あらすじ
【時代が変わっても読者が増え続ける】
累計58万部ロングセラー『イシューからはじめよ』改訂版が発売!
「課題解決の2つの型」「なぜ今『イシューからはじめよ』なのか」などを新たに収録
■『イシューからはじめよ』とは?
2010年の『イシューからはじめよ』(旧版)発売以来、知的生産のバイブルとしてビジネスパーソンを中心に研究者や大学生などから幅広く支持されてきました。14年間一貫して売れ続けて累計58万部に到達(紙と電子版、旧版と改訂版を合算)。ビジネススキルの本として異例のロングセラー、ベストセラーとなっています。
そしてこのたび、「課題解決の2つの型」「なぜ今『イシューからはじめよ』なのか」など、読者の実践に助けとなる内容を追加した『イシューからはじめよ[改訂版]』を発行いたします。
■イシューとは?
イシューとは、「2つ以上の集団の間で決着のついていない問題」であり「根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題」の両方の条件を満たすもの。
世の中で問題だと思われていることのほとんどは、 イシュー(今この局面でケリをつけるべき問題)ではありません。 本当に価値のある仕事は、イシューの設定から始まります。
■今回の改訂点
・New「課題解決の2つの型」(コラム)
・New「なぜ今『イシューからはじめよ』なのか」
・New「改訂版あとがき:旧版の裏話と今回の改訂にあたって」
・24ページ増(旧版248ページ→改訂版272ページ)
・全文推敲、一部事例差し替え
■本書の3つの特徴
(1)著者が発見した「圧倒的に生産性が高い人」の共通点
限界まで働き、努力をすれば、本当に目的にたどりつけるのでしょうか? 「圧倒的に生産性が高い人」の共通点──それは、ひとつのことをやるスピードが10倍、20倍と速いわけではありません。ビジネスでもサイエンスでも本当に優れた知的生産には共通の手法がある。それは、今この局面でケリをつけるべき「イシュー」からはじめることです。
(2)脱「犬の道」! イシューからはじめると、やるべきことは100分の1になる
さまざまな問題がある中で、「いま本当に答えを出すべき」かつ「答えを出す手段がある」問題は、ごくわずか。しかし、気合いと根性で手当たり次第に始める「犬の道」を進むと、本当に重要な問題に取り組めず、意味も成果もない仕事になってしまいます。価値あるアウトプットを一定期間内に生み出す必要のある人にとって、本当に考えなければならないことは何か。本書では、仮説ドリブン、アウトプットドリブン、メッセージドリブンなど、イシュー度と解の質の高める方法を解説します。
(3)新規事業、リサーチ、商品開発、研究…分野を超えて生きる、究極の思考法。
「仕事のやり方が根本的に変わった」「私のバイブル」「新卒の時から何度も読んでいます」…累計58万部ロングセラーの本書は、経営者、起業家、コンサルタント、デザイナー、研究者から学生まで幅広い方々に支持されています。AI×データ時代の産学官におけるリーダーであり、「価値ある未来のつくり方」を提示する『シン・ニホン』(NewsPicks パブリッシング)著者でもある安宅和人さん。価値観の刷新と新しい行動が求められる中で、本書は「本当に価値あるもの」を生み出したい人の必携書です。
■なぜ今『イシューからはじめよ』」なのか(本書から抜粋)
この本は、知的生産の現場において空気、常識、権威で判断することや、努力すればなんとかなるという根性論を終わらせ、本当に向き合うべき課題に取り組む人が増えることを期待して書いた。日本はイシューからはじまる社会に近づいているのだろうか。残念ながら、手応えは今ひとつだ。
イシューという言葉自体はずいぶん浸透したが、日本社会で行われているのは、今もなおイシュードリブンではなく空気ドリブンだ。ひとつ断っておくと、僕は「空気を読む力」を否定しているわけではない。重要なのは、空気はあくまでファクトと論理の上にあるべきだということだ。
では、イシュードリブンな社会に移行するには何が必要なのか。かつて電気や化学が登場し今や当たり前になったように、データやAIがない世界に戻ることはないだろう。価値観の刷新と新しい行動は避けられない。一人ひとりの行動変容が不可欠だ。その一助になればと思い、本書ではあまり詳しく触れていなかったことをお伝えしたい。
■目次
はじめに 優れた知的生産に共通すること
序章 この本の考え方──脱「犬の道」
第1章 イシュードリブン──「解く」前に「見極める」
第2章 仮説ドリブン①──イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる
第3章 仮説ドリブン②──ストーリーを絵コンテにする
第4章 アウトプットドリブン──実際の分析を進める
第5章 メッセージドリブン──「伝えるもの」をまとめる
おわりに──「毎日の小さな成功」からはじめよう
なぜ今『イシューからはじめよ』なのか
改訂版あとがき──旧版の裏話と今回の改訂にあたって
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
かれこれ10年以上前に上梓された作品。書店で見かけて来たのではあるが、なんだかその時流行りのhow to本みたいな印象でこれまで読まずにきた。
が、実際に読んでみたら、本質に迫る良書だと感じた。著者自身が、後書きで編集者からキャッチーなタイトルにするために書名を変えたというようなことが書かれていたが、僕の場合はそれが逆方向に働いてしまったというわけ。ベストセラーでもあり、多くの人に本書が届いたことを考えたら良かったのだろう。
仕事の場でも、報告の場でなぜそのように話すのか?なぜそのようにアプローチするのか?と思うような場面に遭遇するが、まさに本書で記載されている点が意識されていないからだと思った。日本は生産性が低いと言われて長くもあり、多くの社会人の方が本書を手にして、仕事の質を高めて行けたらいいのにと思う。
Posted by ブクログ
メモですいません。
一次情報が大事
言葉は大事。言語化
5w1hはwhere,what,how
深い仮説が大事、仮説を、言語化できないと進まない
本当に取り組むべき問題か
Posted by ブクログ
有名なコンサルワークの教科書本の一つ。
前に途中まで読んで積み本化していたが最近最後まで読み切った。論点設計から成果物作成までの一連の流れが教科書的に解説されているので、プロジェクトワークの中でセオリー通りに作業を進められているかを確認する際のチェックにも使えそう
Posted by ブクログ
価値の源泉=「イシュー度 × 解の質」。いまこの局面で本当に決着をつけるべき問い(イシュー)を見極め、その答えの明瞭さを上げる以外に、生産性のある知的成果は生まれない。根性で量を積む“犬の道”は切り捨てろというのが論旨
1) イシュー(Issue)
・定義(本書の趣旨):①複数ステークホルダー間で未決着 ②根本的 or 白黒が要る
・この両条件を満たし、「誰の・どの意思決定をいつ変えるための問いか」が明確なもの。
・イシュー度:その問いに今まさに答える必要性。
・解の質:その問いにどこまで明確に答えを出せたか。
・この2軸で右上だけを狙う(バリューマトリクス)。
実務テスト(イシュー判定 7問)
1. 具体的な意思決定者がいるか?
2. 期限が切れているか?(Cost of Delay が語れる)
3. 可逆性/不可逆性(リバーシビリティ)の見立ては?
4. Value at stake(金額/リスク/評判)の桁が言えるか?
5. 判定条件(何が真ならYESか)が一句で書けるか?
6. 最小実験/最小データで検証できる道筋があるか?
7. いま解くことが次の意思決定を本当に前進させるか?
2)脱・犬の道
・量で殴って右上(高イシュー度×高解質)に“左回り”で到達しようとする罠。
・まずイシュー度を最大化し、その後に解の質を上げる“右回り”が鉄則
3)3つの組み立て
・仮説ドリブン:イシューをツリー化し、判定条件付きのストーリーライン→絵コンテ化。
・アウトプットドリブン:最終成果物から逆算して検証順序を決める(価値×速度で優先)。
・メッセージドリブン:結論センテンスで一枚一メッセージ、示唆(やめる/始める/続ける)まで落とす
² 仮説ドリブン
® 核心
§ イシューをまずツリー化(論点分解)し、判定条件付きのストーリーラインを描く。
§ さらにそれをスライド骨子や「絵コンテ」(見出しだけのPPT)に落とし、検証設計前に結論の形を仮置きする。
® 深掘りポイント
§ 判定条件の明示:仮説は「当たりそう」ではなく、YES/NOで判定できる条件文にする(例:「価格弾力性が−0.6を上回れば値上げ可能」)。
§ ツリーの優先度付け:MECEより Decision-complete(意思決定に必要十分)を優先。不要枝はそもそも作らない。
§ 絵コンテの力:見出しだけで読んでもストーリーがつながるかをレビューする。これにより検証の過不足や論理の飛躍を早期に発見可能。
® 典型的失敗
§ 仮説が単なる希望的観測になり反証可能性がない。
§ 分解が「網羅」重視で、分析が散漫になる(犬の道)。
§ 絵コンテを作らず分析に突入 → 後から論理が合わずスライドが迷子。
