安宅和人のレビュー一覧
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データを用いて、現代の日本の現実を丸裸にするような内容だった。
研究開発におけるプレゼンスの低下など、悲しいが私にできることなんてあるのだろうか、、と無力感を感じる場面も多々あったが、こういった危機感を持って意思決定をすることで変わることがあると少しでも信じて、今後も目を背けず知り、行動したいと思う。
また個人においては、これからの時代は、適応力ではなく自分で気づく力や、未来を妄想して夢を描く力が必要ということがすごく腹落ちした。今の仕事においても与えられたことをやるのではなく、自ら実現したい理想を掲げ、新たな道を切り開いていくことを意識していきたい。 -
4.1 (9)
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ネタバレはじめに
1戦争、ニヒリズム、耐え難い不平等を超えて
エマニュエル・トッド
現代世界は「ローマ帝国」の崩壊後に似ている
・私たちの生活を変えるでしょう。存在しなかったら、私たちはより悪い状況におちいっていたでしょう。
・人類には「歴史」の感覚が必要。
・私たちは謙虚でなければいけません。
・長期的な視点で物事を考えなくなりました。「自分たちがどこから来たのか:「何を生き延びてきたのか」「何を成し遂げてきたのか」といったことを考えるのをやめてしまいました。
・ある種の健忘症のようなもので…ショックが容赦ないほど大きすぎたのでしょう。…ショックが大きすぎました。そのため、私たちはかっての自分との -
4.1 (9)
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文句は言っていい、しかし言った人が直す
未来=課題(夢)✕技術✕デザイン
AI-Ready化ガイドライン
運、根気、勘、チャーム
母国語+世界語+課題解決能力+データAIリテラシー
知り過ぎは枯渇を生む、新しい領域に挑戦することで防ぐことができる
若さはもっとも貴重な資源、毎日なくなるのでどう活かすか
プロフェッショナルはクライアントにバリューを提供すること
愛の循環がある大学
VUCAへのアプローチは、未来を創る、未来に適応する、権利を確保する
課題解決の2つの型
ニホンの現状を冷静に分析しながら、ニホンの底力や可能性を感じられる不思議と元気や力が湧いてくる
未来を切り拓く、若い人の力を信 -
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・現在の社会状況に対する理解が深まり、そこから今後自分にはどのような可能性があるかを考える参考になった。
・今後AIを軸とした時代が続くことからAIの重要性を述べ、学習のロードマップが示されている。AIを活用し、次世代の産業を作り出すヒントが多分にある。
・日本の失われた30年の要因として技術発展の乏しさがあり、現代では確実に求められるAIの利活用が進まないのは官民の理解度の低さや、そもそもAI人材を育む教育環境が整っていないこと、AIにかける予算が諸外国と比べても圧倒的に足りていこと等があり、それらの解決についての方針が述べられている。
・多くの図や統計グラフが掲載されており読みやすかった。 -
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ネタバレ日本再生という壮大なテーマだと思いつつ、データに基づいた教育・人材育成への提言がなされていたため大変面白かった。
個人的には以下に注力したい。
・「実質的な無競争空間」で勝負するための素養を身につける
→情熱を傾けられる×潜在的ニーズのある夢を言語化していく(ヒト組織を奮い立たせる系?)
→ 夢を複数の領域を繋いで形にする(課題×技術×デザインでオンリーワンになる)
→AI利活用スキルを身につける(タスク効率化〜データ・ドリブンで価値創造する)
→英語と中国語で会話ができるようになる
・知覚する力を養う(AIにはできない)
→現象の背後に何があるのか、常に考察する
→自ら感じたことを絵や文 -
4.1 (9)
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何時の時代にも「考えてみるべきであろう」というテーマは在る。そんなことに関する話題を提供してくれるのが本書である。豊富な話題を提供してくれる一冊であると思う。
本書は識者達へのインタビューや鼎談、対談を色々と集めて纏めたモノである。幾つもの読み応え在る内容を纏めている。新聞の特集、その下敷きになるフォーラムというのが下敷きになっているようである。
幅広い話題が取上げられているが、敢えて一口で纏めるのであれば「揺らぐ世界の中で進む技術革新という様相が導く先は?」というようなことになるのだと思った。
ロシア・ウクライナ戦争のような大規模な軍事衝突が展開している他方、各国で民主主義体制が揺らいでいる -
4.1 (9)
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「人類の終着点」とはエグいタイトル。終着点と言いつつ、副題で「戦争、AI、ヒューマニティの未来」と。未来、それが明るいのか暗いのかはわからないけど、歴史が続くのであれば、決して終着ではない。一方、今の不透明・混乱な時代に生きる我々からすると、今後どうなるのか=終着ということだろう。
民主主義の問題、資本主義の問題、リベラルの問題、、、、今の世界を覆う問題を解説するものは多い。しかし論点が複雑で、自分の理解が大雑把でも正しいのかどうか自信がなかった。この本は、インタビュー・対談方式の構成で、体系立ってはいないけれど、わかりやすく解説されている。
グローバリゼーションとテクノロジーが、急速に世界 -
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現役SFC教員と卒業生による、SFCの入試をめぐる議論。入試だけでなく大学の在り方も議論されている。やはり大学は入試なのだ。1990年の開学以来、AO入試などの斬新な取り組みを先行させてきたキャンパスだし、社会のリーダーを数多く輩出してきた実績は言うまでもないが、30年を経て、新たなフェーズに移行しなければならないという意思を感じる(これは、中に居ても感じる)。普通の組織であれば、眉間に皺を寄せて真剣な議論を行うテーマだろうが、この本では「高校の先生を推薦人にし、生徒の入学後の実績に応じて、推薦枠を変動させる」とか「はみ出す人を取るために、これまで逮捕されなかったギリギリのことをアピールさせる
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ネタバレAI時代の教育論
情報の識別能力は人間をはるかに超えた。
現時点は、特定用途向けの弱いAI=計算機×アルゴリズム×データ。
PDCAサイクルは終焉。
コンピュータの7割はスマホ
未来=夢(課題意識)× 技術 × デザイン(Art):形にする力
AI×データ:フェーズ1は終わりつつある。
2サービス拡大、3エコシステムへ
「知覚」に優れる日本人
ICT以外に大きな伸びしろ
シニア層 65歳→80歳:3割以上の経験豊富な労働力増加
出口産業のすべての領域での経験
スクラップ&ビルド
妄想力の英才教育=フェーズ2,3
勝ち筋
1.ゼロベース
2.キャッチアップのスピード -
Posted by ブクログ
日本に生きる全ての人に読んでほしい本。
この本を読み終わって感じたのは、自分が何ができるのか、ということだ。
国家レベルの話や大きな企業の話が多数出てきたが、そこに任せているというだけではダメだと感じた。
そこで、本書の中の
>未来=夢×技術×デザイン
という方程式に従って、未来に対して、仕掛けていく側でありたいと思った。
夢は大きければ大きいほど、未来へのインパクトは大きくなると思う。
多くの人は、自分が未来を作っているという感覚はないと思うが、一人ひとりの行動が、日本や世界の未来を形作っていると改めて感じた。
残すべき未来とは何かを問い、未来のために自ら仕掛けていこうと思う。
日