【感想・ネタバレ】愛人 ラマンのレビュー

あらすじ

フランス文学の不朽の名作を世界で初めて漫画化!!

物語が始まった時、私は十五歳半だった――
1929年、フランス領インドシナ。
現地のフランス人女学校に通う貧しい少女は、ある日メコン川のボート乗り場で華僑の青年と出会う。
少女は金と快楽のためと割り切って関係を持つが……
世界を虜にする叙情と官能の作家・高浜寛がフランス文学の“あの名作”を世界で初めて漫画化!!
(オールカラー作品)

★第21回文化庁メディア芸術祭「優秀賞」受賞第一作
★「アングレーム国際漫画祭2020」公式招待

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Posted by ブクログ

ネタバレ

いわゆる家庭を持った人の、外に作った恋人とは違う、愛する人、愛した人としての愛人。
映画も原作も知らないが、漫画としてとても良い。痛みを伴う読後感。この作品が大ヒットだったと言うのだから、自分なんて神秘の縁にも立ててやしない。

フランスの愛は深いなと思う。自分の一部を相手の中に預けてしまっている。意図的ではなくても、望んでいなくても。元の自分に戻ることはできない。それなのに一緒に生きることは出来ないのなら「老いる」しかないのだ。自分を失うのだから。

傑作。

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2024年10月06日

Posted by ブクログ

ジャン=ジャック・アノー監督作の映画が抒情的だったが、デュラスはあまり好まなかったんだとか。
その理由をあとがきで高浜さんが追及している。
この漫画も映画のイメージから大きく離れることはないが、おそらく原作を咀嚼したものなのだろう。
絵が、そして少女の顔つきが、素敵。
「ニュクスの角灯」も読みたい漫画家。

0
2021年03月27日

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