あらすじ
――世界編纂――死の原因である魔王を打倒するまで世界はわたしを特定の時間まで自動的に巻き戻す。幾度となく繰り返され精神的に疲弊する中、ある男に興味を抱いたわたしは彼を勇者に認定し行動を共にする。
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ラノベ読者でない方にもおすすめしたい傑作!
勇者は魔王を倒した。だが同時に帰らぬ人となった。
なぜ、勇者は死んだのか。
魔王が殺したのか、それとも仲間なのか……。
他作品ではあまりない珍しい切り口で描かれるファンタジーミステリ!
魔王が倒され、落ち着きを取り戻した王国は、亡き勇者の偉業を文献にまとめる事業を開始。
魔王討伐の旅を共にした仲間をはじめ、勇者とゆかりある人物へのインタビュー、そして彼らの視点による回想を挟みながら物語は徐々に核心へ。
読みやすい文章ながら、登場人物たちの心情描写や物語の構成の巧みさに唸らずにいられない。
そして充実の読後感。
本作の著者、ライトノベルというジャンルで「本屋大賞」の受賞を目指しているとのことだが、これ本当に狙えるのでは?
老若男女問わずおすすめ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
レナードよ、あなたは勇者だ。
物語がはじまったとき、レナードは法外な報酬を要求する冒険者。あげくには、志半ばで倒れた勇者の装備を追い剥ぎする始末。でも、それは露悪的な振る舞いをしていただけで、金で贖える命を救うために金を要求していた。
そして、彼が真の勇者と認めるルークに報いるために、ただひたすらに仇である魔人を追い続ける。彼の思いは、ルークの息子ザック(アレス)につながる。まぎれもなく勇者の系譜。
Posted by ブクログ
とにかく美しい。一巻の蛇足にならず、これがある事で一巻の良さが更に際立ち、とてもきれいにまとまっている。欲を言えばレナードの最後の一言へのリアクションを描いてほしかったが、そこを語らないのもまた粋なのかもしれない。
Posted by ブクログ
面白かったです!!
ストーリー展開がしっかりしていて、前作のお話との繋がりも綺麗でした。
本当にあっという間に読み終わりました!
3も早く読まなきゃ!
Posted by ブクログ
おいおい、面白すぎるだろ!
ファンタジーという現実と離れているジャンルで、ずば抜けて分かりやすい。
そして、キャラクターがしっかり作り込まれていて、みんな応援したくなる。
素晴らしいの一言!!
Posted by ブクログ
1巻の纏まり具合、完成度からして
次作は蛇足かと思っていたが予想を覆された。
1巻の話の幕間のような作りだがこちらも
タイトル回収、序盤から散りばめられた
伏線、というよりかは要素を後半で綺麗に
拾っていく作りがとても面白かった。
大筋は途中で読めたが気を衒った作りをせず
王道をしっかり貫いていて読んでいて気持ちが良く
最後の台詞はこの話を綺麗に纏めるいい〆だった。
個人としては1巻よりも好きです。
Posted by ブクログ
前作とは打って代わり、勇者とはかけ離れたような冒険者であるレナードの物語。
レナードがなぜこのような振る舞いをするのかという心理描写のほか、ラストシーンで前作の主人公たちが登場し上手く物語に絡められており、とても面白かった。
Posted by ブクログ
今回もとても面白かった。全てが伏線として最後繋がるので、読んでいて気持ちがよかった。
今週末に続編を購入して読もうと思った。
あとがきも含めて、とても勇気をもらえる話だった。
Posted by ブクログ
これは1巻とどう繋がってくのか?と思っていたら、後半でわかってきてなるほど!と。こっちの方が個人的に更に楽しく読めました!何度も繰り返すなかでこぼれていた命を救えることもあったのですね。そしてマリアがどんどんヤバくなりますね(笑)
Posted by ブクログ
綺麗に終わった一作目からどう繋がるのか気になった二作目。
とある設定により、確かに別ストーリーが自然に構築できる。
前作は「諦めないこと」今作は「逃げること」についてのメッセージ。
Posted by ブクログ
凄く良かったです。
ミステリー要素はないけれど、預言者にそういう背景や想いがあったんだというのを知れました。
また違った勇者についても知れたので良かったです。
読みやすいし、主人公たちの選ぶ道や過去からくる想いも良いし、最後の展開も凄く良い。
こんな続編が書けるのかと作家さんの発想にも尊敬。
前作に引き続き、前作に負けない英雄譚を楽しませてもらいました。
このシリーズはずっと続いて欲しいです。
Posted by ブクログ
なるほど、そういうこと!?
