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1878年(明治11年)、動乱の幕末は遠ざかり、長崎では海外貿易で莫大な利益を得る商人が多く現れはじめていた。
西南戦争で親を亡くした少女・美世(みよ)は奉公先を求めて鍛冶屋町の道具屋「蛮」(ばん)の扉を叩くが、そこで彼女を待っていたのは、店主・小浦百年(こうら・ももとし)がパリ万博で仕入れてきた最先端の品々と、それらに宿るベルエポックの興奮と喧騒だった……
ジャック・ドゥーセのドレス、ダニエル・ペーターのミルクチョコレート、シンガー社のミシン、セーラー服、エジソンの蓄音機、革ブーツ、眼鏡、幻灯機(マジック・ランタン)……
先進と享楽の都・パリ渡来からやってきた“夢の品々”に導かれ、少女はまだ見ぬ世界へ歩み出す……
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Posted by ブクログ
1年ほど前にデュラス原作の「愛人ーラマンー」の漫画化を読んだあと、気になっていた人。
もしかしたら、
「こころの時代「光に向かって」(2021年9月5日、NHK-Eテレ)」
を見たかもしれないし、似た内容のウェブ記事を読んだのかもしれないが、ずっと興味を持っていた。
で、代表作を読むことにした。
これはいいものだ。
一コマごとに人の顔がいい。
アートと娯楽が高水準で結び合っている。
個人的にはルイス・キャロル「不思議の国のアリス」の初版本1865が登場しただけで、100点越え。
しかも枠物語として、1944年熊本の空襲の最中におばあちゃんが語ってくれた、1878年長崎、という設定。
これは凄いぞ。
人に留まらず「物」にフォーカスする、しかも19世紀の……これはあの世の稲垣足穂や澁澤龍彦に教えてあげたい。
2巻以降読むのが楽しみ。
明治といえども
明治といえども地方ではまだこんな感じなんだーというのがすごくわかってよかった。
この時代もすごく面白いな。
急速に外国文化が入ってきて目まぐるしく変わる世界が面白い。
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