あらすじ
物心ついた頃から人を避けて生きてきた魔法使いソロン。ある日、預言者に「ソロン、おまえを勇者と認める」と告げられ、さらに王国からも勇者認定を受けたソロンは嫌々ながらも一人で魔王討伐を決意する。その道中、不慣れな旅で力尽きて倒れているところをエーヴと名乗るエルフに助けてもらい、一緒に旅をすることに。共に旅をする中でソロンはエーヴの人柄に惹かれ、少しずつ心を開き始めると同時に、自分自身が本当に心から求めていたものに気づき始めるのだが……。これは勇者ソロンとエルフの、世界を超えた小さな奇跡。
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ラノベ読者でない方にもおすすめしたい傑作!
勇者は魔王を倒した。だが同時に帰らぬ人となった。
なぜ、勇者は死んだのか。
魔王が殺したのか、それとも仲間なのか……。
他作品ではあまりない珍しい切り口で描かれるファンタジーミステリ!
魔王が倒され、落ち着きを取り戻した王国は、亡き勇者の偉業を文献にまとめる事業を開始。
魔王討伐の旅を共にした仲間をはじめ、勇者とゆかりある人物へのインタビュー、そして彼らの視点による回想を挟みながら物語は徐々に核心へ。
読みやすい文章ながら、登場人物たちの心情描写や物語の構成の巧みさに唸らずにいられない。
そして充実の読後感。
本作の著者、ライトノベルというジャンルで「本屋大賞」の受賞を目指しているとのことだが、これ本当に狙えるのでは?
老若男女問わずおすすめ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
誰が勇者を殺したかシリーズ4作品目!
ここまで来ると、登場人物達もキャラの造形がハッキリとして来ます。
今回の主人公は賢者ソロン!?
賢者ソロンが預言者から勇者指名を受けて魔王討伐に乗り出す物語が主核となります!
賢者ソロンが勇者達との旅を終え、彼の急遽の結婚から物語は始まります。
時を同じくして王都にはエルフが訪れた事を預言者である王妃は気に留めます・・・
エルフは勿論、ソロンと関わりを持っておりますが、それは勇者ザック達との旅では無く、賢者ソロンが勇者ソロンであった時に話は戻るようです・・・
心地良い風に導かれ物語は始まります。
今回の物語は主人公がソロンであるせいか、世界設定の謎にも触れられます。
・正義とは何か?
・魔人の暮らし
・何故魔王は強いのか?
・旅人達の食事など
今後、RPGのplay時に考えさせられます。
Posted by ブクログ
シリーズ4作目の本作は、勇者パーティの賢者ソロンが勇者として選ばれた世界線の話。このキャラが一番人気らしいが、私も彼が一番好きということもあり、読めて嬉しかった。捻くれている不器用さ、人を寄せ付けない壁を作ってしまう距離感の下手さ、知識だけ身につけて実際は何もできないことに気づく愚かさ。どれも私と近いところがあり共感を覚えてしまう。そんな彼が1人で冒険をする中で出会う謎のエルフ・エーヴ。人間的な感情がない彼女からのセリフはソロンの価値観を変え、私の胸にも刺さった。終わり方も綺麗。シリーズで一番好きな作品。
Posted by ブクログ
傲慢で生真面目で不器用、でも自分の望みを認めてから柔らかくなっていくソロンを見ていると、親を通り越して祖父母にでもなった気分。
ほんのりと切ないけど、ソロンかっこよくなったなぁ。
Posted by ブクログ
一月ほど前にこのシリーズを手に取りドハマり。
そしてすぐに新刊が出るという巡り合わせで即こちらも読み切り。
シリーズの中で一番好きなソロンの物語。
人が好きで、でも嫌いで。
臆病なのに、人を信じたいそんな彼の物語。
エーヴがソロンに語りかける彼女の、もしくはエルフの人生観「理屈はいいから思うままに行動しろ」。
そうなんだよなそうなんだよなー、調べれば一通りのことが予測できるこの現代。
いろいろ考えちゃって、自分のしたいことと行動が一致しないことがままある人には刺さる言葉。
旅の道中で王国では感じることのなかった居心地のよさを実感するソロン。
ソロンの畏怖する美しさの象徴である彼女にその感情を向けるのは精霊魔法に惹かれていたからなのか、それとも本来のソロンはそういう人間だったからなのか。
ラストのエーヴがソロンを逃がそうとするところも、ソロンがエーヴを逃がそうとするところも、今回の旅で彼、彼女が変わったことを強く感じられるやり取りで良かったですね...。
ラストも綺麗に終わり、今作も楽しかった。
Posted by ブクログ
ほら、やっぱりおもしろい。
捻くれ者のソロンをメインにしたストーリーだから、序盤はちょっと退屈なんだけど、ちゃんと物語は動くのわかってるから。1冊目から読んでいたら、わかっちゃうから。
じゃあ、どうなるの?どう落とし込むの?って、知らないままではいられなかった。
あの物語が好きだから。
あの、勇者一行が好きだから。
不器用で、捻くれていて、でも優しくて、誰より人間味あふれるソロンが、より愛おしくなります。
また1冊目を読み直したいなぁ。
Posted by ブクログ
傲慢で人と関わり合いたくないソロンがエーヴとの旅の中で少しずつ変わっていく。
不器用なソロンを放っておけないエーヴ。
お互いプライドが高くて高慢な話し方をするくせに、なんだか居心地が良く本当の自分を曝け出せる。
ソロンの光が見つかってよかった。
エーヴも長い人生の中で光が見つかってよかった。
今回も面白かった。
Posted by ブクログ
この物語の主人公 ソロン
不器用で捻くれていても、彼もやはり勇者だった!