と思わせる2巻
前作の終わりからすると、続編書くの難しいんじゃないかなぁと思っていたら、そういうみせ方できましたか、という感じ
前作のパーティが怪物パーティになってるのも見どころかしら
こちらの方が個人的に好きな話でした
Posted by ブクログ
預言者が繰り返し勇者を探す中で何度も耳にした、悪名高い冒険者レナードとそのパーティの顛末を見届ける話。
複雑な構成の前巻に比べ、本巻は預言者が噂として耳にしていたシーンを実際に辿る一本道で、ラストへの流れも含めて王道的で盛り上がる内容。前巻が綺麗に終わっていたので、続編を出すのはどうなんだろうかと少し心配していたが杞憂だった。
イイ性格をしていて、泥臭く戦うレナード達の戦いも良かったが、前巻の主人公たちが明らかな化物として書かれていたのも好みだった。預言者の人は少し性格変わった?と思ったが、素はこういう性格の人だったのかもしれない。
靴の中の小石を取り除けたレナード達が、すでに目的を果たして一緒にいる理由もなくなったのに、まだ同じパーティで活動していたのも少し嬉しかった。
Posted by ブクログ
一巻で綺麗に完結していて、二巻ではどうなるの?と思っていましたがとても美しい話でした。
人間臭く、過去を悔やみ前に踏み出す彼らも充分、勇気ある者、勇者たりえる者だと思いました。
もう一人の勇者
勇者の影にいた勇者たちのお話です。崩壊寸前だった人間世界を支えた、評判の悪い勇者の旅のお話です。彼らは決して自分たちを勇者とは認めませんが、その働きは確実に弱い人々を救っています。前作で完結としてもいいところですが、この第2巻で厚みが出たなぁと思います。
匿名
後半、物語はクライマックスへ!
前半の物語はやや単調にススみます(そういえば前作もそんな感じでした)。
後半に物語は一気にクライマックスに突入していきます。
「このクライマックス部分をもう少し長く感じていたかった」というのが読後の感想でしたが、本作も読み易くて面白かったです。
まさかまさかの
視点を変えた続巻。
それでいて前巻の補足もされ、ラブコメ?要素も加わり最高だった。
電子書籍特典も最高だった。
匿名
預言者の苦痛と守銭奴冒険者
前作の繰り返しが終わる世界よりも前の
失敗した世界の一つ。
預言者が
腕は立つが高額な報酬を要求する冒険者に
興味を持ち、追いかける。
また、今代の預言者が及ばない過去の
勇者ザックの両親の死についても
作中で語られます。
全体として
決して愉快な物語ではなく
重く苦しい物語です。
しかし、前作よりも少しだけ笑顔になれる回数は多いかも知れません。
Posted by ブクログ
ミステリー仕立てのちょいとビターなファンタジー。
預言者による「勇者」認定をかたくなに拒み続ける冒険者レナード。金の盲者と呼ばれる彼らパーティーが目指すものとは。
前作とは別のパーティーの話なのだけど、ちゃんと「誰が勇者を殺したか」になっているのがうまい。
Posted by ブクログ
勇者としてのマインドセットと実際に強いスキルセットができてる人なんて、そうそういない。
だからレナードみたいな人がいてもいいよね、そりゃそうだよねと思った。
偽善で勇者されるより、やりがい搾取で勇者続けられるよりお金と言われてその為に戦ってくれる方がもしかするといいのかもしれない。
勇者は清廉潔癖さを求められて大変です。
勇者らしさを求められて。
だからこそ潔く感じたし、そのレナードの過去と隠れた信念にハッとさせられた。
NICEファンタジー。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。預言者が世界改変を繰り返す中、悪名高い冒険者レナードに興味を持ち冒険に付き合う話。1作目も面白くて好きやけどこちらもめちゃくちゃ好き。レナード一行にどんどん肩入れするし、1作目の勇者とどう交錯するのかも楽しみで読み応えある。
Posted by ブクログ
前作読んでなきゃ、何のこっちゃかもしれんが、まあラノベの続刊なんてそんなもんか
