安宅和人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文句は言っていい、しかし言った人が直す
未来=課題(夢)✕技術✕デザイン
AI-Ready化ガイドライン
運、根気、勘、チャーム
母国語+世界語+課題解決能力+データAIリテラシー
知り過ぎは枯渇を生む、新しい領域に挑戦することで防ぐことができる
若さはもっとも貴重な資源、毎日なくなるのでどう活かすか
プロフェッショナルはクライアントにバリューを提供すること
愛の循環がある大学
VUCAへのアプローチは、未来を創る、未来に適応する、権利を確保する
課題解決の2つの型
ニホンの現状を冷静に分析しながら、ニホンの底力や可能性を感じられる不思議と元気や力が湧いてくる
未来を切り拓く、若い人の力を信じる、データAIを活用して人間らしさを爆発させる、
小さな組織の小さな立場でも、何か組織を、社会を、世界を変えて行きたいと感じる本
イシューの本の通り、課題をどう設定するかということを痛感させられる
若い人たちとこれから頑張って行きたいと切に思う -
Posted by ブクログ
・現在の社会状況に対する理解が深まり、そこから今後自分にはどのような可能性があるかを考える参考になった。
・今後AIを軸とした時代が続くことからAIの重要性を述べ、学習のロードマップが示されている。AIを活用し、次世代の産業を作り出すヒントが多分にある。
・日本の失われた30年の要因として技術発展の乏しさがあり、現代では確実に求められるAIの利活用が進まないのは官民の理解度の低さや、そもそもAI人材を育む教育環境が整っていないこと、AIにかける予算が諸外国と比べても圧倒的に足りていこと等があり、それらの解決についての方針が述べられている。
・多くの図や統計グラフが掲載されており読みやすかった。
・国家予算について述べられているが、現実的には財務省を始め自民党政権の方針が変わることはなさそうなので夢物語に終わってしまいそうには感じた。日本くらいしかやっていない国債償還ルールの撤廃をすることや、税外収入の特別会計から調達することでも十分AI予算は確保できるとは思うけど。
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Posted by ブクログ
ネタバレ日本再生という壮大なテーマだと思いつつ、データに基づいた教育・人材育成への提言がなされていたため大変面白かった。
個人的には以下に注力したい。
・「実質的な無競争空間」で勝負するための素養を身につける
→情熱を傾けられる×潜在的ニーズのある夢を言語化していく(ヒト組織を奮い立たせる系?)
→ 夢を複数の領域を繋いで形にする(課題×技術×デザインでオンリーワンになる)
→AI利活用スキルを身につける(タスク効率化〜データ・ドリブンで価値創造する)
→英語と中国語で会話ができるようになる
・知覚する力を養う(AIにはできない)
→現象の背後に何があるのか、常に考察する
→自ら感じたことを絵や文章や資料でアウトプットする
→思いつく限り多くの視点やレイヤーから見る
【その他メモ】
目に見えない価値を生み出せるのか
→人が良いなと思うであろうことを先んじて感じ、それを自分なりに表現できる力が大切(絵と言葉)
なぜ日本だけが経済的に伸び代だらけの状態に甘んじているのか?
→賃金格差拡大により、若者の3割が貧しい生活を強いられている
→家事や世間的風潮に阻害され、女性のキャリアが閉じられてしまっている
→定年制度により、まだ働けるシニア世代への機会を損失している
日本の新卒は、基本的なサバイバルスキルを持たないまま社会に放り出されている
→問題を定義できない
→数字、分析のハンドリングができない
→情報処理、プログラミングへの理解がない
成功していくためには、「AI-ready化×多様な人々の想像/創造力」が不可欠である
→前者ではAI利活用に関する技能とデータ・ドリブンな営みが必須である
価値想像に向けて、日本に「異人」を増やしていかねばならない
→あまり多くの人が目指さない領域のいくつかでやばい人
→夢を描き、複数の領域を繋いで形にする人(課題×技術×デザイン)
→どんな話題でもそれぞれ「自分が頼れるすごい人」を知っている人
狭き門より入れ、滅びに至る門は大きく、その道は広い
→人が群がって流れていくような方向へは行くな、必ずしも人が気づいていないような自分の道に進め
→「実質的な無競争空間」を作れるかどうかが幸福の鍵である
今後に備えた、現代のリベラルアーツ
→母国語+世界語(英中)+問題解決能力+データ/AIリテラシー
→技術リテラシー×人間らしい価値(知覚する、方向を定める、問いを立てる、組織を率いる、人を奮い立たせる)が求められる
知覚する力を身につけるには?
