熊代亨のレビュー一覧

  • 「推し」で心はみたされる?~21世紀の心理的充足のトレンド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    おもろかった。めっちゃ自分の事書かれてた(笑)
    「推しを推したい気持ちが強くなり過ぎるあまり、大きすぎる期待をしては裏切られたと感じたり、買い集めたグッズを焼却炉に放り込んだり」←私すぎ(笑)
    「でも、そこまで推し活に不器用な人、理想化自己対象をとおしたナルシシズムの充たし方の苦手度が高い人は少数派でしょう」←え……?私少数派だったの……?
    自分はこの本の通り、鏡映自己対象をとおしたナルシシズムの充足が足りずに理想化自己対象をとおしたナルシシズムの充足も不器用になっている片翼飛行の状態だと思います。
    とても腑に落ちます。
    でも上記のように私は少数派であるようで、この本では多数派に向けて語られ

    0
    2025年02月13日
  • 人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造

    Posted by ブクログ

    我々、現代人は資本主義の家畜なのかもしれない。ボクたちは、一見すると、自由主義に乗っ取った生活様式を取っているが、はたして本当に自由と言えるのだろうか。毎日学校や職場に行かなければならないという生活は、はたして自由といえるのだろうか。現代社会を丸ごとメタ認知させてくれる良書です。

    0
    2025年01月10日
  • 人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ウシやブタ、イヌやネコが家畜化したのと同じように、人間もまた家畜化が進んでいる。それは、ウシやブタのような人為的家畜化ではなく、イヌやネコが人間の生活環境に自ら適応し、生物学的な性質を穏やかで協力的な方向へ変えてきた、自己家畜化であるといえる。
    自己家畜化とは何か、その歴史から始まり、現代社会が家畜化と言われる所以、それに適応できない人について、最後に未来はユートピアかディストピアかについて語られている。



    現代を生きる人間は自己家畜化を経てきた、それは現在進行形であると言い切るなんて野蛮な、という第一印象をタイトルから抱いていてとても興味がある本でした。
    家畜というとウシやブタのことを指

    0
    2024年10月31日
  • 「推し」で心はみたされる?~21世紀の心理的充足のトレンド

    Posted by ブクログ

    推しがいるオタクにはぜひとも読んでほしい1冊であった…
    SNSが生まれ、推し活がより大規模に気軽になったことで「萌え」から「推し」に変わり、社会も変化してきたなかで「推し活」が個人にどのような影響をもたらすか、どういった欲求を満たしているのか。その功罪と「推し」や「推し活」と上手く付き合っていくための心がけがまとめられている
    現在の「推し」や「推し活」は承認欲求と所属欲求を満たすものでもあり、つまりそれは自己愛(ナルシシズム)を満たすものであるとしている。しかしながら、それら自己愛(ナルシシズム)や承認欲求と所属欲求を悪いものだとはせず、あくまでも付き合い方が重要であると熊代氏はこの本で書いて

    0
    2024年10月20日
  • 何者かになりたい

    Posted by ブクログ

    「何者かになりたい」という悩みは苦しいが、それを肯定し活かすことでモチベーションに繋がるかもしれない。自分を構成する要素を増やしてアイデンティティを確立するという点が一番なるほどなと感じた。

    「何者かになりたい」悩みで苦しんでる人の苦しみをある程度和らげてくれるような本だと思った。

    0
    2024年09月18日
  • 「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?

    Posted by ブクログ

    中年に差し掛かるタイミングに出会えて良かったです。
    後輩が自分を追い越して活躍していく姿に焦りだけを感じ、失敗を恐れ何もできなくなっていく自分がいました。
    中年の心情やどう生きていくと生きやすかを分かりやすく解説していて、安心して中年になれそうです。
    若者の成長に脅威を感じることも、自分を卑下する必要もない。
    中年としての立場を全うしているという自負をもって、後輩や子どもたちの成長を少しでもお手伝いして、周りや自分の成長を楽しんでいきたいと思います!

    0
    2024年07月29日
  • 人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造

    Posted by ブクログ

    ホモ・サピエンスのビッグヒストリーの中で「自己家畜化」をキーワードの現代社会の成立過程とその影について、哲学、精神医療に触れながら述べられている。本書は自己家畜化というワードに対して善悪の断罪を行うことなく、これまでの影響とこの先の未来について描いていた。

    0
    2024年05月12日
  • 何者かになりたい

    Posted by ブクログ

    自分自身を構成する要素を増やすと安定する。
    歳をとると、環境や状況が変わることで構成要素がなくなったりするのでいくつかあると安心。
    なるほど。
    自分が思っていたこととは違う視点があり、理解が進んだこともあったので、再読し理解を深めようと思う。

    0
    2024年05月08日
  • 何者かになりたい

    Posted by ブクログ

    私が生きづらさを感じていた時にこの本をよみたかったなと思いました。
    私の場合、自分の中に足りない何か、それが何なのか。なぜ自分は満たされていないのかという問いが発展した時「自分は何者なのか」という漠然とした疑問に辿り着いたような気がします。

    本書ではその「何者かになりたい」という想いを丁寧に紐解いて、その想いの正体についてあらゆる角度で解説しています。

    自分を理解するための本として読んで良かった本だと感じました。

    0
    2023年12月20日
  • 何者かになりたい

    Posted by ブクログ

    今すぐ何者かになりたい!早く解決策を!という人には本書は向いていないだろう。筆者も終わりで述べているが、本書はそれが目的ではない。しかし、この心の動きがありふれたものであることを知り、この先どう向き合っていくかを考えるきっかけには十分すぎる。

    0
    2023年10月19日
  • 「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?

