河島弘美のレビュー一覧

  • ジェイン・エア (上)

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    ネタバレ

    ジェイン・エアに試練は続く。
    親の死、引き取り手のいじめ、すれ違う愛。
    なかでも最後は、切なすぎる。

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    2021年06月28日
  • 嵐が丘 下

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    復讐が遂げられたかに思えたところから、一転、幸福の歯車が回り始める。
    キャサリン2世がアーンショーを肯定するところが肝か。それも文字の学習で肯定する。
    教育によって格付けされた社会が、教育によって相手を認めるようになる。一方は背伸びし、一方は膝を曲げる。

    出自も分からないヒースクリフを認めてくれたのは、始めは旦那様。次にキャサリン1世。そのキャサリンを育んだのは、旦那様とヒンドリー。切れ目のない肯定の輪がある。そこに借家人と召使いも組み込まれている。

    生きている間だけではなく、死んでからともに埋葬されるというのは一種の天国だ。それもキャサリンと最終的に結ばれてしまった、その夫を排除すること

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    2021年05月31日
  • 嵐が丘 上

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    ヒースクリフ!なんと狂気に満ちた人物造形。キャサリンを思う気持ちだけが純粋。
    不穏な空気が空中に立ちこめている。召使いが語るという手法もはまっている。

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    2021年05月27日
  • 嵐が丘 上

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    有名な小説なので、以前読んだと思っていたのは抄訳だったのかもしれない。ロックウッドが手伝のディーンからヒースクリフに関係する人々の話しを聞く、というスタイルの小説である。抄訳では、ロックウッドがディーンから話しを聞くスタイルが割愛され、ヒースクリフだけの話になっていたと思う。イギリスの屋敷についての何の知識がない人でも、翻訳ではわかり易いが、英語で読むのは難しいと思う。

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    2021年04月12日
  • 嵐が丘 上

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    ネタバレ

     19cイギリスヴィクトリア朝の小説。
     作者は有名作家三姉妹の次女、エミリー・ブロンテ。ヴィクトリア朝の小説は、栄華を極めたように見えるヴィクトリア朝期イギリスの水面下の社会問題に気付かせるためのものが多い。
     この小説の特徴は、初期の心理小説、情熱の小説(ヒースクリフとキャシーの関係)、ヨークシャーの田舎の荒涼とした丘陵地帯という舞台設定、一人称の語りである。他にも18cイギリスで流行った、恐怖による感情の揺さぶりを目指した「ゴシック小説」的要素を持つ。ゴシック要素に関しては下巻のレビューで触れたい。
     この作品の簡単な説明としては、スラッシュクロス屋敷と嵐が丘という屋敷に住むリントン家、

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    2021年02月05日
  • 復刻版 ラフカディオ・ハーンのクレオール料理読本

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    "料理もまたその手順の一つ一つが科学的に研究されるべきであり、決して成り行きまかせの人生の一コマなどと見なされてはならない。"

    冒頭からいきなり暑苦しい。にも関わらず、実際のレシピでは "精いっぱい工夫して、ひたすら巻きあげる"(オムレツ)などアバウトな表現が見られるし、果物をもいでくるところから料理が始まるわんぱくなものもあるし、 "お茶の時間のためのポケットブックス(みんなの大好物)" なんていうお茶目な名前の料理も。

    とにかく全体的に突っ込みどころ満載の最高に面白い料理読本。小泉八雲の新たな一面と出会える。

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    2019年01月08日
  • 嵐が丘 下

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    ヒースクリフの最期は全く想像していなかった
    負の感情だけでここまで面白くなる小説は稀有 バッドエンドかと言われると全然そんなことはないから後味も良い 何もかも面白かった

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    2018年02月11日
  • 嵐が丘 下

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    ネタバレ

    この小説の素晴らしいところをわたしなりに3つあげてみよう。

    ひとつ、設定が優れてよい。物語の舞台となるのは、ヒースクリフ咲く丘の一件の屋敷。その丘は遮るものがなにもないために、一年中強い強い風が吹く。ゆえに「嵐が丘」とあだ名される。荒涼とした大地と空。それでも秩序よく暮らす領主一族のもとに、ある日ひとりの少年がひきとられることとなる。「ヒースクリフ」と名付けられた少年と領主の娘。彼らは強く惹かれあうが、互いを愛すれば愛するほどに憎しみが増す。憎むことでしか愛を表現できない悲しい恋は、やがてこの一族を破滅へと導く。嵐のような愛。

    またひとつ、作者の語り手の人選がよい。この物語をわたしたちにき

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    2016年12月07日
  • 嵐が丘 下

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    第2部は、第1部にも増して、登場人物らの強烈な言動で読者を戦慄させながらも、悲劇的結末と未来への希望を残す終盤へ、物語は無窮動的に進んでいきます。まさに名作。

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    2016年04月29日
  • 嵐が丘 上

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    この強烈な物語をもっと早く読むべきだった。新訳で読みやすくなっていることもあり、まさにページを繰るのがもどかしいと思いつつ、一気にラストを迎えました。

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    2016年04月29日
  • 嵐が丘 下

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    いまさら何を言うべきかという名作。「想い死に」というものの実在を予感させるような、一方でその不可能性を立証するような小説。再読を自らに課したい。

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    2014年01月25日
  • 嵐が丘 下

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    ページを捲るのももどかしいほど、といわれた通り本当におもしろかった!
    死ぬほど愛するとはこういうことか。

