熊代亨のレビュー一覧

  • 何者かになりたい
    人が人生の各段階で、どういう理由から、何者かになりたいという欲求を持つのかを解説してくれた本。
    特に以下の点が面白かった
    ・中年になっても何者かになりたい欲を持つ人は多いこと
    ・シニアはアイデンティティを喪失していきながらも生きているサバイバーだということ
    ・作者のように出版するような何者かになって...続きを読む
  • 健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて
    【感想】
    現代は、全てをリスクに基づいて物事を判断するようになった。健康と喫煙、結婚生活と独身生活、育児にかかる費用と自らの収入。人々が自らの暮らしを計算し、危険で無駄な要素を省くほど、生活の質は上がっていく。そしてこの「生活の質」は、個人的な範疇に収まらずに、公共空間にまで領域を拡大している。ゴミ...続きを読む
  • 「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?
    個人の能力は個人のものとされる世の中で、子どもや後進を育てることに好き嫌いや義務感以外の動機が存在するとは想像しづらい。しかし別の動機が実は存在するという。それは他人の成長に自分が関与することで得られる充実感である。大人になればなるほど、自分の成長にかかる労力は増え、リターンは減る一方だが、子どもや...続きを読む
  • 健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて
    きれいになった結果生きづらくなったという話の本
    わかるんだけどなんか冗長で読みにくかった

    医療、精神科、健康、子育て、不審者、可愛さ、清潔社会、コミュニケーション、あたりについて良くなった結果として行きにくくもなっているよねということを話している。
    それは資本主義だったり個人主義だったりを元にある...続きを読む
  • 健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて
    清潔で道徳的、自由な生活を送っているはずの現在社会は、資本主義・個人主義・社会契約の3つの仕組みの中でがんじがらめに縛られ、その社会にふさわしい人間であることを義務付けられていてどんどん息苦しいものになっている、という内容。目新しい議論ではなく、昨今様々なところで指摘されている問題について著者の視点...続きを読む
  • 何者かになりたい
    何者かになりたい
    という、アイデンティティに対して抱えやすい気持ちに対しての心理傾向や対策の本。
    何かを追い続けてしまう、満ち足りないと感じてしまう傾向があるが、今あるものに目を向ける、当たり前を当たり前と思わないということは大切にしたい。


    ○以下内容
    何者かになりたいとはアイデンティティを獲得...続きを読む
  • 何者かになりたい
    サクッと読める。何者問題について整理されている。自分も、何者かになりたいと未だに思うけど、そういうときは、「当たり前すぎるかけがえのなさを手放すな」と言い聞かせようかな。そして、高齢になるにつれ喪失を経験していっても強くいたいと思った。
  • 何者かになりたい
    現代におけるアイデンティティにおける概論。

    目新しいと思ったのは、良く行くラーメン屋とか、健康な自分の身体、とかもアイデンティティとして分類していたこと。

    そういったものはもっと下位の概念だと考えていたので。
    まあ、これをそのまま真に受けてアイデンティティとするつもりは無いが。

    逆に足りないと...続きを読む
  • 健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて
    タイトルの通り健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会である日本。でも、幸福度ランキングはとても低い。なぜか。その理由がこの本から見えたと思う。
    健康的で清潔で道徳的でないと社会的に認められない世の中では、認められる自己実現の手段があまりにも狭められているのではないだろうか。
    例えば、不健康で不潔なおじ...続きを読む
  • 何者かになりたい
    思っていたほど深い内容ではありませんでしたが、かなりサラッと読める一冊でした。
    何者かになりたいと思う感情は普通で、それと同時に今の自分をしっかり認めてあげることも大切だと思いました。
    人間は様々な感情を持っていて忙しい。
    朝井リョウさんの[何者]をすぐにでも読もうと思います。
  • 何者かになりたい
    何者かになりたいという欲求は、1度日の目を見たとしても、それが続いていくものであって、一過性のものではない。自分が何者であるかの証明書のような位置付けとしてアイデンティティというものがあり、得意なことや趣味などの構成要素が多いほど獲得しやすいが、失うことで何者でもないとの不安が募るもの。

    昔見た知...続きを読む
  • 何者かになりたい
    何者かになりたいという気持ちを否定するものでなく、その気持ちとうまく付き合うことで向上していくというところに救いを感じた。もちろん何者かになりたいと考えなくてすむ人はそれでいい。
  • 何者かになりたい
    「何かで一番になりたい」と言っていた元恋人や、「人に影響力を与える人になりたい」という友人をを見て、なぜそんなにも承認欲求を抱えているのだろうかと日頃から考えていた。その気持ちが知りたくて手に取った一冊。人間誰しも、生きているのだから意味を見出したい、それが内なのか外なのかの違いだと思った。私はどち...続きを読む
  • 健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて
    学生時代に(近代史で)よく読んだポストモダン本だなあと思いつつ、この切り口が現代日本にここまで当て嵌まるかと、前半は膝を打ちながら読んだ。
    しかし後半の衛生の章に差し掛かり、外見やサブカルチャーがこんがらがってくる辺りから首を傾げる所が…
    かわいい最強説の様な話は眉唾もので、フェミニズム/ジェンダー...続きを読む
  • 健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて
    現代では、社会に参加して活躍するために必要なコミュニケーション力などのスペックが、数10年前に比べても急激に高度になってきており、そのために、生得的にスペックの低い人は、社会に参加できず、また、日本の、特に東京などの都会では、社会構造や物理的な空間設計などにより、かつてのように、社会からドロップ・ア...続きを読む
  • 健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて
    本書の長いタイトルにある通り、著者は現代日本を、健康的で、清潔で、秩序維持も図られている、そのような社会が相当程度実現した時代と捉えている。

     著者は、昭和の時代と令和の時代の対比をラフスケッチで描きながら、何が、どのように変わってきたかを説いていく。

     はみ出しっ子がADHDやASDと診断され...続きを読む
  • 「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?
    人生をストレス無く、上手くやりくりしていく心構えの1つとして参考になりました。
    ただ、それと同時に、社会で生きていくのは本当に世知辛いという事実も突き付けられ、読む人によっては余計に「大人」になりたくなくなるのではないのかなぁと少し思いました。
  • 「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?
    至極大事な大人論だけど、総花的で内容は薄め。
    でも、いつまでも若者でいたい子の気持ちに踏ん切りをつけるためにも読んでおくべき本です。著者がオタクなのでそこも好感度高い。
  • 「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?
    周りにいる年長者たちに敬意を持ち話を聞き、自分が現在できるベストのことを積み上げて行く。自分の生き方を認めてあげられるような大人に、世代間の違いを認められる大人になれればそれは立派な大人。
  • 「若作りうつ」社会
    いくつになっても、シミしわ白髪もなく
    完璧なプロポーションを保つ女性たち・・・
    そんな女性たちがもてはやされる様になった頃から
    昔のアイドルがTVに出ると
    すぐに劣化だなんだと騒ぐ輩が出現するようになった。
    それは劣化じゃなくて、単なる老化だ。
    そして老化は罪でもなんでもない極々当たり前のことで、
    ...続きを読む