作品一覧

  • 薔薇が咲くとき
    完結
    2.0
    全1巻1,650円 (税込)
    静寂の京都……あるフランス人女性の喪失と再生の物語 フランスで生まれ育ったローズは、日本人の父の顔を見たことがなかった。 フランス人の母は5年前に自殺。自分を可愛がってくれた祖母も他界している。 孤独な40代を送るローズのもとに、ある日、日本から父の訃報が届く。 相続の手続きのためにしぶしぶ京都へ向かった彼女は、美術商だった父の助手を務めていたポールに出会い…… 全世界で200万部超『優雅なハリネズミ』著者による長篇小説を 第24回手塚治虫文化賞「マンガ大賞」に輝いた高浜寛がフルカラーで漫画化! グラフィックノベルの新たな傑作、日仏同時刊行!!
  • 扇島歳時記 (1)
    完結
    5.0
    全4巻1,078~1,100円 (税込)
    たまを 十四歳。廓に生まれた少女が残した季節の記憶。 慶応二(1866)年、日本の花鳥風月と異国の文化が交錯する長崎・出島―― 早逝する宿命を背負い、美しくも残酷な季節を生きたある少女の物語。 第24回手塚治虫文化賞「マンガ大賞」受賞!! 高浜寛最新作 『ニュクスの角灯』『蝶のみちゆき』に連なる「長崎三部作」最終節 (あらすじ) 長崎・丸山遊郭の「たまを」は姉女郎・咲ノ介の禿(かむろ)として出島のオランダ商人邸に入る。炊事、洗濯、お使い……日々の労働に四季折々の風物を見つけ、医師のトーンやコックの岩次、フランス人貿易商の息子・ヴィクトール、混血児の小浦百年など個性豊かな人々との出会いに「廓の外」を垣間みる。 「お前は大人にならんでええ…」かつての姉女郎・几帳の言葉の意味を測りかねたまま、たまをはいつか来る「その時」を静かに待つ――
  • 愛人 ラマン
    完結
    4.5
    全1巻1,650円 (税込)
    フランス文学の不朽の名作を世界で初めて漫画化!! 物語が始まった時、私は十五歳半だった―― 1929年、フランス領インドシナ。 現地のフランス人女学校に通う貧しい少女は、ある日メコン川のボート乗り場で華僑の青年と出会う。 少女は金と快楽のためと割り切って関係を持つが…… 世界を虜にする叙情と官能の作家・高浜寛がフランス文学の“あの名作”を世界で初めて漫画化!! (オールカラー作品) ★第21回文化庁メディア芸術祭「優秀賞」受賞第一作 ★「アングレーム国際漫画祭2020」公式招待
  • ニュクスの角灯  (1)
    完結
    4.5
    全6巻1,096~1,210円 (税込)
    1878年(明治11年)、動乱の幕末は遠ざかり、長崎では海外貿易で莫大な利益を得る商人が多く現れはじめていた。 西南戦争で親を亡くした少女・美世(みよ)は奉公先を求めて鍛冶屋町の道具屋「蛮」(ばん)の扉を叩くが、そこで彼女を待っていたのは、店主・小浦百年(こうら・ももとし)がパリ万博で仕入れてきた最先端の品々と、それらに宿るベルエポックの興奮と喧騒だった…… ジャック・ドゥーセのドレス、ダニエル・ペーターのミルクチョコレート、シンガー社のミシン、セーラー服、エジソンの蓄音機、革ブーツ、眼鏡、幻灯機(マジック・ランタン)…… 先進と享楽の都・パリ渡来からやってきた“夢の品々”に導かれ、少女はまだ見ぬ世界へ歩み出す……
  • メゾン・ド・ねこ
    完結
    -
    全1巻825円 (税込)
    かわいい、ほほえましい、奥が深い……ねこ漫画とイラストの「集合住宅」。描いた人は有永イネ、大川ぶくぶ、今日マチ子、黒田硫黄、コンノトヒロ、櫻井エネルギー、桜井のりお、左藤真通&市丸いろは、真造圭吾、高浜寛、竹内佐千子、たむらあやこ、土塚理弘、中川いさみ、ひぐちにちほ、深谷かほる、藤沢カミヤ、松本救助、やまだないと、横山キムチ、はらだ(イラスト)。『夜廻り猫』単行本未収録のカラーイラスト掲載。
  • 振り子のお稲 水晶占い捕物噺
    -
    1巻759円 (税込)
    江戸で起きた水茶屋の主殺し。究明に乗り出すのは水晶占いで不思議な力を持つ少女・お稲と御用聞き・彦中。実の親子であることを二人は知らない。江戸の町に爽やかな風が吹く、情っ張り父娘捕物帳。
  • エマは星の夢を見る
    完結
    3.8
    全1巻660円 (税込)
    舞台はフランス。フードライターのエマは、ミシュランガイドの調査員になるという子供の頃からの夢を諦めきれず、ミシュラン本社に履歴書を送付する。9ヵ月後、調査員のポストに空きができたという連絡を受け――。元ミシュランガイド調査員の実体験を漫画化。知られざる彼らの日常とは?
  • 猫のしぃさん 第1話
    -
    1巻55円 (税込)