² アウトプットドリブン
® 核心
§ 最終成果物(クライアントに渡す答えの形)から逆算して、検証順序とスコープを決める。
§ 優先度は「価値 × 速度」の積。つまり、価値が大きく早く答えが出るものから着手
® 深掘りポイント
§ Discriminating Test設計:結果がどちらに転んでも次の意思決定が進むテストを優先(例:ABテスト、相関解析)。
§ MVP検証:大規模分析の前に「最小限で結論に十分な」検証を先に当てる。
§ WIP制限:同時進行は上位2〜3イシューに絞る。複数走らせると“分析の森”に迷う
® 典型的失敗
§ 価値が低いテーマに工数を使い、期限前に重要イシューにたどり着かない。
§ 成果物のイメージを描かず分析し、最後にスライド化で大改造が必要になる。
² メッセージドリブン
® 核心
§ 検証結果を、結論センテンス(headline sentence)でスライド1枚1メッセージにまとめる。
§ 最終的には「やめる/始める/続ける」など行動示唆まで落とす。
® 深掘りポイント
§ Answer-First:見出しを読めば結論が一目でわかる。本文は証拠に徹する。
§ 行動示唆の粒度:責任者・期限・最初の一手(pilot/KPI)まで具体化すると意思決定が動く。
§ メッセージ階層化:全スライド見出しを連読すると「経営会議で口頭報告」できるストーリーになるのが理想。
® 典型的失敗
§ スライドが「情報倉庫」になり、結論がどこかわからない。
§ データだけを積んで示唆を置き去りにする。
§ メッセージが抽象的(「検討が必要」「さらなる分析」)で意思決定が動かない。
Posted by ブクログ
本業はそこまでイシューが重要ではなかった(意欲がない)が、副業がイシューの見極め連続だということがこの本で理解できたため、最近のAIとの会話の単語で「イシュー」が多くなった。
というかやりやすくなった
Posted by ブクログ
がむしゃらに頑張れではなく、本質を見極めてそこに力を注ぐことが大切。
働いていると全部がんばらないといけない気持ちになるけど、それで自分をすり減らすのではなくていいんだと気持ちが楽になる本。
仕事の方向性を決める上の方々にぜひ読んでほしいと下っ端は思います。
イシューから始めるということを全体を通してシンプルに伝えてくれるけれど、人への伝え方も書いてあるのがよかった。
Posted by ブクログ
仕事をしていると、課題(=問い)はどうしても上長から与えられたものと捉えてしまいがちで、その与えられた問いに対する「解の質」を高めようという意識だったと自戒させられた。
組織である以上、課題は上から降りてくるもので一定仕方ないとしても、再度自分なりに、「何に対して解を出すべきなのか」を問い直して取り組むようにしたいと思った。
また、生産性=アウトプット/インプットである、しっかりアウトプットすることでしか成長できない、という話から、はじめは拙くてもアウトプットする癖をつけようと思った。ひいてはそれが結果を出すことにつながり、評価にも繋がる。
【印象に残った内容】
・悩む=答えを出すつもりでない、考える=答えを出すことが前提であるから、「悩む」ではなく「考える」を意識すべきであること。
・「解の質」をしがちだが、本質的に重要なのは「イシュー(問いの質)」であるから、まずはどんな問いに対する答えを出すべきなのかから始めるべきであること。
・全ての仕事は結果が全てであり、過程は評価されないと心得るべきであること。
Posted by ブクログ
以前より書籍のデザインが目を引くものであったため気になっていたものを購入。手にすることが遅くなった理由は、従来、乱造されてきた単純な思考フレームワーク本の一種かと思い避けていたためだ。
結論から言えば本書もフレームワークの一種であるとも言えるが、視点はもう一段階も二段階も高く、価値ある成果へと繋げるための知的活動のヒントが散りばめられている。なによりも、すぐに実践で活かして行こうと思える普遍的な思考方法や解析方法が、得心のいく解説と共に掲載されている点が大きい。これは絶え間ない実践により、フレームに収まりきらないステージへ思考法が昇華されている著者の識見に起因しているのだと感じる。
やや横文字が多いことが気になったものの、自分の中の思考法に変化をもたらしてくれた実りある一冊である。
Posted by ブクログ
名著は何年経っても名著である(改訂版読んでるのだが…)
隙間時間に読み続けて、読み終わってすぐに2周目を読みたくなる不思議な体験。
分かりやすく、実践的、それでいて身につけるには何度も読む必要あるなと感じる。若い頃に出会えてたらなと後悔する一冊。間違いなく名著
