二宮悦巳のレビュー一覧
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ネタバレ一穂さん家族ネタ好きですよね。BLとしてももちろん面白いんだけど、家族のあり方のお話だったのかなぁと。
雄二郎さんと香住さん夫妻が主役二人よりもインパクトがありました。
従兄弟で義兄弟、思い合いながら表向きは売り言葉に買い言葉の喧嘩ばかり。
素直になれない二人は一世一代の大勝負に出るが、その裏には突如現れた謎の男の差し金が…。
あっさん、こと雪の活躍ぶりがわくわく楽しい。
雄二郎さんに対して「息子」として複雑な思いを抱える二人の心情が物語の鍵として印象的。
模範通りの良い父親ではないし、そこに反発する逸も、自分を救ってくれた恩人で師匠として慕う一哉もわかるんだ。
二人とも自慢の息子、と胸を張る雄二郎さん、ろくでもなくても夫として心から愛して信頼している香住さんは良い夫婦です。
やっぱりこの二人が強すぎて主役二人が霞んでしまう。
これは文庫本ののちのお話ですが、天涯孤独になってしまった一哉が初めて家に招かれるシーンの回想場面がとても好きです。
のちに書かれた一哉のお母さんの墓参りのお話はファンブックに入るのかな。
一哉の心情に胸打たれるとても好きなエピソードです。
香港、カジノという題材が一穂さんにとって強く希求される物語のピースなんだなぁ。
どうもそこに乗り切れないので個人的にドツボかというとちょっとうーーーんですが、キャラクターの会話の妙は鮮やかで楽しい、安定の一穂ワールドでした。
スピンが出ているのを知っていたので社長と芦原先輩にもなんやかやあるのねとそわそわニヤニヤ。ワンダーリングもこれから続けて読みます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズはこの作品以前の物はほぼリアルタイムで読んでいて、最近になってようやくこれを読みました。
※うろ覚えでいい加減で無責任で不快な感想文になると思いますのでご注意を。
うーん、想像以上に重い話でした。視点や中心は勇太なんですが、結局秀がシリーズで一番変人で未熟でヤバい人だと再確認。勇太もだから最終的に手を出さなかったんじゃないかと。以前の話を結構忘れてるんですが、秀にとってのトラウマ・支えの土台はやっぱり「家族」だと思うんですよね。
ようやくかりそめの親子となって出来た土台を勇太が秀との絆を強固にしたいと恋人関係になっても逆に遠ざかってしまうと言うか…。それを最終的に感じ取って、本来秀は好みだし淡い思いも無くはなかった勇太は、秀が恋愛できたとしてもうまく行かなかった場合のセーフティネットとして「子供」として一生秀を支える人間になろうと決意したみたいな…。
秀は大河と勇太二人がいてやっと人間的になれているんだと思いますね。片方どちらかが欠けてもダメになると思います。家族と恋愛相手二人いないと依存心が偏り過ぎて自分も相手もダメになる感じ。
と大真面目に書いたものの、秀とあと真弓は女性的すぎるかなぁ…とたまに鼻につきました。作者はトラウマ等の書き方がリアルなだけに、同時にそのせいでキャラのファンタジー部分も強烈に感じさせちゃって何とも尻の据わりの悪い感じになります。まるで作者は男×男は特に好きじゃないけれど、話を書きたいが為にBLにしてるんじゃないかみたいな…。秀と真弓のキャラ自体は好きなんですけど、重くてリアルなテーマの話の時には、素にいやいやこんな男いないでしょって気分になります。トランスジェンダーは勿論のこと、ジェンダーニュートラルって感じもしないんですよね。すごくおんなおんなしてて、舞台劇で女の人が男装して男を演じてるのを見てるのに近いです。
それともただ私がBL小説を気軽に楽しめなくなってるだけかもしれませんが…。 -
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猫のように自由で何からも縛られない受と、翻弄されながらもそんな受を好きでいる華僑の攻のお話。受のつかみどころのない、人によっては傲慢にも思える性格を好きか嫌いかで評価が分かれてしまうかも。攻の愛情を半ば疎ましく思いながらも(渋々)受け入れている受。こう書くと嫌なやつにしか思えませんが、魅力的に見えてしまうのが一穂マジック。