→現象の背後に何があるのか、常に考察する
→自ら感じたことを絵や文章や資料でアウトプットする
→思いつく限り多くの視点やレイヤーから見る
未来を仕掛ける人を育てる6つのポイント
→意思、自分らしさ、憧れ
→皮膚感を持って価値を生み出す事を理解する(仕事とは?何を行うことが価値を生み出すことなのか?)
→サイエンスの面白さと意味への理解を深める
→夢×技術×デザイン視点で未来を創る教育
→道具としての世界語を身につける
→アントレプレナーシップの素養(イノベーションとは?ビジネス課題の広がりと解き方は?事業を作り率いるためのマインドは?) -
Posted by ブクログ
何時の時代にも「考えてみるべきであろう」というテーマは在る。そんなことに関する話題を提供してくれるのが本書である。豊富な話題を提供してくれる一冊であると思う。
本書は識者達へのインタビューや鼎談、対談を色々と集めて纏めたモノである。幾つもの読み応え在る内容を纏めている。新聞の特集、その下敷きになるフォーラムというのが下敷きになっているようである。
幅広い話題が取上げられているが、敢えて一口で纏めるのであれば「揺らぐ世界の中で進む技術革新という様相が導く先は?」というようなことになるのだと思った。
ロシア・ウクライナ戦争のような大規模な軍事衝突が展開している他方、各国で民主主義体制が揺らいでいるかもしれないような様子も見受けられ、更に著しい人口減少という社会の行方がよく判らなくなるような傾向も強まり続けている。歴史が転換している真っ只中なのかもしれない。そんな中に、急速に進歩を遂げる「生成AI」なるモノのような新技術が台頭している。
本書では、「歴史の転換点」ということで、戦争や民主主義というようなことを論じる要素と、「AI」のような技術が辿った経過、現況、可能性、未来予想というような要素とが併存していると思う。結局「揺らぐ世界の中で進む技術革新という様相が導く先は?」ということだ。
正直、個人的には「生成AI」なるモノはよく判らない。
想い起してみると、自身が生きて来た年月の中、インターネットの登場と普及、携帯電話の登場と普及というような「そこまでの時代には考え悪かったような新技術と、それがもたらした社会の様相の変化」ということが起って来た。何れに関しても、自身が長じて、青年、壮年というような年代以降の出来事で、何となく「自身で勝手に適度なと想える距離感」でそうしたモノに接してきて、現在時点でもそうしていると思う。
「生成AI」なるモノに関しても、壮年というような年代以降に登場して普及しようとしているので、何となく「自身で勝手に適度なと想える距離感」で接したいと個人的には思っている。が、巷では何やら「利用を当然視」というように動こうとしているようにも感じる。例えば「生成AI」なるモノで文案のようなモノを作成出来るとされているが、そういう程度のことなら、自身で勝手に考えて綴る方が気に入るモノが簡単に速く出来ると思うことが在る。そういう感覚だが、そのうちに「少数意見」であることすら認められないような感じになるのかもしれない。新しいモノは、古いモノを塗潰してしまうような一面も在るように思う。
こうした感覚も持ちながら、本書のAI関連の色々な論に触れた。過大に信頼も出来ず、過大に無視も出来ないという、よく在る新技術の一つであるAIだが、最初期に登場した頃の経過を見て考えると、色々と恣意的な要素や偶然が入り込んでいるようでもある。
AI関連で、本書では「既に他界して久しい有名漫画家の、御本人が描く新作を想わせるようなモノを、AIで創ることを試みる」ということに取組んでいる方の話しが収録されていた。それを興味深く拝読した。「漫画作品を創る」という例を通じて、AIの可能性と限界というようなことを考え易い話しだったと思う。
