マーク・グリーニーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「グレイマン」シリーズ第10弾。前作で負った怪我が治り切らないまま次の任務に出るジェントリー。体力が戻らず動きが鈍く思うようにいかない。それでも助けたい人のところへ行く。今作はジェントリーのゾーヤへの想いがこれまで以上に描かれているのもいい。そらでもやはり戦闘シーンの迫力は圧倒的で下巻に入ってすぐにあるシーンには驚く。体の動き、目線、一瞬を狙う研ぎ澄ました心。そういったものが途切れることなく続く。終盤にももう一度ピークが来て最後まで素晴らしい。シリーズ10弾まで来たけれどまだまだ衰えず傑作続き。次作がが気になる要素も色々とありこの先も楽しみは続きそう。
-
Posted by ブクログ
ネタバレいやぁ、面白い。
グレイマン、ハイタワー、ザハロワが勢揃い。あ、そこに、マットも来ました。
これだけ役者が揃えばね、大変なことになる訳です。しかし、テクノロジーの進歩は、テロ手法に進歩にもなると言う、悲しい側面も明らかになりましたね。こう言う手で来ると言うのは容易に予見されるのに、屋上でドローンが見つかる日本の首相官邸はなんなんだか。
和解したとみえていたCIAとグレイマンですが、和解したのはCIAではなくて、マットだったんですね。マットの左遷と共に、再びグレイマンは追われる立場になる訳ですが、物語的には、次もあると言う事で。 -
Posted by ブクログ
出るたびに必ず読んでいる当代最高峰とも呼ばれるアクションシリーズの邦訳最新。主人公はCIAの特殊部隊にもいた凄腕の暗殺者で一時は所属していた組織から命を狙われていたが今は和解して独立したエージェントとしてCIAから仕事を請け負っている。前作で負傷し本作では重い感染症に倒れている。そのため本来は彼が請け負うような仕事を同じ立場のエージェント達が対応し一人はベネズエラで拘束されもう一人はベルリンで窮地に陥ってしまう。愛する女性の危機を救うべく感染症が完治してないにも関わらずベルリンに飛ぶ主人公。ベネズエラでは死んだと思われていたNSAのソフトウェア技術者が生きているらしいといいうことでその真偽を確
-
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻に続く下巻の舞台はベルリン。
本作は珍しく、冒頭に南米に行く以外はベルリンで終始するという珍しい作品。
下巻ではいよいよ民間情報セキュリティ会社を隠れ蓑としていた陰謀の全貌が明らかになり、ジェントリー含むCIAアセット3人が共同して、敵に立ち向かっていく。
本作は登場する勢力が多く、途中から伏線回収漏れや、組織同士の関係がぐちゃぐちゃになりそうなものだが、さすが。ちゃんと最後にはすべての伏線を回収して収まる。
今回はCIAの正規の作戦なだけに、読むほうも安心して読み進められるのが個人的には良かった。
最後の終わり方が気になるが、次回作にまた期待したい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ暗殺者グレイマンシリーズ10作目。
ぶっ飛んだ設定で常時絶体絶命のコートランド・ジェントリーの物語も10作目かーと思うとフィクションとは言え良く生き延びたなと感慨深いものがある。
今回はキリの良い10作目にふさわしい名作だった。
特に、前作は面白いものの胸糞悪くなる内容が多かったので、今回は単純にスカッとする内容だったのも良かった。
物語の始まりは、南米においてジェントリーの同僚であるザックが任務失敗する所から始まる。
ジェントリーは前作から数カ月の身で、前回の戦闘のダメージが完治していない。
それどころか、ナイフで刺された鎖骨が感染症を発症し、完治まで絶対安静の状態だった。
にもか -
Posted by ブクログ
ネタバレ舞台はイタリアのヴェネチアから大西洋を越えてロサンゼルスへ。性的人身売買のコンソーシアムのパイプラインが行き着く場所へとたどり着く。最初に囚われの女性たちを救えなかった悔恨をコンソーシアムにぶつける。下巻ではタリッサがジェントリーとは別行動をとり、ジェントリーが戦闘などの体育会系と、タリッサが情報の収集と分析を担う頭脳系と役割分担する。タリッサは妹を救出するために必死でいい仕事をする。決着がほぼついたときの行動は格好いい。ラスボスとの闘いの時は、ここで一気にと思いきや、ジェントリーも大人の事情を酌んでしまうのが意外だった。まあどう転がっても面白いのがこのグレイマンシリーズなのである。
