安宅和人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ単なる問題解決のテクニックではなく、「何を解くべきかを見極めること」の重要性を教えてくれる一冊だった。
特に印象に残ったのは、イシューをWhere・What・Howの3つに分解して整理する考え方だ。さらに、既存のフレームワークに当てはめることを目的にするのではなく、「最後に何が欲しいのか」から逆算して考えるという視点は、自分には新鮮だった。MECEやフレームワークは便利な道具だが、それに縛られると本質を見失うことがあるという指摘も納得できた。
また、ストーリーラインを作ってから絵コンテを描き、必要な分析やデータを逆算して考える流れは、仕事でもすぐに実践できそうだと感じた。「どんなデータが取れるか」ではなく、「どんな結果を示したいのか」を起点に考えるという発想は特に印象的だった。
終盤で紹介されていた、「人に聞くことをためらわない」「一つの手法に固執しない」「60%の完成度で早く回して検証を繰り返す」という考え方も心に残った。完璧を目指して時間をかけるより、仮説と検証のサイクルを素早く回す方が、結果的に質の高いアウトプットにつながるという考え方は、今後の仕事や学び方を見直すきっかけになった。
読み終えて感じたのは、「考える力」とは知識の量ではなく、イシューを見極め、仮説を立て、検証を繰り返す力なのだということ。仕事だけでなく、日常のあらゆる問題解決にも応用できる考え方が詰まった一冊だった。何度か読み返しながら、自分の思考の型として身につけていきたい。 -
Posted by ブクログ
ようやく最終ページにたどり着いたが、正直一般的な意味での通読はできていない。ただこの構想を表現するにはこれだけのボリュームを綴る必要があったことだけは理解できたような気もする。
ややポエムにも感じるコンセプトの物語よりも、道、水、ごみやエネルギーの問題など個別具体的な話題のほうが自分には興味深く読むことができた。大きくは人口が減る時代におけるインフラや持続可能性とはどういうことなのか、詳細ではオフグリッドの話題など、興味を引いた点については個人的にも深堀りしていきたい。
ある意味このような構想こそが極めて政治的なテーマであり、それを実現していくには個人の考え方やいわゆる資本の論理だけでなく、行政の力も欠かせないのではないかと思った。 -
Posted by ブクログ
AI×データについて、少し疎いので読んだ。
5章以降の国家戦略的なところは飛ばしてしまった
変化の激しい現代において大切なのは、欲しい、なりたいと思う未来を想像し、それをAIを駆使して実現する力とのこと。欲しい未来を想像するにはいろいろなことを肌で体感し、それを実現するには他人とは違う尖った部分が必要であるらしい。色んな新しいことを経験しようとする習慣や意識がないので、意図的に何か始めてみたい。直近で読んだ「運の良い人の法則」でも同様のことが書いてあったし、変化を楽しく受け入れる素養は自己の成長にかなり重要な要素なんだろう、頑張ろう
また、夢の実現には人として尖る必要があると書いてあったが、尖れるくらい興味関心を持てる分野領域を見つけることが本質なのかなと思う。無理して尖ってもしんどい -
Posted by ブクログ
戦争やAI、資本主義と民主主義など現在のさまざまな論点についての識者の発言をまとめた一冊。
大国の覇権ではなく、各国・地域の利害に基づく多様なつながりが増えている現代、米中問題とか対ロシアという近視眼的な見方では追いつかないというのはよく分かる。
個人的に面白く読んだのはAIの話。人間を超えるか、という問いの立て方になんとなく違和感を持っていたけれど、素人にはそれがうまく説明できず、漠然とした危惧にあおられたままだった。その違和感を詳細に言葉で説明してくれた感じ。
たとえば人口「知能」というネーミングが導く恐怖感とか、AIの背後でデータを学習させるために単純作業をする労働者たちが抱える問題、データやツールを独占する国家や大企業の権力の問題の方が、AIそのものよりもはるかに深刻な危惧だ、と。
一方で、そもそも「知性」を外から入った情報を処理して何らかのアウトプットをすること、と定義すると、人間の知性とAIは確かに似たような作業をしているようにも見えるし、「創造性」についても、人が過去の経験や学習を基に作品を創り、AIはデータを基に「創造的な」作品をアウトプットすると考えると、やはり類似性は見える。
それでもなお、本質的な問題は人間の側にある。バイアスがかかったり誤った情報が出てきた時に、それを見分ける能力を持ち得るか、拡散されるフェイクにどう対応するか。現在進行形の課題をしっかり考える足掛かりになる。