AIを利用して「漫画作品を創る」となれば、人気作品の主要人物を有名漫画家御本人が新たに描いたかのように再現する、または新しい作中人物を御本人が描いたかのように創るようなことは出来るようになるらしい。そしてそれらしくストーリーも組み立てられそうだが、かなり困難なことがあるという。有名漫画家が人生経験を通して有している思想性、想いが作品には少なからず跳ね返っているが、そういうモノは再現する術が無いのだという。
こういうようなことは記憶に留めておかなければならないと個人的には強く思った。「人生経験を通して有している思想性、想いのようなモノはAIで如何こう出来る筈も無く、そういうようなことこそ大切にせねばならず、そう出来るのが人間である」とでも言い続けたいような気もする。
技術革新が目覚ましい中ではあるが、「冷戦の終結で段落したかのようだった歴史」がまた揺らいでいる中、「人が人らしく?」というような、遥かな昔からの哲学のような思索が益々求められているのかもしれないというような気もする。
本書は、広く色々な話題を巡る識者達の論を集めたというような感なのだが、「モノを考える材料」として貴重であると思った。 -
Posted by ブクログ
「人類の終着点」とはエグいタイトル。終着点と言いつつ、副題で「戦争、AI、ヒューマニティの未来」と。未来、それが明るいのか暗いのかはわからないけど、歴史が続くのであれば、決して終着ではない。一方、今の不透明・混乱な時代に生きる我々からすると、今後どうなるのか=終着ということだろう。
民主主義の問題、資本主義の問題、リベラルの問題、、、、今の世界を覆う問題を解説するものは多い。しかし論点が複雑で、自分の理解が大雑把でも正しいのかどうか自信がなかった。この本は、インタビュー・対談方式の構成で、体系立ってはいないけれど、わかりやすく解説されている。
グローバリゼーションとテクノロジーが、急速に世界を変えている。マルクス・ガブリエルはTwitterやフェイスブックを禁止にすべきだと述べているが、これらがなかった時代が不便で困っていたかと思うとそうではない。むしろ今の社会の混乱や分断の原因がこれらにあるのであれば、規制するというのは自然な発想で、決して極論ではない。
今の世界を代表する知が、大いに語っていて、今の世界の状況を冷静に知ることができる良書。 -
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現役SFC教員と卒業生による、SFCの入試をめぐる議論。入試だけでなく大学の在り方も議論されている。やはり大学は入試なのだ。1990年の開学以来、AO入試などの斬新な取り組みを先行させてきたキャンパスだし、社会のリーダーを数多く輩出してきた実績は言うまでもないが、30年を経て、新たなフェーズに移行しなければならないという意思を感じる(これは、中に居ても感じる)。普通の組織であれば、眉間に皺を寄せて真剣な議論を行うテーマだろうが、この本では「高校の先生を推薦人にし、生徒の入学後の実績に応じて、推薦枠を変動させる」とか「はみ出す人を取るために、これまで逮捕されなかったギリギリのことをアピールさせる」とか、ぶっ飛んだことを楽しげに語っていて、SFCらしいというか、とても楽しい。2050年と言わずすぐにでも実現してほしい。
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Posted by ブクログ
ネタバレAI時代の教育論
情報の識別能力は人間をはるかに超えた。
現時点は、特定用途向けの弱いAI=計算機×アルゴリズム×データ。
PDCAサイクルは終焉。
コンピュータの7割はスマホ
未来=夢(課題意識)× 技術 × デザイン(Art):形にする力
AI×データ:フェーズ1は終わりつつある。
2サービス拡大、3エコシステムへ
「知覚」に優れる日本人
ICT以外に大きな伸びしろ
シニア層 65歳→80歳:3割以上の経験豊富な労働力増加
出口産業のすべての領域での経験
スクラップ&ビルド
妄想力の英才教育=フェーズ2,3
勝ち筋
1.ゼロベース
2.キャッチアップのスピード