可愛がりすぎると毛をたてて威嚇し手から逃れていく、いつになっても慣れない猫を可愛いと思うか否か。猫自身は飼い主を飼い主と思っていないところからもわかるように、何も意識して行動していない。そんなところが猫好きとしては好ましく思うのです。 -
購入済み
ぽわわ〜ん
初めての作家さん、めちゃ癒やされましたぁ。弘文の、ともするとイラっとするほどの鈍さも絶妙な按配で可愛いなと思える範疇。言葉足らずでやや無骨な柊一もツンツンまでいかずこれまたイイ按配で男っぽく魅力的。7年ブランクがあった設定は意味があったか若干疑問ではありますが、「親友に片恋=報われない悲恋」がうまーく描かれてて、柊一目線でも書かれてるのでおおよそ無体な事にはならない予想がつくのにイチイチ弘文に同調して切なくなっちゃいました。大きな波乱や過剰なドラマティックさはないですがじんわりと温かい何かが流れ込んでくるよーな可愛らしいお話でした。
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運命共同体としての覚悟ができてきたなと思わせる二人でした。時代も性別も超越して互いを強く思いあう…恋愛という言葉だけでははかることができない、千隼と育実の関係性にぐっときます。
今回は千隼の祖父の屋敷を訪れ、災厄や千隼への気持ちに前向きになることができた育実の成長ぶりがよかったです。
千隼もまた以前とは育実に対する態度にあからさまな変化が…!むっつりしてるかと思えば急にデレたりして、むちゃくちゃ意識しすぎ。
ただ、相変わらず育実の行動には危なっかしさが拭いきれず、自ら災厄を呼び寄せているとしか思えないこともしばしばあるんですよね。
若木や和にいの心労ハンパないはずww
この二人も千隼や育実に相当強力に入れ込んでいるというか、異常な愛情過多で一歩間違えばヤバいかんじです…この先、和にいは何かあやまちでも起こすんでしょうか?気になります。
ラブ面ではやっと?甘いシーンも見ることができて嬉しかったです。二人の絆についてはゆるぎないものだとわかってはいたけれど、やはり態度で見せてもらわないと。
災厄では前回ほど危機感も感じられず、今回迫力面ではちょっと物足りなさがあったかも…
その分、これから大変な目に遭ってしまうんじゃないかと心配させられます。
あとがきまんが、すごくキュンキュンしてしまいました。かわいい! -
Posted by ブクログ
日本もカジノ解禁!?東京湾に浮かぶ人工島に巷でちらほら話題になってる都営カジノが誕生したという、もしかしたら現実化しそうな、でも全くの架空設定で繰り広げられるBL。
カジノとか、ポーカーとかってあまりにも別世界の話のようでとっつきにくくて、どうかな…と危惧したけれど、そのあたりはわかりやすいように平易に描写されていて意外に楽しめました。
でもなぜ、架空のNMBが舞台だったんでしょうか…
ベガスが舞台だったらもっと傍観できて、うっとりとロマンスに没頭できた気がします。
日本を舞台にするとギャンブルに対する負の先入観がどうしてもできてしまうんですよね…こんなにおしゃれできれいごとばかりじゃないのではと、ちょっと斜めに見てしまいました。
ラブ面ではかなり楽しい展開になっています。せつないシーンもあるけど、コミカルな会話が良いアクセントで、エンタメ性が高いストーリーでした。
主人公の逸は都庁に勤めるお堅い公務員だったのですが、現在は異動で都営カジノの広報を任されています。実は彼の父親は有名なギャンブラーで放蕩者。そして、家族同然に育った同い年の従兄弟の一哉は、父親と同じ道を選んで今ではカジノのディーラーとして活躍していて、逸は彼らに対する反発からずっと素直になることができなかったのですが。
逸の母親が面白かったです。型破りで、実は一番のギャンブラーだよね~というかんじ。大胆で肝が据わってるww
家族を顧みない酷い父親のせいでお母さんはかわいそうだ、と思っていた逸の取り越し苦労ではなかったかとw
莫大なお金がポンポン飛び交う非日常が、爽快でした。
エロ的にも楽しい展開になっています。あまり小難しいこと考えずにサクサク読んだ方が面白いかもしれません。
芦原、藤堂、お母さんの香住、この3人のキャラ立ちがすごいです。クセがありすぎ!