    マンガ家・高浜寛と愛猫「しぃさん」のまったりゆったりニャンダこれライフ! 完全描き下ろしデジタルコミックマガジン『ねこまみれ』Vol.2に収録された愛猫家・高浜寛氏のフルカラーねこまんが16ページは、アメブロで話題沸騰中の4コママンガ「猫のしぃさん」。ネコなのにどう考えても犬っぽい「しぃさん」の日常生活を特技特徴+喜怒哀楽、すべてひっくるめて大公開!そんな「しぃさん」が、ある日、脱走した!さぁ大変!どこだ、「しぃさん」?ご近所さんを巻き込んで大捜索!この脱走劇の顛末は?
  • 凪渡り及びその他の短篇
    完結
    4.3
    全1巻1,017円 (税込)
    山奥の温泉宿にやってきた男と女。隣の部屋に住む男のことが気になる女……。世界中から注目を集める新鋭が、どこへも行けない女と男の瀬戸際を切なくエロティックに描く傑作短篇集。
  • SAD GiRL
    完結
    -
    全1巻1,222円 (税込)
    生きていこう、まるで挫折したことがないかのように―― 主婦・村上詩織は睡眠薬の過剰摂取により救急搬送され、翌日、失踪。二度と戻ることはなかった…… 時に滑稽なほど墮ちて、墮ちて、墮ち切った先に意外すぎる結末が…… 人生の奈落でそっと輝く珠玉の中短編集。 真っ当な社会生活から脱落した女の果てしない転落を透徹した眼差しで描く表題作の他、若くして他界した“仲間”に捧げる『ロング・グッド・バイ』、揺れる家族のひと時を切り取った『My Mellow Christmas』、など、初邦訳2作を含む傑作5編を収録。 収録作:「SAD GiRL」「崖の上の別荘」「My Mellow Christmas」「ロング・グッド・バイ」「山の方」 ※本電子書籍は底本に倣い左開きとなっておりますが、「My Mellow Christmas」「ロング・グッド・バイ」「山の方」は右開きの作品です。「SAD GiRL」「崖の上の別荘」読了後、148ページに移動いただき、逆順でお読みいただく形式になっております。あらかじめご了承ください。
  • 蝶のみちゆき
    完結
    4.6
    全1巻1,018円 (税込)
    「ごめんね 寂しか思いさせて……大丈夫 そうそう長くは待たせんけん……」 遠く響く三味線に異国の言葉が混じり合う長崎丸山。 絶世の花魁と重い病を抱えた一人の男の過去が、 やがて密やかな“愛と死”の物語を紡ぎ始める…… “世界”がいち早く評価した孤高の俊才・高浜寛が、長崎丸山に生きる遊女の「切なすぎる純愛」を洗練を極めた筆致で描く。国内の漫画家、海外のバンド・デシネ作家、映像作家など、ジャンルや国籍を問わず多くのアーティストたちから熱い注目を集める傑作!! <世界の巨匠たちが絶賛!!> 今、最も読まれるべき漫画がここにある。知っているようで知らない時代、美しき遊女のお話。なんとも気負いのない絵と語りのうまさが際立つ――心が揺れる。高浜寛の物語表現は描く度に高まってゆく。 (谷口ジロー/フランス芸術文化勲章受章作家) 本作『蝶のみちゆき』の少なからぬ魅力はヒロイン・几帳が湛える穏やかな悲しみにあり、読む者を幕末・明治の遊女の世界へと導く官能と情緒にある。私たちは初期作品からずっと高浜寛の繊細な仕事に注目してきたが、彼女はこの作品により世界的コミック作家の最高峰へ至る新境地を切り拓いたようだ。 (ブノワ・ペータース&フランソワ・スクイテン/アングレーム国際漫画祭大賞・文化庁メディア芸術祭大賞『闇の国々』著者)
  • 四谷区花園町
    完結
    4.3
    全1巻1,026円 (税込)
    「1回の人生やけん、好きな人と楽しく生きたら良かと思わん?」太平洋戦争前夜。新宿の片隅に咲いた、小さな、小さな恋の花。昭和初期の花園町。風俗雑誌「性ノ扉」のライター三宅至心は、取材先のデッサン教室でモデルをしていた混血の娘、アキと出会う。やがて恋が芽生え、慎ましくも賑やかな二人の生活が始まっていくが…。世界でその才能を認められた孤高の叙情派作家・高浜寛が新境地を切り拓いた初の連載作品。表現する喜び、信念をつらぬく厳しさ、誰かとめぐり逢う奇跡、愛しぬくことの尊さこれは魂の物語です。――こうの史代(漫画家)素晴らしい青春漫画の王道だ!“エロ”はどんな時代にも生きる勇気を与えてくれる。映画にしたいと思った。――行定勲(映画監督)
  • 愛人 ラマン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いわゆる家庭を持った人の、外に作った恋人とは違う、愛する人、愛した人としての愛人。
    映画も原作も知らないが、漫画としてとても良い。痛みを伴う読後感。この作品が大ヒットだったと言うのだから、自分なんて神秘の縁にも立ててやしない。