3.託す力
4.素材活用
命に至る狭き門から入れ(聖書)
レアな存在
チャームな人材
若さは才能
スキル
ビジネス力×データエンジニア力×データサイエンス力
リベラルアーツ
知覚は経験から生まれる
言葉は体験を抽象化したもの
気づく力の積み重ね
知り過ぎはアイデアや気づき増加にならない
大学の寄付元
東大 100億円 企業94% 大学予算3000億
イェール大 卒業生62%、企業6%
学生へ経済支援→恩返しの寄付/R&D環境提供
国家基金10兆円、運用7%の立ち上げを
運用益の半分で3500億の余力
Liイオン電池 ノーベル賞Goodenough博士
リンカーン研究所出身
MITの1/3予算 国防省研究 1000億円
理化学研究所
総予算988億円 3550人
日本の一般会計予算 100兆円
社会保障 33%
地方給付 16%
国債支払 24%
真水の予算 26兆円-防衛費5兆円=残り21兆円
自衛隊25万人=2.5兆円、
米国76兆円(2019年)、中国27兆円(2018年)
上記100兆円+社会保険収入で66兆円≒170兆円
→年金60兆円+医療費40兆円(のうち60%が65歳以上にかかる)
G7唯一の「引退した国」? 引退した人に多くの金をかけている。
未来にリソースを
育成評価する人物像刷新を
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地球上の大型生物 9割以上が人間世界のもの
人間3億トン、家畜7億トン、野生動物1億トン
日本人社会 一人当たり9.5トンCO2 呼吸の50倍
人と家畜の呼吸含め10.2トン
水≒海が熱を吸収
2030年 世界の電力消費の21%はICT
森林でCO2吸収する適正人口
今の半分の4.3トン(フランスの9割の)CO2排出で
4500万人。
地球全体では50億人(現在の2/3)
課題解決び2つの型
a.ギャップフィル型:病んでいる状態を健康に戻す
b.ビジョン設定型:目指すべきゴールの見極めから
限界集落の崩壊
「風の谷」の創出へ
風の流れ、五感を感じられる空間
土木コスト負担
2兆円/月
最大は道、 国道3億円/km
オフグリッドのインフラコスト
子育て・教育→遠隔学習以外の人的体験?
健康・医療→病院近くに住む
土地の求心力?
土地の記憶の広がりと深さ
食の魅力 -
Posted by ブクログ
日本に生きる全ての人に読んでほしい本。
この本を読み終わって感じたのは、自分が何ができるのか、ということだ。
国家レベルの話や大きな企業の話が多数出てきたが、そこに任せているというだけではダメだと感じた。
そこで、本書の中の
>未来=夢×技術×デザイン
という方程式に従って、未来に対して、仕掛けていく側でありたいと思った。
夢は大きければ大きいほど、未来へのインパクトは大きくなると思う。
多くの人は、自分が未来を作っているという感覚はないと思うが、一人ひとりの行動が、日本や世界の未来を形作っていると改めて感じた。
残すべき未来とは何かを問い、未来のために自ら仕掛けていこうと思う。
日本に生きる全ての人に読んで欲しい本。 -
Posted by ブクログ
「知的生産の本質に迫る」という惹句は大袈裟だなと思ったが、それが決して誇張でないと証明する素晴らしい一冊だった。働く人全員に響く部分があると思う。
本書で著者は、価値のある仕事とは「イシュー度」(解くべき課題としての重要性)とそのイシューに対する「解の質」の両方が高いものだと指摘し、その二つの質を高めるためのアプローチを紹介している。
内田和成氏の『仮説思考』、『論点思考』なども素晴らしいと思うが、本書ではそれらの思考法の連関をイシューとの繋がりで簡潔にまとめているだけでなく、最後にレポート、プレゼン、論文などでアウトプットするところまで詳述しているので、一冊での完成度が高いと感じた。(上から目線になっていたらすみません、、、)
仕事や研究のうえで定期的に読み返したいと思う。