マルグリット・デュラスの作品一覧

「マルグリット・デュラス」の「愛人 ラマン」「愛人ラマン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 愛人 ラマン
    完結
    4.3
    全1巻1,650円 (税込)
    フランス文学の不朽の名作を世界で初めて漫画化!! 物語が始まった時、私は十五歳半だった―― 1929年、フランス領インドシナ。 現地のフランス人女学校に通う貧しい少女は、ある日メコン川のボート乗り場で華僑の青年と出会う。 少女は金と快楽のためと割り切って関係を持つが…… 世界を虜にする叙情と官能の作家・高浜寛がフランス文学の“あの名作”を世界で初めて漫画化!! (オールカラー作品) ★第21回文化庁メディア芸術祭「優秀賞」受賞第一作 ★「アングレーム国際漫画祭2020」公式招待
  • 愛人ラマン
    4.0
    1巻825円 (税込)
    18歳でわたしは年老いた―。あの青年と出会ったのは、靄にけむる暑い光のなか、メコン河の渡し船のうえだった。すべてが、死ぬほどの欲情と悦楽の物語が、そのときからはじまった…。仏領インドシナを舞台に、15歳のときの、金持の中国人青年との最初の性愛経験を語った自伝的作品。センセーションをまきおこし、フランスで150万部のベストセラー。J・J・アノー監督による映画化。
  • 静かな生活
    -
    1巻550円 (税込)
    都会の生活に疲れ、南仏ペリグーの田舎に暮らすようになった平凡な一家。だが一見平穏で「静かな生活」の中味は決して静かではない。フランシーヌは弟ニコラをけしかけて叔父ジェローム殺しに手を貸す。ニコラは自殺する。疲れた心をいやすために訪れた海辺では、フランシーヌは一人の男が溺れ死ぬのを目撃する。だが彼女はその救助に手を貸そうとはしない……

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  • ジブラルタルの水夫
    -
    1巻770円 (税込)
    第二次大戦後、アンチロマンの旗手とみなされて登場したフランスの女流作家デュラスの中期の代表作。「ジブラルタルの水夫」をどこまでも追いかけることが唯一の生きる目的となった不思議な女と、それに惹かれて付いていく一人の男…はたして「ジブラルタルの水夫」は見つかるのか?

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ユーザーレビュー

  • 愛人 ラマン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いわゆる家庭を持った人の、外に作った恋人とは違う、愛する人、愛した人としての愛人。
    映画も原作も知らないが、漫画としてとても良い。痛みを伴う読後感。この作品が大ヒットだったと言うのだから、自分なんて神秘の縁にも立ててやしない。

    フランスの愛は深いなと思う。自分の一部を相手の中に預けてしまっている。意図的ではなくても、望んでいなくても。元の自分に戻ることはできない。それなのに一緒に生きることは出来ないのなら「老いる」しかないのだ。自分を失うのだから。

    傑作。

    0
    2024年10月06日
  • 愛人ラマン

    Posted by ブクログ

    映画を2〜3回観てから読んでみた。本の方が間に今現在の描写が何度も出てくるので、回想感が強い分ちょっとあっちこっち気が飛んでしまうかも。
    読んでも観てもお話のような運命の出会いだよなぁと思う。男はロリコンでもなさそうだし、むしろ15歳という歳に似合わず大人びている彼女に一目惚れしたんだろう。その男が大金持ちで彼女は家が貧乏で苦労している…なんて。なんてドラマみたいなの!交際?している間は淡々と付き合って深入りはしないようにしていたけれど、最後の客船での涙は愛していたから流れたのよねぇ。それでもあの当時もう2度と会えないかもしれない距離に帰ってしまったことは、彼女にとっては忘れられる、思い出にで

    0
    2020年08月20日
  • 愛人ラマン

    Posted by ブクログ

    映画よりも、小説のほうが中国人の愛人のことより、母親のことが書かれていると思った。母親の関心をひきたいから、愛人を作ったようにも見える。母親の愛は上の兄に注がれるだけ、主人公と下の兄は母を愛していたが、愛に飢えていた。母親は娘のことを殴ったりするけど、外を向いては子供たちを絶対に否定しない。そこには強い女、母親が見てとれる。一人で3人の子供たちを育てた強い母親。お金が必要だから、娘が金持ちの中国人の愛人になっても、見えないふりを続けた。否定も肯定もない分からない行動。娘自身も愛というものがどんなものなのか、体の関係と割りきっていたはずなのに、本国に還る船の中で、突然彼を愛していたのかもしれない

    0
    2014年11月19日
  • 愛人ラマン

    Posted by ブクログ

    母によって粗末に扱われたデュラスが、中国人男性とのマゾキスティックな性愛関係にアディクトすることで、必死にうちなる悲しみをのりこえようとする様が痛々しい。またそこに、植民地における支配-被支配の脈絡が、性愛化されて現れていく。この関係性の輻輳を破綻なくまとめあげるデュラスの力量が堪能できる一冊。

    0
    2012年05月31日
  • 愛人ラマン

    Posted by ブクログ

    はじめてデュラスを読む。
    映画の中のインドシナの退廃的な雰囲気が忘れられず原作をと。

    映画では2人の逢瀬に多くの時間が割かれていた記憶があるのだが原作での描写は家族と私,彼と私,自分の周りの女性と私,という3つ程度にカテゴライズされる印象を受けた。

    そのため最初は暴力的な家庭と悦楽の記憶が交互に立ち現れ,独白の羅列かのように見えるのだけれど,なぜか暴力ゆえにあれがさらに輝きを増していき,混濁が次第にエロスとタナトスの濁流を作り始める。私はその濁流にうっかり飲み込まれる(そうなることを望んでいたのだが)。メコンの流れを思い出す。あの土褐色の大河。

    原作に忠実に映画化したら相当前衛的だっただ

    0
    2011年11月15日

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