あらすじ
【あらすじ】
『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』から7年ぶりの2作目。
期待していなかった日常を変えた、出会いと別れの物語。
人生でいちばん好きな人となら、幸せになれますか?
不倫と仕事に一生懸命なパラリーガル、初恋の相手の同棲を続けるスタイリスト、夫の朝帰りに悩む結婚3年目の妻……。誰かを大切に想うほど淋しさが募る日常は、予想外の“事件”をきっかけに一変する。
自分で選んだはずの関係に、どこで決着をつけるのか?
素直になる勇気を得て、新しい人生を踏み出す6人の軌跡を描いた恋愛小説。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
大好き。
この作品が伝えたかった核心は、“当たり前だと思って見落としている他者の優しさや愛に気づくことの大切さ” なのかも知れない。
作中で描かれる愛は、恋愛・情熱・大きな犠牲のような派手なものではなく、
そばにいてくれること、見守ってくれていること、存在を認めてくれること といった静かな形。
題名にある、隣人とは単なる隣に住む人ではなく、
家族でも親友でも恋人でもないけれど、自分を救っていたり、気づかないうちに支えてくれている存在。
この物語は、相手が愛を“くれるか”ではなく、自分が愛を“知れるか・感じられるか”の物語 。
みんな愛し、愛され、繋がっている。
Posted by ブクログ
〜1周目〜
2022.05.06
人と人は繋がっていないようで繋がっているということを感じられた一冊。
誰かにとっていいことは、誰かにとって悪いことで。
思ってもみないことで。
そんなことを感じさせられた。
Posted by ブクログ
星5以上付けたいくらい…心に響いた〜‼︎読みながら小さなパズルのピースをはめていく感じ、徐々にわかっていく相関図が楽しい。最後のヨウさんの言葉も温かみと重みがあって良かった。尾形さんの作品ってただの恋愛小説じゃなくて、ありのままの自然な人間模様が描かれててすごく好き。
Posted by ブクログ
恋愛は自分の心に問うことが一番大事だと感じた。昔は不倫や略奪愛が悪、愛は永遠であるのが綺麗だと思っていた。30歳近くになると人は変わるし、同じものを愛するにも努力が必要だと分かってきた。この作品は恋愛の難しさを6人の視点で描いている。
短歌の話の中に出る、3人の王子の話は人によって解釈が変わると思う。物語で2回出てきて考えたが答えが出なかった。他の人だったらどんな答えを出すのか気になる。
世間的には違っても、自分の素直思いを大切に恋愛してる人の味方にはなりたいと思える作品。
Posted by ブクログ
「待てど暮らせど帰らぬ人を待つことと、会いに来てくれるけど自分のものにはならない人と過ごすこと、どちらが辛いのかそして、どちらを選ぶ方が幸せなのか考えずにはいられない作品だった。」
Posted by ブクログ
少しずつ関係性が明確になっていって、いやそんなことないでしょと思いつつもなんかもうなんていうの?だめだねぇ〜不倫はと思いながらも何で不倫の方が本当の愛のように描かれて、それも納得できるような描写なんだろう
純愛よりも不倫の方が正しく愛しているように思えるのは何だか嫌だなと思いながらも、なんか愛おしい話だった
みんな幸せになれればいいのに
作品は好き、好きな人に会いたくなる
数時間後には会えるのにね(笑)
Posted by ブクログ
ハア〜〜〜〜〜面白かった…!!!
この1週間はこの本に支えられたと言っても過言ではない…
通勤退勤の電車の時間が至福すぎたし秒で家着いた
車内で寝ずにこの本を読むために毎晩夜更かししないで寝る、そういう生活をしてた
続きが気になりすぎて昼休みも読んでたよ
数多の不倫モノを読んできたけどこれがぶっちぎり
!
