高浜寛のレビュー一覧

  • ニュクスの角灯 (3)

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    慶さんが美世に言った言葉が深い。

    人には 悩みを抱えて 落ち込んだままでいる権利もあるんだよ
    あんたの嘘で悩みをなくしてやるとは簡単たい
    でもその事で
    その人が 自分で悩んで成長する機会を
    奪ってしまう事になるとは思わんかい?

    本当に誰かの力を借りないと助からない時もあるが、
    自分の力でもう少しで出来そうな所まで行ってるのに
    気付かないだけかもしれない、と良く思う。
    なので「聞けば答えてくれる」と言うスタンスの人とは
    根本的に解り合えないんだ…と実感する。

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    2022年11月25日
  • ニュクスの角灯 (1)

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    1年ほど前にデュラス原作の「愛人ーラマンー」の漫画化を読んだあと、気になっていた人。
    もしかしたら、
    「こころの時代「光に向かって」(2021年9月5日、NHK-Eテレ)」
    を見たかもしれないし、似た内容のウェブ記事を読んだのかもしれないが、ずっと興味を持っていた。
    で、代表作を読むことにした。

    これはいいものだ。
    一コマごとに人の顔がいい。
    アートと娯楽が高水準で結び合っている。
    個人的にはルイス・キャロル「不思議の国のアリス」の初版本1865が登場しただけで、100点越え。
    しかも枠物語として、1944年熊本の空襲の最中におばあちゃんが語ってくれた、1878年長崎、という設定。
    これは凄

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    2022年03月29日
  • エマは星の夢を見る

    無料版購入済み

    実際のミシュランガイド調査員の方の実体験というだけあって、ミシュランという一般人が知ることのない実情を細部まで描いてあってとても興味深かった。調査員であることを明かした上で調査することもあると知って驚いた。

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    2022年09月30日
  • ニュクスの角灯 (1)

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    シーボルトの娘さんの話しが思いだされました。
    明治アンティーク浪漫、画力があるから出来た本なんですね。
    たまたま爆買いした一冊が、この本で良かった。

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    2021年09月29日
  • ニュクスの角灯 (3)

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    ストーリーはパリの百年と長崎の美世それぞれの視点で進む。長崎側では、予想されていた美世の嘘が明らかに。逆にそれが功を奏してか、美世も少しずつ立ち直りつつあるようで。やはり母は強かった。一方でパリの悪童チームは…あのキノコ頭が…。情熱を持った悪い人じゃないことはわかるんだが…

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    2021年08月29日
  • ニュクスの角灯 (2)

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    2巻にして「ニュクスの角灯」のタイトル回収。家庭環境に恋にと、美世も精神的に大分余裕が出てきた矢先に今度はこれ。流石について行くわけではないだろうけれど…

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    2021年08月29日
  • ニュクスの角灯 (1)

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    明治時代の長崎に暮らす、触れた物の過去と未来を視る少女・美世。そんな彼女が奉公先の輸入雑貨店で出会ったのは、瓶底メガネの店主と髭面の店員、そして見たことのない海外の優れた商品や文化。こういうレトロ溢れる世界観は大好きです

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    2021年08月29日
  • 愛人 ラマン

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    ジャン=ジャック・アノー監督作の映画が抒情的だったが、デュラスはあまり好まなかったんだとか。
    その理由をあとがきで高浜さんが追及している。
    この漫画も映画のイメージから大きく離れることはないが、おそらく原作を咀嚼したものなのだろう。
    絵が、そして少女の顔つきが、素敵。
    「ニュクスの角灯」も読みたい漫画家。

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    2021年03月27日
  • ニュクスの角灯 (1)

    無料版購入済み

    明治といえども

    明治といえども地方ではまだこんな感じなんだーというのがすごくわかってよかった。
    この時代もすごく面白いな。
    急速に外国文化が入ってきて目まぐるしく変わる世界が面白い。