Posted by ブクログ
・問題解決の入門書。
・自分がコンサルという仕事をしながら、この本に書かれていることでできていないことは多くある。
・読みながら、何か非常に申し訳ない気持ちに。
Posted by ブクログ
誰もが推す超有名作。
専門職とかビジネスパーソンで、プレゼンの仕方とか論文の書き方とかにおいて有用だなと思った。
でもここまでの能力と解像度が必要な層は多くないだろうから、基本一般人には無用だと思う。
Posted by ブクログ
問題に対して答えを出すとは何か、どのように答えを出すのか、また脳科学的に理解するとは何か、などイシューという言葉に関連してさまざまに話が広がっていてかつわかりやすく面白かった。
Posted by ブクログ
初めて読んだ6年前と書かれてある内容の理解度が全く違う、自分の経験につなげて腹落ちさせながら読み進められた。
仕事の進め方の根底思想が書いてある本。あくまで基本のキとして無意識に全てを実践できている必要がある
Posted by ブクログ
問題解決において大切な考え方だと感じました。
事業で転職エージェントをしておりますが、本に書かれているような考え方の人は転職が上手くいき、年収アップに繋がる人が多いと思います。
仕事に活かせると思いますので、ビジネスマンにはオススメです。
Posted by ブクログ
取り組む課題を選ばずに、がむしゃらに問題解決に取り組んでも、valueのある仕事にはたどり着かない。
たどり着くためには、取り組むべき課題すなわちイシューを考え抜いて、その上で解の質を上げていく。
イシュー⇒仮説⇒アウトプット⇒メッセージ
このプロセスを意識して、自分のやっている仕事は何がイシューなのかを考えていく。
表層的な論理に逃げず、問題を考え抜くことが大事。
脳は意味があると思ったことしか記憶しない。問題の本質は1次情報に隠れている。
Posted by ブクログ
これは問題解決の本ではありません。それは本の中でも書かれていることです。マトリックス、2軸で考えるのはこの手の本でよく書かれていることです。それだけ大切であり、自分で使いこなすのは簡単ではないということでしょう。そして、他の本でも書かれていますが、すべての問題に同じように取り組むのは効率的ではありません。重要度による選別が必要です。それは答えが出るものでなければなりません。
Posted by ブクログ
イシュー。どういう意味だ?シュークリームの種類かな?
本のタイトルの意味もわからないのに、長年ビジネス書の名著として本屋の売れ筋の棚に鎮座していたので、ちょっくら難しい本でも読んでみるかい!と手に取ってみた。
難しい本なんだろうなーと身構えて読み始めたが、意外なことにスラスラ読むことができた。多分専門用語が比較的少なかったからだと思う。だから普段あんまりビジネス書を読まない人にもオススメできる。ただし、内容をしっかり理解できるかどうかは考慮しないものとする。(私も含めて)
私はこの本を読んでいて、ゲーム「逆転裁判」を思い出した。推測した結論に対して、それを裏付けるための証拠を集めるという発想が非常に似ていると感じたからだ。
到達点が見えないと片っ端からデータを集めがちだがそこから取捨選択することを考えると誰だって効率が悪いと思うだろう。でもそれしかやり方を知らないからみんなそうしてきた、この本を読むまでは。
人間の時間は有限だ。最近はタイパがどうこうとうるさい人も増えている。まぁ時間を削減できるに越したことはないので、固定観念に囚われずに今のやり方に疑問を持ち、常に改善をしようし続ける気概が私たちに必要なことなんじゃないかなー。
Posted by ブクログ
社会人としての仕事をしていくうえでの大前提となる技術や考え方、ノウハウが分かりやすく詰まった一冊。
どれも基本的なことだが、いつ何時も実践できているかと言われると答えはノー。たまに目次をおさらいして、お座なりにしているポイントがないか、自己点検したい。
Posted by ブクログ
書き方的に読みやすい本。言っていることもわかるが、実践して腑に落とすところが難しいところだと理解した。本書に書いてあることを小さく落とし込みながら「イシューが何か」を練習していくことが大事なのかなと感じた。出来れば、もう少し段階を落とした(もしくは優しく噛み砕いた)本書の内容があれば読んでみたい。
Posted by ブクログ
バリューのある仕事について言語化できてなかったのでイシューの定義は何度も口に出していきたい。
イシュー度の低い仕事は受益からの価値が低いは腑に落ちて、つまりやった仕事に対して相手がピンと来てないということは、価値が低い仕事。価値の高さを最初に啓蒙するか、優先度を落とすべき仕事。
