あらすじ
「君を10年以上ずっと恨んでいた。 つまり……愛していたんだ…」
きらびやかなパリの街で再会した日本の青年と碧眼の美女。
再び動き始めた愛の時計は、やがて頽廃と破滅の時を刻み始め―
1878年・長崎―パリ万博で最先端の品々を仕入れてきた小浦百年は、今度は日本の優れた工芸品を海外で販売するため渡仏を決意する。
出発間際、美世から恋心を打ち明けられた百年だったが、彼の懐中時計には碧眼の美女の写真がしまってあり……。
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【第20回(2017年)「文化庁メディア芸術祭」審査委員会推薦作品】
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【ダ・ヴィンチ「絶対にはずさない!プラチナ本」掲載(KADOKAWA刊/2016年11月号)】
【2017年&2016年「手塚治虫文化賞」ノミネート作家】
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Posted by ブクログ
西洋の道具を商う「蛮」の店主・百年は、今度は日本の優れた工芸品を海外で販売するため渡仏を決意する。そして、パリでかつての恋人ジュディスと再会する。世紀末のパリに舞台を移し、物語は続く。
Posted by ブクログ
いやー、冒頭からまさかの展開。
日本とパリ、舞台が2ヶ所になるのですが、ストーリーの運び方、描き方が上手なのでそのままスッと入り込んじゃう。
美世ちゃんがめきめきとかわいくなっていき、話もどんどん面白くなっていきます。
Posted by ブクログ
慶さんが美世に言った言葉が深い。
人には 悩みを抱えて 落ち込んだままでいる権利もあるんだよ
あんたの嘘で悩みをなくしてやるとは簡単たい
でもその事で
その人が 自分で悩んで成長する機会を
奪ってしまう事になるとは思わんかい?
本当に誰かの力を借りないと助からない時もあるが、
自分の力でもう少しで出来そうな所まで行ってるのに
気付かないだけかもしれない、と良く思う。
なので「聞けば答えてくれる」と言うスタンスの人とは
根本的に解り合えないんだ…と実感する。
Posted by ブクログ
ストーリーはパリの百年と長崎の美世それぞれの視点で進む。長崎側では、予想されていた美世の嘘が明らかに。逆にそれが功を奏してか、美世も少しずつ立ち直りつつあるようで。やはり母は強かった。一方でパリの悪童チームは…あのキノコ頭が…。情熱を持った悪い人じゃないことはわかるんだが…
Posted by ブクログ
フランス編と日本編に分かれて。
慶が美世に、
「人には 悩みを抱えて 落ち込んだままでいる権利もあるんだよ
あんたの嘘で悩みをなくしてやるとは簡単たい
でもその事で
その人が 自分で悩んで成長する機会を
奪ってしまう事になるとは思わんかい?」
深みのある人生観!