熊代亨のレビュー一覧

  • 人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造
    ホモ・サピエンスのビッグヒストリーの中で「自己家畜化」をキーワードの現代社会の成立過程とその影について、哲学、精神医療に触れながら述べられている。本書は自己家畜化というワードに対して善悪の断罪を行うことなく、これまでの影響とこの先の未来について描いていた。
  • 何者かになりたい
    自分自身を構成する要素を増やすと安定する。
    歳をとると、環境や状況が変わることで構成要素がなくなったりするのでいくつかあると安心。
    なるほど。
    自分が思っていたこととは違う視点があり、理解が進んだこともあったので、再読し理解を深めようと思う。
  • 何者かになりたい
    私が生きづらさを感じていた時にこの本をよみたかったなと思いました。
    私の場合、自分の中に足りない何か、それが何なのか。なぜ自分は満たされていないのかという問いが発展した時「自分は何者なのか」という漠然とした疑問に辿り着いたような気がします。

    本書ではその「何者かになりたい」という想いを丁寧に紐解い...続きを読む
  • 何者かになりたい
    今すぐ何者かになりたい!早く解決策を!という人には本書は向いていないだろう。筆者も終わりで述べているが、本書はそれが目的ではない。しかし、この心の動きがありふれたものであることを知り、この先どう向き合っていくかを考えるきっかけには十分すぎる。
  • 「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?
    今の私にぴったりの本だった。歳をとることの怖さがやわらいだ。むしろ大人をやってみたいと思った。過去を踏まえてわたしは私なのだから、まわりへの感謝を忘れず、わたしの歴史を紡いでいきたい
  • 「若作りうつ」社会
    自分なりの解釈
    思春期に自分探しを終え、自分からパートナーシップ、子供や年少者への養育と重心をずらしていくのが正常な発達課題であり、そうすれば自分が死んでもバトンを年少者に渡してると思えればこれで良かったと思える。いつまでも自分探しだけを引きずっているとそういったことが無いため若さに執着しうつになる...続きを読む
  • 何者かになりたい
    「私という自分は何者であるのか」という自問
    に対して、「私は〇〇が好きで」「こういう趣
    味があって」などの答えが出てくると思います。

    これはアイデンティティーという言葉に置き換
    えることができます。

    つまり、その人を構成している要件や要素なの
    でしょう。

    この要件は生まれながらにして備わってい...続きを読む
  • 何者かになりたい
    自己啓発本ではなく、自分を再認識するための本。
    わかっていたけれど頭の中でぐちゃぐちゃしてた事をちゃんと文章化してくれいて、とても納得できた。淡々とした文章なので、受け入れやすかった。


    141.93
  • 健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて
    現代日本社会におけるモヤモヤを、はっきりと文章化したこの書籍は、「繰り返しの部分いらないんじゃ...」「このロジックは本当かなあ」と思った部分を差し引いてもなお、もう一度読み返したいと思える良著だと感じた。
  • 何者かになりたい
    「何者かになりたい」と一度でも思ったことがある人にはオススメです。

    本の中にも書いてありますが、
    「何者かになりたい」という思いと向き合っていくには
    自分を構成するアイデンティティーを増やしていくことが大事なんだと思います。

    自分の役職、好きなモノ•コト、価値観。
    どれくらい言語化できるか。
    ...続きを読む
  • 健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて
    タイトル通りのことが何回も繰り返して書かれていました。引用を多用しているので仕方ないのかもしれないですが、頑張れば1/3の厚さにできると思いました。

    内容に関しては、他の方がおっしゃっているようにレイヤーが一層上がる視点をくれる良書だと思います。
    日々、便利だし他者から見たら幸せな環境なのに生きに...続きを読む
  • 「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?
    「大人である」「大人になる」その一文字の違いには、大きな隔たりがある。

    「大人」になるということは、階段を上がるイメージであったが、いざ迎えてみると、緩やかな坂を登るように、気づいたらなっているものに近かった。それは、年齢で区分された大人であって、この本で語られる「大人」ではない。

    著者は、『世...続きを読む
  • 健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて
    現代において当たり前のものとされ、もはや個々人に内面化されてしまった様々な通念が、果たして本当に所与のものであり、逃れられないものなのか。
    読後は価値観がアップデートされる感覚があった。
  • 健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて
     今の日本人は世の中の秩序を重んじるばかり、子供を産み育てるということを、究極のリスクファクターと捉えるようになってしまった。

     子供は社会のマナーや常識を身につけるまでは、人様に迷惑をかけるというリスクを持つ。怪我をしたり病気になるリスクをもつ。落伍者や犯罪者に育つというリスクを持つ。最も秩序か...続きを読む
  • 健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて
    普段の生活の中で、子育てを通じて、ここ15年くらい息苦しさを感じていたものの正体を、ハッキリと体系的に自覚させてくれた。
    マイノリティの視点で、今の社会への気付きを与えてくれるが、では自分はこれからどう生きていきたいと考えているのか、あらためて考える機会となった。違和感に蓋をして秩序ある社会の恩恵に...続きを読む
  • 「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?
    この本を読んでまだ自分は若者であると思った。
    アイデンティティがまだ確立できていないし、恋に恋しているし…将来自分がなりたくない大人像にならないために読んでおいてよかった。多くの気づきを得られる良書でした。
  • 「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?
    若い時と同じく趣味などを続けることに困難があるのは仕方がない
    年下やこどもが成長することにこそ満足する時が来る
    →そしていつかは追い越される
    若いうちに〇〇しておけ、はぐちのようなもの。しかし、聞くべきものはある
    悪い大人にしろ、そうなるべき人生があるわけで、生きているだけで価値がある
    若者には敬意...続きを読む
  • 「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?
    ああ、こういう事を書く人がサブカルチャーの中から出てくるんだな。面白いことだ。それでも、世話することが、育てることが母性に近そうなのがなんともゲッソリするけれども。
  • 人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造
    人間は文化によって進歩し、豊かな暮らしを実現させたが、その“文化的な自己家畜化”の過程は、ゆっくり進化してきた生物学的な自己家畜化をはるかに上回るスピードで変化しているため、それに適応できない人々が増え続けている。文化的な自己家畜化は、常々身体性から逃れる方向に未来を夢見てきたが、「人に優しい未来」...続きを読む
  • 人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造
    『人間はどこまで家畜か』もうタイトルにぎょっとする
    ここでいう人間の家畜化というのは、現代の人間はより穏やかで安全な文化に適応して生活しているのだけれど、
    この文化がより高度なもの、より礼儀正しく感情を荒げることなく他者と協力的なコミュニケーションを取れることを人間に求めるようになってくると
    不適応...続きを読む