熊代亨のレビュー一覧
-
今の私にぴったりの本だった。歳をとることの怖さがやわらいだ。むしろ大人をやってみたいと思った。過去を踏まえてわたしは私なのだから、まわりへの感謝を忘れず、わたしの歴史を紡いでいきたいPosted by ブクログ
-
現代日本社会におけるモヤモヤを、はっきりと文章化したこの書籍は、「繰り返しの部分いらないんじゃ...」「このロジックは本当かなあ」と思った部分を差し引いてもなお、もう一度読み返したいと思える良著だと感じた。Posted by ブクログ
-
タイトル通りのことが何回も繰り返して書かれていました。引用を多用しているので仕方ないのかもしれないですが、頑張れば1/3の厚さにできると思いました。
内容に関しては、他の方がおっしゃっているようにレイヤーが一層上がる視点をくれる良書だと思います。
日々、便利だし他者から見たら幸せな環境なのに生きに...続きを読むPosted by ブクログ -
「大人である」「大人になる」その一文字の違いには、大きな隔たりがある。
「大人」になるということは、階段を上がるイメージであったが、いざ迎えてみると、緩やかな坂を登るように、気づいたらなっているものに近かった。それは、年齢で区分された大人であって、この本で語られる「大人」ではない。
著者は、『世...続きを読むPosted by ブクログ -
現代において当たり前のものとされ、もはや個々人に内面化されてしまった様々な通念が、果たして本当に所与のものであり、逃れられないものなのか。
読後は価値観がアップデートされる感覚があった。Posted by ブクログ -
今の日本人は世の中の秩序を重んじるばかり、子供を産み育てるということを、究極のリスクファクターと捉えるようになってしまった。
子供は社会のマナーや常識を身につけるまでは、人様に迷惑をかけるというリスクを持つ。怪我をしたり病気になるリスクをもつ。落伍者や犯罪者に育つというリスクを持つ。最も秩序か...続きを読むPosted by ブクログ -
普段の生活の中で、子育てを通じて、ここ15年くらい息苦しさを感じていたものの正体を、ハッキリと体系的に自覚させてくれた。
マイノリティの視点で、今の社会への気付きを与えてくれるが、では自分はこれからどう生きていきたいと考えているのか、あらためて考える機会となった。違和感に蓋をして秩序ある社会の恩恵に...続きを読むPosted by ブクログ -
この本を読んでまだ自分は若者であると思った。
アイデンティティがまだ確立できていないし、恋に恋しているし…将来自分がなりたくない大人像にならないために読んでおいてよかった。多くの気づきを得られる良書でした。Posted by ブクログ -
若い時と同じく趣味などを続けることに困難があるのは仕方がない
年下やこどもが成長することにこそ満足する時が来る
→そしていつかは追い越される
若いうちに〇〇しておけ、はぐちのようなもの。しかし、聞くべきものはある
悪い大人にしろ、そうなるべき人生があるわけで、生きているだけで価値がある
若者には敬意...続きを読むPosted by ブクログ -
ああ、こういう事を書く人がサブカルチャーの中から出てくるんだな。面白いことだ。それでも、世話することが、育てることが母性に近そうなのがなんともゲッソリするけれども。Posted by ブクログ
-
犬や猫は自己家畜化した動物。自ら家畜になった。人間も同じ。
動物園の動物に似ている。動物園の動物は繁殖ができない。ホッキョクグマは、半年以上生きられたのは122頭中16頭。
自己家畜化とは、人工的な環境でより穏やかで協力的な性質に自らを変化させること。
『暴力の人類史』によれば、人間の暴力性や衝動性...続きを読むPosted by ブクログ -
人類は自己家畜化を図ることで社会の豊かさや清潔さを求めてきたが、それに伴い動物的な側面は切り捨てられている。
例えるなら、ドラえもんでいうのび太(授業に集中できない子供)やジャイアン(暴力をはたらく子供)は治療や排他の対象になった。
過剰な自己家畜化とそれに取り残される人々という現状把握。
更に...続きを読むPosted by ブクログ