前作で綺麗に話閉まって続きなんてどうするんだ?って、フリーレンみたいにその後の話でも書いてるのか?って読む前は思っていたけど、なるほどそういうツクリか
この方式なら無限に巻数いけそうだね、面白くなるかは別問題だが
ハッピーエンドはやっぱり良い
ベタでいいんですよ
さて、三巻目も出ているようで次はどうなるか楽しみだ
Posted by ブクログ
本編はきれいに完結しているので、サイドストーリー。
魅力的なキャラや設定で、一気に読み終えてしまう。
掘り下げすぎないライトなテイスト、とてもゲーム的な感覚で、馴染みが深く読みやすい。
いずれはマンネリ化してしまうかもしれないけど、当面、いくらでも本を出せそうなフォーマット。
Posted by ブクログ
1とこれほど話が絡んでいるとは思わなかった!最初は性格が悪くお金にしか興味がないと思われた主人公・レナードが、1の主人公ザックの父親を死なせてしまった後悔から、冒険者として遠回りの人助けをしながら、敵である魔人を倒すまでの物語。
預言者の心を救い、預言者もまたレナードを救うべく勇者一行を導いたところにグッときた…。
もう続編はなさそうだけど、さすがドラクエの堀井さんが認めてるだけあって、RPG好きにはたまらない作品だった。
Posted by ブクログ
魔王打倒を果たすため何度も時を巻き戻し「世界編纂」を行う預言者と金の亡者と呼ばれる冒険者パーティー。
彼らの抱える過去や想いが段々明らかになるにつれて胸が熱くなった。
思わず一作目を読み返したくなった。
Posted by ブクログ
前回出てきた預言者のくだりがあまり好きではなかったので、彼女が主人公だったらと思うとあまり乗り気になれなかった本作。結果、確かに彼女の出番は多いが、また前作とは別パーティーの話であり、面白かった。
レナードという金に目がない腕利きの冒険者に、槍術使いに魔法使い、僧侶のパーティ。最初は、レナードの粗暴さと金への執着に少し驚いたが、まあその方が人間らしいなと思いながら読んでいた。だって、勇者は人のために我先に自分を犠牲にするのが当たり前っていう風潮、よく考えたらおかしいものね。金に汚い勇者がいたっておかしくない。むしろ、命を張って、人を守るんだからその対価を求めるのは当たり前。
でも、どう見たって好人物であろう魔法使いや僧侶がなぜレナードと共にパーティーを組んでいるんだろうと疑問に思った。彼女たちは最初から、レナードの本質を見抜いていたんだろう。
この4人が共通して、自分が逃げ出してしまったせいで誰かが犠牲になってしまったという経験を持っており、仲間となり目的を達成するまでの流れが熱い展開で、どきどきした。4人ともそれなりに強いし、簡単には倒れないにしろ、魔人は明らかに強そうだし理性もあるしで、実際、彼らはピンチになる。
自分たちが命を落とすかもしれないって絶対分かっているのに、それでも行く。そんな覚悟もある人たちを死なせたくないと、預言者じゃなくてもそう思う。
結局、前作のパーティーたちがピンチに陥った彼らを助けてくれるんだけど、このベタな展開がまた好き(笑)。気分が盛り上がった。なんかみんなとんでもなく強くて、もはや神みたいな存在になってるけど…。
預言者も前作よりは好きになれたかも…。
ぜひ3作目も読んでみたい。
Posted by ブクログ
前作は、それだけで完結したと感じていたので、続編はまた別の世界のお話なのかなと思っていたら、ちゃんと繋がっていた。
メインのパーティは違うものの、登場人物や事象はちゃんと絡んでいたし、引き継いでいた。
それがこの物語を読む上ですごく良い要素になっていて、今回の主人公、レナードを軸にした物語を飾っている。
繋がった時はわくわくしたし、終盤にかけて昂る気持ちをどんどん盛り上げてくれた。
もう一度、前作を読み返したくなっちゃった。そしてまたこの本を読み返したい。
Posted by ブクログ
読後感爽やかな、さくさくとテンポよく読める物語。事実は一つだけど、見方によって真実はいっぱいだなぁというのがわかりやすい好例。(現実ではなかなかないけど)悪く見える人でもみんな必死に生きている。