    Posted by ブクログ

    今の私にぴったりの本だった。歳をとることの怖さがやわらいだ。むしろ大人をやってみたいと思った。過去を踏まえてわたしは私なのだから、まわりへの感謝を忘れず、わたしの歴史を紡いでいきたい

    0
    2022年10月24日
  • 「若作りうつ」社会

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分なりの解釈
    思春期に自分探しを終え、自分からパートナーシップ、子供や年少者への養育と重心をずらしていくのが正常な発達課題であり、そうすれば自分が死んでもバトンを年少者に渡してると思えればこれで良かったと思える。いつまでも自分探しだけを引きずっているとそういったことが無いため若さに執着しうつになる。
    それは核家族化などにより世代間のコミュニケーションが無いことが原因で年の取り方が分からない人が増えている。
    昔に比べ減っている年上年下とのコミニケーションを増やすことでヒントが得られるのではないか

    0
    2022年06月14日
  • 何者かになりたい

    Posted by ブクログ

    「私という自分は何者であるのか」という自問
    に対して、「私は〇〇が好きで」「こういう趣
    味があって」などの答えが出てくると思います。

    これはアイデンティティーという言葉に置き換
    えることができます。

    つまり、その人を構成している要件や要素なの
    でしょう。

    この要件は生まれながらにして備わっているも
    のではありません。思春期や大人になってから
    身につくものです。

    人生100年時代と言われる現代では、60歳
    を過ぎてから身につけることもあるらしいです。

    「自分のアイデンティティーってなんだ?」と
    自問自答する機会はそうはないと思います。そ
    のきっかけを与えてくれる一冊です。

    0
    2022年05月20日
  • 何者かになりたい

    Posted by ブクログ

    自己啓発本ではなく、自分を再認識するための本。
    わかっていたけれど頭の中でぐちゃぐちゃしてた事をちゃんと文章化してくれいて、とても納得できた。淡々とした文章なので、受け入れやすかった。


    141.93

    0
    2022年04月08日
  • 健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて

    Posted by ブクログ

    現代日本社会におけるモヤモヤを、はっきりと文章化したこの書籍は、「繰り返しの部分いらないんじゃ...」「このロジックは本当かなあ」と思った部分を差し引いてもなお、もう一度読み返したいと思える良著だと感じた。

    0
    2021年11月06日
  • 何者かになりたい

    Posted by ブクログ

    「何者かになりたい」と一度でも思ったことがある人にはオススメです。

    本の中にも書いてありますが、
    「何者かになりたい」という思いと向き合っていくには
    自分を構成するアイデンティティーを増やしていくことが大事なんだと思います。

    自分の役職、好きなモノ•コト、価値観。
    どれくらい言語化できるか。
    昔はそういったものが自分はないなと感じることが多かったですが、最近になってようやく色々とあるなと気づけるようになりました。

    自分を振り返る意味でもいい本だった。

    0
    2021年09月06日
  • 健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて

    Posted by ブクログ

    タイトル通りのことが何回も繰り返して書かれていました。引用を多用しているので仕方ないのかもしれないですが、頑張れば1/3の厚さにできると思いました。

    内容に関しては、他の方がおっしゃっているようにレイヤーが一層上がる視点をくれる良書だと思います。
    日々、便利だし他者から見たら幸せな環境なのに生きにくいと感じるのは何故だろう、と思っている部分に関して、答えをくれている気がします。

    私も昭和終盤生まれなので、暴力や理不尽が横行していた昔に戻りたいとは絶対思わないけれど、今のキチンとしすぎている令和が苦しいのはそういう過去を知ってるからなのかなーと思えました。私より上の世代が今でも昭和的な横暴な

    0
    2021年08月09日
  • 「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?

    Posted by ブクログ

    「大人である」「大人になる」その一文字の違いには、大きな隔たりがある。

    「大人」になるということは、階段を上がるイメージであったが、いざ迎えてみると、緩やかな坂を登るように、気づいたらなっているものに近かった。それは、年齢で区分された大人であって、この本で語られる「大人」ではない。

    著者は、『世代や立場が違う人に、その違い踏まえて対応すること(P38)』が「大人」の定義と冒頭で述べている。

    そして、「大人になる」ということは、この本によると、人生の主役をやめて脇役に転じ、若者を育てていく側になることらしい。

    このあたりが非常に難しい。なぜなら、いま周りにあるものがほとんど、人生の主役に

    0
    2021年07月21日
  • 健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて

    Posted by ブクログ

    現代において当たり前のものとされ、もはや個々人に内面化されてしまった様々な通念が、果たして本当に所与のものであり、逃れられないものなのか。
    読後は価値観がアップデートされる感覚があった。

    0
    2021年07月10日
  • 健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて

    Posted by ブクログ

     今の日本人は世の中の秩序を重んじるばかり、子供を産み育てるということを、究極のリスクファクターと捉えるようになってしまった。

     子供は社会のマナーや常識を身につけるまでは、人様に迷惑をかけるというリスクを持つ。怪我をしたり病気になるリスクをもつ。落伍者や犯罪者に育つというリスクを持つ。最も秩序から離れた存在だ。

     個人の「不快にならない」という権利が強調されすぎて、今の世の中は秩序から外れた人間を受け入れる要素は持っていない。もちろん子供だけに留まらず、所謂「社会不適合者」も受け入れようとはしない。

     かつての日本は、ちょっとばかり不潔でも、鈍臭くても、なんやかんや社会に居場所はあった

    0
    2020年12月19日