痴漢車トーマス…www吹きました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ数年振りにシリーズ新作を出すとあっては、往年のファンは買うしかないわけですが。
新規さんを新刊で取り込む為の販売促進も分かります。
古本じゃ出版社、作家さんに還元はありませんから。
あわよくば、持ってる人も買うかもだし。
でも、スターターキットに小冊子付けるとか、無いわ~。
既刊を持ってる人には、全プレタイプの有料サービス等で手に入れる方法考えてくれてもいいと思うんだ。
あまりに、以前から応援してる我々に不誠実だと思うんだよね。
と、出版社さんに意見もできない小市民は、ここで叫んでみたりする。
本は、面白かった。
姉上がいかに恐ろしいかと言うエピ。
真弓の思春期的葛藤。
秀も、ある意味思春期?な思考。
どれも、彼等だな~って、しみじみ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ完全に作者買いです。
この方の書かれるストーリーはあんまり外れない。
受けキャラと攻めキャラのバランスがとてもいいです。
今回の受けの小川くんですが、家庭事情がズタボロですね
あのくそ義兄なにさまのつもりなのか!!
おかげですごいネガティブというかうじうじした感じの
ちょっとイライラするタイプです。
片や攻めキャラの志木さん。傲慢というかかなりの俺様思考で
こちらも何様!?とイライラするかもしれません。
でもそんな二人のカプなので小川くんのうじうじさが志木というキャラによって緩和される感じで
逆もまた然りでとてもバランスがよくて驚きました。
志木の意思疎通のわかりにくさと言ったら…
いやまぁ、彼は物事をハッキリいうのでわかりやすい…のか?
まぁ…恋愛面に関しては彼のトラウマと不慣れな感じで
すれ違ってみたりしてますが…
あと小川君の性の変な慣れっぷりがそれに拍車をかけてました。
小川くんじゃないけど志木さんかわいい!と思うこともしばしば。
志木さんが小川くんを恋人として認識していたにも関わらず
小川くんはただのセフレぐらいの認識でのすれ違いは
もう、ばかぁぁぁぁwwww
と馬鹿すぎていっそ愛しいです!!
志木さんの恋人意外とそんなことはしない。って発言。
つまりは体の関係を持ちかけた時点でそれは志木さんにとって
告白だったって認識なんですよ!
可愛すぎだろっ!!!きゃっ★
まぁ…その気持ちが全然伝わってなくて落胆しちゃうんですけどね。
そんなところも可愛いぞ!(力説)
個人的にはこの展開だと「気づけよ馬鹿!」
とかいいながら抱きしめて告白。という展開も悪くないのですが
ここはあくまでも小川君の成長というか。
彼が一歩を踏み出すことによって世界は変わる。
みたいな題材でもあるかのように。
基本、志木さんは口は出すが最後まで手は出しません。
受けをひたすら甘やかす親バカ攻めが好きなあたしとしては
志木というキャラはちょっと物足りないと思うかもですが
小川くんにとってはこの志木という攻めキャラだったから
成長できたんだと思うと…
やっぱりバランスがいいんだよなー。と改めて思いました。
番外編の続きも好きです。
本当にあの義兄は腐ってますね。
どこをどう考えたら小川がお前を好きという発想になるのか。
バカじゃね?!と本気で思った。というか気持ち悪い。
というか読みながら小川くんの成長がすごく良かったです。
志木さんも相変わらず口は出すが手は出さない。
その一言一言が小川君にとっては大事なものだったなーって。
お気に入りの一冊です。 -
Posted by ブクログ
シリーズ全部を通しての感想ですが、面白かったです!
美形強引攻めと美形平凡受け。受けが好きな人に振り回されてばかり…と嘆くけど、実は想像以上に愛されているという、女子が夢見る王道シチュで読者を満足させてくれます。
ディアプラスだし月村さんだしでラノベ感でさらっと読めるので、BL初心者にはいいんじゃないでしょうか。お話も終始コミカルだったし。Hは朝チュンだけどそれなりに色っぽく、妄想できるところが〇。
脇カプも好きだったので、続編があるならばぜひ脇カプを…!
お互い好き合ってるくせに、受けの屈折具合が一筋縄じゃいかない感じがいいんだよなー。