Posted by ブクログ
誰が勇者を殺したか 予言の賞
今回は、金に汚いと噂される“勇者”レナードの物語。
彼は報酬の10倍もの金を要求し、危険な依頼にも迷わず手を出す。ただし、依頼は必ずきっちりとこなす。夢想に浸ることなく、冷静に現実を見つめ、行動する。清廉潔白なおとぎ話の勇者とはまるで正反対だが、その分、よほど地に足のついた現実的な男でもある。
世間に広まっているレナードの噂は最悪だ。強欲で、信用できない男とさえ言われている。だが、その裏にはまったく違う顔がある。
彼が金を集めていたのは、流民たちを救うため。そして悪評をわざと流していたのは、魔王軍の司令官・ベルゼラに近づくための布石だった。
そのすべてが、綿密に計算された行動だったのだ。
そんな彼にも、拭いきれない過去がある。過酷な戦場から逃げ出し、自分が“勇者”だと認めていた憧れの男・ルークを見殺しにしてしまった。
それ以来、レナードは自らを「偽者」と嘯くようになる。深い後悔と負い目を抱えながら、それでも前へ進むために、彼はルークを殺したベルゼラを討たねばならなかった。
勇者を導く“預言者”も、最初はレナードのことを勇者足り得る人物とは思っていなかった。だが彼の行動の裏にある真意に気づくにつれ、次第に認めていく。
自分を信じ、勇者のあり方を体現してみせたレナードの姿が、「人は何度でもやり直せる」と、預言者に信じさせてくれたのだ。
前巻では“世界”を救った勇者の物語。今回は“今、目の前にいる100人を救う”勇者の物語。
自分の役割を理解し、自分にできることを、確実にやっていく。それって、本当に難しいことだと思う。感情ではなく、理性でもう一歩引いて、自分を見つめ直すことが必要だから。
人はつい、自分の理想やこだわりに囚われて、「最大の成果」を見失ってしまう。
正しさにこだわりすぎて、周囲とぶつかり、かえって自分の足を引っ張ってしまうこともある。
けれどレナードは、なんだかんだで最後には自分の信念に沿って命を賭けて戦っていく。
そんな彼が言う――
「勇者ってのは、不屈の精神を持った、泥臭い人間のことなんじゃないか」と。
……やっぱり、彼は間違いなく“勇者”だ。
Posted by ブクログ
逃げてしまった過去を持つ者たちが、再び前に進もうとする物語。一作目で語られなかった部分が補完され、ミッシングリンクのようになっている。
「後悔先に立たず」という諺があるが、私はこれを「あとで後悔しないように、ちゃんとやりなさい」という意味だと思っていた。準備をしっかりしなさいとか、全力を出し切りなさいとか、逃げないで立ち向かいなさいとか。でも歳を重ねるにつれて、それは違うんじゃないかと思うようになった。
世界を繰り返すことができない僕たちは、何が最善だったのかを結局知りようがない。何をやったところで、後悔が残るときはどうしたって残る。それなら、後悔が「これでよかった」に変わるように、これからを生きるしかない。それが本作の主人公たちがやったことではないか。
これは現状肯定論ではない。「生きていればいいことがある」が綺麗事や気休めだと思うのは、何もしていないからである。後悔したときこそ前に進むときだ。それこそが「後悔先に立たず」だと思う。
Posted by ブクログ
1巻、めちゃ面白かったので、
すぐにこちらの2巻に手をつけたが、
後半にさしかかる第六章で、ものすごく嫌になって放置
ここらへんが、加齢(自分自身の)を感じる今日この頃
以前は、どんだけおもろなかろうと、
無理くりに読み上げたもんだが、、、
最近嫌になると、簡単に放置してしまうんよね。
まあ、ええけど、、(これが原因)
ともかく、1巻に比べて、
おもっきり預言者のがわにシンパサイズして
とことんしんどくなってしまったのが敗因か。
ということで、
4ヶ月放置した後、ふと思い出して残り読んだ。
おもろないことはない、
ただ、主観的にしんどい展開だったねぇ。
選書って、ほんまタイミングとか
体調考慮することも重要よねぇ、