    フランスの愛は深いなと思う。自分の一部を相手の中に預けてしまっている。意図的ではなくても、望んでいなくても。元の自分に戻ることはできない。それなのに一緒に生きることは出来ないのなら「老いる」しかないのだ。自分を失うのだから。

    傑作。

    0
    2024年10月06日
  • 扇島歳時記 (4)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    生き急ぐと言うことは、あまりに受け入れすぎること。天真爛漫だったたまは、悲しい別れが多すぎてすっかり大人しくなってしまった。物わかりが良すぎると、自分を殺すようになる。どうにもならない事を拒み過ぎると、自分を壊して狂ってゆく。つくづく生き抜くことは難しい。ヴィクトール君は良くも悪くも若かったね…

    遊女は、貧乏な男、心の弱い男、嘘をつく男、遠い国の男を好きになってはならない。まぁ遊女でなくともだけど。叶っても苦労は必至。多くは心が駄目になる。

    信仰の道に苦しんでいた岩次さんだけでも報われてホッとした。身で読まないと分からないことがある。弥助の聖書を体感した境地。ここまで踏み込む漫画も珍しいと

    0
    2024年08月19日
  • 扇島歳時記 (3)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    遊郭での男女の愛と隠れキリシタンの葛藤とパラダイムシフトの苦悩と。
    どれをとってもしっかりと描かれている。長崎での時代の移り変わりが当時の空気感として感じ取れる。幕間もすごく良い。
    遣り手婆が好き。

    0
    2024年08月17日
  • 扇島歳時記 (1)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『ニュクスの角灯』と同時に読んでいるので、三部作の世界が深まる。
    百年、岩爺、たまを。
    色々乗り越えてきたんだな。

    0
    2024年07月15日
  • ニュクスの角灯  (1)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    明治の世。
    この時代って本当に面白い。

    引っ込み思案でエスパーな美世が、世界の発明品や物品を通して叡智に触れる。
    Singerミシン、私も買った。
    本当に素敵な発明品だと思う。


    最近リイド社さんのコミックスに良く惹かれる。

    借り物だけどツボ!
    さすがよくわかってる!
    『蝶のみちゆき』からも繋がる人生の悲哀もあり、几帳さんのその後も垣間見えて切ない。

    0
    2024年07月15日

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