【感想・ネタバレ】四谷区花園町のレビュー

あらすじ

「1回の人生やけん、好きな人と楽しく生きたら良かと思わん?」太平洋戦争前夜。新宿の片隅に咲いた、小さな、小さな恋の花。昭和初期の花園町。風俗雑誌「性ノ扉」のライター三宅至心は、取材先のデッサン教室でモデルをしていた混血の娘、アキと出会う。やがて恋が芽生え、慎ましくも賑やかな二人の生活が始まっていくが…。世界でその才能を認められた孤高の叙情派作家・高浜寛が新境地を切り拓いた初の連載作品。表現する喜び、信念をつらぬく厳しさ、誰かとめぐり逢う奇跡、愛しぬくことの尊さこれは魂の物語です。――こうの史代(漫画家)素晴らしい青春漫画の王道だ!“エロ”はどんな時代にも生きる勇気を与えてくれる。映画にしたいと思った。――行定勲(映画監督)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

歴史は苦手なわけじゃないんだけど、受験勉強 ばかりしていた高校時代をあんまり思い出したくなくて、歴史モノをなんとなく遠ざけていました。

でもやはり高浜さん。今作も素晴らしかった。
人物描写、ストーリー、セリフまわし。
現代へと続くエンディングになんとも言えない余韻がある。

0
2015年07月07日

Posted by ブクログ

大人の恋物語、というのがしっくりくるマンガ。

エロ雑誌のライターでも、良家の三男で自由な結婚も出来ない男。方や混血唐行の親で学も無い女。九州出身という縁があってやがて惹かれ会う…

朝の連ドラにもなりそうな?ストーリー。楽しい東京時代を経て、九州に戻ってからは苦労が絶えなかったろうけど、けして不幸ではなかったんだろうな。

最後のシメ方はまるで映画の様。

1
2014年01月13日

Posted by ブクログ

女性が愛されていることを感じたとき、
こんなふうになるのだなあ。

”この人”
という人と出会って暮らす。

ただそれだけのことがこれほど素晴らしいなんて。

突然の別れはせつないけれど、
速かれ遅かれ人はひとりで死んでいくもの・・

高浜さんのファンになりました。

1
2013年12月29日

Posted by ブクログ

高浜 寛さんをこの単行本で初めて知りました。
淡い、繊細な表紙を捲ると、性と愛の物語でした。
ストーリーは、激動の時代の、よくある恋愛漫画なのかもしれない。
でもふたりがあまりにも愛し合っていて、本当に幸せそうなので
やっぱり終盤はどうにも涙が零れて困りました。
不自由な中で、精一杯、幸せであるように生きた彼ら。

女性がいやみのない色っぽさと可愛らしさでとてもいいな、と思っていたら、
高浜 寛さんが女性と知ってびっくりすると同時に納得。
他の作品も読んでみようと思います。素敵な作品でした。

1
2013年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大正から第二次世界大戦ころまでの小さな恋の物語。多分18禁?さほどでもないと思うけど、ちっと注意がいるかも(笑)

熊本出身の貧乏エロ雑誌ライターと混血貧乏モデルガールが新宿で出逢う。時代の空気がよく分かる。雑誌『性ノ扉』ってギャグかと思ったら大真面目(はて?)に出版されていたらしい。浜名湖のお祭りもなんともはや…

至心のように出征で子どもの顔を見られなかった人、青木さんのように子どもとの生活を優先した結果戦後、戦犯として責められた人、こういう悲劇が数え切れないくらいあったのでしょう。

熊本にはフェリーでバイクごと行けるはずだからいつか行ってみたい。

0
2024年10月06日

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