不倫してる人に対してどうして報われない暗い恋を選ぶんだろうって思ってきたけど、相手が妻帯者だっただけで恋する気持ちは普通のそれと変わらないんだな…ということに気づいた
相手が結婚していなければ問題なかっただけなんだよ
もう1つ個人的に印象だったのは美智子(50代の主婦)のパート
女は良妻賢母であれ!、家庭に入ってなんぼ、生めよ育てよ!の人達が苦手だった。嫌いだった。(きっと親戚の影響である)
でも美智子はそうである自分は古い女であるという自覚があって、苦しんでたんだよな
だからその偏見の気持ちがなくなって、今後はそういう立場の人の気持ちををおもんぱかることができる気がする
あと構成について。
よく短編集で『全ての登場人物が少しずつ繋がっていて〜』みたいなのあるけど、少しどころかめちゃくちゃ繋がってた
これぞ隣人。
そしてちょっと出て終了!完結!じゃなくて6人みんなが右往左往しながら約半年を過ごしていったのが濃くて良かった、、、
短編集ではないし、長編でもない気もする(人数分で割るとそれぞれの話は短い という意味で)
どうカテゴライズされるんだろう
タイトル『隣人の愛を知れ』
これいろんな意味が含まれてると思うんだ
自分のすぐ側にいる隣人への愛と、その隣人からの愛、隣人の隣人と自分は(知らず知らずのうちに)繋がっていてそこでも送り合う愛
これ言葉にするの難しい、相関図を添えて書きたい
隣人の隣人は面識がある事もあれば全くの他人だったりする事もあるんだけど、気遣いや親切という形で送ったこともそれは見方によっては愛なんだよなあ…
ああ〜ほんと面白かった!
2周目行きたいかも…!!
尾形真理子すごい!
今度『試着室で思い出したら本気の恋』も必ず読もう!!
Posted by ブクログ
一つの現象を取り巻いたいろんな人の視点の物語
登場人物一人一人が人間味のある強み弱みをさらけ出していて、最後は強みに変えて行くっていう
物語の中では誰も幸せになれないけど、でも物語の続きでは強くなって、自分を愛して幸せになっているんだろうな、なっていてほしいなって思う
気持ちのいい読後感でした
Posted by ブクログ
相関図を整理しながら読んだ。
こことこことが繋がるのね、と段々と関係性が見えてくるのが面白かった。
色んな愛の形があって、苦しいところもあったけど、最終章はなんだかみんなが少し前向きになって一歩踏み出すところで終わっているのが良かった。
サクサク読めた。
Posted by ブクログ
久しぶりに1日で読み終えた一冊。
色々な登場人物の話が数ページずつで読めてしまうのと、徐々に明らかになる伏線回収がすごい面白くて止め時分からず有給全部使った^_^
途中から相関図描きたくなってしまうし記憶辿って感激しちゃうしでとにかく夢中になった!
大失恋後、久しぶりに恋愛小説に手をつけて新たな恋に前向きになろうと思って買ったこの本。
正直全然前向きにはなれなかったけど面白かったので良しとします^_−☆
Posted by ブクログ
ありえないくらい、ゴタゴタした関係が
フィクションでしかないだろう(笑)
いや、もしかしたら隣人の愛を知らないだけで
世の中に溢れているのか(^-^;
とにもかくにも、それぞれの女性の愛が一途で、
男性がだらしないのは世の常なのか(爆)
ある王国の3人の王子の話...
