尾形真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大人の女性の恋愛短編集
あらすじにある通り、恋に悩める様々な女性が登場する連作短編集。あるセレクトショップを訪れ、新しい服を着てオーナーの言葉を受けることが、一歩前進する力をくれる。
描かれる恋愛エピソードのどれもが解像度が高く、胸に強く響く。
個人的に最も印象的だったのは、35歳の女性が9つ年下の同僚に惹かれるエピソードだ。自分は恋愛対象ではないと思いながらも、年下同僚の一挙手一投足に心が揺れ、綺麗に見られたくてオシャレに目覚めていく様子に思わず胸がキュンとする。
なお、著者の尾形真理子さんはコピーライター出身とのこと。
その実力は本作でいかんなく発揮されている。各エピソードのタイトルや、物語を締めくくる印象的な一言などが、読者のハートをグッと掴んで離さない。 -
Posted by ブクログ
こちらの作品についていた帯の「恋してないと、弱くなる。恋ばかりだと、脆くなる。」という言葉に惹かれて、あらすじを確認せずに表紙買いしました。
冬から春へと移り変わっていく季節の描写がとても美しく、その中で登場人物たちそれぞれの「愛」が丁寧に描かれていました。
誰かを好きになること、誰かを大切に思うこと。恋愛における愛だけではなく、自分自身に向ける愛についても考えさせられる作品でした。
共感できる部分もあれば、自分にはなかった考え方に触れて、新しい視点をもらえる部分もありました。
特に印象に残ったのは、「自分を愛するとはどういうことなのか」という部分です。
誰かを愛するためには、まず自分自身を理解し、大切にすることが必要なのかもしれない。自分を知ること、自分を受け入れることが、巡り巡って誰かを理解し、誰かを愛することにつながっていくのだと感じました。
恋愛小説でありながら、それだけでは終わらない。自分自身のあり方についても考えさせてくれる一冊でした。 -
Posted by ブクログ
友達から「恋愛小説でおすすめの本教えて〜」と聞かれたら、必ず紹介している作品です。
まず、タイトルが大好きです。
「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う」という言葉だけで、その人の存在の大きさや、何気ない日常の中にある恋の瞬間が伝わってくる気がします。
綺麗な景色を見た時、美味しいご飯を食べた時、嬉しいことがあった時、反対に辛いことがあった時。「この気持ちを一番に伝えたい」と思い浮かぶ相手こそ、本当に大切な人なのかもしれない、という言葉をよく聞きます。
この作品は、まさにそんな“日常の中でふと気づく恋”を描いた一冊でした。
大きな出来事やドラマチックな展開だけではなく、何気ない瞬間に相手を思い出してしまうこと。その積み重ねが「好き」という気持ちなんだな、と感じさせてくれる作品です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ不倫している人、されている人等、いろんな立場の6人の女性を中心に物語が進んでいきます。
人間関係がちょっとずつ繋がっていて、最後まで繋がったときは怖くて「ヒィ〜」と声が出そうになりました(笑)。修羅場すぎる。
やっぱり不倫はダメですね。やるなら絶対バレないようにするのがマナー。あと避妊しよう。
登場する男性陣はクズばっか。直人が一番ヤバい。他人のお墓を実家のものと偽るなんて怖すぎる。関戸もポンコツ。
淳哉は父親としての責任を最低限果たしている点で一番マシかな。
色々書きましたが(笑)、女性の弱さ、強さがしっかり描かれていて読み応えがありました。面白かった!