追跡(下)』ハヤカワ文庫。

    グレイマン・シリーズ第8弾。冒険エンターテイメント小説。これほどグレイマンが痛め付けられるのはシリーズ始まって以来ではなかろうか。極めて映画的な活劇が描かれ、なかなか面白い。

    CIAの秘密施設から逃亡したゾーヤ・ザハロワの目的が明らかになり、グレイマンことコート・ジェントリーはゾーヤを支援する。今回、ジェントリーにはCIAからの直接的な指令は無く、新たにCIAの資産になろうとしているゾーヤが気付いたロシアと北朝鮮が関わる予想外の巨大な陰謀を阻止するためにゾーヤと共に行動するのだ。

    果たして、ジェントリーとゾーヤは巨大な陰謀を阻止する

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    2019年08月30日
  • 暗殺者の追跡 上

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    マーク・グリーニー『暗殺者の追跡(上)』ハヤカワ文庫。

    グレイマン・シリーズ第8弾。グレイマンに対する抹殺指令が解除され、緊張感は失ったものの、冒険エンターテイメントとして割り切って読めば面白い。欧米に加えて、ロシア、北朝鮮までがきな臭い動きを見せる中、主人公の暗殺者グレイマンことコート・ジェントリーと元SVR女性将校・ゾーヤ・ザハロワが再びコンビを組んで活躍する。

    ジェントリーが乗るジェット機がイギリスの空港で何者かに襲撃され、CIAが捕縛していた銀行家が連れ去られる。ジェントリーは襲撃者たちを追い、銀行家の奪還を試みる。

    一方、アメリカでは、かつてジェントリーと束の間の蜜月を過ごした

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    2019年08月29日
  • 暗殺者の潜入 下

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    【上下巻のレビュー】
    お人よしの暗殺者、シリアへ行く。。。

    今回ジェントリーはCIAではない仕事を引き受けにパリへ。素人からの依頼の為に情報不足な中、作戦を実行したジェントリーだったが不測の事態発生(展開的には予測通りではあるが)。しかも作戦完了かと思えたが、話は意外な展開を見せて未だ内戦の激しいシリアへ行く羽目に。訳者の解説にもあるようにシリア大統領として描かれるアッザムは実在の大統領をかなりなぞらえているとのことなので、緊迫感溢れるストーリーが展開される。シリアへの潜入、そこから更なる作戦へと展開へと目が離せない。潜入に関してはやはりグレイマンらしい活躍があり、今回も読者を唸らせる。目的

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    2019年01月16日
  • 暗殺者の潜入 下

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    ネタバレ

    シリアという危険すぎる場所での目的。さまざまな困難と危機、それをくぐり抜けるための戦闘。物語が進むほどに迫力、緊迫感が増していく。暗殺者グレイマンが守っていること、胸に秘めていること、そのために巻き込まれ命の危険もある。悪人しか殺さないこと、それが信頼を得る。その一つのことがとても意味を持ってくる今作。ラストの戦闘シーンからの展開は圧倒される。

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    2018年09月12日
  • 暗殺者の反撃 下

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    ネタバレ

    ひとつ、幕が下りましたね。やっぱり、大きな陰謀に巻き込まれていたと。

    それと、一つ幕が上がりました。CIAに復帰したわけでは無いですが、請負業者?として、CIAからの依頼を受ける様になったようです。ここからは、話が変わっていきますね。

    新シリーズと言ってもいいかもしれません。

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    2018年03月09日
  • 暗殺者の復讐

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    ネタバレ

    コートがグレイマンになった経緯が、ずっと謎だった訳ですが、この作品で、その謎の解決に一歩前進した様ですね。

    こう言う超人的な能力を見せるはぐれ者の人物のシリーズモノは、得てして、主人公がはぐれ者になった経緯を記すよりも、派手なアクションばかり続けがちですが、このシリーズはどうやら違う様です。

    それと、“世界中の主だった”情報機関に狙われると言う事になっていますが、ここでは、世界最強の異名を取る情報機関には最終的に狙われることはなくなり、逆に協力を得られると言う事にもなっています。

    グレイマン誕生の謎が、そろそろ明かされそうです。何と無くはわかって来ていますが。

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    2018年09月08日