私なら、2番目の王子に共感かな~
Posted by ブクログ
「人生でいちばん好きな人となら、幸せになれますか?」
この本を買ったきっかけが自分も人には言えない、一生誰かに打ち明けることのない馬鹿なことをしたから。当時は本当に病みまくってて、この恋愛小説を買って共感したかったんだけど、そんな恋愛ともとっくにおさらばして、かなり時間も経った今読んだら、なんかもう本当に自分の愚かさを思い出して、胸が苦しくなった。
__ "好きだと思える自分になればいい"
Posted by ブクログ
6人の女性の視点で描かれてるお話です。
去年の春ごろに読んでいたのですが、最近また読み直しました。
いろいろ問題を抱えてる人たちなのですが、嫌味な表現もなく、いやな感情にもならず、すっと入ってくる文章でした。今回も2日ほどで読み切りました。
6人の隣人たちはみんな素敵な人で、かっこよくて、女性でした。
恋とか愛とかそれぞれの形があっていいんだなって思わせてくれる、そんな物語でした。
Posted by ブクログ
あるこう あるこう わたしはげんきあるくのだいすき どんどんいこう無意識に口ずさんでいた歌は、昔、娘たちと一緒に歌ったものだった。信濃町の駅まで、歩き慣れていない道は、どんどん行くことはできない。そしてわたしは元気でもない。
言葉が繊細であ〜わたしの感情はまさにこれだったと思わせる文事が多かった。
Posted by ブクログ
結婚3年目の福吉ひかり、子ども食堂を利用する小学4年生の立花莉里、パラリーガルの水戸知歌。
ひかりと知歌は姉妹、その母親が子ども食堂を手伝う美智子。ひかりの夫と莉里の母親が不倫、知歌は父親が不倫の末に家を出て別居している事を嫌悪しながらも、自分も同じ事をする。知歌の相手は女優の戸鳥青子の夫であり映画監督。青子の親友、ヨウは高校時代の同級生と不倫からの略奪愛、その同級生が美智子の夫でありひかりと知歌の父親。
そんなに身近に全員集合するなんて実際あったら怖い。
青子の、現実なのに女優っぽいところは鼻につくけど、どうしてこんなにいい人でいられるのだろう。
『取り返しはつくかつかないかではなく、つけていく』
セリフみたいだ。ひかりの夫の直人、ひかりと知歌の父親、青子の夫、全て好きじゃない。対して青子、莉里、ヨウは冷静すぎる。ダメな男なのに惹かれる女、理屈じゃないんだろうね。
映像だったらどんな様子だろう…
Posted by ブクログ
登場する女性の各々、弱さもあるけど芯のあるしたたかな部分があってすごい。きちんとその心の内を言葉にして行動にして相手と向き合おうとする姿勢が良かった。
本作の感想とは少し逸れるけど養子縁組について分からないことがあって調べるきっかけにもなった。
医療行為や延命などに関わる判断は親族に限られている。法律上で同性婚が認められていない日本では、身内として正当性を持つ手段が養子縁組しかないことから、ヨウと淳弥は養子縁組を選択。身内と認められるためには必然的に"親と子"の関係性に振り分けられる。
そして養子縁組のあれこれを調べるまで、現行民法では一度養子縁組を選択するとそれを解消しても二度と婚姻はできないことを知らなかった。
戸籍制度という社会規範を変える話であって、自分が変えるか変えないか結婚するしないとかそういう個々の話ではないがゆえに変更改正が難しいこともすごく分かるんだけど、マイノリティ側に寄り添う姿勢は足りないと思うし、自由と平等ってなんだろうと思う
Posted by ブクログ
どうなるのか先が気になっていっきに読んだ。不倫、恋愛、同性愛、色々な形の愛があった。誰が誰と繋がっているのか、どういう関係か、しっかり掴んでいないと訳がわからなくなる。
Posted by ブクログ
最初はみんな自分のことで精一杯で、周りが見えていない感じがした。でも、だんだんみんな周りを見るようになって視野が広くなって、そこで初めて、ここにこんな繋がりがあったんだ!ってわかった。登場人物それぞれが持つ、多種多様な愛の形を知ってほっこりした。
Posted by ブクログ
ヨウが両親に会いにいくシーンで、ネイルを落とそうとするけど、「ありのままの自分で会うためにネイルを落とさなかった」という言い回しに少し違和感を覚えた。
ネイルくらい、身だしなみの1つで、落とすかどうか迷うことか?と思ったけど、実はヨウが男性だったと気づいて、腑に落ちた。
淳哉が同性愛者だという文章よりも先に、ヨウの正体に気づきたかった...