エピローグの「この懐かしい風に導かれたんだ」この1行を読むためのお話しでした。
今回も良かったです。次は【●●の章】になるのか 楽しみだ。
Posted by ブクログ
『誰が勇者を殺したか』シリーズの中でも、ソロンという人物にぐっと焦点を当てた一冊。圧倒的な知識と才能を持つ賢者でありながら、人との関わりにはどこか不器用な彼が、旅を通して少しずつ変わっていく姿が心に残った。
シリーズらしい巧みな構成はもちろんだが、本作ではソロンの孤独や弱さが丁寧に描かれており、彼が仲間たちと過ごした時間の意味を改めて感じられる。読後には切なさと温かさが同時に押し寄せてきて、気づけばソロンのことを以前よりずっと好きになっていた。
勇者パーティの物語を別の角度から掘り下げることで、世界そのものにも厚みが増していく。シリーズファンにはもちろん、ソロンというキャラクターに興味を持った人にもおすすめしたい一冊だった。
匿名
ソロン
他人に興味がないのではない。期待してしまうからこそ、裏切られることが怖い。だから距離を置く。ソロンが勇者パーティーの中で1番人間臭く、共感できる。
Posted by ブクログ
シリーズ第4作目となる本作の主人公は、大賢者ソロン。魔法使いとしては紛れもない超一流でありながら、天才ゆえの孤独と傲慢さを抱えた彼の冒険譚です。
人との関わりを避け、凡人を蔑み、徹底して群れることを嫌ったソロン。そんな彼が唯一の仲間として、行き倒れ寸前で助けてくれた一人のエルフと旅をすることになります。人間を遥かに凌駕する知性と高慢さを併せ持つ彼女との触れ合いは、孤高だったソロンの心を少しずつ溶かしていきます。
本作の白眉は、無敵の賢者として描かれる彼が、実は誰よりも人間らしく「矛盾」に悩み、苦しみながら一人の人間として成長していく姿です。単なる冒険ファンタジーの枠を超え、彼が抱える葛藤や絆の深さが胸に迫ります。
ラストシーンには、冒険物の爽快感とはまた別の、深い感動が待っていました。天才が最後に手に入れた「人間らしさ」という結末に、強く心を揺さぶられます。
Posted by ブクログ
4巻ということで、一部話を忘れていた部分があるがそれほど問題にならなかった。
今回の話としては、もう少し盛り上がる部分があれば。と思ったが、仲間と勇者の話ではなく勇者自身の話になるので、そこは自分の期待が間違っていたのだと読み終えて思った。
Posted by ブクログ
賢者ソロンは強い魔力と深い知識で賢者と人から呼ばれる男だが、協調性は不要と人から距離をとる性格のため単身魔王に挑む。
勇者らしからぬ最大の危機を迎える彼だが人間臭い感情描写から、生きて変化していくことこそが冒険だと感じた。
Posted by ブクログ
個人的ジュブナイルの到達点。
金属バットで殴られたような自己肥大した孤独感。
自分以外はみんなバカは誰しもかかる呪い。
誰かに見つけてほしい。誰かに愛してほしい。
だから、誰かを見つけ、誰かを愛するのだ。
これは文学のECHOESだ!(辻仁成は作家だけれどもw)
本シリーズは毎回いいもの読ませてもらった!と思わされる。
続いてほしい。
Posted by ブクログ
前作以前をぼんやりとしか覚えてなかったので、読み進めるうちにこうだった、こうだったとなる。回重ねるごとに各キャラに深みが出るのか、こんなキャラだっけ?となるのか‥。今回はベタといえばベタな展開だったけれどタイトルの意味が結構好きな話だった。
Posted by ブクログ
シリーズ4作目の本作は勇者パーティーの一人、魔法使いのソロンにスポットを当てたもので、彼が勇者として魔王を倒す旅路で出会ったエルフ・エーヴとの交流を経て、不器用で傲岸不遜で他人を寄せ付けなかった自分自身と向き合い変化していく過程に引き込まれ、二人が紡いだ旅の軌跡が堪らなく愛おしかった。