熊代亨のレビュー一覧
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【感想】
現代は、全てをリスクに基づいて物事を判断するようになった。健康と喫煙、結婚生活と独身生活、育児にかかる費用と自らの収入。人々が自らの暮らしを計算し、危険で無駄な要素を省くほど、生活の質は上がっていく。そしてこの「生活の質」は、個人的な範疇に収まらずに、公共空間にまで領域を拡大している。ゴミ...続きを読むPosted by ブクログ -
個人の能力は個人のものとされる世の中で、子どもや後進を育てることに好き嫌いや義務感以外の動機が存在するとは想像しづらい。しかし別の動機が実は存在するという。それは他人の成長に自分が関与することで得られる充実感である。大人になればなるほど、自分の成長にかかる労力は増え、リターンは減る一方だが、子どもや...続きを読むPosted by ブクログ
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きれいになった結果生きづらくなったという話の本
わかるんだけどなんか冗長で読みにくかった
医療、精神科、健康、子育て、不審者、可愛さ、清潔社会、コミュニケーション、あたりについて良くなった結果として行きにくくもなっているよねということを話している。
それは資本主義だったり個人主義だったりを元にある...続きを読むPosted by ブクログ -
清潔で道徳的、自由な生活を送っているはずの現在社会は、資本主義・個人主義・社会契約の3つの仕組みの中でがんじがらめに縛られ、その社会にふさわしい人間であることを義務付けられていてどんどん息苦しいものになっている、という内容。目新しい議論ではなく、昨今様々なところで指摘されている問題について著者の視点...続きを読むPosted by ブクログ
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タイトルの通り健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会である日本。でも、幸福度ランキングはとても低い。なぜか。その理由がこの本から見えたと思う。
健康的で清潔で道徳的でないと社会的に認められない世の中では、認められる自己実現の手段があまりにも狭められているのではないだろうか。
例えば、不健康で不潔なおじ...続きを読むPosted by ブクログ -
学生時代に(近代史で)よく読んだポストモダン本だなあと思いつつ、この切り口が現代日本にここまで当て嵌まるかと、前半は膝を打ちながら読んだ。
しかし後半の衛生の章に差し掛かり、外見やサブカルチャーがこんがらがってくる辺りから首を傾げる所が…
かわいい最強説の様な話は眉唾もので、フェミニズム/ジェンダー...続きを読むPosted by ブクログ -
現代では、社会に参加して活躍するために必要なコミュニケーション力などのスペックが、数10年前に比べても急激に高度になってきており、そのために、生得的にスペックの低い人は、社会に参加できず、また、日本の、特に東京などの都会では、社会構造や物理的な空間設計などにより、かつてのように、社会からドロップ・ア...続きを読むPosted by ブクログ
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本書の長いタイトルにある通り、著者は現代日本を、健康的で、清潔で、秩序維持も図られている、そのような社会が相当程度実現した時代と捉えている。
著者は、昭和の時代と令和の時代の対比をラフスケッチで描きながら、何が、どのように変わってきたかを説いていく。
はみ出しっ子がADHDやASDと診断され...続きを読むPosted by ブクログ -
人生をストレス無く、上手くやりくりしていく心構えの1つとして参考になりました。
ただ、それと同時に、社会で生きていくのは本当に世知辛いという事実も突き付けられ、読む人によっては余計に「大人」になりたくなくなるのではないのかなぁと少し思いました。Posted by ブクログ -
至極大事な大人論だけど、総花的で内容は薄め。
でも、いつまでも若者でいたい子の気持ちに踏ん切りをつけるためにも読んでおくべき本です。著者がオタクなのでそこも好感度高い。Posted by ブクログ -
周りにいる年長者たちに敬意を持ち話を聞き、自分が現在できるベストのことを積み上げて行く。自分の生き方を認めてあげられるような大人に、世代間の違いを認められる大人になれればそれは立派な大人。Posted by ブクログ