「風の谷」という希望――残すに値する未来をつくる

「風の谷」という希望――残すに値する未来をつくる

5,500円 (税込)

27pt

「都市集中」は人類の必然なのか?


「このままでは歴史ある自然豊かな土地が打ち捨てられ、都市にしか住めない未来がやってくる……」


突如、著者を襲った直感は、専門を越えた仲間との7年にわたる膨大な検討を経て、壮大なビジョンと化した。


自然(森)、インフラ、エネルギー、ヘルスケア、教育、食と農……これらをゼロベースで問い直したときに見えてきた、オルタナティブな世界とは。


数十年では到底終わらない運動のはじまりを告げる圧巻の一冊。


『イシューからはじめよ』の著者が

人生をかけて挑む

解くべき課題〈イシュー〉。




▼目次


第Ⅰ部 風の谷とは何か

第1章 問題意識と構想

第2章 人類の2大課題

第3章 マインドセットとアプローチ


第Ⅱ部 解くべき4つの課題

第4章 エコノミクス

第5章 レジリエンス

第6章 求心力と三絶

第7章 文化・価値創造


第Ⅲ部 谷をつくる6つの領域

第8章 人間と自然を調和させる──森、流域、田園

第9章 空間構造の基盤:インフラ──道、水、ごみ

第10章 人間の活動を支えるエネルギー

第11章 ヘルスケア──肉体的・精神的・社会的健康

第12章 谷をつくる人をつくる

第13章 食と農──育てる、加工する、食べる


第Ⅳ部 実現に向けて

第14章 谷の空間をデザインする

第15章 風の谷という系を育む




※本書で語られる「風の谷」とは、自然豊かな疎な空間を、都市に頼らずとも人が住み続けられる“もう一つの未来”として再構築する構想の呼び名です。都市を否定するものではなく、都市と自然、両方を生かす空間デザインの試みとして提案されます。

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「風の谷」という希望――残すに値する未来をつくる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    2段組み984ページの大著を読み切った。著者も7年半もの時間と、その長期間に渡り膨大な量と質の思考を投入して完成された作品を一冊の本として読むことができる幸せに感謝したい。それだけの大作だけに論点は多岐に渡り、その全てにおいて深い問いの投げかけを感じたが、結局のメッセージは極めてシンプルで「私たちは

    1
    2025年09月07日

    Posted by ブクログ

    残すに値する未来のために、最新の知見がまとめ上げられた一冊。少しずつ読んでいて、読むのに2ヶ月かかりました。

    生活とは働く人によって支えられており、自分もまたその1人。未来は過去の価値観では作られず、新しい諸課題に対応する新しい価値観にアップデートしていかなければならない。それが「風の谷」をはじめ

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    子どもの教育など部分的な疎開をすることへの理想追求や、組織論の中での動的な意思決定プロセスの扱い方について思考を巡らせている中で出会えて良かった、重厚長大な一冊でした。

    0
    2025年10月07日

    Posted by ブクログ

    ファクトと考察ベースの大変に濃い内容。

    地域づくりを考える方は、中長期の大きな方針を得るために、この本が参考になると思う。

    0
    2025年09月20日

    Posted by ブクログ

    まずは著書の分厚さにびっくりする。読み始めると今までにない規模で生活空間を検討しており、さらにびっくりする。地球、人の共存。便利さ、商業、と自然の豊かさの共存などあらゆる観点で分析がされている。今までこんな本があっただろうか。
    風の谷が実現すれば、都市部、山間部、農村部の良さがミックスされた新しい居

    0
    2025年09月11日

    Posted by ブクログ

    この本は壮大な「絵に描いた餅」である。恐らくは現在生きている世代が目にすることのない理想像を様々な視点から言語化しており、持続可能な暮らしを「風の谷」というエリアから実現していく動きをまとめている。

    幕末期にイギリス人が日本を訪れた際に、この国は急峻かつ多様な国土や気候のなかに戦闘力の高い民族が各

    0
    2025年08月04日

    Posted by ブクログ

    全体を統合して一冊にしたことに価値を置いている本。個別項目を見て、その手の詳しい人なら少し物足りなく思う点もあるだろう。けれど、どれも蛸壺構造の中俯瞰した議論は思った以上になされていない。これを通じて各部分のブラッシュアップは日本人得意だと思うのでそれぞれ更新されていくと良くなりそうな予感がある。

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    『「風の谷」という希望 残すに値する未来をつくる』を、分厚さに少し構えつつも、気になるところを拾い読みしました。それでも、「風の谷」というコンセプトにはかなり惹かれました。都市か地方か、便利か不便か、という分け方ではなく、「自分が心地よく生きられる場所をどう選び、どう育てていくか」という視点で語られ

    0
    2025年11月15日

    Posted by ブクログ

    1500ページくらいある壮大な内容だが小さなコミュニティを作った時にどういう事が起きるのか科学的歴史的 文化的に検証 提案している。

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    都市集中型の文明社会に対する壮大な思考実験。単なる疎空間を作るに閉じたものではなく、そもそも文明社会から問い直しており、スケールの大きさに圧倒される。

    0
    2025年09月08日

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