-
Posted by ブクログ
CIAの機密情報を漏えいしていたモグラの正体が判明。モグラを動かしていた黒幕によるペスト菌散布作戦も実行に移されるが、グレイマンとゾーヤ、ザックにより阻止される。今回はチーム戦で敵を斃すのがいつもと違うところ。そしてグレイマンを何度も痛めつけるハインズの恐ろしさも際立つ。終盤は、ジェントリーのその具合では作戦行動などできなさそうだが、苦難を乗り越えつつきっちりと仕事をするのがグレイマンのすごいところ。そこはシリーズ通して変わらない。何人かの登場人物が別名を持っているので読みにくいかと思ったが、そうでもなかった。ジェントリーとゾーヤの素直なんだか強情なのか複雑な距離感にやきもき。でも、二人とも、
-
Posted by ブクログ
グレイマンが乗っている飛行機が英国で襲撃される。一緒に乗っていた囚人を奪われた。同時に、CIAの監視下に置かれているゾーヤの居場所も襲撃される。グレイマンの当初のミッションとは関係なく、囚人奪回に動かされる。また、細菌兵器を研究するウオン博士がロシアの陰謀に使われる。これらが入り混じって物語は進む。大きな陰謀の謎は上巻で明らかになり、おそらく下巻ではその陰謀を阻止するためにグレイマンとゾーヤが活躍するのだろう。ノンストップ活劇なのはいつもと同じ。謎が複雑に絡み合うのが面白い。なお、ゾーヤは「暗殺者の飛躍」でグレイマンと一緒にミッションを遂行した女性だ。
-
-
Posted by ブクログ
邦訳が出るたびに手にとってしまう現時点世界最高峰のアクション小説の一つ。主人公は元米軍の特殊部隊出身でそんなものが実在するのかわからないけどもCIAの秘密部隊に所属していたのだが、あることがきっかけでCIAとCIAから通知を受けた世界中の諜報機関から命を狙われていた。現在はCIAとも関係が修復されフリーランスの暗殺者としてCIAを中心に暗殺の仕事を請負っている。世界中で命を狙われていた時から悪人しか殺さない、という信条を持っているのだがここが難しいところで要は検事と判事と死刑執行人を一人で兼ねてしまっているのだが...その辺りを気にしなければ十分スリリングで楽しめるシリーズ。本作ではボスニア・
-
Posted by ブクログ
マーク・グリーニー『暗殺者の悔恨 下』ハヤカワ文庫。
グレイマン・シリーズの第9弾。グレイマンは何を悔恨するのか……そうか、闘う男グレイマンだからこそ、そこまでだったのか、と納得。
クレイグ・トーマス、スティーヴン・ハンターなどの作品と並ぶレベルの痛快無比で、非常に面白い冒険小説である。
性的人身売買組織に単身挑むジェントリーは拉致監禁され、ヴェネツィアに運ばれる女性たちを救出することが出来るのか……
拉致された女性たちがヴェネツィアに運ばれることがわかった。ボスニアの欧州連合法執行協力庁のタリッサは、ヴェネツィアに向かうグレイマンと別行動をとり、ハッカーを使って性的人身売買を行なう組 -
Posted by ブクログ
マーク・グリーニー『暗殺者の悔恨 上』ハヤカワ文庫。
グレイマン・シリーズの第9弾。
戦争犯罪人に制裁を加えようとしたジェントリーは非常に簡単なミッションをわざわざ手を煩わせるような手段で実行したことから、全く関係無い悪の組織と対峙することになる。些か造り過ぎのような状況設定なのだが、読み進むうちに面白くなっていく。
かつて全世界の諜報機関から命を狙われていた暗殺者『グレイマン』ことコート・ジェントリーは、依頼を受けてボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争時の戦争犯罪人を殺害する。その際、ジェントリーが護衛を務めていた性的人身売買組織のメンバーも殺害し、拉致監禁されていた女性たちを目撃したことか -
Posted by ブクログ
ネタバレまさか、2020年(本国で書かれてるのは2019年、いやそれでも)のこの世界で、冷戦構造の米ソ対決的な戦争小説が読めるとは思わなかった。舞台が20世紀なわけでもないのにやで。
それもスパイ謀略戦から山岳戦、航空戦(エリア88もびっくりなA10の対戦闘機ファイト!)、潜水艦も出てくれば、武装装甲列車(999かよ!)、戦車戦、民兵のゲリラ戦…とにかく戦闘シーンのオンパレード。なんて贅沢な小説。
政治的な描写は戦争をするために都合よくエフェクトかけてるとこも見受けられるけどまぁ許容範囲。現実世界でもトランプみたいなんが大統領になったりするんやから、これくらいはあり得るIFでしょう。
描写が残酷