安宅和人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
全体を統合して一冊にしたことに価値を置いている本。個別項目を見て、その手の詳しい人なら少し物足りなく思う点もあるだろう。けれど、どれも蛸壺構造の中俯瞰した議論は思った以上になされていない。これを通じて各部分のブラッシュアップは日本人得意だと思うのでそれぞれ更新されていくと良くなりそうな予感がある。
何より国土交通省と農林水産省、環境省、厚労省、文科省、総務省、資源エネ庁など官僚やゼネコンらにはぜひ熟読してほしい中身。
鉄道という発明が道よりメンテナンス面積が少ないことであるということも知らなかったので目から鱗だった。
インフラ(通信、教育、医療含む)の話がセットでないと、経済や利便性うんぬんたげでなく暮らせないのよ疎地域は。 -
Posted by ブクログ
『「風の谷」という希望 残すに値する未来をつくる』を、分厚さに少し構えつつも、気になるところを拾い読みしました。それでも、「風の谷」というコンセプトにはかなり惹かれました。都市か地方か、便利か不便か、という分け方ではなく、「自分が心地よく生きられる場所をどう選び、どう育てていくか」という視点で語られている本だと感じます。全部を精読したというよりは、自分の関心のあるところを行ったり来たりしながら読んだのですが、それでもところどころに「これはメモしておきたいな」と思うフレーズがたくさんありました。
僕自身、いまも自然の豊かな地方に住んでいます。まちの環境としては水道や電気が不便だと感じることはありません。ショッピングモールあるようなまちです。
まちから山がよく見え、四季の移ろいがはっきり分かる日々は、とても豊かな時間です。本の中で語られる「自然との共生」や「自分に合った場所で暮らす」という話を読んでいると、その日常の感覚がところどころで重なりました。
個人的に刺さったのは、森やトレイルの話と、「Joy of Life(JOL)」や「ピンピンコロリ」といったキーワードです。ただ長く生きるのではなく、自分らしく、楽しさや役割を持ちながら暮らし続けること。そのイメージを、まちや暮らしの設計と結びつけて考えようとしている点に共感しました。コミュニティについての視点も印象的で、「ひとりでがんばる」のではなく、ゆるくつながりながら場を育てていくイメージが描かれています。
移住に興味がある人や、すでに地方・自然の近くで暮らしている人、都市にいながら自然との距離感にもやっとしている人など、それぞれどこかに引っかかるフレーズが見つかる本だと思いました。
自分のこれからの暮らし方を、少し未来の視点から見直してみたくなる一冊です。 -
Posted by ブクログ
ビフォー
データ分析業務に携わったことがあり、かつ今後もデータ分析でキャリアを築いていきたいと考えていた。その時、何人かが紹介されており、データ分析やAIの現状と今後について理解手に取った。
気づき
表紙にもある通り、データを活用して日本の産業を盛り上げて行く、またそれを担う人材を育てていくことについて書かれていた。日本の経済システムや教育システムに問題提起をする部分が多く、著者の思い描く未来になれば、確かに盛り上がっていくなと思う。
TODO
国家規模ではなくまず自分やその周りに対して考えていきたい。
特にデータ分析を行う上で、自分のリテラシーを上げるとともに、後身の育成にも力を入れていきたい。 -
Posted by ブクログ
これからの世界について、今起きている戦争、AIの発展、資本主義、民主主義の今後など重要なテーマについて、複数の知識人たちの語りで展望が語られる。
ロシアのウクライナ侵攻を西欧ほどそのほかの国々は嫌っていないとか、戦後ロシアとドイツの接近こそアメリカが嫌っているとか斬新な切り口もあり、人口減少する先進国なので第二次世界大戦ほどの拡大戦争にはならないという見方もあれば、それはわからないという意見もある。
AIによるデータの大企業に寡占される様やソノ、IT企業組織はヒエラルキー型のトップダウンという保守的組織であるという指摘も興味深い。
ただAIはよくできて効率的なWikipediaのようなもので、何かを直接生み出すこともなければ、視覚聴覚に頼りがちな我々が体験したかのように錯覚するが、五感を通した体感とは別のものという指摘は忘れないようにしたい。
リベラルな民主主義とコミュニティの関係が制度とし述べられる中、一方でコミュニティのアソシエイトとしての責任と権限、そしてそれが体感できる規模感、そういった共通倫理や道徳感があってこその民主主義制度が機能するという中島氏の意見はまさに賛同する。
まさに無責任、手触り感のない暮らしは工業社会以降の先進国に多く生み出されている。それは仕事、暮らし、住居などが特定の土地、文化、共同体から切り離されたり、容易に変わらざる得ない現状が生み出したものでもあると思う。
また、コミュニティやアソシエイトの負の側面(同調圧力等)にも目を向けて、出入り可能なフレキシブルさ、レジリエントも必要という結びに賛同しつつ、それを作ってかないとなというところに読後感が着地した一冊。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ20代です。
日本はオワコンで衰退していくだけの国かと思ったのですが、立ち直れるチャンスがあるなと感じさせてくれました。しかも打開策がかなり具体的に提案されており、どの案も目から鱗のものばかりでした。
特に印象に残ったことは、古来から日本人はキャッチアップのスピードが早く、仏教の発展や平仮名カタカナの発明、現代だとウォークマンの発明ができたということです。これまでの先人達のおかげで日本はここまで発展することができて、日本人としてとても誇らしいと思え、自信がつき始めてきました。
世紀のイノベーションが生まれるためには、若い力が必要で、何年もかけての人材育成や国の予算配分の大幅な見直しが本当に必要なんだなと気づきました。年配の人を必要以上に重宝し、若者にあてなければならない予算が削られている現状は異常ですし、これだと若い人のモチベーションが上がらず、生産性も上がらず、日本が停滞していく一方ですね。
これからの政治では若い人に重きをおいた政策をとっていただきたく、日本の惨状を知っていただき、具体的な打開策案も提示しているため、政治家の方全員に読んでいただきたいですね。