    キャサリンとヒースクリフは似た者同士。愛は相手そのものを見ていない幻想だと福永武彦が書いていたことを思い出す。二人ともお互いのもはや偶像化した魂を愛していたように思える。命をかけた崇拝、執着、憎悪。愛によって生きるがそれによってまた命が削られていくようなエネルギーを感じた。

    下巻p336から、ヒースクリフの人間的な感情が初めて流れだしたシーンがすごい。あーーーーもう感想文なんか書いていられないです。素晴らしいです。全く意味は違うけれど、ハリーポッターのセブルスの真実を知ったときのような

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    2013年09月03日
  • 嵐が丘 下

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    ネタバレ

    19世紀前半、ロンドンから田舎のヨークシャーに療養のため、ロックウッドはスラッシュクロスの屋敷に越してくる。
    そのスラッシュクロスと嵐が丘という2つの屋敷の間で2代にわたって起きた復讐劇。
    そのことについて、家政婦であるネリーがロックウッドに話し、その後回想を経て物語の鍵となる悪童ヒースクリフが他界しロックウッドがその墓を訪れるまでを描いた作品である。

    ヒースクリフは嵐が丘へ拾われてきてそこの娘であるキャサリンと恋に落ちる。
    しかし、キャサリンはヒースクリフとの身分の違いからスラッシュクロスに住む長男エドガーと結婚する。
    そこからヒースクリフは2つの屋敷を自らの手中に収めようと復讐劇を企てる

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    2021年08月29日
  • 嵐が丘 下

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    ネタバレ

    文庫だし、字が大きめで読みやすい。「世界名作全集」みたいのだと字が小さいので読みにくいと思う…。
    いやーこれ、面白いです。なんかこゆ「古典の名作」って難しそうで敬遠しがちですが、なんというか昼ドラっぽいというか、良い意味で俗っぽい面白さがあるんですな。展開が読めなくて目が離せなくなる。
    ヒースクリフの性格が最後までつかめなくて、憎まれ役なのに憎めない。キャサリン(母)も無茶苦茶な性格なんですが憎めない。他にもみんなちょっと友達にはなりたくないタイプの人々ばかりなんですがそれでもなんだか面白いんだよなあ。
    ふしぎ。

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    2012年06月27日
  • 嵐が丘 下

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    ホラー!?ってぐらい怖かった。ヒースクリフの憎悪がハンパやない。出てくる登場人物が全員ヤバイ。まともな人間はこの物語の聞きてであるロックウッドと、話してであるディーンさんぐらい?ディーンさんも時々間抜けでイラつくけど。イヤ~な物語なんだけど、めちゃくちゃ面白いからグングン読める。タイトルは知ってるけどまだ読んだことないって人はぜひ読んでみてほしい!

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    2012年02月08日
  • 嵐が丘 上

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    全二冊。必読。小説はこうでなくっちゃというかんじ。爽やかさに欠ける、癖だらけの登場人物たちを一人残らず好きになってしまう。作者ブロンテが生涯故郷を出なかったという事実が興味深い。

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    2011年12月03日
  • ワシントン・スクエア

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    わっ、ヘンリー・ジェイムズだ。

    映画にもなった『ある婦人の肖像』は、ひとりのイザベルという女性のいわく名伏し難い人生を表した作品でしたが、これもまた平凡な女性キャサリンに起こるさまざまな出来事を、人のこころの奥底まで見通した巧みな表現でドキドキはらはら見事に描いた秀作です。

    悲劇のヒロインを自分に感じて読むのも面白いかもしれません。

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    2011年10月27日
  • 嵐が丘 上

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    ネタバレ

    こんなまるで台風のような愛を注ぎ合ってしまったら、魂を燃やし尽くしてしまっても仕方ない。
    「僕の生命」という科白がヒースの愛と、そこから滲み出る切ない遣る瀬無い感情が一気に上巻終わりに読んでいる側に降り注いで、めちゃくちゃ面白かった。素晴らしい。

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    2011年08月16日
  • 嵐が丘 下

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    ネタバレ

    嵐が丘を読んでいるときにキャサリン(母娘とも)とネリーに「何でそんかな余計ことするの!?」と何度言いたかったことか…。笑
    「ページを繰るのももどかしい」(当時の書評らしい)って本当。名作って名作って呼ばれるだけあるよねぇ、って改めて思った。
    ヒースクリフが最後までヒースクリフなのがよかった。

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    2010年12月19日
  • ラフカディオ・ハーン 日本のこころを描く

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    怪談のラフカディオ・ハーン
    という事しか知らなかったので
    読んでみた 
    ギリシャ生まれで家族に恵まれなかったハーン
    4歳から大叔母のブレナン夫人に育てられフランスで学び イギリスへ
    しかし夫人の経済的変化により
    大学をしアメリカへ
    苦労して新聞記者となり執筆生活へ
    日本に職を得て
    松江 熊本 神戸 大阪 東京と
    教師として日本文化の執筆を続ける
    松江でセツと結婚して穏やかな家庭生活を送る
    セツの協力で多くの作品を表す
    耳無し芳一 雪女
    そうだったのかと懐かしい思いが
    湧いた
    惹かれたのは 布団の話
    兄よ寒くないか 弟よ寒くないかと
    問うて来る布団
    何だか心がキュンとしてきた

    ハーンの生い立ち

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    2026年04月28日