プロジェクトマネジメントする中でエレベーターテストが出来るように訓練していきたい
Posted by ブクログ
イシューについて考えるきっかけになる本。
仕事に限らず、身の回りの問題についてイシューは何かを意識することが重要だと思った。
また考えると悩むの違いにも非常に納得した。
日々、おきる問題について本書での考え方をいかせればとおもう。
Posted by ブクログ
バリューは、イシューとその解の質問で決まる。
言語化に病的にこだわる。
良いイシューとは
・本質的
イシューは動的、なんちゃってイシューもある
・深い考察による仮説
・答えを出せる。
→死角的イシューが最も価値が高い。
情報収集は一次情報をとりにいく。
Posted by ブクログ
序章は、普段なんとなく仕事をしている自分へ、
「バリューのある仕事はできているのか」「プロフェッショナルとして対価を貰う働きが出来ているのか」と疑問を投げかけることのできるいい章であった。
ただ、本章は筆者が序章で批判したツールやテクニックを紹介する本になってしまっている印象がある。(急に退屈になってしまった)
また、一部のコンサルや研究者を除き、ここまで徹底的にやる必要性を感じないし、これを身に着ける努力も続けられないと思う。
Posted by ブクログ
著者も改訂版の最後に触れていたが、この本を一度読んで理解するのは難しいと思った。
自分がイシューからはじめられるようになるだろうか。
それはこれからの自分の意識、訓練次第だろうと思う。
イシューとは何かを見極められる力を身につけることを意識して仕事に向き合いたいと思う。
Posted by ブクログ
良い本だった。
一回読んだだけではなかなか身に付かないが、都度見ると良いと思った
はじめに
「悩む」=「答えが出ない」という前提のもとに、「考えるフリ」をすること「考える」=「答えが出る」という前提のもとに、建設的に考えを組み立てること
序章
この本の考え方ー脱「犬の道」
* 「問題を解く」より「問題を見極める」
* 「解の質を上げる」より「イシューの質を上げる」
* 「知れば知るほど知恵が湧く」より「知り過ぎるとバカになる」
* 「1つひとつを速くやる」より「やることを削る」
* 「数字のケタ数にこだわる」より「答えが出せるかにこだわる」
バリューの本質は、イシュー度軸と解の質軸から成り立つ
issueの定義は下記AとB両方の条件を満たすもの
A) a matter that is in dispute between two or more parties
2つ以上の集団の間で決着のついていない問題
B) a vital or unsettled matter
根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題
バリューのある仕事はイシュー度と解の質が両方高いもの
一心不乱に解の質を上げてからイシュー度を上げようとするアプローチを犬の道と呼んで、これはお勧めしない
イシュー度を上げてから解の質を上げていくアプローチを採ること
そしてイシュー度の高い問題から手をつける
第1章 イシュードリブン
「解く」前に「見極める」
相談する相手を持つ
仮説を立てる
言葉にする
言葉で表現するときのポイント
・主語と動詞を入れる
・WHYよりWHERE、WHAT、HOW
・比較表現を入れる
よいイシューの条件
①本質的な選択肢である
②深い仮説がある
常識を否定する
「新しい構造」で説明する
・共通性の発見
・関係性の発見
・ブルーピングの発見
・ルールの発見
③答えを出せる
イシュー特定のための情報収集
コツ①一次情報に触れる
コツ②基本情報をスキャンする
コツ③集めすぎない・知り過ぎない
知り過ぎたり、専門家になると強烈なアイデアを生み出せなくなるのて、コンサルが存在する
イシュー特定の5つのアプローチ
アプローチ①変数を削る
アプローチ②視覚化する
アプローチ③最終形からたどる
アプローチ④「So what」を繰り返す
アプローチ⑤極端な事例を考える
課題解決型のプロジェクトを始める際に最初に整理しておくべき6つのポイント
1.基本課題
2.課題の背景
3.成功の要件
4.解の検討範囲
5.制約条件
6.意思決定者
これらの整理に数時間を投下する
第2章 仮説ドリブン①
イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる
Step1 イシューを分解する
型:WHERE、WHAT、HOW
分解してもそれぞれに仮説を立てる
Step2 ストーリーラインを組み立てる
