toi8のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
あのNo.6の続編!
ついに再会の日がきたー!
崩壊したNo.6に残りその再建に尽力した紫苑と、己の役割はここまでとばかりNo.6を去ったネズミ。
再建委員会のトップになりその手腕で見事No.6を立ち直らせた紫苑だが、その心の片隅にはいつもネズミのことかあった。
『再会を必ず』
その言葉とともに去ったネズミがついに戻り、紫苑との再会を果たす。
どこでなにをしていたのか、そしてなぜ今戻ったのか。
綻びを見せ始めたNo.6。
殺人事件。
何者かに襲われる紫苑。
そしてネズミがささやく。
『破壊が始まろうとしている。間もなく、な』
この#1のラストから一気に不穏感が漂い始めるけれど、 -
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ初のライトノベル。まずタイトルのインパクトに惹かれた!
そして肝心の中身も仕上がりすぎていて、あっという間に読み終えてしまった…。
『誰が勇者(アレス)を殺したか』は、勇者に選んだ巫女であり、最後の闘いの前で見殺しにしたザックであるが、きっとそれは必要な選択であっただろう。そして、アレスも、シェラも、その選択を恨んだりしないだろう。血は繋がっていなくとも、大切な兄弟、大切な息子なのだ。
作中にも書かれていたとおり、「勇者なんてなるものではない」のだと気付かされた。メリットデメリットで考えると、あまりにもデメリットだらけ。そして、周りの人がどれだけ人任せで、傲慢なのかも。
『本物の勇者』が死んで -
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ表層的なファンタジーを装いながら、その実、「勇者とは何か」「正義とはいかなるものか」といった根源的な問いを静かに投げかけてくる、極めて重層的な群像劇です。“勇者殺し”という衝撃的な事件を軸に、登場人物たちそれぞれの過去、信念、矛盾が丁寧に描かれ、読む者の感情を巧みに揺さぶります。リュドニア王家をめぐる姫と王子の複雑な関係性、そして“もう一人の勇者”の存在が物語に深い陰影を与えており、緊張感に満ちた構成が際立ちます。軽妙な会話と緻密な戦闘描写が絶妙なバランスで挿入され、読後には単なる事件の真相以上に、人が何を信じ、どう生きるのかというテーマが静かに残響します。静謐かつ劇的な一冊でした。
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ前回出てきた預言者のくだりがあまり好きではなかったので、彼女が主人公だったらと思うとあまり乗り気になれなかった本作。結果、確かに彼女の出番は多いが、また前作とは別パーティーの話であり、面白かった。
レナードという金に目がない腕利きの冒険者に、槍術使いに魔法使い、僧侶のパーティ。最初は、レナードの粗暴さと金への執着に少し驚いたが、まあその方が人間らしいなと思いながら読んでいた。だって、勇者は人のために我先に自分を犠牲にするのが当たり前っていう風潮、よく考えたらおかしいものね。金に汚い勇者がいたっておかしくない。むしろ、命を張って、人を守るんだからその対価を求めるのは当たり前。
でも、どう見たっ -
-
-