河島弘美のレビュー一覧

  • 嵐が丘 下

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    ブロンテ姉妹の二番目エミリー(1818-1848)の唯一の長編小説、1847年。原題は"Wuthering Heights"で、直訳すれば「風吹きすさぶ丘」といったところか。これを「嵐が丘」と初めて訳したのは英文学者の斎藤勇で、中野好夫らの師にあたる。この訳語には、日本語読者の内にめいめいに或る荒涼とした風景を思い描かせるだけの力がある。それが読者にとって読書時間を過ごすことになるこの小説世界の舞台となるのだ。いつまでも継がれていくであろう名訳である。

    近代英文学に、これほどスケールの大きな悲劇を描き切った、「悪」を造形し切った、小説があったことを初めて知り、読後しばし

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    2013年08月17日
  • 嵐が丘 上

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    良い意味でも悪い意味でもお似合いなヒースクリフとキャサリンが好き勝手に周りを困らせていました。
    劇的で良かったのだけど、
    上品過ぎたかな・・・。

    映画版の方が、エンターテイメント性はありそう。

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    2013年04月22日
  • 嵐が丘 下

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    時代も場所も大きく離れているのに、ここまで面白く読めたのは初めてかも。すごいなあ。ヘアトン可愛いです。

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    2013年02月12日
  • 嵐が丘 上

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    さすが近代イギリス小説って感じで台詞が長い。でも読みやすい。ぐんぐん読めます。
    ヒースクリフとキャサリンの関係にときめいてしまう自分がしばしば…。血縁の濃さが源氏物語ばりだ。

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    2013年02月12日
  • 嵐が丘 下

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    ヒースクリフたちの次の世代が話に加わります。

    親の世代と子供の世代の違いや、
    まぶしい子供たちの姿に自らを省みるヒースクリフ。
    そんな図式は好きです。

    復讐ってやっぱり何も生まないのでしょうね。

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    2012年12月03日
  • 嵐が丘 上

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    個人的にはこの一癖も二癖もある登場人物たちについていけず…。
    誰かに共感することもできず、
    見守るような視点で客観的に見ることもできず。
    読んでて自分の内面も殺伐として来る感じがしました。

    それだけ引き込まれていたとも言えるのかもしれませんが、
    とにかく読むの疲れます。笑

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    2012年12月03日
  • 嵐が丘 上

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    歪んだ愛と、復讐を描いた話。激しい感情についつい引き込まれてしまうが、一回読んだだけでは何のことやらわからない、というのが正直な感想。

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    2012年07月08日
  • ワシントン・スクエア

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    未婚女性にはけっこう身につまされるものがある。
    キャサリンは平安だけど幸せかと考えたら悩んでしまう。
    喪失の中で生きる最善策を選べているけど。決して不幸ではないけれど。

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    2012年01月03日
  • 嵐が丘 上

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    一気に読み進めてしまう作品とうたっているけれど、実際はそこまで・・・っていう感じ。
    もっと歳をとってから読んでみたい。また感じ方も違うんだろうな。

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    2010年03月15日