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    2021年01月29日
  • 蝶のみちゆき

    購入済み

    三大遊郭といわれた島原、吉原、丸山のうち、この丸山遊郭を舞台にした漫画作品は珍しいと思って購入しました。
    長崎弁の花魁いいですね。
    遊郭ものとしての話の筋は目新しいものではありませんが、しっかりと時代考証、文化考証がされているため、とても良質なドラマとなっています。
    女の人たちは綺麗で、男の人たちはイケメンすぎないのがいいですね。(中身はかなり男前です。)
    幕末好きの方にもお薦めです。

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    2019年11月20日
  • ニュクスの角灯 (1)

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    コミック乱で 見てたけど「ああ、さよけ」で見逃してた。
     作中にちょろちょろする『不思議の国のアリス』とか、「贋金作りで儲けている」と称するをっさん方とか、けっこういい感じ。
     若干「当時日本へこれが来てたと言い張る」かっこいい大嘘が混じる。その辺のアレがかっこいいのだが。
     別に当時の日本を殊更に卑下するとか、はまぁ見られない。

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    2018年09月27日
  • ニュクスの角灯 (1)

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    パリ万博直前の明治時代の日本とパリを舞台に繰り広げられる人間模様。決して派手な物語ではないが、主人公美世の視点に立って新しいことに出会う喜びが思い出されたらもうこの作者のとりこかもしれない。

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    2018年07月28日
  • ニュクスの角灯 (4)

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    大浦慶さん、はじめは怖そうな人にしか見えなかったけど、誰よりも優しい人に思えてきた。息子を心配する気持ち、美世を我が子のように思う気持ち、ガンジに甘えるところ、慶さんの人間らしさが際立ってきている。

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    2018年07月04日
  • ニュクスの角灯 (2)

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    美世の恋愛感情や、百年の過去など内面に切り込んできた。伏線や人物の複雑な背景が時代特有のものであることが興味深い。ここから単なる恋愛漫画とならないような時代色の取り入れに期待。

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    2018年07月01日
  • ニュクスの角灯 (1)

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    明治時代の浪漫がつまりまくっている。それは現代が明治にたいして感じる浪漫、明治の日本が世界に抱いた浪漫。ノスタルジーに浸り切るだけでなく、現代人として現代にも浪漫を見いださないといけない、と思わされる。

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    2018年07月01日
  • ニュクスの角灯 (1)

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    もっさり髪の自信なさげなヒロインが可愛い(とか思う自分ゲスいな~と思うが)。コマゴマした描写が楽しい明治浪漫。コマとかページの構成が微妙に引っかかるけど、こういう絵は好きです。サイコメトリーに似た能力を持った女の子が輸入雑貨店(?)で働くみたいなよくある設定だし、これから物語でどう見せてくれるかなーというのが楽しみ。

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    2017年05月29日
  • ニュクスの角灯 (1)

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    1878年の長崎を舞台に道具屋とそこへ勤める少女とのものがたり。ものに宿る何か、に愛しさを覚える。ものを愛する人間を愛しく感じる稀有な作品。

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    2016年12月10日
  • 凪渡り及びその他の短篇

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    ままならない。何が幸せで何がそうでは無いのか、この人たちはもう別のところに居るのだ。関係は不確かで、ただお互いの肉体だけが触れられる唯一のものだとでも言うように。せつない。

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    2014年01月16日
  • 四谷区花園町

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    大人の恋物語、というのがしっくりくるマンガ。

    エロ雑誌のライターでも、良家の三男で自由な結婚も出来ない男。方や混血唐行の親で学も無い女。九州出身という縁があってやがて惹かれ会う…

    朝の連ドラにもなりそうな?ストーリー。楽しい東京時代を経て、九州に戻ってからは苦労が絶えなかったろうけど、けして不幸ではなかったんだろうな。

    最後のシメ方はまるで映画の様。

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    2014年01月13日
  • 四谷区花園町

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    女性が愛されていることを感じたとき、
    こんなふうになるのだなあ。

    ”この人”
    という人と出会って暮らす。

    ただそれだけのことがこれほど素晴らしいなんて。

    突然の別れはせつないけれど、
    速かれ遅かれ人はひとりで死んでいくもの・・

    高浜さんのファンになりました。

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    2013年12月29日