脚本やネームづくりに似ている
2つの型:「WHY」の並び立てと空・雨・傘
第3章 仮説ドリブン②
ストーリーを絵コンテにする
Step1 軸を整理する
分析とは比較、すなわち比べること
定量分析の3つの型
1.比較
2.構成
3.変化
基本的に、分析は「原因側」と「結果側」の掛け算で表現される。比較する条件が原因側で、それを評価する値が結果側となる。軸を考えるというのは、原因側で何を比べるのか、結果側で何を比べるのか、ということを意味している。
Step2 イメージを具体化する
意味合いを表現する
1.差がある
2.変化がある
3.パターンがある
Step3 方法を明示する
第4章 アウトプットドリブン
実際の分析を進める
「答えありき」ではない
トラブルをさばく
トラブル①ほしい数字や証明がでない
「構造化して推定する」「足で稼ぐ」「複数のアプローチから推定する」
トラブル②自分の知識や技では埒が明かない
「人に聞きまくる」「期限を切って、そこを目安にして解決のめどがつかなければその手法に見切りをつける」
「もっている手札の数」「自分の技となっている手法の豊かさ」がバリューを生み出す人としての資質に直接的に関わる
第5章 メッセージドリブン
「伝えるもの」をまとめる
ストーリーラインを磨き込む
プロセス①論理構造を確認する
プロセス②流れを磨く
プロセス③エレベーターテストに備える
チャートを磨き込む
チャートは「メッセージ・タイトル・サポート」そして情報源を書く
優れたチャートは
1.イシューに沿ったメッセージがある
2.(サポート部分の)タテとヨコの広がりに意味がある
3.サポートがメッセージを支えている
コツ①1チャート式1メッセージを徹底する
コツ②タテとヨコの比較軸を磨く
・軸の選択をフェアにする
・軸の順序に意味をもたせる
・軸を統合・合成する
・軸の切り口を見直す
コツ③メッセージと分析表現を揃える
Posted by ブクログ
イシューとは、「2つ以上の集団の間で決着のついていない問題」「根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題」。
このイシューから最短距離で結果を出す方法が記載されている。
この考え方自体はある程度ビジネスマンには定着している方法なのではないかと思う。
本当に難しく大変なのは、本質を見抜く力ではないかと…
参考にはなるけど、これを読んだから明日からその通りにやれば上手くいく、というものではないから難しい…
Posted by ブクログ
複数のビジネス本の内容をとってつけたかんじ、若干内容が薄く感じた
バリューのある仕事とは何か?を考えるきっかけになったのは良かった
自分の置かれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ(イシュー度)× そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合い(解の質)
残業はダサいことを認識して仕事に取り組みたい
Posted by ブクログ
感想
・闇雲に仕事をするなということを言いたいと思う。与えられた仕事の解答の仮説を立てて進めることで、無駄が減る。
→ただし、無駄も大事だと思う。その無駄から学んで、次の仕事で無駄を減らすように思考できるようになるから。
・企業として、チームとして、または自分の課題を見つめる時に、イシュー度と解の質で考えることは大切であると感じた。なんとなくこれを解決すればいいでは、いつまで経っても最善の解決にはならない。
→場面による考え方の使い分けが大切。
勘違いして「無駄な仕事をしない」という人間になると周りからの信頼の悪化に繋がってしまう。
・本格的に仕事し始めたり、プレゼンすることになった時に読み直したい。
Posted by ブクログ
生産性爆上げ本だ。
本書では、イシューとは解決するべき問題であると定義し、イシュー度つまり、「自分の置かれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ」に主眼を置いて、その重要性を説いている。
大切なのは、イシュー度の高い課題に対して、解の質を高めることだという。解の質とは「そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合い」である。ここでは、一心不乱に大量の仕事をして目標に到達することを「犬の道」と呼んで、唾棄すべき愚策であるを主張している。
「労働時間なんてどうでもいい。価値のあるアウトプットが生まれればいいのだ。」
全くもってその通りだと思う。