Posted by ブクログ
最初はバラバラな関係のように見えて、
どんどんと繋がっていく人間関係が面白かったです。
誰かが幸せになれば、その陰で誰かが泣いている。
みんなの願いは同時には叶わない、誰かが諦めないといけない、あなたの幸せは誰かの犠牲の上にある。
そして、女性は強い。そんな風に思いました。
Posted by ブクログ
初期の相関図から、「こことここが繋がるのか!」とだんだん全体像が見えてくる感じが面白かった。
不倫も家族も婚姻も、それぞれ違う形の愛があって、世論では悪とされてる愛も、当人にとっては救いだったり美しいものだったり、読み手によって印象が変わるのが印象的。
Posted by ブクログ
関連図を書きながら読んだら、6人がそう繋がるのか、てか近すぎるほんとに隣人だ!となりました。
こんなに不倫で溢れてたら困るなと思ったり。
6人の語り手が変わりすぎて頭ごちゃごちゃになったし、不倫を美化しすぎて許せないな個人的に。
396ページの言葉が好きで。自分の事好きじゃない人がどう隣人が私のことを愛してくれようか…そう思ったページ!
Posted by ブクログ
星3.5かな〜。
確か昔読んだけど途中は思い出したが、全くオチを覚えてなかった。何人かの大人の恋愛の話。多視点で描かれ、だんだん点と点が繋がっていく好きなタイプのストーリー。若干消化不良ではあるが。
あとは全員女性視点と見せかけたミスリードも良かった。
何年一緒にいてもどんな形であっても愛があるかどうかは積み重ねなんだな〜とか家族の形も色々いうオチ?
あとは母は強い。みたいなのが軽くあった。
面白いは面白いけど不倫、浮気が許せる人間ではないのできちんと報いを受けて欲しかったなとは思った。なにこれからは幸せになります。みたいな前向きさ出してるんだよ。
優しく何の罪も犯してない青子さんは報われるべきだろ、でも夫との積み重ねを怠ったからかな
でも最後の隣の人に愛されるにはまず自分を愛さなきゃみたいなのは良かった。本当にそう。
Posted by ブクログ
不倫する側、不倫される側。
それぞれの背景と描写。
人によって感覚は違うのだろうけれど、実際のところは、もっとドロドロしているだろうし、平静を保てないほど、精神が崩壊してしまうものだと思う。
その点で言うと、妙に皆んなあっさりしていて、誰にも共感できなかった。
Posted by ブクログ
点と点が線で繋がる瞬間が多くて呼んでいて気持ちよかった。最後に え、そうだったの!? となる展開が待っていたのも面白かった。
愛する人から「傷つけてもいい」と心の片隅で思われていたという事実は、裏切り以上に深い傷となる
Posted by ブクログ
ふつう……?特段面白いとかもなかった
みんなが自分のことしか考えてなくて、生まれた子供は有名監督の不倫相手との子供ってレッテル貼られて悲劇のヒロインになるのか、と思ってしまった
本の内容は最終的にみんなが自分の幸せ見つけました〜って感じなのにこの発想出てくるのは悲観的すぎるかも^^;
Posted by ブクログ
半分くらいでやっと登場人物が一致した感じ。帯に書かれていた通り相関図書きたくなる。(笑)
表紙に書いてある
『恋してないと弱くなる。恋ばかりだと脆くなる。』
ここの部分だけど、個人的な解釈をすると
『愛していると強くなるし、愛されていることを知ると光が見えてくる』ってことを伝えたかったのかなと。
そう思うと私はまだ「愛」を知らないなぁ、、。
私はこの物語の中の1月、2月あたりでくすぶってる。
Posted by ブクログ
2/7〜2/8
登場人物が多くて最初は読むのが大変だったが、徐々に話が繋がって読むのが楽しかった。
ただ個人的に、読んでいて心が痛くなったので星3で。